鷹ノ巣山(たかのすやま)・カンノ木山(かんのきやま) 広島県安芸高田市

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2009年 8月 2日

2006年 6月 4日の登山記を読む

カンノ木山・鷹ノ巣山

登山口 →0:20→ 久芳峠 →0:25→ カンノ木山 →0:20→ 久芳峠

 →0:30→ 鷹ノ巣山 →0:20→ 林道到着 →0:15→ 登山口

全歩行時間 2時間10分

 「広島県の山への道」残りは4山、中国地方は今日にでも梅雨明けという噂を信じて広島県の県央の森へ向かう。玖珂インターから高速道路を走り西条インターを下りる。国道375号を北へ向かい、前回同様東広島市と北広島町の境の県央の森が登山口となる。前回は鎌倉寺山の途中でGPSのスイッチが切れ、時間の掛かる往復登山をすることにより時間切れ。鷹ノ巣山は登れたが、カンノ木山は断念した。

福富町の交差点を左折 次の交差点を右折
すぐに左折し県央の森を目指す 林道久芳別府線に入り登山口に向かう

 今回も林道久芳別府線に入り、鷹ノ巣山登山口から舗装道に出る手前の駐車場に車を置き、登山を開始する。舗装路に戻り少しの坂を登れば左手に県央の地の案内板を過ごす。この先で舗装路が右に向く場所を直進すればカンノ木山・鷹ノ巣山の登山口に入る。

県央の地の案内板 舗装路が右に向く場所を直進

 砂利の敷かれた登山口に進めばすぐに地道となる。登山口は、入口こそ草が茂っているものの、植林帯の下は歩きやすく、涼しい風が吹いている。木漏れ日の差す快適な遊歩道を進めば、坂の傾斜は緩やかであり、右手には沢の音が心地よい。

木漏れ日の差す快適な遊歩道 沢の音が心地よい

 足下には筋の入った岩もあり、比婆山の条溝石のような感じを受ける。右にケルンを過ごし、岩の多い場所を通過、涼しくていつまでもこんな状態が続けば良いと思いながら進む。まもなく植林帯につけられた道は右へ向き、沢を渡る。ここで一周回りで戻ってきた登山者と出会う。この人は次に白木山へ向かうそうだ。

筋の入った岩を過ごす 沢を渡る

 前回同様掘れた登山道を進めば、昨日来の雨のためぬかるんだ場所を通過、登山道を横切るように水が流れている。あじさいの咲く場所を抜け、左右に防火帯の目立つ植林帯の中に入り、少し進めば峠の十字路(久芳峠)に到着。峠を右折すればカンノ木山、左折すれば鷹ノ巣山、直進すれば向原と案内されている。

掘れた道を進む 久芳峠に到着

 前回は左折し鷹ノ巣山に向かったが、今回は明治百年記念造林の看板が立つ分岐をカンノ木山に向かって右折する。さあ、カンノ木山へ向かって出発。緩やかな坂道へ向かえば、少しずつ坂の傾斜はきつくなる。明るい自然林の下、滑り易い土質の道を慎重に登る。少し坂の傾斜が緩やかになり、左方向の植林帯が枝打ちにより明るくなった場所に着き小休止。

カンノ木山へは叶木への道を採る カンノ木山へ向かう道

 カンノ木山へは、ほとんど真っ直ぐに付けられた道を登っているようなので、ゆっくり歩かないと息が上がる。一本調子の坂道を登れば、ようやく緩やかな場所に着き一安心。左右に植林を眺めながら進み、途中で大きな岩を越えれば、前方には霧が広がってきた。

ほとんど真っ直ぐな道が続く 大きな岩を越える

 この先から一旦緩やかな傾斜を下り、再び登り返すがもう大した傾斜ではない。登山道の途中には岩が転がり、目の前の倒木を迂回すれば、白っぽい露岩の立つカンノ木山の山頂に到着した。

霧の広がる登山道 カンノ木山山頂

 岩の上に立ち、眼下を見下ろせば県央の森が広がり、その先には福富町の町並みが霞んでいる。今日の天気は曇り空、おまけに霧も立ち籠め、遠くまで見晴らすことは出来ないのが少々残念。

