大岡山(おおかやま) 島根県吉賀町

大岡山

2006年 8月26日の登山記を読む

2008年 6月 7日

参考コースタイム

久保邸登山口 →0:25→ 1480米標識 →0:30→ 890m標識→ 0:25→ 390m標識

 →0:15→ 90m標識 →0:05→ 大岡山山頂 →0:45→ 1480米標識→ 0:15→ 久保邸

全歩行時間 2時間40分

 今日は由宇のN先生と一緒に吉賀町の大岡山に登る。9時前にN先生の運転で由宇を出発、国道2号を通り錦川沿いに国道187号を北上する。島根県に入り登山口の吉賀町広石地区に到着、登山準備をしているとご夫婦の登山者が近づいてきた。この人達も大岡山に登るようだ。

大岡山へ 登山口の柏前バス停

 10時40分過ぎに登山口の広石バス停前を出発、久保氏宅の手前にも六日市交通のバス停「柏前」を見る。隣の庭でバイクいじりをしている若者達にバス停の名前のいわれを聞くとボクの家の前だから柏前、ということで柏さんの前という意味だった。非常にローカルな名前の付け方に感心。

久保氏宅の左手から登山道に入る 植林帯の下を進む

 久保氏宅の左手から入る登山道を確認、昔は畑だったと思われる場所を通過、周囲に石組みを眺めながら進む。すぐに登山道は左へと向き、坂の傾斜がきつくなる。山腹につけられた道を進んで行くと最初の標識「1,480米」を見る。いよいよ急傾斜の大岡山トレーニングコース?に入る。

山腹に付けられた道を進む 「1,480米」標識付近

 前回と違うのは風が爽やかで心地よく、木漏れ日に映える青葉が素晴らしい事、単独行ではなく尊敬するN先生と一緒に登る事が出来るという事だ。私を山歩きに誘った先輩に今から大岡山へ登る事をメールで伝えた。

木漏れ日に映える青葉 急な斜面が続く

 新緑の下の急斜面を滑らないよう慎重に進む。眼下に少し展望の広がる場所にて後続のご夫婦に道を譲り、ロープの渡された急な坂道を過ごして小休止を取る。美しい新緑の中をゆっくりと登っていると足下にギンリョウソウを過ごし、その先でヤマアジサイの花を観賞する。

木の間越しの展望 ロープの渡された斜面
ギンリョウソウ ヤマアジサイ

 右手に大岩が見えてきたので周囲を調査、祠が祀られていそうな場所だが中には何もない。大岩の場所を出発し、再びヤマアジサイの花を観賞、今回はお花見が続いている。間もなく手作りの「890米」標識を通過、大きな岩を左に過ごす。この先からは眼下に運動公園などを木の間越しに眺める事が出来る。再びヤマアジサイの花の群生地を過ごし、周囲の緑の美しさに感激しながら快適に進む。この付近が一番傾斜が緩く、安心出来る場所のようだ。

大岩の目立つ場所 ヤマアジサイを観賞
890m標識を過ごす 大岩を左に過ごす

 周囲に笹が目立ってくると、左右にロープが渡された大岡山一番の難所の急登に取りかかる。慎重に足場を選びながら5分程度で急傾斜地を通過、この先で少し平坦な笹原を進む。間もなく手作りの「390米」標識を過ごすと再び坂道となるが、もう大した傾斜では無く、木漏れ日の美しい自然林の中を進むと右手に檜の植林帯が現れる。

大岡山一番の難所の急登 緑が美しい
笹原を進む 周囲は植林帯に変わる

 「90米」標識が現れるともう山頂は間近、登山道は緩やかに左に向き、樹林の下の大岡山山頂に到着した。周囲に展望はないものの、緑の美しいこの季節、周囲の新緑を楽しむ事が出来た。N先生は地形図に歩いてきたコースを記入、私は登山ノートを取り出し、前回の記録を読み返す。

大岡山山頂 登山ノートは赤い箱の中

 前回は山頂に着くと同時に雷雨と書いてあった。今回はN先生と一緒に登った事を記載しておいた。N先生と山頂での記念撮影、その後ゆっくりと食事を取り、久し振りにコーヒーを飲む。やはり山頂で飲むコーヒーは美味しい。

山頂にて記念撮影

 みろく公園へ下りる登山道を確認していると、N先生の指摘で東に向かう尾根の中に赤いテープを見つけた。これでようやく安心、この道を下りれば一周回りのコースが採れそうだ。

みろく公園への下山方向(赤いテープあり) 山頂からの展望はない

 大休止の後大岡山山頂を出発、木漏れ日の中を下りて行く。急坂の大岡山は下山時もしごかれる。ロープの渡された急傾斜は下山時も難所でとても滑りやすい。大岩を眺め、周囲の若葉を満喫しながら下りて行き、無事登山口に下り立った。N先生、楽しい山歩きにお誘い頂き、有り難うございました。

