七国見山(ななくにみやま) 広島県呉市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008年 3月 2日 七国見山 登山口 →0:13→ 平成みちびき観音 →0:15→ 観音堂 →0:10→ 七合目 →0:07→ 九合目 →0:15→ 七国見山山頂 →0:08→ 九合目 →0:10→ 観音堂 →0:10→ 平成みちびき観音 →0:07→ 登山口 全歩行時間 1時間35分 まだまだ中国山地には雪が舞っている。やはりこの時期の山歩きは山陽側が安心、今回は広島県呉市の上蒲刈島、七国見山に向かう。玖珂インターから高速道路を走り廿日市インターで下りて国道2号・国道31号と進む。途中の呉ポートピア駅付近で小休止、最近登った天狗城山を眺める。素晴らしい岩山で、見ているだけで楽しくなる。更に天応付近から振り返る天狗城山から絵下山に続く山並みを眺めていると、あの稜線を歩いたことを思い出し、更に嬉しくなる。烏帽子岩山は少し逆光気味であるがこちらも素晴らしい岩山であり、いずれ烏帽子岩山から天狗城山に抜ける山歩きを楽しみたい。
思い出の山々を眺めた後、更に国道31号を西に進む。間もなく呉の市街を通り抜け、そのまま灰ヶ峰方面に進みながら写真を撮っていると、カメラの調子が悪い。シャッターは押せるのだが画像が真っ白になっている。いろいろ試してみたが全く画像を記録できないので、今回も予備のカメラを使用する事にした。
灰ヶ峰を眺めながら国道185号を進み 広・仁方の市街を過ぎると安芸灘大橋の標識が見えてきた。この標識に従って県道74号に入り、通行料(普通車は700円)を払って安芸灘大橋を渡る。橋を渡れば呉市下蒲刈町、左手には安芸灘大橋架橋の記念公園である白崎園が整備されている。白崎園には大きなモニュメントが立ち、周辺には遊歩道も整備され、眼下には美しい展望が広がっている。
公園での小休止の後、更に島内を進むと蒲刈大橋が架かっており、この橋を渡ると上蒲刈島に入る。橋の上から北方面を眺めると蒲刈大橋が美しく、その背後には以前登った野呂山が聳えていた。展望は少し霞んでいるが素晴らしい景色に変わりはない。しばらく安芸灘大橋と野呂山を眺めた後、更に島内を進んで行く。右手に特産物を販売している店を見るが、お土産は帰りに買うことにする。
周囲に岩山が見えてくると段々嬉しくなる。やはり岩山は元気の源だ。間もなく蒲刈町ウォーキングセンターに到着、車を置いてすぐに出発する。上に見えている岩山まで行くと思うだけでワクワクする。
七国見山への登山口は、ウォーキングセンターの後から続いており、周囲には美しい水仙が沢山咲いている。これから春に向かっていろいろな花を楽しむことが出来そうだ。手すりの付けられた遊歩道を進んで行くと、すぐに横木の階段道となり、急な勾配なのでゆっくりと登って行く。 水仙
大きな岩のところで左に折り返すと、ここが七国見山への二合目である。これから先この標識を励みに進んで行く。少し進むと再び右に折り返し、急な階段を踏ん張ると車道に着き、車道を左に行くと石光山西楽寺の駐車場である。この駐車場自体が展望台となっており、眼下には美しい静かな海が広がっている。また、駐車場にはお地蔵様が鎮座されているので、登山の無事をお願いする。
平成みちびき観音菩薩 静かな湾内 階段を登ると平成4年に建立された平成みちびき観音菩薩が瀬戸を眺めており、この姿も素晴らしい。観音様にも沢山のお願いをして眼下の展望を眺める。少し高度が上がるだけで展望が開ける感じがする。周囲は霞んでいるがこんな日でも瀬戸の展望は素晴らしいことを痛感した。
さあ、高度を上げて行こう。観音様の後から瀬戸の展望を眺めながら登って行くと、右手にお堂があるのでお参りする。この先からは階段道が続くので慎重にゆっくりと進む。階段には段差を補うためのブロックが敷かれており、参拝者が歩きやすいように配慮されている。
周囲に見える大岩にワクワクしながら登って行くと、四合目に着き、この先の大岩から眼下に切れ落ちた展望を見下ろす。絶壁の岩の上に立つとやはり足が竦んでしまうが、これも最近は快感に変わっている。眼下に広がる恋ヶ浜と静かな湾内、南東方向には県民の浜、その先には大子島・尾久比島・齊島と続く島々も美しい。
高度が上がると展望も美しくなる 展望地から眺める風景 四合目から更に急な階段を登ると、この上の大岩からも眼下に広がる展望を眺める事ができる。五合目を過ごし、階段を登った先は十一面観音の鎮座する西楽寺の観音堂である。この周囲には展望が無く、観音堂にお参りした後鐘を突き、すぐに観音堂を出発する。
