九州百名山の御前岳・釈迦ヶ岳(ごぜんだけ・しゃかがだけ)福岡県八女市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2014年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2014年5月4日 登山口 →0:30→ 林道出合 →0:50→ 御前岳 →0:40→ 展望岩 →0:10→ 釈迦ヶ岳 →0:50→ 御前岳 →0:50→ 登山口 全歩行時間 3時間50分 2014年のGWは福岡県の山を歩いている。三国山・国見山の登山を終え、まだ時刻が早いのでそのまま御前岳・釈迦ヶ岳の登山口へ向かう。八女市矢部支所を登山口へ向かう起点とすれば、矢部支所前を出発し矢部小学校前を通過、この先の御側川に架かる橋を渡り分岐を右折、杣の里渓流公園を目指す。
道なりに森林基幹道北矢部線を進むと、杣の里渓流公園の駐車場へ着く。そのまま奥へ行き、最短距離で山頂を目指そうとしたが、八ツ滝先で落石があり、市道御側線の一部が全面通行止めになっていた。写真で見ると落石の状況がひどいので、これは通常のコースを採るしかないようだ。 杣の里渓流公園の駐車場へ向かう また、八ツ滝付近が落石で通れないため、周回登山は無理で、御前岳から釈迦ヶ岳の往復登山が正解のようだ。登山開始時刻は午後1時過ぎ、通常の登山時間の5時間を考えると、もう下山の際には少々薄暗い時刻を覚悟する。
さて、杣の里渓流公園駐車場の登山口を出発、御前岳まで2.2km、釈迦ヶ岳まで4.2kmである。すぐに菜の花の美しい場所を通過、右には矢部村森林組合により祀られているお堂を過ごす。そのまま奥へ進み、鎖の渡された場所から川の右側を通り、奥へ向かう。
すぐに川を渡り釈迦御前自然歩道を辿る。自然林から植林帯へと植生が変わり、沢を渡りながら緩やかに高度を上げる。ワイルドな道だが、登山道は明確に続いており、途中には御前岳登山道の案内などもあり、道に迷う心配はない。やがて登山口から0.9km、林道を経て山頂へ1.3kmの案内を過ごす。
荒れ加減の登山道だが、目印などがしっかり続いているので、慎重に進路を確認し、岩の目立つ道を辿れば林道へ着く。ここで荒れた林道を少し西方向へ移動すると御前岳へ1.2km、釈迦ヶ岳へ3.2kmの案内を確認する。林道から山道に入ると、植林帯の下に階段が続いているものの、横木が続いているだけで、歩くのには少々苦労する構造である。
間もなく登山道は歩きやすくなり、山腹につけられた道を進む。これで少し安心していたら、今度は急な階段となり、一気に高度が上がる。この先で岩道に変わるが、坂の傾斜は依然きつい。
時折休憩を取りながら展望のない道を進んでいると、ようやく頭上の展望が開けた。ここで案内には御前岳まで400mとあり、少し元気になる。登山口からは1.7km地点であり、ここまで急な坂を登ってきた気がする。
頭上には枯れた木がそびえ、向かいには御前岳から釈迦ヶ岳へ続く稜線が見えているようだ。ロープの渡された岩場の次は、鎖の渡された岩場が待っており、この急登を登ると左右に細竹の目立つ道に変わる。少し下にはシャクナゲの花が咲いており、この付近でもシャクナゲ鑑賞ができるようだ。
木の根の張り出す登山道を踏ん張り、岩場に渡されたロープを補助に高度を上げる。ワイルドな道を楽しみながら登れば、周囲に少しずつ展望が広がる。眼下に広がる展望を眺めていると、いつの間にか御前岳の山頂へ到着、丁度同じ時に高校生2人と指導者らしき年配の人も山頂に着いた。
山頂には景行天皇御遺跡碑が置かれ、山頂に立つ案内には釈迦ヶ岳まで2kmと書かれている。御前岳山頂から東には釈迦ヶ岳の尖峰が目立ち、その左には白いレーダードームがそびえている。これからあそこまで2kmを往復するのに要する時間を計算し、ぎりぎり明るい時間に帰れそうだと判断、周囲に広がる展望を眺めて御前岳を出発した。
坂を下るとピンクの三つ葉ツツジが咲いていた。左右に細竹の続く御前釈迦自然歩道を辿る。御前岳から800m進んだ地点で右下に崩落した壁面を過ごす。また、この付近では白いムシカリが咲いており、少しのアクセントが時の過ぎることを忘れさせてくれる。
ムシカリとシャクナゲ 遊歩道から眺める風景(クリックで拡大) シャクナゲや三つ葉ツツジの花を眺めながら釈迦ヶ岳を目指しているが、肝心の釈迦ヶ岳ははっきり顔を見せてくれない。やがて突然と言った感じで釈迦ヶ岳とレーダードームが姿を現し、この先でちょっとした岩場を抜ければ展望岩に着く。
展望岩からは胸のすくような周囲360度の展望が開け、釈迦ヶ岳と御前岳が東西に対峙するようにそびえている。しばらく美しい展望を眺めた後、展望岩を出発、もう釈迦ヶ岳まで500mの位置まで来ている。
次第に前方にそびえる釈迦ヶ岳が高く見え始め、左には田代方面からの登山道が合流する。足下には岩が増え始めると釈迦ヶ岳へ向かう登りが始まる。ロープの渡された急登を踏ん張り、一気に高度が上がる。 釈迦ヶ岳手前の岩場登り おもしろいように高度を上げていると、西には御前岳の尖峰が顔を出す。更に岩場を登れば、間もなく釈迦ヶ岳の山頂へ到着する。山頂には釈迦像の座像が置かれ、その先には石祠が祀られている。 釈迦ヶ岳山頂(クリックで全景) その手前には一等三角点が置かれ、狭い山頂にはいろいろな施設が置かれているという気がする。福岡県最高峰の釈迦ヶ岳からは、さすがに素晴らしい展望が広がり、いつまで眺めていても見飽きない程である。 釈迦ヶ岳山頂から眺める展望(クリックで拡大) ここからレーダードームまで行けば、更に素晴らしい展望が約束されているものの、時刻は午後4時を過ぎている。通常であれば、一周回りで林道を下り、暗くなっても安心な道だが、現在は落石により、この林道が通行止めとなっている。そこで、往復登山を余儀なくされているので、ここから御前岳を経由して杣の里まで引き返すことにする。
ロープの補助により釈迦ヶ岳を下り、御前岳まで一気に引き返す。更に御前岳から急な斜面を引き返し、登山口の杣の里には午後6時半に戻り着いた。ポケットにはヘッドライトを忍ばせていたが、まだ明るい内に登山口まで引き返すことができたのは、幸いである。 遊歩道入口の滝 御前岳 御前岳から眺める展望 展望地から釈迦ヶ岳 御前岳全景 釈迦ヶ岳山頂 釈迦ヶ岳から眺める展望 前の山 三国山・国見山 を見る 次の山 三池山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 福岡県八女市 御前岳 登山口付近のMAP |
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