トップに戻る 2018年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
そのまま進むとススキの原がひろがり、中央部に湿地帯が見えてきた。この中の池が伝説のお亀池だが水量は少ないようだ。中央につけられた遊歩道を進み、一面のススキを鑑賞する。
南東方面にそびえているピークが亀山で、北へ向かう尾根を辿ると二本ボソ山へ至る。間もなく湿原の端の交差点へ着き、ここで北へ続く坂へ入る。手前に立つ案内には亀山へ0.9km、倶留尊山へは2kmと書かれていた。
横木の渡された階段へ向かう。坂の傾斜がきついので慎重に高度を上げる。中間地点付近から来た方向を眺めるとススキの原とお亀池を取り巻く湿原などが一望。なんと言ってもこんなススキの原を眺めるのは初めてだ。
明るい日差しを受けた黄金色の平原をしばらく堪能する。特に風に揺らめくススキの穂はきらきら輝いてとてもきれいだ。遊歩道は緩やかに右カーブを描きながら進み、亀山と二本ボソ山の鞍部へついた。
ここで進路を北にとり岩の目立つ足下の細い道の入る。この付近には山焼きの跡と思われる炭が残っていた。背後には凸凹の尾根が特徴的で、右側斜面に続くススキの原と併せて特異な風景である。
やがて岩の露出した場所を通過、少しずつ傾斜がきつくなる。途中で大勢の登山者とすれ違い、更に高度を上げると曽爾高原を見晴らす展望広場へ着いた。眼下にはやはりススキの原が美しい。
展望広場から一登りで倶留尊山へ1kmの案内が立つ場所に着いた。この先からは入山料が必要と案内されていた。樹林の下を進み、少しの岩場を越えれば前方に小屋が見えてきた。ここで入山料500円を支払い入山券をもらった。なお、この券を無くしてはならない。帰りに半券を渡さないといけないからだ。
さて、小屋を過ごせばこの先が二本ボソ、前方には倶留尊山がそびえている。これから一旦鞍部まで80m程度下って登り返す。この二本ボソから東に見えている山は大洞山だろう。
坂を下ればロープの渡された岩場があり、急な傾斜を一気に下る。やがて鞍部につき今度は登り返す。鞍部付近から見上げる倶留尊山はとても険しそうだ。登り返しも岩場の続く急登で、木の根っこに足場を助けられながら補助のロープを伝って高度を稼ぐ。
途中に傾斜の緩やかな所を過ごし、次に険しい岩場の急登に取り付けば、やがて広く平坦な倶留尊山の山頂に着いた。二等三角点の置かれた山頂はとても明るく南に展望が開けている。
目の前に二本ボソ、その先に亀山などの展望は広がるが、逆光なので少々見え難い。山頂で中島先生と記念撮影の後、下山を開始。下山は元来た道を引き返すだけなので何も心配は無い。ただ、入山チケットの半券を返そうと途中の小屋に立ち寄ったら、もう誰も居なかった。
そのまま坂を下り、曽爾高原が見える所へ着くと夕陽には少し早い時間だった。このまま夕陽を待っても、雲が多いので夕陽は期待できないのでそのまま登山口まで戻った。曽爾高原のススキの原は記憶に残る美しい風景である。
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