山頂から眺める福富町と県央の森

カンノ木山山頂と眼下に広がる展望(動画)

 左手に見えている板鍋山のアンテナも霧に隠れ、はっきり確認出来ない。もう少し霧の晴れるのを待つため休憩していたら、後続の登山者が山頂に到着、小休止の後鷹ノ巣山へ向けて出発した。30分以上カンノ木山にて展望を楽しんだ後、鷹ノ巣山へ向けて出発する。

板鍋山のアンテナは霧に隠れている 山頂の岩を後から眺める

 緩やかな傾斜の登山道を引き返し、岩の場所を通過すれば間もなく急な坂を下る。足下は滑り易く坂の傾斜がきついので、本当に久し振りにストックを取り出す。登山時よりも慎重に坂を下りて行けば、峠の十字路に到着。さあ、今度は鷹ノ巣山へ向けて出発する。

鷹ノ巣山へ向かう 広い登山道

 鷹ノ巣山の山頂までは残り1km、植林帯の下に付けられた広い道を登るが、進むたびに坂の傾斜はきつくなる。前回は楽々登ったような記憶なのだが、今回は少々坂の傾斜をきつく感じる。背後を振り返ればやはり坂の傾斜はきついようだ。

背後を振り返れば急な坂道を実感 残り500m標識を過ごす

 前後左右に植林帯が広がり、涼しい風の吹く登山道を少しずつ高度を稼ぐ。坂の傾斜が緩くなると同時に残り500m標識を通過、広い登山道の中央で小休止を取り息を整える。左右にあじさいの咲く綺麗な場所を通過、再び坂の傾斜が増してくる。真っ直ぐに付けられた登山道を進めば、登山道は左へ向き、再び左右にあじさいの花が密集する場所に着く。

真っ直ぐな道が多い あじさいの花が密集する場所を通過

 山頂まで残り100m標識を過ごし、そのまま左右に茂るあじさいロードを過ごせば、平坦な鷹ノ巣山の山頂に到着。山頂の避難小屋、避難小屋横に立つ周辺の山々の案内標識は健在だった。

山頂まで残り100m標識 周辺の山々の案内標識

 早速一等三角点にご対面、やはりここの三角点はでかい。展望台に上がれば眼下に福富町の町並みが広がり、先程雲の中だった板鍋山のアンテナは霞みながらも存在感を示している。

鷹ノ巣山山頂標識 山頂の展望台

 西には白木山も見えているのだが、やはり山頂は霞んでいる。時刻は11時半なので早めの昼食を摂り、引き続き久し振りのコーヒーを飲む。たっぷり山頂からの展望を楽しんだ後、下山を開始。丁度ここで後続の登山者が山頂に到着した。

山頂から福富町方面の展望

鷹ノ巣山の展望台から眺める展望(動画)

 前回同様一周回りをするため西へ続く下山道に入る。周囲には美しいブナ林が広がり、美しい緑のシャワーを体全体に浴びる。目に染みるような緑の世界を満喫、次は水場へ向かって左折する。

西へ続く下山道に入る ブナ林が美しい

 登山道から左下へ向かえばすぐに水場に到着、持参したコップに銘水を汲んで一口飲めば、心に染みる美味しさ。駆けつけ三杯の銘水を頂いた。山頂直下の水場は最高のご褒美である。銘水でのどを潤した後は、元の道に戻り下山を続ける。

山頂直下の水場 下山を続ける

 少しの間の自然林を抜ければすぐに植林帯となり、この先からは急な斜面をロープの助けを借りながら慎重に下る。坂の傾斜が緩くなれば、快適な下山道となり、間もなく林道に合流。この林道を左折すれば、緩やかな下り坂が始まる。

ロープの渡された植林帯 林道に着く

 何も心配のない林道を下りていれば、左手に水場を見つける。前回同様持参したコップで冷たい銘水を頂く。ここでも沢山の水分を補給、元気になって更に林道を下る。林道を歩くこと約15分で登山口に到着、一周回りの登山道は無事終了した。カンノ木山に登り、広島県の山は残り3山となった。

