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玉峰山(たまみねさん) 島根県奥出雲町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006年8月7日(月曜日) 玉峰山 登山開始 →13:57→ 山頂到着 →15:36→ 下山開始 →15:53→ 窓岩 →16:40→ 雌滝 →17:18→ 登山終了 →17:39 参考コースタイム 登山口 →0:05→ 雄滝 →0:45→ 玉峰山荘分岐 →0:30→ 玉峰山山頂 →0:20→ 玉峰山荘分岐 →0:30→ 窓岩 →0:40→ 雌滝 →0:20→ 登山口 全歩行時間 3時間10分 天狗山から下りて県道53号を南下、途中で大出日山(おおしびさん)601mの標識を見る。その先の大東と仁多を結ぶ大仁広域農道を走り、大仁トンネルを越えたところで小休止、仁多町の案内図を見る。坂を下りる途中に鍋坂山の登山口を右手に過ごす。この付近にも色々な山があるようだ。
農道から国道432号を左折し、少し進むと王峰山登山口の標識を右手に見て交差点を右折する。山頂方面を見上げると露岩が見えてきたのでこれから先の行程が楽しそうだ。舗装路を進んで行くと突き当たりが王峰山森林公園のキャンプ場となっており、日陰に車を置いて登山を開始する。
キャンプ場には祠と王峰不動明王像が設置されており、登山の無事を祈願して登山口から山道に入る。登山口の標識によると山頂までは1時間30分、雄滝へは5分と書いてあり、まずは雄滝を目指すことになる。登山口の右手には沢が流れており、涼しい山歩きを期待する。
石段を登り雄滝への入口に向かうと相変わらず右手には涼しい沢が続いている。途中には紫陽花やかわいい花が咲いているので鑑賞しながらゆっくりと進んで行く。雄滝の前には見学用の展望所が設置してあるのでこの施設に向かって下りて行く。
雄滝の風景 雄滝は苔むした岩の中にあり、とても幻想的な滝が美しい。雄滝の周囲の岩も苔むして素晴らしい絵を見ているようだ。しばらく美しい滝を見学し、登山道に戻る。少し進むと右手には大岩に文字が彫られている。このような場所に彫られている文字なのでありがたい言葉なのだと思われる。
この岩を過ごすと雄滝の上に出ることになり、雄滝を上から見下ろすことができた。この先には山頂への標識が設置してあり、道に迷うことはなさそうだ。明るい日射しの中を少しずつ高度を上げて進んで行く。まもなく右手に大きな下バクチ岩を過ごすと涼しい沢が横を流れていることに気がついた。
周囲に展望のない杉の植林帯を進んでいると左手に大岩、その奥にも大きな岩を見ることができる。この山自体が岩の固まりのような気がしてきた。この先は少し日射しを浴びる場所なのか藪のような所を過ごす。
この先に珍しい花を見るのだが何度カメラを向けても焦点が合わず、くっきりした写真を紹介できないのが残念である。この花を過ごした先では水場があり、とても冷たい水を飲むことができた。やはり清水はとても美味しく、ここまで歩いて汗を流さなければこんな美味しい清水を飲むことはできないようだ。
たっぷりと清水を飲み干して更に登山道を進んで行くと周囲にはかわいい花が沢山咲いていることが分かった。横木の階段道を進んで行くと右手には涼しげな沢が流れ、大きな岩が見えてくるとこの岩は上バクチ岩だった。
上バクチ岩を過ごすと山頂標識が右に設置してあり、植林帯の中につけられた横木の階段道を少しずつ登ることになり、その先で山頂まで30分の標識が立つ分岐に到着した。この分岐を右手に向かえば山頂、左手に下りると王峰山荘に1時間30分と書いてある。この標識まで登山開始から約50分の行程である。
山頂に向かって進むと上の方向に岩場が見えてきたので気が焦る。「早くどんな場所なのか見てみたい」との一心で足の運びが速くなる。大岩を右に過ごすと小窓岩が待っていた。まさしく岩に窓のような隙間がある。
この間を抜けて進むとその上の場所に出る。小窓岩から眺める展望は墨絵のように霞んでいる。小窓岩を過ごすとその先には岩に根ざした松を見つける。生命力の強い松を眺めながら更に上を目指す。
小窓岩から15分歩くと屏風岩の標識が立っており、右手の上を見ると露岩が屏風のように見える。とても素晴らしい景色をしばらく鑑賞する。この先は急な坂道となり、歩く速度が遅くなることを感じながら進むことになる。途中にはベンチの設置された展望所もあり、眼下に亀嵩の田園風景が広がっている。
空気の澄んだときに眺めると素晴らしい展望なのだろうが今日は墨絵の世界でとても幻想的である。更に坂を進んで行くと風岩に着き、大きな岩を過ごした先は亀嵩地区の展望地となっている。
