胡摩ヶ岳(ごまがだけ) 島根県津和野町
 

2007年5月26日

胡摩ヶ岳

参考コースタイム

登山口 →0:10→ 最初の分岐(右への分岐) →0:05→ 2番目の分岐(左への分岐)

 →0:10→ 3番目の分岐(左への分岐) →0:05→ 胡摩ヶ岳山頂 →0:15→ 登山口

全歩行時間 0時間45分

 尊敬する金光さん・中島先生との行者様・高山登山の後、JR須佐駅を出発し、時計を見ると午後3時過ぎ、帰る方向を調べてみると島根県の山の一つ「胡摩ヶ岳」の近くを通ることが分かり、時間の余裕もあるので途中に寄り道をすることに決まった。

 須佐駅から国道191号を田万川方面に進み、江崎にて県道17号に入り、下小川から県道14号を東に進む。北の方面を眺めると懐かしい金比羅山が見えている。その先で益田市に入ると上黒谷地区に着き、桂平小学校の手前を右折し、県道17号に入ると間もなく横山城跡への登山口を過ごす。

 登山口付近から横山城跡を眺めると・・・ん、山頂付近が綺麗に整備されているようだ。以前登った際にはすごい藪道に難渋した山であるが、綺麗に整備された山頂方面を眺めているともう一度登ってみたいという気持ちになる。そのまま県道を進んでいると狭い道で対向車と出会い、離合のため少し下がる。標識を見ると横山城跡登山口と書いてあり、もう一つの登山口を見つけることが出来た。多分地蔵峠に至るもう一つの道だろう。次回横山城跡に登る場合にはこの道を取ることにする。

 更に県道を進み津和野町長福地区に着き、県道124号に入る。砥石トンネルを抜け、石ヶ谷地区に入り、左手に豊稼会館を見て右の内美地区に向かう道に入る。この先は細い道ながらしっかりとした舗装道なので安心して進むことが出来る。間もなく野中峠を越えると野中地区に到着、左手に「みんなの森 胡摩ヶ岳入口」の標識を見つけて左の道に入る。そのまま道なりに進んで行くと道ばたにはシシウドの花が美しい。

右の内美地区に向かう道に入る 分岐点を振り返る
三叉路を左折する 小屋の横には標識が立っている

 間もなく左手に胡摩ヶ岳入口の標識を見つけたのでその先の広場に車を置き、登山を開始する。登山口には少し戻るようになり、左手には民家が立ち、棚田が美しく広がっている。

左手に民家、カーブミラーの付近が登山口

シシウド 胡摩ヶ岳の登山口標識

 登山口の標識を確認して進んで行くと右手に民家を過ごし、民家の左手に続く道に入り、道なりに進んでいるとイノシシ除けのトタン板沿いに進んで行く。その先の植林帯にはトタン板を跨いで入ることになり、足下には大きなサイハイランの花が咲いていた。

民家の横を進んで行く イノシシ除けのトタン板を跨ぐ
サイハイラン 植林帯を抜ける

 薄暗い植林帯の中を進むとすぐに周囲が明るくなり、まむし草・ヒトリシズカを見る。その先の四差路には胡摩ヶ岳への標識が立っており、標識に従い右折する。木漏れ日の差す明るい登山道をゆっくりと進んでいると、道の左右の植林帯には陽が射しており、とても美しい光景だ。

分岐には胡摩ヶ岳への標識が立っている 左右の植林帯を眺めながら進む

 すぐに竹林帯を抜け、2番目の分岐を左折する。要所に標識がしっかりと設置されているので道に迷うことはない。竹林帯を抜けるとその先には植林帯が広がっており、山頂に導く目印が右から左方向に向かっている。これは少しでも坂道に向かう傾斜を緩くするための親切な計らいのようであるが、そのまま真っ直ぐに進んでも行き着く先は同じ場所となる。

竹林帯の先の分岐を左折 明るい植林帯を進む

 快適な植林帯を進んでいると足下にはギンリョウソウを見ることが出来た。さらに目印のテープに従って進んでいると足下に朽ちた木の階段を過ごし、その先では左右の分岐(3番目の標識)が現れる。右に向かうとみんなの森、左は山頂方向である。ここにもしっかりと標識が立っている。

足下のギンリョウソウ 山頂へは左に向かう

 標識に従い、左に向かうと一旦緩やかに下った後に登り返すことになる。もう胡摩ヶ岳山頂は目の前のようだ。周囲に展望は無いのだが、美しい樹林帯を眺めながら進むことが出来るので疲労感はない。間もなく足下に笹ユリのつぼみを過ごした後、少しの坂を登りきるといきなり胡摩ヶ岳山頂に到着した。

青葉が美しい 道は良く踏まれている

 胡麻ヶ岳の山頂は刈払われて広くなっており、木の間越しからは周囲の山の稜線がかすかに見えている。これもやはり黄砂の影響である。山頂東側には大きな桜の木があり、桜の季節には美しい花を見ることが出来るようだ。自然の中に座り込んで大星さんと今日の山歩きについてとりとめのない話をする。

胡摩ヶ岳山頂

 大星さんのお言葉に甘えて山頂にてビールを飲ませて頂いた。山頂にて飲み干すビールの味は格別であり、単独行では出来ない楽しみの一つである。胡摩ヶ岳山頂から眼下には集落も見えているのだが、やはり黄砂の影響は甚大であり、写真には写らないようだ。桜の木の近くに行き自然のサクランボを鑑賞した後、下山を開始する。

山頂のサクランボ 周囲の展望は霞んでいる

 明るい樹林帯をゆっくりと下りて行くと目の前には新緑の美しい光景が広がっている。この時期に新緑の中を下りて行くのは当たり前の事のようだが、とても美しい光のコントラストに感激することが多い。親切な標識を確認しながら下山を続け、登山口まで下りて行く。

新緑の中を下る ヒトリシズカ

 イノシシ除けのトタン板の手前に大きな野いちごを見つけた。最後にお土産を頂いたような気持ちになり、野いちごを頬張る。甘酸っぱい野いちごが今日一日の楽しさを思い出させてくれたので、とても幸せな気持ちのまま登山を終えることが出来た。

植林帯を下る 野いちご

 胡摩ヶ岳の登山口を出発し、津和野方面に向かっていると右手に珍しい家?を見たので立ち寄ると、ここは農家風レストランだった。このレストランは完全予約制なので、事前に予約しないと注文が出来ないそうだ。このレストランの手前で近所の方とお話をする事が出来た。この場所は昔は小学校で、沢山の生徒が居たのだが、近くの鉱山が廃鉱となり、5km程度先の小学校に統合されたそうだ。この付近にも過疎化は着実に広がっているようだ。周囲の落ち着いた景色を眺め、散策をした後、帰路についた。

ユキノシタ 農家風レストラン

 大星さん、楽しい山歩きをご一緒して頂きありがとうございました。

 本日は光の実家の田植えだったのだが、是非とも山歩きに参加したいとの思いから山口より息子を呼び寄せ、私の代わりに派遣していた。機械化のこの時代、5反の田植えは半日で終わり、午後からは温泉に浸かっていたとのことだった。頼もしい息子にも感謝し、今日一日の山歩きの感動をかみしめながらの就寝となった。

 

シシウド

サイハイラン

ササユリ

ギンリョウソウ

胡摩ヶ岳山頂風景

 前の山 行者様U・須佐高山U を見る

 次の 鈴の大谷山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県津和野町 胡摩ヶ岳 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

登った山のリストに戻る

トップに戻る