林道途中の水場 登山口に到着

久芳峠

カンノ木山

展望

鷹ノ巣山

展望

ブナ林

 前の山 大将陣 を見る

 次の山 神ノ倉山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 安芸高田市 鷹ノ巣山 登山口付近のMAP

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2006年 6月 4日

2009年 8月 2日の登山記を読む

登山開始 →15:51→ 久芳峠 →16:07→ 鷹ノ巣山到着 →16:34→ 鷹ノ巣山出発

 →17:02→ 林道到着 →17:22→ 登山終了 →17:44

参考コースタイム

登山開始 →0:16→ 久芳峠 →0:27→ 鷹ノ巣山 →0:20→ 林道到着 →0:22→ 登山終了

全歩行時間 1時間25分

 鎌倉寺山から牛若田区の登山口に下り立ち、時間は午後3時前、鷹ノ巣山までは30分程度かかることが判り、登山開始予定時間は午後4時になりそうだ。下山時間は午後6時を過ぎるかもしれない・・・・。

 どうしよう?・・・、とりあえず登山口まで行ってみようと、牛若地区を出発する。県道46号に戻り県道を左折、東広島市に入る。その先の志和堀北の交差点を左折し、県道33号に入り、県道80号を経由して林道久芳別府線に入る。県央の森へは林道に設置してある標識に従い進んで行く。

林道に入ると標識が立っている 県央の森説明板

 旧福富町は広島県を東西南北から見ると、ちょうどその中心に位置していることから「県央の地」と呼ばれているそうだ。県央の森に到着したのが午後3時40分、鷹ノ巣山登山口は県央の森からは少し戻った地点の林道となる。

鷹ノ巣山・カンノ木山登山口標識 登山口より出発

 登山口到着が3時51分、まだ3時台だ、すぐに出発することにした。登山口からまっすぐ林道を進んで行く。周囲は檜の植林帯であり、植林帯の中に入ると薄暗く、撮影をするのにフラッシュが必要な状態になっている。

檜の植林帯を進む 右手にはケルンがある

 整然と植林された檜林帯を足早に歩いて行くと、右手には小川が流れていることが判った。5分も歩くと右手にケルンがあり、正面には引き続きまっすぐな道が続いている。空を見上げると檜林が続いているため空が狭く感じる。

檜林帯から空を見上げる 大きな岩を踏んで行く

 変化の少ない植林帯ではあるが、足下には大きな岩も埋められているようで岩を踏んで進むことになる。登山口から10分で若葉のまぶしい場所を通り過ぎ、この先少し道は右に向き、沢を渡ることになる。この付近から少し周囲が明るくなり、ようやく安心することが出来た。

沢を渡る付近は明るい 掘れた登山路を進む

 沢を渡ると一旦檜林帯と別れ、少し掘れた道を進むことになるので、足下に注意して道の端を歩いて行く。再びまっすぐな道となり、右手には明治百年記念造林の標識を見る。周囲に綺麗なツツジを見つけて鑑賞をする。

一旦檜の植林帯からは別れるが、まもなく植林帯に戻ることになる

 この先再び檜林帯に戻り、整備されたまっすぐな道を進んでいると、やはり明治百年記念造林の標識が右手に立っており、鷹ノ巣山とカンノ木山への分岐の道標が立っている。左に向かえば鷹ノ巣山、右手に向かえばカンノ木山となるが、時間の関係から鷹ノ巣山のみの登山となり、左の道に向かうことにした。ここまで登山口からは16分の行程である。

久芳峠に到着 鷹ノ巣山に向かって峠を出発

 木に掛けられた標識には、鷹ノ巣あと約1k(8合目)と書いてあり、もう山頂が近いことが判った。ここまでは緩やかな道を進んできた感じなので、全く疲労感は無い。鷹ノ巣山に向かって、檜林帯の中に付けられた真っ直ぐな防火帯を進んで行く。

背後を振り向くと急な坂になったことを実感 まだ咲くには早い

 最初は緩やかな坂もだんだん斜度がきつくなり、更に一本調子の坂なので少しずつ休憩を取ることにした。周囲は相変わらずの檜林帯で展望はなく、登山路はほとんどまっすぐな道が続いている。時間的には遅い登山開始だが、登山路は広くまっすくで迷うことはなく、安心して進むことが出来る。

