ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない
登山開始 15:55 山頂到着 16:21 下山開始 16:31 下山終了 16:58
登山時間 0:23 山頂滞在時間 0:26 下山時間 0:27
所要時間数 1:16
周東町の源九郎山に登った後に玖珂町の鞍掛山に向かった。国道2号に戻り玖珂方面に向かって走り、玖珂中学校に向かう交差点を左折して中学校横を通り、その先の町民グラウンド横の駐車場に車を置いて登山を開始する。駐車場からは北側に鞍掛山の山頂の物見櫓を確認することができた。
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町民グラウンド横の駐車場に車を置く
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鞍掛山登山道の標識に従い北方面に向かう
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駐車場を出るとすぐに鞍掛山登山道の標識があり、この標識に従って北の方向に進んで行く。2・3分程度歩くと今度は西の方向に向かって鞍掛山登山道入口の標識があり、この標識に従って緩やかな坂の舗装道を進んで行くとようやく民家の横から山道に入った。時刻は午後5時40分、日射しこそ無いものの樹木に囲まれて少し薄暗くなってきている。
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鞍掛山を眺める
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再び鞍掛山登山道入口
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ここより山道に入る
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整備された道が続く
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登山道に入るとすぐに鞍部ルートの分岐があるがこの道は下山時に利用するものらしい。ただ、この時間では林の中は相当暗くなっている。登山道に戻り、横木の階段を少しずつ進んで行くと登山開始から10分で山頂まで残り490mの道標を見る。登山道は一本調子の上り坂でなかなか楽しい道である。
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横木の階段道を進む
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山頂まで残り490mの標識付近にはベンチ
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大した距離ではないと分かっているのでこのような坂を登るのは登山のトレーニングに最適だろうと思われる。残り330m・残り210mの道標を次々に後にして汗をかきながら高度を上げて行く。振り返ると玖珂の街並みが広くなり遠くまで展望できる場所まで高度を上げてきたことが分かる。
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玖珂の町並みが広がり始めた
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快適な登山道
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更に坂を勢いよく登って行くと古戦場鞍懸城址の碑の前に着いた。後ろには蓮華山が大きい。山頂手前の最後の坂を登って行くとようやく物見櫓の展望台の立つ鞍掛山山頂に到着した。
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古戦場鞍懸城址の碑
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鞍掛山山頂の展望台
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山頂には史跡鞍掛合戦古戦場についての説明版が掛けてあるので、ここに紹介する。
史跡 鞍掛合戦古戦場
鞍掛山(240メートル)は戦国時代の古戦場である。弘治元年(1555年)10月1日安芸国の大名毛利元就は厳島の合戦で陶晴賢(すえはるたか)軍を滅ぼし防長二国に進攻してきた最初の合戦が鞍掛合戦であった。
大内氏の奉行三家老の雄 玖珂盆地の領主であった食邑(しょくゆう)三万石鞍掛城主治部大輔(じぶだゆう)杉隆泰は部下2600を率い11月9日より毛利軍7000を迎え討ち壮烈なる戦いを挑んだが多勢に無勢遂に14日(10月27日説もある)部下の将兵1370余と共にこの鞍掛山頂の砦をまくらに討死落城した。
城主杉隆泰、父入道宗珊(そうさん)の墓は祥雲寺にあり部下将兵は山麓に三基の千人塚として合葬されている。
玖珂町
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山頂標識
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山頂の展望台の双眼鏡
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山頂の展望台からの展望は素晴らしく、玖珂の街並みは当然のこと周囲の山々が大きく見渡せる。まずはすぐ東方面に廿木山が近くに見える。東側からは同じく展望台が立っている塔ヶ森、その後ろには岩国のアンテナ山の高照寺山、その右横には同じくアンテナ山の柳井の氷室岳、氷室岳の後ろには琴石山から三ヶ嶽に向かう稜線、更に右手にはごつごつした岩のある大黒山、その後ろには竜ヶ岳、更に右には三丘城山から物見ヶ岳、背後には蓮華山と過去に登ってきた山々がたくさん見渡せる素晴らしい展望地である。
展望台から玖珂の街並みを見る
眼下にはJR岩徳線の汽笛の音が鳴り響き、足下では一定間隔毎に新幹線が滑るように走っていることが分かる。展望台には双眼鏡が設置してあり、遠くの山々までを展望することができる。やぐら下には照明用の器具も設置してあり、夜間にはライトアップされるのかも知れない。
正面に氷室岳・右には大黒山
展望台には玖珂町シニアボランティアグループ「玖珂ユウキの会」の皆さんが作られた玖珂町散策マップが置いてあり、1部頂いた。このマップには玖珂町概略図や概要、ハイキングマップも入っており、蓮華山・鞍掛山・塔ヶ森・そしてまだ登っていない廿木山も入っている。また、玖珂のウオーキングマップも入っており、玖珂町の自然と歴史を学ぶためには絶好のパンフレットである。鞍掛山の展望台にて無料で配布してあるようなので登山のついでに頂いて帰れば次回の登山の参考になるものと思われる。
しばらく周囲の展望を楽しんだ後、下山を開始する。下山は登ってきた方角とは反対方向に降りて行くことにした。
すぐに横木の階段道となったが、これがひどく急な階段道で降りる方だからなんとか許せるけれども逆に登るとなると大変難渋する急な階段道で、あの手強い長野山の長く急な階段道を思い起こさせるような階段道が続いている。
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急な横木の階段 |
階段を下から見上げる
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結局は150m程度の階段道ではあるが、登る際には膝と足を痛めないよう注意して頂きたい。今回は逆のルートを通って良かったと心底思いながら降りて行くとすぐにもう一方の登山口である林間広場に着いた。林間広場の登山口からは山頂まで317mの行程となっている。但し、階段道があるので足にかかる負担はそれ以上と思われる。
林間広場からの登山口
檜に囲まれた舗装道をゆっくりと降りて行くと鞍部コースへの分岐に到着した。樹木の中は暗く、中に入るのに勇気がいったが、どんな所かも確かめたかったので暗い林の中に入って行く。林の中の道は広くよく踏まれており歩きやすい道となっている。
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舗装道を進む
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鞍部コースへの分岐
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分岐に入って3分で「標高130m 後平越え」の道標を見て高度を下げて行く道に入る。尚も暗い道を抜けて行くと「後平越え」からは5分で元の登山道に合流した。そのまま登山道を降りて行き玖珂町民グラウンドまで戻った。鞍掛山は周囲の展望に恵まれた絶好のハイキングコースだと感心しながら鞍掛山を後にした。
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鞍部コースはよく踏まれている
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「標高130m 後平越え」の標識
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鞍掛山
蓮華山
山頂の展望台
展望
前の山 源九郎山 を見る
次の山 石童山 を見る
登山口周辺の地図はこちら 鞍掛山 登山口付近のMAP
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