大菩薩嶺(だいぼさつれい)山梨県甲州市

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2017年8月4日
ロッジ長兵衛 →0:25→ 福ちゃん荘 →1:00→ 雷岩 →0:07→ 大菩薩嶺

 →0:06→ 雷岩 →0:25→ 避難小屋 →0:15→ 大菩薩峠

 →0:35→ 福ちゃん荘 →0:12→ ロッジ長兵衛

全歩行時間 3時間 5分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 いよいよ2017年の登山を開始する。最初に向かうのは山梨県甲州市と丹波山村にそびえる大菩薩嶺、源義光は奥州藤原氏が登場するきっかけとなった後三年の役の際、峠越えにおいて神の加護を願い、八幡大菩薩に祈念したことによるそうだ。また、この峠を冠した中山介山の未完の長編小説『大菩薩峠』は、大衆小説の先駆けとされる不朽の名作である。
上日川峠のロッジ長兵衛 登山口へ

登山道入口

最初は平坦な登山道

午前5時半過ぎに大菩薩峠の登山口、上日川峠にあるロッジ長兵衛の前に到着。すぐに準備を始め、 6時に登山口を出発した。登山道は舗装道を右に見ながら進むようにつけられ、途中に何回か舗装道を横に見ながら進む。
福ちゃん荘 左が唐松尾根 右が表登山道
 やがて福ちゃん荘へ着き小休止、ここには2002年9月12日に皇太子と雅子様が来られて休憩されている。福ちゃん荘を過ごせば左右の分岐が現れ、直進方向が唐松尾根、右折すれば表登山道と案内されていた。早朝の空気の澄んでいる内に山頂へ着きたいので、唐松尾根を採る。
唐松尾根へ向かう 足下に石や岩が増える
 広く舗装された登山道を進むとすぐに未舗装道に変わるが、登山道自体はとても歩きやすい。ところが間もなく足下に小石が目立ち始め、少しずつ岩も増えてワイルドさが増してきた。
木漏れ日差す登山道 坂の傾斜が増す
 周囲には自然林が続き、少しずつ高度を上げる。周囲に陽が差してきたので気持ちの良い木漏れ日を眺めながら進む。やがて足下に小石が増え始めると共に坂の傾斜が増し、高度が急に上がってきた。
背後に富士山(クリックで拡大) 坂の傾斜がきつくなる
 背後を振り返れば、雲の上に富士山が顔を見せていた。青空の下に富士山を眺めることができるのは感動ものだ。間もなく左右に高山植物保護用ロープの張られたところを進む。
登山道は左側へ続く アキノキリンソウ
 背後に見える富士山はますます大きくなり、いつまで眺めていても見飽きることは無い。ところが時間の経過と共に富士山の周囲に雲が広がり始め、少しずつ視界が狭くなってきた。足下にはアキノキリンソウなどを眺めながら進んでいると、高度が上がったことにより、周囲に霧が目立ち始めた。
霧が周囲を覆う 大菩薩嶺への分岐は左へ
 霧の中の登山道を進むと間もなく大菩薩嶺と大菩薩峠の分岐点の雷岩に到着。案内に従い分岐を左に向かうと、緩やかな傾斜の先に平坦な大菩薩嶺の山頂が待っていた。日本百名山と同時に山梨県百名山でもある大菩薩嶺。山頂の周囲に多くの樹林が目立ち、展望を望むことはできなかった。
大菩薩嶺 山頂からの展望は無い(クリックで拡大)

 三角点の置かれた山頂で記念撮影の後、雷岩の分岐まで引き返すが、この途中に眺める霧と太陽の光によるコントラストはとても美しいものであった。分岐から今度は大菩薩峠へ向かって進路を東へ採る。
木漏れ日差す山頂 木漏れ日が織りなす芸術(クリックで拡大)
 雷岩で大きなカメラを持った登山者が居たので富士山が見えたのか聞くと、「少し見えたが、すぐに霧に隠れてしまった」そうだ。雷岩を出発しハイマツとアキノキリンソウを眺めながら大菩薩嶺へ向かう。
雷岩を出発 時折青空が顔を出す
 気まぐれな天気が続き、途中で日差しが戻って霧が晴れれば、富士山の展望が素晴らしい。緩やかに高度を下げながら標高2000mの地点を過ごし、左右に広がる草原と霧と花畑を楽しむ。
標高2000m地点 避難小屋
 やがて前方に建物が見えてきた。これが賽の河原に建つ避難小屋である。小屋の中の3方は、腰掛けることのできるベンチ状の構造で、中央部分はコンクリートが張られ、宿泊できるようになっていた。
避難小屋内部 親不知ノ頭は左へ進路を採る
 鞍部の賽の河原を出発、少し高度を上げると親不知ノ頭を通過、わずかに坂を下ると中山介山作の小説大菩薩峠の記念塔が置かれていた。記念塔を過ごし、もう一つ石塔を横に過ごすと、介山荘手前の大菩薩峠へ着いた。
岩がゴツゴツしている 大菩薩峠記念塔(クリックで拡大)
介山荘と大菩薩峠(クリックで拡大) 大菩薩峠の先は霧で見えない(クリックで拡大)
 大菩薩峠からの展望も晴れていれば素晴らしいのだろうが、本日は周囲を霧が覆い、展望を望むことはできなかった。大菩薩峠を出発、山莊の側を通って下山を続ける。
介山荘前を通過 ベンチの置かれた表登山道
 足下は車が通るような広く平坦な道で、何も心配の無い道が続く。途中にはベンチの置かれた場所もあり、左右に樹林を眺めながら淡々と下る。左に勝緑荘を過ごして橋を渡り、この先で少し坂を登り返せば唐松尾根との分岐へ到着。福ちゃん荘の横を抜け、元来た道を引き返して登山口の上日川峠まで帰り着いた。
再び福ちゃん荘 登山口へ戻った
 すぐに上日川峠を出発、丁度昼前なので目に付いたそば屋に入った。そば切り発祥の郷、天目庵というところで、この店がそば切り発祥の店では無い。店内に入りざるそばを注文。蕎麦の色は白く、とても美味しい蕎麦だった。

そば切り発祥の郷にある天目庵のざるそば

 次に戦国武将の武田勝頼を祀る景徳院へ。この地は武田家最後の武将勝頼とその婦人、子の信勝そして将卒ら約50名が自害した地である。武田勝頼の墓所や自害したと伝わる生害石などを見学した。その後は甲斐国一の宮の浅間神社へ参拝、この神社の祭神は木花開耶姫だった。

戦国武将の武田勝頼を祀る景徳院

勝頼公主従の墓 武田勝頼生害石

甲斐国一の宮 浅間神社

富士山
大菩薩嶺山頂
山頂風景
木漏れ日
登山道途中
大菩薩峠記念塔
介山荘と大菩薩峠
大菩薩峠

 

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山梨県甲府市 大菩薩嶺  登山口付近のMAP
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