灰ヶ峰(はいがみね) 広島県呉市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008年3月 2日 登山口 →0:15→ 大きな案内板 →0:15→ 金明水分岐 →0:10→ 車道の展望所 →0:20→ 急階段上の東屋 →0:10→ 灰ヶ峰山頂 →0:25→ 車道の展望所 →0:10→ 銀明水 →0:15→ 登山口 全歩行時間 2時間 0分 広島県呉市上蒲刈島の七国見山に登った後、安芸灘大橋を渡り、国道185号を呉市街に向かって引き返す。休山トンネルを抜けて呉市中心街に戻り、国道185号を右折して北方向に向かう。間もなく「灰ヶ峰」の標識が見えてくるので、標識に従い西畑交差点を左折し県道174号に入る。
そのまま県道を道なりに進み、呉市水道局を左に過ごして進むとバス停「上平原町」を見る。西畑交差点から上平原バス停まで約1kmの距離である。このバス停から更に50m程度進むと、水源地側に「中国自然歩道 灰ヶ峰山頂2.7km」の標識が立っている。また、標識に従い灰ヶ峰方面を見ると、急な斜面につけられた道路の左手にも「灰ヶ峰登山歩道3.5km」の標注を見ることが出来る。表示された距離の違いはともかく、この標識に従って急な斜面を進んで行く。
私は駐車場を求めてこの道を車で進み、斜度が緩んだ場所の左手に灰ヶ峰山頂2.2kmの標識を見つけた。付近の方に灰ヶ峰への道を聞くと、この舗装路を真っ直ぐ進んでもこの標識に従って左の道に進んでも灰ヶ峰へ着く事ができるそうだ。登山口の距離表示の違いもこれで納得できた。
舗装路をもう少し進むと、墓地の先に広くなった場所を見つけたので車を置き、登山を開始する。先ほどの場所まで戻り、中国自然歩道の標識に従って山道に入る。登山道は墓地沿いにつけられており、落ち葉の敷かれた綺麗な道が続いている。
すぐ左に上平原0.7km、展望台1.4kmの標識を過ごす。整備された道が続いているので安心して歩く事ができる。間もなく中国自然歩道の標識が立ち、この場所からは銀明水まで0.65km、金明水まで0.8km、少し細かい標識であるが励みになる。更に坂道を進んで行くと上平原0.9km、灰ヶ峰山頂1.8km標柱を見る。周囲に展望が無いため、このような標識のみが頼りだ。この標柱を過ごして5分で正面には大きな中国自然歩道の案内図が現れた。
この案内図の左右に道が分岐しており、いったいどちらに行けばよいのか解らず迷う。案内図に書き込まれた文字を読んでみると左が正面登山口への道、右が銀明水・金明水を経由して山頂に向かう道という事が分かった。従ってこの分岐は右の道を取る。
平坦な道を少し進むと右手より平原からの道が合流、道の側には「平原1.5km」の標識が立っている。更に平坦な道を進んで行くと、ほとんど流れのない沢を右に過ごし、この先からは急な坂道を登る。すぐに明るい道に出るが、急な坂道はまだまだ続くようだ。坂の傾斜が緩やかになると正面に銀明水の標識が現れ、大岩下のビニールパイプからは銀明水が流れていた。大きな岩の上の手前には注連縄が渡され岩の上には小さな社が祀られている。
銀明水を頂くと、とても冷たくて美味しい。これは帰りにお土産に頂くことにする。銀明水を過ごすと道は左に折り返し、少し緩やかな坂道を進んでいると左手に金明水への分岐を見る。先程銀明水をたっぷり頂いたので、金明水は帰りに賞味することにした。
金明水の標識を過ごして更に坂道を進んで行くと、これから先は山腹につけられた道をジグザグに折り返して進んで行く事になる。これが七曲がりという事なのだろう。何回も折り返しながら一気に高度を上げて行く。 七曲がりを登る 何回かの折り返しを続けて車道に到着、車道横に設置された展望台のベンチに腰掛け小休止を取る。眼下に広がる呉市街の展望は春霞のため少し霞んでいた。標識によるとこの場所は上平原町からは2.1kmの位置となるようだ。
休憩の後で展望台を出発、車道を右に少し進むと左手に分岐が現れ、山頂までは1kmと表示されている。すぐに山道を折り返しながら進んで行くと、木の間越しに灰ヶ峰の山頂が見えてきた。この先で道は左右に別れ、左は中国自然歩道、右側は昔からの檜林に沿った登山路となる。どちらの道も先で合流するので明るい左側のルートを採ることにした。
中国自然歩道は整備された横木の階段道が続くので安心して進むことが出来る。大好きな冬枯れの樹林の下を進んで行くとベンチが置かれており、歩き疲れたら途中で休憩をする事も出来る。眼下に広がる呉市街の展望を眺めながら進んで行くのがとても気持ち良い。間もなくベンチの置かれた展望地に着き、この先から再び二方向に登山路が分岐する。
