金峰山(きんぷさん)長野県川上村

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2017年8月5日
金峰山莊 →1:05→ 登山道入口 →0:45→ 中間地点標識 →1:05→ 金峰山小屋

 →0:30→ 金峰山山頂 →0:25→ 金峰山小屋 →0:50→ 中間点標識

 →0:35→ 登山道入口 →1:00→ 金峰山荘

全歩行時間 6時間15分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 2017年の登山遠征2日目、今日は当初の予定通りの金峰山へ向かう。日本百名山の金峰山は山梨県甲州市と長野県川上村の境界にあり、最初に目指した登山口は大弛峠。道の駅小淵沢を起点とすれば県道28号を採り、八ヶ岳高原線を進む。途中から川上村に入り、美しい高原の風景を眺めながら進む。
高原を進む 険しい岩山
 やがて金峰渓谷・廻り目平の案内を見て分岐を右折、少し進むと進行方向に険しい岩山が見えてきたので興奮する。間もなく「大弛峠へ至る」の案内が現れたので分岐を左折して細い道に入る。ところがこの道は未舗装道で道路に小石などが多く、タイヤを切りかねないと判断。この車がレンタカーなのでこの先へ向かうのをやめ、この時点で金峰山登山をあきらめた。
大弛峠へ至る 金峯山莊
 まだ瑞牆山への登山道が近いことは解っていたので引き返していると、金峯山莊への案内板を発見、分岐を左折すればこの先に山荘があることが解った。この金峯山荘から金峰山へ向かう道もあるようなので、やはり当初の予定通り、登山口を金峰山荘に変えて金峰山へ向かうことにした。
広い駐車場 廻り目平キャンプ場の案内
 広いキャンプ場の奥に車を置いて登山を開始(これは失敗だった)。登山口が解らないのでキャンプをしている方に訪ねたが、この方も知らないとのこと。案内板が山荘付近にあるというので向かってみると、ようやく今いる場所が「廻り目平キャンプ場」と言うことが解った。このように行き当たりばったりなので、こんな事はよくある。
キャンプ場を過ごす 広い車道を進む
 これでようやく金峰山への登山道が確認できた。そこで、中央広場を左に見ながら作業道のような道を進む。この付近に駐車地が多くあるので、車を移動しようかとも思ったが、車止めまで大した距離は無いと思っていたら、これがずいぶんな距離で、駐車地から車止めまでは10分以上の歩行時間だった。
車道終点を通過 清流
 さて、中央広場を横に見ながら進んで車止めを通過、足下には平坦な作業道が続き、左に工事事務所を過ごす。作業道左に流れる川を眺めていたら、大岩など渓谷風の眺めがとても良い。前方には晴れ間が広がり、雲一つ無い空は最高の登山日和である。まもなく携帯電話の通話可能最終地点を通過、この先が車止めから800m地点である。
青空 ロッククライミングの練習岩
 更に5分程度進んだところが少し広くなっており、右手には大きな岩がそびえていた。滑り易そうな岩なので、この岩を使ってロッククライミングの練習が行われているようだ。国有林等の案内がいくつか置かれた場所を過ごし、ふと左前方を眺めれば、大きな岩の積み重なったピークが見えてきた。
遠くに岩のピーク 金峰山の案内に安心する
 大岩の中央部がくり抜かれたような道の横に「金峰山に至る」の案内を眺め、この道が登山道であることを確認し安心感が広がる。金峰山荘前から1時間で作業道の広くなった場所へ到着した。この地点が八丁平との分岐点で、沢を渡れば直進方向は工事箇所、金峰山への登山口は右に案内されていた。
八丁平との分岐点 登山道入口は右側
 さあ、長い作業道歩きが終わりいよいよ登山道に入る。周囲を自然林に囲まれた登山道は折り返しながら一気に高度を上げる感覚で、短い間隔で左右に進路を変えながら進む。季節は真夏だが樹林に遮られた木漏れ日は涼しげに感じる。
自然林の下を進む 案内を確認
 途中に設置された金峰山への案内を眺めながら進むと、周囲にシャクナゲが多いことに気づく。梅雨前後の花期には堪えられないような景色が広がっていることだろう。20分程度歩いたところで足下は左側の切れ落ちた地点を通過するが、大した危険箇所では無い。
左側が切れ落ちている 最後の水場
 更に5分程度で最終水場を通過、通常はここで水分を補給するだろうが、本日はスポーツドリンクの2リッターが2本、それに500mlが1本の4.5リッター水分を用意しているので現時点では補充の必要は無い。足下に岩が増えてくれば坂の傾斜が増し始め、一定間隔で高度を上げる。
高度が上がっている 瑞牆山?
 登山道に入って50分で中間地点の案内へ到着。ここから林道終点まで下りで30分、金峰山小屋まで1時間と案内されていた。西方面にはわずかな展望が開けており、少し先に岩山が見えていた。さて、木の根の目立つ道へ向かって高度を上げる。
中間点 木の根の目立つ道
 周囲にはますますシャクナゲが増え、進路が南東方向へ変われば前方のピークに岩の塊が見えてきた。方向から推測すると五丈岩のようだが、まだ自信は持てない。やがてもう少し展望が開け、岩の塊の横にピークが見えてきた。この山がたぶん目指す金峰山なのだろう。
シャクナゲが多い 岩塊が見えた
 その手前には鋭角の岩が見て取れるのでこの岩の根っこにあるのが金峰山荘だろう。勝手に推測しながら進んでいると、いつの間にか2302mのピークを通過し、坂を下り始めていた。鞍部から木の根の張り出す道を登り返す。
山頂方面 木の根を踏みしめる
金峰山小屋上の四丈半岩 金峰山小屋を過ごす
 よく踏まれた登山道を登りながら、ふと背後を振り返れば端正な山脈が広がっていた。木に掲示された「あとすこし」の案内に力がよみがえり、前方上に大きな4丈半岩が見えてきた。更に進めば金峰山小屋へ到着、小屋の中には黒い犬が休んでいた。そのまま四丈半岩の横まで進むと進行方向には金峰山、その右には五丈岩がそびえていた。もう山頂まではわずかな地点にいることが解った。
金峰山が見えてきた 四丈半岩の先に瑞牆山の岩峰(クリックで拡大)
 ここで背後を見回せば、なんと素晴らしい展望が広がっていた。目線の少し下に見える岩山は瑞牆山であろう。その先の雲の上に浮かんでいるのは八ヶ岳だろうか。山頂部には少し雲がかかり始めている。さあ、山頂へ向かうことにしよう。
山頂へ続く岩道 高度が上がれば展望が広がる(クリックで拡大)
 小屋前を出発してすぐの分岐を左折、足下に転がる不安定な岩を踏みしめながら高度を上げる。北西には先程から眺めている瑞牆山と八ヶ岳、更に西にはやはり雲の上から覗いている山脈が視界に入る。この山脈は位置からすると南アルプスだろうか。山頂部が雲に架かっているので特定できない。
岩が大きくなる 更に展望が広がる(クリックで拡大)
 足下の岩が少しずつ大きくなり、まるで岩海の上を歩いているようだ。周囲に広がる美しい展望を眺めながら幸福感溢れる登山である。ところが高度が上がると共に八ヶ岳や南アルプス方面には雲が増えて展望が少しずつ悪くなっている。これが山の天気の変化なのだろう。

