求菩提山(くぼてさん)福岡県豊前市

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2016年5月15日 新緑の登山を見る

2010年7月19日

座主坊園地 →0:30→ 国玉神社中宮 →0:20→ 求菩提山(上宮)

 →0:25→ 阿弥陀窟 →0:25→ 求菩提公共駐車場

全歩行時間 1時間40分

 福岡県豊前市の求菩提山へ向かう。道の駅「おこしかけ」から国道10号を南へ進み、天地山公園への分岐を右折、この先は求菩提温泉を目印に進む。遠くに尖峰が見えてきたのでたぶんこの山が求菩提山と思われる。

起点は道の駅「おこしかけ」 たぶん求菩提山
求菩提温泉卜仙の郷 正面に求菩提山

 求菩提山・犬ヶ岳などの案内が多いので、道を間違える心配は無く、案内に従い進むとまず求菩提温泉卜仙の郷へ着き、この先でバス停を過ごす。このバス停先の左側から川へ下りると、大きな水車が動いており、この水車越しに眺める求菩提山と犬ヶ岳はとても絵になる風景である。

水車越しに眺める求菩提山

 更に進むと右に求菩提山登山道入口を見るが、まだ時間が早いので周辺散策を続ける。求菩提公共駐車場を過ごし、この先の赤い橋(犬ヶ岳一ノ渡)を渡ると左側には、求菩提資料館が建っている。なお、この資料館には下山後に立ち寄る予定である。更に舗装道を進むと、左に広い駐車場があり、その中にはトイレが整備されていた。

求菩提山登山道入口 赤い橋(犬ヶ岳一ノ渡)を渡る
左の林道が犬ヶ岳林道コース 二軒のヤマメ料理の店の間から続く道

 この場所が犬ヶ岳の登山口のようで、この先の左へ続く林道コースと更に橋を渡り、二軒のヤマメ料理の店の間から歩き始めるコースが用意されている。本日は時間があれば犬ヶ岳へ向かう予定であるが、この登山道にはシャクナゲが多いそうなので、花の咲く時期の方が登山適期と思われる。

ヤマメ料理の店 求菩提山の大鳥居

 本日は、山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生と一緒に修験者の山の求菩提山へ向かう。一緒に車に乗り込み、石仏観賞をしながら座主坊園地まで向かう。求菩提山登山口を出発、最初のカーブの場所に石仏を見つけた。これから石仏の写真を撮りながら進むが、苔むした石仏は歴史を感じさせてくれる。

最初の石仏 苔むした石仏

 やがて「お秋の墓」の場所に到着、このお秋についての説明がなかなか解らなかったので、ようやくその解説を眺めることができた。更に石仏を眺めながら進むのだが、道の側に置かれている石仏は、四国八十八ヶ所を祀ったものと思われる。

お秋の墓(クリックするとお秋の説明) 四国八十八ヶ所を祀ったものと思われる

 やがて求菩提公共駐車場から続く道と合流、ここには銘水の水くみ場があった。更に進むと求菩提山へは左に分岐する道を採り、「護王鎮国」、「壤災安民」と彫られた立派な構の石門を過ごす。

銘水の水くみ場 構の石門

 この石門を過ごすといよいよ修験道の領域、この石門は結界の一つとのことである。この先で、岩の掘られた場所に祀られた石仏を眺める。これはとても印象に残る景色である。更に鬼石坊と呼ばれる見事な石組を眺めるが、この中に鬼の運んだ石を見つけることはできそうにない。

岩の中に祀られた石仏 鬼石坊

 間もなく座主坊園地の駐車場に到着、いよいよ車から降り、求菩提山へ向かって登山を開始する。舗装道を進むと苔むした石段が見えてきた。石段を真っ直ぐ進めば安浄寺跡だが、左に座主(ざす)屋敷跡の案内があるので向かってみる。なお、座主とは山伏(修験者)の最高位に位置するそうだ。

駐車場を出発 座主(ざす)屋敷跡へ向かう
広い座主坊跡 禊場

 木漏れ日射す美しい石段を進んでいると、とても神聖な場所を歩いているような感じを受ける。北東方面を眺めると木の間越しに周防灘を眺めることができた。広い座主坊跡を過ごすと、その先には神聖な禊場がある。ここは水量が豊富で、山伏が滝行をしていたそうだ。

石段が続く 岩屋坊

 元の道に戻り、苔むした石段を登る。周囲の石に何かが彫られていることは解るが、判読することはできない。石段を登り、まずは右の岩屋坊へ向かう。この岩屋坊は現在無住だが、昭和40年代初頭まで岩屋氏が住んでいたそうだ。この建物の周囲には、沢山のしゃくなげを見ることができる。

安浄寺跡の三十三観音石仏 豊照神社

 次は安浄寺跡へ向かう。この安浄寺は修験者の弔いの場であったとされており、現在は三十三観音石仏が祀られ、苔むした石仏が印象的である。毘沙門天の像が祀られていた豊照神社を過ごし、この先右には神変大菩薩の石塔を過ごす。