ギンリョウソウ

ヤマアジサイ

大岩

急登

新緑

笹原

シシウド

吉賀町指定文化財 大谷原古墳

七日市から眺める大岡山

奇鹿神社

 前の山 摩天崖 を見る

 次の山  原山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県吉賀町 大岡山 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

登った山のリストに戻る

トップに戻る

 

 

2006年 8月26日

2008年 6月 7日の登山記を読む

大岡山

登山開始 →13:21→ 山頂到着 →15:51→ 下山開始 →16:29→ 登山終了→17:37

参考コースタイム

桜橋 →0:05→ 久保邸登山口 →0:35→ 1480米標識 →0:45→ 890m標識

 →0:40→ 390m標識→0:25→ 90m標識 →0:05→ 大岡山山頂

 →0:10→ 390m標識 →0:20→ 890m標識 →0:15→ 1480米標識

→ 0:15→ 久保邸 →0:05→ 桜橋

全歩行時間 3時間40分

 前回8月12日に満を持して登ろうとしたのだが、突然の夕立のため登山を諦めた大岡山に向かうことにした。本日もよく晴れており、真夏に標高差600m以上の山に向かうトレーニングを兼ねてゆっくり時間を掛けて登ることにする。

六日市インター付近から眺める大岡山

 岩国方面から国道187号を北上、山口県岩国市から島根県吉賀町に入って道なりに少し進み六日市インターが右手に見えてくると、正面に綺麗な山容の山が現れる。これが大岡山で、標高は889mである。

広石付近から眺める大岡山 坂折トンネル手前から見る大岡山

 国道を更に進むと広石のバス停付近に六日市観光協会による「大岡山登山入口」の標識を確認、周辺に空き地を探すが適当なところが無く、高津川に架けられた桜橋の横に空き地を見つけたので、通行の邪魔にならないよう橋の袂に車を置き登山を開始する。

桜橋の横の空地より出発 立派な登山標識

 登山口の標識を左に見て国道を横断し、東方面の民家に向かって進んでいると大岡山の登山路を個人で整備された久保さんの家に着く。家の横にも登山口の赤い標識が立てられており、登山道整備のご苦労に感謝しながら登山口から森に入る。

久保邸の横を通り登山道に入る 杉の植林帯を進む

 木漏れ日の杉林帯を進んでいると蜘蛛の巣が目立ち、今日は大岡山に登った人は居ないことが推測される。整備された歩きやすい道を快適に進んでいると正面に竹の繁る場所が見えてくるがかまわず真っ直ぐに進むと草の茂る場所から少し左方向に登山路が続いている。

蜘蛛の巣をかき分けて進む 竹の繁る場所を抜ける

 この先少し緩やかな坂道を進み、竹林を抜けて行く。左手には綺麗な杉林が並んでおり、植林帯を眺めながら余裕を持って登ることになる。登山路は滑りやすい小石混じりとなり、足下が滑りやすくなってきたので慎重に進み、ガレ場を過ごした後はこの登山で唯一の展望地に出る。

足下はガレ場 眼下の広石地区の展望で

 木の間越しに広がるのは吉賀町の朝倉地区に抜ける交差点と眼下の広石地区の展望である。この付近で登山開始から30分経過、早めの大休止を取る。真夏の昼の気温は33度を超えており、今日も残暑が厳しい。呼吸を整え、急な斜面を少しずつ登っていると、山腹に整備されている登山路を進む事になる。

山腹に整備された登山道 正面に急な斜面を見る

 その先には1,480米の標識が立ち、これから先は素晴らしい急斜面に臨むことになった。まずは滑りやすい小石混じりの斜面を慎重に進むのだが、この斜面はまだ子供騙しの坂道状態で、ロープは渡されているが大岡山ではほんの序の口の坂である。

いよいよ急斜面の1,480米標識 ロープの渡された斜面

 周囲に雷のゴロゴロという音が聞こえ始めたがまだまだ遠くで鳴っているようだ。空を見上げると青葉が眩しく、まだまだ雨は降りそうにない。それでも急斜面を木々の助けを借りながら登っていると、だんだん森の中に入って行くことになり、周囲が暗くなってきた。

斜面は続く 青葉を見上げる

 やがて周囲に大岩が目立つようになり、大岩の場所を過ごすと890米の標識が立っている。この標識を過ぎるとすぐに大きな岩を左手に見る。急な斜面を我慢しながら登っていると岩に根ざした木々を正面に見る。この木を過ごすとようやく平坦な道と再会、大休憩を取る。

