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→0:15→ 登山道入口(頂上まで650m) →0:15→ 登山口
サンデン交通「永田中村バス停」の先で吉母入口交差点を左折、本州最西端毘沙ノ鼻を目指して県道245号を進む。次の分岐は毘沙ノ鼻の案内に従い右折、至る所へ吉母富士の案内が置かれているので迷うことはない。途中で小倉ヶ辻の美しい山容を眺め、吉田管理場の案内で県道245号と別れる。
登山口に掲示されている案内によれば、本州最西端の富士が吉母富士。標高は308.6m、正式名称は小倉ヶ辻、登山口から頂上まで1,650m。小倉ヶ辻は美しい円すい状の形をしていることから吉母富士と言われ、山頂には1905(明治38年)、日露戦争において、ロシア艦隊動向を見張る監視小屋があった。また、響灘には世界遺産に登録された「神宿る島宗像・沖の島」を眺めることができることなどが説明されている。
案内の手前には「吉母富士登山道開通記念」の看板が置かれ、日付は平成30年2月25日と記されている。わずか3週間前に開通した登山道を歩くことができるのも幸運である。さて、登山を開始しよう。足下は舗装道で始まり、周囲には椿の花が満開である。
進路は緩やかに左カーブを描きこの先で折り返すように右へ変わる。広く切り開かれたような真砂の道を進むと西には蓋井島が顔を出す。間もなく樹林の下に登山道入口が現れ、頂上まで650mと案内されている。ここで作業道歩きは終了し、登山道に入る。
すぐに急登が始まり虎ロープを補助に高度を上げる。山腹につけられた道を進むのだが、なにせ急勾配。更に登山道が右側に傾斜しているので慎重に歩を進める。まさに一直線という感じの道が続くのでゆっくり歩きを続け、間もなく明るい場所に出る。周囲の木々が伐採されているものの、もう少し高度を上げないと視界は限られている。着いたところは頂上まで500m地点、急登に喘いだので小休止を取る。
六連島の先には北九州コンビナートが続き、その上にそびえる足立山を眺めることができた。ますます急になる坂を登り頂上まで300mを通過、背後に再び北九州の展望を眺めて小休止。なんとも急な坂が続き、この付近が一番の難所だろう。やがて急登も最終段階で、傾斜が緩やかになれば頂上まで200mを過ごす。
ここでわずかに下って登り返せば頂上まで100mを通過。西に樹間越しながら響灘の青さが目立ち始めると、すぐに二等三角点の置かれた山頂へ着いた。東側と西側の切り開かれた山頂には大きな吉母富士の山頂標識が置かれ、記念撮影用のスマホ台も設置されている。
山頂ではいつもの通りカップヌードルの昼食を摂り、下山を開始する。登りが急登だった分、下りはあっと言う間。滑り落ちるように登山道入口まで下り、作業道をのんびり引き返した。駐車地まで着くと、本州最西端の地「毘沙ノ鼻」まで1.4kmの案内が置かれていたので向かうことにした。
舗装道を道なりに北へ進むとわずかで毘沙ノ鼻の駐車場へ到着。案内に従い遊歩道を進むと東屋の先にミニ灯台が置かれ、その先が展望台である。響灘には蓋井島が浮かび、青空が印象的である。背後には先ほどまで立っていた小倉ヶ辻がそびえ、山頂の展望地の切り開かれた状況がよく見えた。
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