神変大菩薩の石塔 気持ちの良い参道

 気持ちの良い参道を進むと、右に角塔婆の結界石を過ごし、すぐに獅子の口に着く。この獅子の口より先の上宮までは、飲食が禁止されていたそうだ。この場所で案内に従い、手を清め、口をすすぎ、気持ちを引き締め、目の前の坂へ向かう。

角塔婆の結界石 獅子の口の水場

 すぐに大鳥居の前に着くが、氷室の案内に従い少し坂を下ると、石で作られた大規模な氷室が現れた。この氷室は1600年前後に造られたそうで、明治時代前期まで補修を繰り返しながら使われていたと説明されている。

石で作られた大規模な氷室 大鳥居をくぐる

 先程の大鳥居まで戻り、石段を登る。道なりに進むと、護国寺跡に立つ国玉神社の中宮に到着。ここは三段になっており、一番下は倉庫、二段目は鬼神社、一番上が中宮(北山殿)である。なお、中宮の横は多宝塔跡となっている。

鬼神社 国玉神社中宮

 ここで奥の院の石室へ向かう。この石室への道は少し荒れており、倒木を避けて苦労しながら進むことになる。やがて多くの岩が転がった場所の上に石室が現れた。石室へ着き、中を見ると説明の通り、獅子?の上に乗った文珠菩薩のみ一体が置かれていた。

奥の院の石室と文珠菩薩像

 中宮まで引き返しベンチで一休み、ここから眺める風景は本日一番の美しさである。小休止の後いよいよ鬼の石段へ向かう。右に鎖が渡されており、疲れたらこの鎖を補助に登ることになる。

中宮

鬼の石段(クリックすると説明が出ます)

 急な坂をゆっくり登るが、やはりきつい。途中からは反り返るような階段となり、思わず声を失う。とにかく無心に登って行けば、階段を折り返すようになり、やがて国玉神社上宮に到着、ここが求菩提山の山頂である。山頂に着いた途端に周囲には霧が流れ始めた。

国玉神社上宮

 

求菩提山の山頂に建つ国玉神社上宮(動画)

 山頂にて昼食後、すぐに上宮を出発、神社右手から胎蔵界護摩場跡へ向かって下りて行く。大きな岩の間を抜け、ベンチの置かれた胎蔵界護摩場跡へ到着、この場所は犬ヶ岳へ向かう分岐点でもある。

大きな岩の間を抜ける 胎蔵界護摩場跡

 ここからは座主坊園地の案内に従い坂を下る。すぐに大日窟(第一窟)に到着、この窟には平安時代後期の作と伝えられる大日如来座像が祀られていたそうである。更に美しく雄大な普賢の滝を過ごせば、普賢窟に到着。この普賢窟からは国宝の銅板法華経が発見されている。

大日窟(第一窟) 平安時代後期の作と伝えられる大日如来座像
普賢窟 国宝の銅板法華経

 まるで石畳のような道を進むと第三窟の多聞窟、更に進むと第四窟の吉祥窟に着く。この先で求菩提資料館への下山道を過ごし第五窟の阿弥陀窟へ着く。この阿弥陀窟には、表が阿弥陀如来、裏には地蔵菩薩が浮き彫りで、彫刻された板碑が安置されていた。

第三窟の多聞窟 第四窟の吉祥窟
第五窟の阿弥陀窟 阿弥陀窟に安置されていた陽刻石仏

 五窟の全てを確認したので少し引き返し、求菩提資料館方面へ向かって下山を開始する。すぐに岩海のような場所を過ごし、植林帯の下を下る。間もなく大きな木を過ごし、ジグザグに坂を下る。岩が多いので滑らないよう気をつけながら下る。

岩海のような場所 大木を過ごす

 右に炭焼きの跡を過ごし、下に舗装道が見えてきたと思ったら急に暑くなってきた。本日の豊前市の最高気温36度は、国内でも有数の猛暑地区だったそうだ。舗装路まで下りると、岩岳川では沢山の人が泳いでいた。こんな冷たい川で泳いでいるとはびっくりしたが、川から上がると、とても暑いのだろう。

岩岳川 キツネのカミソリ
求菩提資料館から眺める求菩提山 求菩提公共駐車場

 橋を渡り求菩提資料館へ行くと、月曜は休刊日なのだが、本日は祝日なので開いていた。とても貴重な資料や展示物を心ゆくまで観賞、求菩提公共駐車場まで戻り、登山は無事終了した。そのまま卜仙ノ郷まで行き、求菩提温泉にて汗を流した。この温泉は大好きなアルカリ温泉で、ヌルヌルスベスベ。ゆっくり汗を流せば、疲れも取れるような感じがした。

構の石門

禊場

氷室跡

国玉神社中宮

鬼ノ石段

国玉神社上宮

阿弥陀窟

 前の山 由布岳 を見る

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登山口周辺の地図はこちら 福岡県豊前市 求菩提山 登山口付近のMAP

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