成君寺山 夏(じょうぐんじざん)山口県岩国市本郷村

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2005年 1月10日 冬の成君寺山を見る
2011年9月4日 夏の成君寺山を見る
2024年 3月10日 雪の残る成君寺山を見る

2011年9月4日

国穏寺 →0:10→ 成君寺 →0:25→ 展望地 →:0:05→ 山頂→0:25→ 成君寺

 →0:08→ 首塚 →0:07→ 成君寺 →0:10→ 国穏寺

全歩行時間 1時間30分

 山口県の山の著者、中島先生のご案内により岩国市本郷村の成君寺山へ向かう。この成君寺山には6年前の平成17年1月10日に登っており、その際には山頂に雪が残っており、雪の残る法華山・羅漢山を眺めた懐かしい山である。岩国市役所本郷支所前の交差点を黒沢地区への案内に従い西へ向かう。そのまま道なりに進めば、成君寺と成君寺山頂の案内の立つ分岐に着く。

本郷支所の前から黒沢地区へ進む 分岐を左折
国穏寺バス停を右折 国穏寺入口に立つ石仏と案内

 この分岐は成君寺の案内に従い左折、坂を登ると国穏寺のバス停が現れるので分岐を右折、入口にはお地蔵様が立っている。分岐から少し進むと国穏寺へ到着、国穏寺には駐車スペースがあるので通常は国穏寺を登山口にすると良い。我々はそのまま車で成君寺の境内まで乗り入れたが、国穏寺を登山口とした場合の状況を含めて説明しておく。

国穏寺 国穏寺前を出発

 この国穏寺は藩政時代この地方特産の山代和紙の原料であるコウゾを生産していた村人達が、コウゾ増産の祈祷と各家の菩提のため、念仏寺として建立したのが起源とされている。成君寺まで0.8kmの案内に従いコンクリート舗装の道に入る。右手には石仏が5体置かれており、登山の無事をお願いして進む。

成君寺へ続く石段 山門

 この先から背の高い樹林の下を進むため、真夏でも涼しげな道が続いている。国穏寺からは10分程度で成君寺へ向かう石段に到着、少し荒れ加減の石段を進む。この石段は、雨の日に滑りやすいので注意が必要である。

左右に立つ仁王像

 すぐに歴史を感じさせる山門が現れ。左右に力強い仁王像を眺めて山門を通過、すぐに落ち着いた雰囲気の成君寺境内に着く。成君寺の右手から続く道に「成君寺山頂」の案内が立っているので確認して進む。

成君寺 成君寺山への案内
夏草の茂る入口 美しい植林帯

 この道自体は中国自然歩道で、この先で分岐を左折、ここにも「成君寺山頂」の案内が置かれている。植林帯の下につけられた道を進むと周囲に明るい日差しが戻り、美しい林を眺めることができた。

木漏れ日の差す登山道 左に大岩を見る

 真夏の登山なので足下に夏草が茂っている箇所もあるが、総じて歩きやすい道が続いている。急な斜面を踏ん張れば、登山道はジグザグに折り返しながら高度を上げる。やがて坂の傾斜が緩み、東方面の展望が木の間越しながちらりちらりと見えてくる。

眼下に広がる本郷村 安芸灘は霞んでいる

展望地から眺める本郷村の町並み(動画)

 もう少し進むと東方面を見晴らす展望地に到着、眼下に広がる本郷の町並みを確認、少々霧が流れているがそれでもしっかり町並みを眺めることができた。遠く南東方面には安芸灘も見えており、やはり成君寺山は展望の素晴らしい山である。

夏草の先を右折 山頂広場

 展望地を出発、ロープの渡された岩場から登山道へ戻り、南西方面へ進む。足下には夏草が茂り、とても歩きにくく、歩く場所も狭くなっているので、この難所を慎重に通過。山頂へ向かって北へ進路が変わる付近では、草木の背が高くなっており、道を外さないよう山頂までテープを配置した。すぐに平坦な山頂へ到着、三等三角点の置かれた山頂広場は夏草が茂っていた。

成君寺山三角点 山頂にて

 山頂から周囲を眺めるが、全て厚い雲に覆われており、今回は展望を得ることはできなかった。山頂にて中島先生と記念撮影の後、成君寺山の山頂を出発した。再び夏草の茂る道を通り、東方面を見晴らす展望地へ向かい、展望地で充分周囲を眺めた後、下山を続ける。

成君寺の境内風景(首塚はこの奥) 山代各村庄屋11人の頌徳碑

 木漏れ日の差す美しい道を下れば、間もなく成君寺の境内に到着。成君寺に参拝し、境内の西側に向かう。ここには慶長検地に反対して起こした山代一揆で、死罪となった山代各村庄屋11人の頌徳碑が建立されている。

首塚 成君寺開山初代住職の墓

 頌徳碑を眺めた後、前回行くことのできなかった首塚へ向かってみる。首塚200mの案内に従い、西へ続く道に入る。すぐに坂を下り、少し登り返すと再び首塚への案内が立ち、夏草の茂る道を進むと、ケーブルの下をくぐる。この先の広場の右側に首塚があり、「本郷村庄屋・北野孫兵衛の首を葬ったところ」と案内されている。このなお、この奥には「成君寺開山初代住職」の墓が祀られていた。

宇都可神社

 成君寺から国穏寺まで戻り、国穏寺の写真などをたくさん撮り、宇都可神社へ向かった。神社には以前と同じように馬の写真がかけてあった。農耕馬として使った馬が祀られているのかも知れない。

山門は旧代官所の門扉 麓から眺める成君寺山

 宇都可神社を出発、本郷の市街地を通過し、途中で西照寺へ参拝。この寺の山門は旧代官所の門扉であり、大正10年に移築されたものである。なお、本郷本郷代官所は、山代地域一帯を統治する役所であり、最後の代官は吉田松陰の実兄である杉民治だったと案内されている。

 その後本郷村を出発、次に登る予定の羅漢山登山口である羅漢高原へ到着。ロッジ前で昼食を摂り、最初に法華山へ向かおうとしたら、急に雨が降り始めたので登山を中止。この付近は標高が高いため、台風12号の雨雲が架かっているものと思われた。そこで法華山・羅漢山への登山を中止、山陽側まで戻り、低い山へ向かうことにした。

成君寺山

鎮護山 国穏寺

宇塚山 成君寺

展望

山代十一庄屋頌徳碑

首塚

 前の山 岩国山 大谷コース を見る

 次の山 枡形山 坊ヶ原コース を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市本郷村 登山口付近のMAP

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