観音堂 観音堂の先に向かうと西側に展望が広がり、ここにはベンチも置かれているのでゆっくり休憩するには最適の場所である。眼下には瀬戸の展望、西には平らな上黒島・下黒島が海に浮かび、更に奥には倉橋島が霞みながらも大きな存在感を示している。向かい側には岩峰が美しく、ベンチに座っていると心地よい風が吹き、汗がすーと消えるようだ。
展望地から眺める瀬戸内海 さあ、残りの行程を楽しもう。展望地の先にもう一箇所展望の広がる場所があり、この先展望と別れるのでしっかりと美しい展望を眺めておく。更に進むと横木の階段が現れ、急な階段なので手すりのロープを使って登る。階段が終わり少し緩やかな道に変わると六合目を過ごし、周囲が少し明るくなる。
すぐに目の前に階段が現れ、急な階段途中に七合目を過ごす。この付近からは木の間越しに西方面の展望を眺めることが出来るので、小休止を取りながら展望を眺める。左手に八合目を過ごし、もう少し進むと坂の傾斜が緩んでくる。ピークに着いたかなと思うとベンチの置かれた九合目に到着した。残りはもう少し、展望はないがベンチの上に腰掛けて小休止を取る。この頃になってようやく七国見山には階段が多いことに気が付いた。
九合目から一旦鞍部に下り、少し平坦路を進むと桂の滝への分岐に着く。この先で山頂に向かう最後の階段道に向かうことになる。もう少し、もう少しと言い聞かせながら階段を登り、階段が無くなると同時に傾斜も緩やかとなる。登山道の先にベンチが現れ、更に進むと二階建ての展望台の立つ七国見山の山頂に到着した。
七国見山山頂の展望台 山頂のベンチでは先行の登山者が昼食の最中だった。挨拶をして早速展望台の上に立つ。展望台の上からは、南方面が開けており、霞のため今まで見えなかった遠く四国の山並みを眺めることが出来た。丁度昼になったので展望台の上から眼下の景色を楽しみながら昼食を摂り、昼食後のコーヒータイムへと楽しい時間が続く。 展望台の上から 山頂は広い ゆっくりとコーヒーを楽しんだ後、山頂を出発することにした。七国見山は一周回りの山歩きもできるが、次の予定もあるので元来た道を引き返す。下山は当然早いが、急な階段続きなので焦らず下りて行く。桂の滝分岐、九合目と要所をハイペースで通過、八合目から観音堂前の展望地に掛けての急な階段は特に慎重に下りる。
観音堂前の展望地にて小休止、眼下に広がる展望をゆっくりと眺める。その先の観音堂にご挨拶をし、観音堂の後ろに回ると特徴的な岩を眺める事ができた。観音堂を出発し急な階段を下り、四合目の展望岩にて眼下の展望を再度満喫、やはりこの展望岩からの景色は素晴らしい。
四合目を出発、周囲の岩峰を眺めながら階段を下り、間もなく観音菩薩を過ごして駐車場に下り立った。更にウォーキングセンターへの階段を下り、無事七国見山の登山が終了した。 観音菩薩越しの展望 荷物を車に積み込み、海岸線の道路に下りて観音像と岩峰の展望を眺める。下から見上げる展望も素晴らしく、美しい展望に満足したので今度は車で岩峰を眺めに行く事にする。 周辺散策 海岸線から西に引き返し、ウォーキングセンターを過ぎた先から右手に向かう舗装路に向かう。手前には「蒲刈ふるさと自然のみち」物見岩1.5kmの標識が立っているので目印になる。
舗装路を進むとすぐに岩峰が広がり素晴らしい展望にワクワク、この島全体が岩でできているような錯覚に陥る。岩・岩・岩の展望を楽しみながら進んで行くと展望台に着いた。眼下に広がる展望は更に素晴らしく、今まで島影に隠れて一部しか見えなかった尾久比島も全貌を現し、背後に聳える岩峰と物見岩。何時まで見ていても見飽きない展望だ。もし山頂から一周回りで歩いていたら、この七国見山で一日終わってしまっても満足したと思われる。うーん、やっぱり歩くべきだった。
展望台から眺めると遠くには四国の山並みが見える 周囲の展望を楽しんだ後、展望所を出発する。そのまま舗装路を進むと七国見山への標識を確認、この付近には登山標識が親切に設置されており、道に迷う事はなさそうだ。そのまま舗装路を進み、蒲刈トンネルをくぐるとすぐに南側の海岸線に着き、元来た道を引き返す。 白崎園で小休止の後安芸灘大橋を渡る 安芸灘大橋を渡る前に白崎園で小休止、眼下に広がる瀬戸の展望を眺めた後、いよいよ大橋を渡る。七国見山は岩峰の美しい素晴らしい山だった。
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