雲がかかり始めた(クリックで拡大) 大岩を超えて背後を振り返れば(クリックで拡大)
山頂へ到着(クリックで拡大)
 左右をハイマツに囲まれた岩道を少しずつ進んでいると右に五丈岩への分岐が現れた。五丈岩方面から下ってくる登山者へ、金峰山から五丈岩へ周回できることを確認してそのまま金峰山の山頂を目指す。更に高度を上げれば、間もなく金峰山の標識の建つ山頂へ到着、足下には三角点が置かれていた。もう八ヶ岳は霧に包まれてしまったが、無事山頂まで来られたことに感謝である。
山頂から眺める展望(クリックで拡大)
富士山は雲に包まれている(クリックで拡大) 五丈岩(クリックで拡大)
 一段高い岩上に立ち周囲に広がる展望を眺める。もう雲の上に立っていることが実感できる展望で、南には雲の上に富士山が浮かんでいる。ただし、富士山の左側から雲がもくもくわきだして、富士山を包もうとしているように見えた。それでも今日は晴れているので展望は素晴らしい。
富士山 大弛峠方面へ向かう

尾根道は平坦で歩き易い(クリックで拡大)

 しばらく山頂にて休憩の後、平坦な山頂の散策を始めた。すこし大弛峠方面へ向かって進み、眼下に登山口の金峰山荘方面を眺めて山頂まで引き返し、今度は五丈岩へ向かったみた。この五丈岩は登れるみたいで、何人かが挑戦していたが、結局岩上に至る人は居なかった。

五丈岩(クリックで拡大) 五丈岩を反対側から眺める
金櫻神社本宮へ参拝 最後に金峰山を眺める
 大きな五丈岩の前に向かい、鳥居を潜って金櫻神社本宮へ参拝、この山は修験の山のようだ。五丈岩の周囲を散策、最後に晴れたところの写真を撮り下山を開始した。下山は元来た道を引き返すだけの単純な作業なので安心していたら、途中から雨が降り始めた。
雲が心配 青空に安心するも・・・
季節外れのシャクナゲ なんと上級者向けコースだった
 これは全く予想外のことで、リュックカバーをつけ、傘を差して下りていたが少しずつ雨がひどくなってきた。ここで最初の怠慢が大きな傷口を広げたみたいで、車止めから10分の間に大雨となり、車に着いた頃にはずぶ濡れ状態になってしまった。幸いリュックはカバーをつけていたため大丈夫で明日のために傘を乾燥させながらの移動となった。
 :下山途中に案内を眺めていたら、注意のところに「この登山道は上級者コース」と案内されていた。私は上級者では無いので、この案内を最初に見ていたら、別のコースを採っていただろう。案内はしっかり見ていないと、大変なことになる。
四畳半岩と瑞牆山
少し上から四畳半岩
雲に隠れそうな八ヶ岳連峰
金峰山山頂
金峰山から眺める五丈岩
雲に包まれた富士山

 前の山 大菩薩嶺 を見る

 次の山 瑞牆山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 長野県川上村 金峰山  登山口付近のMAP
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