トップに戻る 2018年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
→0:10→ 奥の院 →0:03→ 分岐点A →0;27→ 御所ヶ岳 →0:20→ 鞍部
→0:40→ 馬ヶ岳 →0:10→ 二の丸 →0:10→ 展望地
→0:20→ 大谷登山口 →0:30→ 住吉公園駐車場
備荒貯水池の記念碑を過ごし、次に行橋市民謡の御所ヶ谷音頭が刻まれた石盤を見る。やがて林道御所ヶ谷線の終点へ着くと、正面に御所ヶ岳への登山口が現れた。登山口には神籠石の発掘調査の経緯や史跡の概要などが説明されており、事前に知識を仕入れておく。
さて、整備された登山道に入り石仏などを眺めて進むとすぐに中門跡が現れた。この中門は御所ヶ谷神籠石を代表する遺構で谷を30mにわたって石塁でふさぎ、そこに城門を設けてある。門の壁は石を積んで築かれており1300年を経た今も石積みはそのまま健在、当時の土木技術の高さを証明している。
神籠石をしばらく眺めた後、登山を続ける。中門を過ごした先の分岐は、左が御所ヶ岳へ向かう近道、右は景行神社や奥の院を経由するコースである。ここでは景行神社を経由するコースをとる。
分岐を右折し中門跡の神籠石の上を通過、上から見下ろす神籠石は整然と並んでいる。この上で右下に馬立場、西門跡への分岐を過ごし、少し進むと平坦な広場に祀られた景行神社へ着いた。神社の先には立派な祠が祀られ、周囲には礎石のような石が規則的に配置されていた。昔はこの地に立派な社殿が建っていたのかも知れない。
そのまま奥へ向かい、右に馬立場、西門跡への分岐を過ごす。頭上を樹林が覆っているため直射日光を浴びること無く進んでいるが、やはり真夏なので暑い。奥の院への案内を確認して更に進み、山腹につけられた道をわずかに下り、その先で石仏などを眺めながら登り返す。
やがて小さな平坦地へ着けば、右上に朽ちた建物が見えてきた。これが奥の院である。奥の院へ参拝し、左右にシダの目立つ道を進むと、まもなく広く平坦な尾根へ着いた。この地点が尾根分岐点Aで右には西門、左はホトギ山(御所ヶ岳)尾根分岐点Bへは750mと案内されている。
分岐を左折し御所ヶ谷へ向かう。すぐに前方の展望が開け、手前に御所ヶ岳、その先には馬ヶ岳が見えている。これから向かう目的地を眺めて尾根道を進む。すぐに展望は無くなり樹林の下に続く尾根道を辿る。尾根を吹く風はとても爽やかで涼しい。
要所に置かれた案内を確認しながら進むと、大岩の先で右手(南側)の樹間越しに展望が広がっている。この方面は犀川方面と思われる。第2南門の案内を過ごし快適な登山道を進むと南側を見晴らす展望の岩に着いた。
眼下には田園地帯が広がっており、遠くは霞んでいるのでよく見えないが大きな山は見えていない。左右にシダの目立つ道を少し進むと神籠石から続く道と合流した。もうここから御所ヶ岳までは100m、犀川方面の展望を眺めながらわずかに高度を上げると三等三角点の置かれた明るい御所ヶ岳の山頂に着いた。
北東には双耳峰の馬ヶ岳がそびえ、眼下には犀川の風景が広がっている。ここで登山者が山頂に到着、この人はバイクで登山口付近まで来て、そのまま登ったと言うことだった。山頂周囲の写真を撮った後、次の目的地の馬ヶ岳へ向かう。
足下に馬ヶ岳分岐点まで650mの案内を見て東へ続く道を下る。途中でシダの目立つ場所もあるが総じて歩きやすい道が続く。周囲は樹林に覆われているが、途中で馬ヶ岳の山頂部を眺めることもできる。
やがて下り傾斜が急になり、補助のロープを伝いながら一気に高度を下げる。まもなく正面にフェンスが見えてくれば進路は左に変わり、少々荒れ加減の道を下れば鞍部へ着く。この地点は御所ヶ岳と馬ヶ岳の中間地点で馬ヶ岳へ652m、御所ヶ岳へ650mと案内されていた。
さて、案内に従い馬ヶ岳へ向かう。シダの目立つ場所を過ごすと周囲は植林帯となり、すぐに尾根へ着く。ここで進路を左(北)にとれば、やがて緩やかなカーブを描いて東へ進路を変える。シダの茂る部分を迂回しながら高度を上げるので、大して負荷はかからない。
やがて正面に馬ヶ岳の勇姿が現れた。この山はなかなか美しい山容をしていることが解った。特徴的な岩を横に過ごし、この先でホトギ山分岐点へ着く。直進すれば八畳岩だが右折して馬ヶ岳へ向かう。
もう山頂まではわずか、少しの坂を登れば広く平坦な馬ヶ岳の山頂へ着いた。この場所は馬ヶ岳城跡で、黒田官兵衛が一時期居城としていたそうだ。中央部にはこの城に在城したと伝えられる新田氏の表忠碑が建っている。
馬ヶ岳は展望の良い山で、霞んだ展望でも北に平尾台、貫山や大平山ははっきり確認することができる。南には犀川地区が広がり、ゆったり流れる今川と緑の田園が落ち着く風景である。
しばらく展望を眺めた後、二の丸へ移動する。この先からの階段は急傾斜だがとても整備されている。鞍部から急な階段を登り返せば二の丸へ到着、二の丸には四等三角点が置かれていた。
平坦な二の丸からは北に平尾台の山々が続き、眼下には行橋市の市街が一望である。明るい風景を眺めて下山を続ける。ここで進路は北へ向き整備された階段を下る。間もなく太閤岩、官兵衛岩、又兵衛岩の並ぶ展望地へ到着、ここは行橋市の市街や平尾台などが一望の展望地である。
展望地を出発すればもう展望は無く、緩やかな傾斜の道を下って行けば、大谷登山口へ着いた。入口には史跡馬ヶ岳城址の石碑が建ち、横には案内が掲示されていた。
前の山 三高山 山小屋右コース を見る
次の山 三高山 展望岩コース を見る