山頂まで500mの標識 光の当たる場所には緑がある

 快適な登山路を淡々と進んで行くが、坂がきつくなることによって山頂に近づいていることを実感する。カンノ木山の分岐から14分でまず右手に8合目の標識を過ごし、更に1分で残り500mの道標に到着、引き続きまっすぐな道を登って行く。

 この付近から檜林帯につけられた道を辿って行くのが楽しくなってきた。残り500mの標識から5分で90゜左折すると、少しずつ空から光が射し込んできた。周囲が明るくなるとだんだん楽しくなり、歩く速度も速くなる。登山路の角度を変えて5分で残り100mの標識を過ぎると、右手に視界が開けてきた。

右手に視界が開けてきた 山頂にはツツジが咲いている

 もう山頂まではあと僅かだ、すぐに鷹ノ巣山山頂に到着、山頂には山座同定用の標識が立っており、その横には展望台が立っている。三角点を見ると一回り大きい三角点のようだ。早速展望台に上がり周囲の展望を確認する。

鷹ノ巣山一等三角点 展望台
山座同定用の標識 西方面のアンテナ山

 本日はすこし霞が掛かっているが北東方面を除いて270゜の素晴らしい展望が広がっている。 正面にはアンテナを頂いた綺麗な山も見えており、展望台からもう一度山座同定用の標識をじっくりと見る。

 一番上が三瓶山、次が土師ダム・大佐山・神の倉山・白木山と続いて書かれているが三瓶山の方向には木々の背が高くて見えず、その他の山々についても霞んで確認できないのが残念だ。

鷹ノ巣山山頂から南西方面の展望

 山頂にてゆっくりしていると5時のサイレンが鳴り出した。もうそろそろ出発しないと暗くなってしまうので山頂を出発、下山は一週周りのコースを取り、東に向かって久芳方面へ下りることにした。

大きなブナの木が立っている

 山頂から少し下りて周囲を見回すと、大きなブナの木が立っている。改めて確認するとすぐ先に標識が立っており、標識には「鷹ノ巣山ブナ植物群保護林」と書いてあった。やはりこの付近には大きなブナが群生していることが判った。

標高890mの水は冷たい 明るい道を下る

 登山路の左手には「水」の標識があり、この標識に従い左方向に少し下りて行くと水場があり、標高890mの水場にて冷たくて美味しい水を頂く。登山路に戻り更に下山を続けるが、この道はとても明るく安心して下りることが出来る。左右に緑の広がる道を下りていると、とても幸せな気持ちになり嬉しくなってくる。

いよいよ植林帯に入る 急な坂にはロープが渡されている

 下山を開始して15分程度で樹林の中に入り、急な斜面を下りて行くことになった。足下は滑り易い赤土のまっすぐな道となるが、左手にロープが渡してあるので、ロープの助けを借りながら、転倒しないよう、滑らないよう、慎重に歩幅を狭くして下りて行く。

滑りやすい道を慎重に下りる 国有林専用道に到着

 檜の樹林帯に入り6分で未舗装林道に到着、薄暗い植林帯の中を滑らないように、緊張していた気持ちからようやく解放された。林道には鷹ノ巣山登山口の道標が立ち、登る方向がとても判り易くなっている。これから先はこの国有林専用道を下りるだけなので何の心配もない。

広く快適な林道を下りて行く 標高670mの水を持ち帰る

 整備された未舗装林道を下ること5分で左手に綺麗な清水の流れる場所を見る。標高670mの水はとても冷たく気持ちのよい水なので汲んで帰ることにした。

舗装林道に到着 左に公園を見る

 水場を出発して15分で未舗装林道から舗装された林道に合流、左手に公園を見ながら舗装路を進み登山口に到着、一周周りの鷹ノ巣山登山を終了した。

 山頂からの素晴らしい展望、山頂直下のブナ林と標高890mの水場を持つ鷹ノ巣山、秋の紅葉の時期も期待できそうだ。

 前の山 鎌倉寺山 を見る

 次の山 地倉沼 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 安芸高田市 鷹ノ巣山 登山口付近のMAP

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