小倉ヶ辻・吉母富士(こくらがつじ)山口県下関市吉母

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2018年3月17日
登山者駐車場 →0:20→ 登山道入口(頂上まで650m) →0:25→ 山頂

 →0:15→ 登山道入口(頂上まで650m) →0:15→ 登山口

全歩行時間 1時間15分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 最近登山道が切り開かれたと連絡のあった下関市吉母の小倉ヶ辻へ向かう。中国自動車道の下関インターを下りて北へ進み、JR安岡駅付近で国道191号に入る。更に北上を続けてJR吉見駅を過ごすと頭上に「吉母」への案内を見つける。
吉母入口交差点を左折(クリックで拡大) 次の分岐は右折、毘沙ノ鼻へ向かう(クリックで拡大)
吉母富士の小倉ヶ辻(クリックで拡大) 草場川に架かる最西端橋を渡る

 サンデン交通「永田中村バス停」の先で吉母入口交差点を左折、本州最西端毘沙ノ鼻を目指して県道245号を進む。次の分岐は毘沙ノ鼻の案内に従い右折、至る所へ吉母富士の案内が置かれているので迷うことはない。途中で小倉ヶ辻の美しい山容を眺め、吉田管理場の案内で県道245号と別れる。

蓋井島(クリックで拡大) 小倉ヶ辻登山者専用駐車場
 草場川に架かる最西端橋を渡れば、間もなく海岸線に着き、海の上には蓋井島がとても近い。以前この蓋井島に渡り、城山と大山に登ったことが懐かしい。間もなく海岸線を離れると、道路の左側に「吉母富士登山専用駐車場」の案内が現れた。早速駐車場に車を置いて登山を開始する。なお、駐車場は登山口の手前と登山口側の2箇所に整備されており、登山口には杖が沢山置かれていた。
登山口横にも駐車場が整備されている

 登山口に掲示されている案内によれば、本州最西端の富士が吉母富士。標高は308.6m、正式名称は小倉ヶ辻、登山口から頂上まで1,650m。小倉ヶ辻は美しい円すい状の形をしていることから吉母富士と言われ、山頂には1905(明治38年)、日露戦争において、ロシア艦隊動向を見張る監視小屋があった。また、響灘には世界遺産に登録された「神宿る島宗像・沖の島」を眺めることができることなどが説明されている。

「吉母富士登山道開通記念」の看板 ツバキ

 案内の手前には「吉母富士登山道開通記念」の看板が置かれ、日付は平成30年2月25日と記されている。わずか3週間前に開通した登山道を歩くことができるのも幸運である。さて、登山を開始しよう。足下は舗装道で始まり、周囲には椿の花が満開である。

山頂の伐採地が見えている 広い作業道を進む
 北東にそびえる山頂付近を眺めると、一部伐採された場所が見える。展望を求めて山頂周囲が切り開かれたのだろう。足下はすぐに未舗装に変わり、緩やかな傾斜の道を快適に進む。やがて進路は左に変わり、広い作業道歩きが続く。折しも杉花粉シーズンまっただ中だが、周囲に目立つのは檜でもう少し花粉シーズンは先のようだ。
真砂の道 背後に蓋井島

 進路は緩やかに左カーブを描きこの先で折り返すように右へ変わる。広く切り開かれたような真砂の道を進むと西には蓋井島が顔を出す。間もなく樹林の下に登山道入口が現れ、頂上まで650mと案内されている。ここで作業道歩きは終了し、登山道に入る。

登山道入口
急登が続く 明るい平坦地に出る

 すぐに急登が始まり虎ロープを補助に高度を上げる。山腹につけられた道を進むのだが、なにせ急勾配。更に登山道が右側に傾斜しているので慎重に歩を進める。まさに一直線という感じの道が続くのでゆっくり歩きを続け、間もなく明るい場所に出る。周囲の木々が伐採されているものの、もう少し高度を上げないと視界は限られている。着いたところは頂上まで500m地点、急登に喘いだので小休止を取る。

頂上まで500m 再び急登
 休憩用のベンチを過ごし、虎ロープを補助に少し高度を上げると、前方には山頂へ続く尾根が現れた。間もなく「見返り坂」と案内される場所へ着き、この先で頂上まで400mの案内を過ごす。ここからわずかに高度を上げると見返り地点の案内が立ち、眼下に吉見地区と響灘の展望が広がる。
前方は山頂へ続く尾根 見返り坂
頂上まで400m 眼下に吉母の街並み(クリックで拡大)

 六連島の先には北九州コンビナートが続き、その上にそびえる足立山を眺めることができた。ますます急になる坂を登り頂上まで300mを通過、背後に再び北九州の展望を眺めて小休止。なんとも急な坂が続き、この付近が一番の難所だろう。やがて急登も最終段階で、傾斜が緩やかになれば頂上まで200mを過ごす。

急登が続く 頂上まで300m
頂上まで200m 頂上まで100m

 ここでわずかに下って登り返せば頂上まで100mを通過。西に樹間越しながら響灘の青さが目立ち始めると、すぐに二等三角点の置かれた山頂へ着いた。東側と西側の切り開かれた山頂には大きな吉母富士の山頂標識が置かれ、記念撮影用のスマホ台も設置されている。

背後に蓋井島 背後は川棚温泉方面
 西側には響灘が美しく、蓋井島がとても近い。少々霞みがちなのが残念だが、海はとてもきれいだ。東には鬼ヶ城、狩音山、北へ向かって北浦スカイラインが続く。この北浦スカイラインを辿り、竜王山まで縦走したロングコースがこの小倉ヶ辻からは一望である。更に華山が一段高いこともよく解り、小倉ヶ辻の山頂から広がる展望は忘れることのできない思い出となりそうだ。
響灘に浮かぶ蓋井島 北浦スカイライン(クリックで拡大)

 山頂ではいつもの通りカップヌードルの昼食を摂り、下山を開始する。登りが急登だった分、下りはあっと言う間。滑り落ちるように登山道入口まで下り、作業道をのんびり引き返した。駐車地まで着くと、本州最西端の地「毘沙ノ鼻」まで1.4kmの案内が置かれていたので向かうことにした。

毘沙ノ鼻入口 毘沙ノ鼻展望所
ミニ灯台の先に吉母富士 本州最西端の地から蓋井島(クリックで拡大)

 舗装道を道なりに北へ進むとわずかで毘沙ノ鼻の駐車場へ到着。案内に従い遊歩道を進むと東屋の先にミニ灯台が置かれ、その先が展望台である。響灘には蓋井島が浮かび、青空が印象的である。背後には先ほどまで立っていた小倉ヶ辻がそびえ、山頂の展望地の切り開かれた状況がよく見えた。

海岸線から響灘と蓋井島
吉母富士
吉母の街並み
北浦スカイライン
小倉ヶ辻から響灘
本州最西端の地 毘沙ノ鼻

 前の山 赤子山 を見る

 次の山 老僧山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県下関市 小倉ヶ辻  登山口付近のMAP
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