右側は丸太の階段が多い勾配のきついコース、左は緩やかで歩きやすいコースで両コースとも展望は素晴らしい。早く山頂に着きたいので、この分岐は右の急な階段に向かう。眼下に広がる展望を振り返りながら、一気に階段を登って行く。歩き疲れたら眼下に広がる展望を眺め、高度が上がる度に変化する展望に感心しながら進む。間もなく東屋の建つ展望台の手前に到着、残りあと少しとなり足が前に進まなくなってしまった。あまり無理はしない方が良いみたいだ。
すぐに展望の東屋に到着、横には保険保安林の標識が立っている。眼下には東に広の市街、休山を夾んで南に呉の市街、西には江田島方面が広がっており晴れていれば遠く四国まで見渡せる展望が広がっている。 休山と呉市街 東屋を出発するとすぐに右手から「檜林に沿った登山道」が合流する。登山道を少し登れば東に野呂山のアンテナ、その右手には蒲刈島に架かる安芸灘大橋が見えており、足下に岩が転がり始め、周囲にも大岩が目立ってきた。
整備された石の階段を登って行くと大きな展望岩に到着、蒲刈島から広の市街と休山までを見晴らす展望が素晴らしい。この展望岩の上にも同じような岩があり、ほんの少し高度が上がっただけですごく展望が開けたような感じがする。当たり前ではあるがやはり高度が上がると言うことは展望が開けると言うことなのだ。
更に登山道を進むと目の前には大きな展望台が現れ、その先には灰ヶ峰のレーダードームが立っていた。青い空をバックにしたレーダードームは美しい建物だ。いつも遠くから眺めていた施設(広島地方気象台灰ヶ峰気象レーダー観測所)を初めて目の当たりにして少々興奮気味。急な階段を駆け足で登りドームの前に立つ。
灰ヶ峰の山頂風景 ドームの前には円形の展望台が建ち、階段手前に設置された三角点にタッチして展望台の上に立った。これは素晴らしい展望だ。レーダードーム側を除く周囲270度の展望をしばらく眺める。 東の展望 東に野呂山、その右には蒲刈島と安芸灘大橋、手前には仁方から広へと続く町並み、休山の右手には箱庭のような呉の中心街、その奥には倉橋島、晴れた日には四国連山に周防大島も見えるようだ。 正面に蒲刈島と安芸灘大橋 休山 更に能美島・江田島・宮島・似島と続く島々、駐車場の先にはアンテナの立つ絵下山、その奥には広島市街が霞みながらも広がっている。黄砂の舞う生憎の空模様だが、周囲の展望を充分楽しむことが出来た。 呉市街 下山は登ったコースとは別のゆっくりコースを採ることにする。展望台から下りると右に分岐する道に入り、山腹に付けられた道を下りて行く。途中で見上げるレーダードーム、眼下の呉の展望、どちらも素晴らしい。
道なりに下りて行くと、この先に正面登山路の標識が立っているので、標識に従い左折する。少し下りると東屋が建ち、この先で「なだらかで展望のよい下山コース」の標識に従い分岐を左折する。明るい遊歩道を快適に下りて行くと間もなく急勾配コースとの分岐に到着、そのまま休憩用のベンチを過ごして下りて行く。
この先で階段の整備された中国自然歩道と昔からの灰ヶ峰登山路との分岐に着き、今度は昔からの登山路を下る。下山は快適なのであっという間に車道に到着、車道の展望所にて小休止を取る。
陽は確実に傾き始めており、夕焼けまでの時間が迫ってきている。展望所を出発し、金明水の標識に従って下りるとすぐに七曲がり、坂を折り返しながら下りると間もなく金明水の分岐に着いた。登山時に通過した金明水に向かうと、1分もかからず金明水の場所に到着、ちゃんと金明水は湧き出ていた。
ビニールパイプから出てくる水は銀明水に比べると少し水量が少ないようだ。また、岩の間からは沢山の清水が湧き出ており、金明水は健在である。コップを取り出し金明水を頂く、なんと美味しい水だろう。お土産はこの金明水にすることにした。ボトル一杯に金明水を汲み出発する。
元の分岐に戻り、折り返した先はもう銀明水。銀明水をコップに汲み、金明水と味比べをしてみた。やはり金明水の方がまろやかな感じで、体にすーと染み渡るようだ。銀明水を出発し、急な坂道を下りて行く。登る際に枯れ沢と思っていた場所には、わずかに水が流れており、これは銀明水からの流れであることが分かった。
もう帰りは元来た道を引き返すのみ。大きな案内板の立つ正面登山道との合流点を過ごし、周囲に墓地が見えてくるともう終わりは近い。車道の分岐に着き、車道を左折すると駐車地に到着、無事灰ヶ峰登山が終了した。 山頂からの素晴らしい展望はもちろん、美味しい銀明水と金明水を楽しめる灰ヶ峰を充分楽しんだ山歩きだった。 銀明水 レーダードーム 野呂山 安芸灘大橋と蒲刈島 仁方・広の市街 休山 呉市街 夕陽
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