展望地から一旦下ると笹藪の道が待っており、その先に山頂が見えてきた。途中にベンチが設置してあるので小休止を取っていると後ろにツツジの花を見る。いよいよ王峰山への最後の階段に向かう。
途中で小さな花を観賞しながら坂を登り、坂の途中から背後の展望を眺め、息を整える。笹藪の道を少しずつ進んで行くと広く明るい王峰山山頂に到着した。山頂には大きな松が立っており、大きな三角点が立ち、その奥には王峰山標高820mの大きな山頂標識が立っていた。
山頂からは南から北の展望が開けており、天気さえ良ければ島根半島・中海・日本海・大山までが一望の展望地のようだ。南方面には三瓶山も見えるようだが今日は周囲が霞んでいる。しかしながら山の稜線はくっきりと見えており、とても素晴らしい展望が広がっている。 山頂手前から南方面の展望 山頂から北方面の展望 山頂には大きな松の木が立っており、山頂標識と重なってなかなか美しい景色である。周囲の展望を楽しんでいると、遠くからゴロゴロと物騒な音が聞こえてきた。空を見上げるとぽつりぽつりと雨も落ちてきたので山頂から引き上げることにした。
風岩を過ごし、屏風岩を眺めながら少しずつ高度を下げて行く。小窓岩を過ぎて分岐の場所まで下りるのに約20分、帰りは反対側の道を取ることにした。すぐに「松茸岩」の標識を見るがそれらしき岩は分からなかった。更に下山道を進み、右手に斜めになった大岩を過ごすと岩に根ざした木を眺める。その先にはベンチが設置してあり、亀嵩地区の展望が広がっている。
弘法の滝を右手に見て大きな「しま岩」を見上げると岩の造形美に感激する。苔むした岩を鑑賞しながら下りて行くので歩く速度は極端に遅くなる。岩をかざしたような「かざし岩」、岩に根ざした赤松など珍しい景色を鑑賞しながら進んでいると鉄製の階段が目の前に現れ、この階段を登ると「窓岩」の標識を見る。
窓岩方面を見ると大きな露岩が重なっており、とうていカメラに納めることはできない大きさだ。窓岩に向かう道らしきものが見えたので迷わず向かって行く。急な斜面に取り付き、木を掴みながら登った先には大きな岩が待っていた。
岩にへばりつき、展望の岩に向かうのだが手前の岩と展望の岩の間に切れ込みがあり、この間に落ちるとそのまま下まで落ちてしまいそうなので、慎重に進む。ようやく展望の岩までたどり着いて眼下の展望を見る。まさしく絶壁、足が竦む、しっかりと岩に手を掛けて周囲の展望を楽しむ。
窓岩からの展望 もし滑ったらどうしようとか考えていると肝が冷えると言うことを実感する。こんな雰囲気が大好きなのだがこれ以上前には進めない。絶壁の手前の展望をじっくりと楽しんだ後、窓岩から下りることにした。
絶壁から引き返すのにも多大な神経を使う。慎重に岩を掴んで元の位置に戻りようやく安心した。登山道に戻り「三本松」を過ぎたところで道案内のお地蔵様が並んでいることに気がついた。
整備された橋を渡り、倒木帯に渡された迂回用の橋を過ぎると「糸滝」を反対側に見る。糸滝を過ぎると王峰山荘と山頂との分岐に着く。この分岐を過ごすと「一本松」に着き、藪加減の道を下って行くことになる。沢に架かる橋を渡るとはっきりした植林帯の中の道を抜けて行く事になり、坂を下り始めたと言う事を実感する。
すぐに「雌滝」の標識が出てきたので標識に従い雌滝に向かう。苔むした雌滝はとても素晴らしく、雄滝から雌滝に続くこの登山道を素晴らしく感じてきた。綺麗な流れの雌滝を鑑賞した後鉄の橋を一気に下りることになる。
雌滝の風景 鉄の橋を下りた先には「子滝」・「孫滝」と綺麗な滝が続いており、美しい滝を鑑賞できるのがとても嬉しい。そのまま道なりに進んでいると舗装路に到着、登山口からはかなり下がった場所に着いたことが分かった。この雌滝入口から山頂までは2時間30分の所用時間であることが標識に書いてある。
舗装路をゆっくりと登山口に向かっていると公園案内図や水源の森百選の石碑、シャクナゲの群生地を見ることができる。そのまま舗装路を登って行きようやく登山口の王峰山森林公園に到着登山を終了した。最後に祠に参拝し登山の無事を報告、王峰山森林公園を後にした。
帰りにJR木次線の亀嵩駅に寄り、名物の駅舎に入り山掛蕎麦を頂き夕食とした。とても美味しい蕎麦なので、この蕎麦を食べるためだけでも来てみたい場所である。駅舎には沢山の有名人・著名人のサインや写真が掲げられており、色々な人がこの場所に来ていることが分かった。
亀嵩からは柳井まで一般道で5時間、6時に亀嵩駅を出発してぴったり11時に柳井に到着した。楽しい3日間の島根県の山歩きが終わった。 玉峰山にて鑑賞した花々 玉峰山 雄滝 雄滝上の大岩 小窓岩 屏風岩 玉峰山山頂 山頂からの展望 山頂の松 窓岩の絶壁からの展望 三本松 雌滝 子滝 孫滝 前の山 天狗山 を見る 次の山 大岡山 を見る登山口周辺の地図はこちら 奥出雲町 玉峰山 登山口付近のMAP |