飯ヶ岳 滑松コース(いいがだけ)山口県山口市

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2005年 8月 7日 河内峠コースを見る
2011年 4月29日 滑松コースを見る

2011年4月29日

登山口 →0:25→ 分岐 →0:45→ 山頂 →0:40→ 沢

 →0:15→ 分岐 →0:15→ 登山口

全歩行時間 2時間20分

 久しぶりに山口県の山へ。山口県の山(山と渓谷社)の著者中島先生のご案内により、同書に掲載されている山口市徳地町の飯ヶ岳へ向かう。周南市鹿野を起点とすれば、国道315号を北上。前回飯ヶ岳へ登った際の登山口である河内峠を越え、柚木慈生温泉を通過、国道315号が大きく右へカーブする分岐で、徳地28kmの標識と、重源の郷・ふれあいパーク大原湖の案内に従い左折、県道123号に入る。

国道315号から県道123号に入る 六地蔵の分岐を左折、釣山橋を渡る

 しばらく県道を道なりに進むと、国道489号に合流。徳地町野谷地区に入り、周囲を注意深く眺めていると、右側に六地蔵が現れる。このお地蔵様を目印に、左の佐波川に架かる釣山橋を渡る。

バイオトイレ 三本杉

 この先飯ヶ岳または雀谷山(鬼ヶ城)の案内に従い、狭い道を道なりに進むと、途中にバイオトイレの設置された場所に着く。この地点からは三本杉・飯ヶ岳の案内に従い直進方向へ約3.4km進むと、川を挟んで反対側に三本杉が立っている。橋を渡り推定樹齢300年の大杉を観賞、この杉は平成12年4月、林野庁の次世代に残すべき国有林内の代表的な巨樹・巨木として「森の巨人たち100選」に選定されている。

登山口の広場 案内板(写真をクリックすると拡大)

 三本杉から更に600m進むと飯ヶ岳の登山口広場に到着する。登山口を出発、広場の先に立つ滑山林木遺伝資源保存林の案内によれば、本日周回する登山道の全長は3690mである。

木製の橋を渡る 滑松

 沢沿いを少し下り、木製の橋を渡れば、沢の音がとても心地よい。笹の目立つ登山道を少し進むと滑松の案内が立っており、説明によれば、滑松とは、「この付近一帯の尾筋から中腹にかけて天然に生立した樹齢200年以上の赤松の通称」である。なお、昭和40年には皇居造営用材として、昭和42年〜43年には錦帯橋の修理用材として使用されている。

松の育成場 展望

 坂を登れば周囲に松の育成場のような場所が目立ち、周囲の樹林はこれから青葉の季節を迎えようとしている。やがて北方面に展望の開ける場所を通過、登山口で眺めた最初のポイントの分岐点に着いた。右が沢に向かうコースだが、我々は直進するコースを採る。

分岐点 イワカガミ

 足下にイワカガミを見つけるも、まだつぼみが堅いようだ。展望地から北方面を眺めると、周囲に滑松がとても美しいことがわかる。山腹につけられた足下の狭い道を進むと、急な斜面に取り付き、やがて坂の傾斜が緩むと尾根に着く。

滑松の展望地 急な坂を登る

 登山道はそのまま尾根を通過、山腹につけられた道を東方向へ進路を採る。道の左に大岩を眺め、気持ちの良い笹道を進めば、南に雀谷山の稜線が美しい。落葉の自然林には若葉が芽吹き始め、新緑の季節が待ち遠しい。

大岩を過ごす 落葉の自然林

 ほとんど気にならないような、小さなアップダウンを繰り返し、山腹につけられた笹道を東へ向かって進む。やがて尾根に着けば、北西方向へ向かって進路を変える。この先自然林の下を尾根沿いに登ると、北に飯ヶ岳の山頂が見えてくる。小ピークを越えると、右(北東)方向へ進路が変わるが、左方向に向かっても笹原は続いている。なお、進行(北東)方向へ飯ヶ岳の案内を確認、反対方面には「なめら松生立地」と案内されている。

笹の道 尾根道を進む
木の間越しの飯ヶ岳山頂 分岐

 山頂方面へ向かって笹の目立つ場所を進むが、大した笹ではないので大丈夫。サワサワと笹を分けて進むのがとても気持ちよい。やがて山頂へ向かって最後の傾斜に取り付く。落葉の自然林越しに眺める山頂方面の展望は素晴らしく、これから訪れる新緑の季節が楽しみである。

山頂が近い 飯ヶ岳山頂

 やがて傾斜が緩み、尾根に着けば進路は右(東)方面へ変わる。視界を覆っていた笹が少なくなれば、飯ヶ岳の山頂に到着。久しぶりの山頂は、期待を裏切らない素晴らしい展望が待っていた。山頂から北西には山口県を代表する十種ヶ峰、北には野道山から三ッヶ峰へ続く稜線が美しく、その先には中国山地最後の千メーター峰、高岳山が存在感を示している。

十種ヶ峰

野道山から三ツヶ峰・高岳山へ続く稜線

 北東にそびえる弟見山と時計回りに莇ヶ岳へ続く稜線も美しく、南にはアンテナを頂いた石ヶ岳も確認することもできた。丁度お昼になったので昼食を摂り、昼食後には久しぶりにゴディバのコーヒーを楽しんだ。我々が山頂を出発しようとした際、広島から来られたHさん夫婦が丁度山頂に到着、ご挨拶の後山頂を出発した。

弟見山

雀谷山

飯ヶ岳の山頂から眺める展望

 下山は一周回りで分岐まで下りることにする。西へ向かって少し下ると、左側には河内峠(国道315号)へ向かう道が笹で覆われていた。もう少し下るとやはり左側へ向かって笹の刈られた道がつながっていた。この笹の刈られた道は、河内峠方面へ向かって続いているものと思われる。

山頂を出発 河内峠(国道315号)方面は笹に覆われている
もう一つの河内峠方面への道 鞍部へ向かって下る

 更に坂を下ると鞍部へ到着、直進方向は雀谷山へ至る縦走路だがこちらの方面への縦走は後日の楽しみとする。ブナ天然林の案内に従い分岐を右折、周囲に落葉のブナ林を眺めながら山腹につけられた笹の道を道なりに下る。やがて谷を少し登り、この先で右方向へ進路を採る。

鞍部を右折 笹の刈られた道

飯ヶ岳の途中に広がる笹原(動画)

谷を登る 滑松の先に見える山頂手前のピーク

 山頂方面を振り返ると、滑松の先に山頂手前のピークがそびえている。そのまま坂を下れば細い流れの水場を通過、山腹につけられた笹の道を進む。やがて「国有林のブナ結実調査箇所」の案内板の立つ場所を通過、この先急な斜面を下れば沢に到着、美しい沢を観賞しながらゆっくり岩の上を歩く。

坂を下る 沢に到着

沢を下る

 時折滑りやすい場所もあるので充分注意をしながら進み、なめら松生立地と沢登り(滝)コースの分岐へ到着。この分岐は、なめら松生立地方面を採る。美しい笹原を眺めながら山腹につけられた道を登れば、美しい植林帯を通過、やがて登山時に別れた分岐へ到着した。ここで山頂にて出会ったHさん夫婦と再会、広島方面の山の情報を教えて頂き、分岐を出発、一緒に坂を下り登山口まで戻った。飯ヶ岳はやはり展望の美しい山である。

分岐 山腹につけられた道
植林帯を抜ける 分岐へ到着

飯ヶ岳

三本杉

滑松

山頂

展望

ブナ林

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 飯ヶ岳 登山口付近のMAP

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