木の間越しに朝倉口の交差点を見る 岩を右に見る
890mの標識 標識を過ごすと大岩を左手に見る

 ここまで一気に登っているように思われるかもしれないが、実際は10分歩いて5分休憩のペースで進んでいる。真夏の低山歩きは無理をしないのが一番で、大量の水を用意しておけば大丈夫だ。

周囲に展望は無い すごい坂をロープの助けを借りながら登って行く

 周囲に笹が目立ち始めるとこの大岡山の名物?ものすごい・・・の一歩手前の急斜面となり、急斜面に渡されたロープを頼りに、斜面を楽しみながら高度を上げて行く。目の前に再び標識が現れ、白い標識には390米と書いてある。

登ってきた方向を振り返る 390m標識

 この390米標識を越えると大岡山最大のものすごい急斜面が待っていた。少し進んで立ち往生、残りの水の量を確かめる。本日用意した水分は総量3.5リッター、現在までに消費した水量は2リッター、残りは1.5リッターである。すでに登山開始からは2時間経過、現在の標高は765m、残りの標高差は100mと少しなのだが、周囲が急に暗くなり、雨も落ちてきた。更に雷の音が近くなってきたので急に弱気になる。(実はこの時点で大岡山の標高をもう100m多く見ていたため残り200m以上の標高差があると思いこんでいた)

ものすごい急斜面に痺れる

 ここで山の先輩に進退を相談すると「行け・・・!」との指示、覚悟を決めて立ち上がる。雨の勢いは強いのだが、周囲を木々に囲まれているため直接雨の降り込む量が少ないのが救いである。雨に濡れて滑りやすい急斜面を慎重に時間をかけ高度を上げて行く。

周囲に笹原が目立ち始めた

 痺れるような急斜面をゆっくりと、後半は斜面を楽しみながら登り詰めるとまもなく右手の下に笹の原が広がり始め、山頂方面が明るくなってきた。更に緩やかな坂道を進んで行くと山頂標識の立つ大岡山山頂に到着した。

明るい場所が見えてきた 大岡山山頂

 周囲には霧が立ちこめ幻想的な風景が広がっている。そのまま東方面の展望を窺うが、周囲は木々に覆われて全く展望が無い。予想されていた事ではあるが冬枯れの時期であれば周囲の展望が楽しめた事だろう。雷鳴がだんだん遠退き、雨も降り止んできたので、しばらく山頂にて霧の晴れるのを待つが一向にその気配がない。

霧の山頂風景

 ふと山頂標識を眺めると、980mと書かれている。やはり100m間違えているようだ。平坦な山頂にて息を整え、霧の世界を堪能する。このような場所でフラッシュを焚くと霧で全く何も見えなくなる。周囲に立ちこめる霧が深いことを痛感した。山頂での休憩により体力を回復、下山を開始することにした。

展望は望めない 登山ノートに記入する

山頂に咲く花

 登る際にはとてつもなく急な斜面は、下りる際にも障害となる。慎重に下りようとしても足下が滑りそうだ。ストックで足下の安全を確認しながら下りて行く。慎重に足を運んでも、滑り落ちるような急な斜面に容赦はなく、周囲の木々に掴まりながらなんとか重心を保っている。

大岡山の三角点 急な斜面を下る

 こんな雰囲気がとても楽しく斜面も楽しみながら下りることができる。いかに急な斜面であったかを証明するように、山頂から90m標識まで3分、更に90m標識から390m標識までのとてつもなく急な斜面は8分、390m標識からロープの渡された急な斜面を890m標識まで18分、途中の大岩付近には霧が立ちこめていた。

ロープを伝って下る いつの間にか晴れている
白い実 大岩付近には霧が立ちこめている

 更に霧の中を下り、小さな赤い花の群生地の1,480米標識までは更に17分で到着、少し下って木の間越しの展望地にて小休止を取り、杉の植林帯を右手に眺めながらガレ場を通過、竹林帯を抜けて久保邸前を過ぎ、登山口までは1,480米標識から22分、下山に要した時間は合計1時間8分であった。

霧の中を下る 急な斜面が続く

 標高差611mを一気に下りてきたが、慎重に下りたため転倒等もなく無事に下山をすることができた。大岡山は山頂からの展望を望むことはできないが、真夏の急斜面のトレーニングには最適の山であった。

唯一の展望地より 霧の大岡山

 次の真夏のトレーニングはもう少し標高差(800m)のある安蔵寺山の上高尻ルートを目指すことにする。但し、真夏が終わってしまう前までに・・・。

大岡山全景

木の間越しの展望

大岩

大岩続く

急坂を振り返る

大岡山山頂

霧の山頂

岩に根ざす木

霧の大岡山

 前の山 玉峰山を見る

 次の山 氷ノ山を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県吉賀町 大岡山 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

登った山のリストに戻る

トップに戻る