二上山(ふたかみやま) 鳥取県岩美町

2006年4月29日(土曜日)

ガイド本 中国百名山

登山開始 →12:03→ 山頂到着 →13:05→ 山頂出発

 →13:26→ 下山終了 →14:06

参考コースタイム

登山開始 →1:02→ 山頂到着 →0:21→ 山頂出発 →0:40→ 下山終了

登山時間 2:03

 久松山から下りて鳥取県東部の山歩き、次は岩美町の二上山に向かう。久松山山頂で鳥取県の山にいくつも登っていると言う地元の方に、この二上山のことを聞くと知らないと言っていたので少し不安である。山登りが趣味という人が自分の住んでいる県の主要な山の名前を知らないと言うことがあるのだろうか?。

 国道53号に戻り、国道9号に合流して東に向かう。鳥取市から岩美町に入り、河崎地区の信号を右折、県道37号を南方向に向かい蒲生川に架かる橋を渡り、2km程度小田川沿いに進むと登山口のパラダイスパークに向かう途中に綺麗な山容の山が見えた。遠くから見てもこれは間違いなく二上山だとすぐに分かった。

二上山全景 パラダイスパーク方面に向かう

 更に500m程度進むと右手にパラダイスパークの看板が立っているので、この道標に従って県道を右折、北に向かって道なりに進むと左手に「史跡二上山城跡」の標識のある駐車場が見えた。その先には高野坂古墳公園があり、二上山への登山口は古墳公園向かい側の舗装路とガイド本に書いてあるので古墳公園の駐車場に車を置いて登山を開始する。

        登山口の高野坂古墳公園駐車場                  古墳公園の向かい側に登山口

 舗装された登山道の中に入ると左手には沢が流れており、杉林帯の中の広く快適な登山道を楽しむ。林道から橋を渡ると地道となるが、この辺りで少し藪加減の道となり、少し不安な気持ちになる。しかしながら、丸太の階段等も設置してあり、道は間違えていないようだ。最近はこの山の登山者が少なくなったのか?と思いながら進む。

快適な舗装路を進む 橋を渡ると少し藪加減

 後ろ(北方面)を振り返ると道路工事の場所に何人かの人がおり、打ち合わせの最中のようだ。目の前の笹の薮は刈られているので歩くのに不自由はないが、中国百名山にしては登山道の整備が今ひとつ等と思いながら道端を見ると綺麗なイカリソウが沢山咲いている。花を踏みつけないように注意しながら急な坂を登って行く。

イカリソウの群生地

 この登山道はイカリソウの群生地みたいで道端にずーっと綺麗な花が続いており、しばらく可憐な花を観賞する。花の名前にはあまり関心が無いのだが、この可憐な花の名前が知りたくて山の先輩に確認してようやくイカリソウという事が分かった。少し進むとお地蔵様に出会ったので、登山の無事をお祈りして更に進んで行く。この付近からは登山道は整備されており、快適に進む。その先では倒木があったので下に迂回してこれを過ごすとすぐに檜の植林帯となり。平坦で快適な道を進むとすぐにベンチの置かれた分岐に到着、山頂までは残り300mの地点だ。

峠のお地蔵様にお参りをする ベンチの置かれた分岐に到着

 二上山城の解説によると、この城は室町時代の初め、因幡守護に任じられた山名時伏の築城と伝えられており、山頂部に本丸跡、中腹に曲輪・空堀・馬場の跡などが残り当時の面影をしのばせているそうだ。小休止の後、山頂方向に向かって木の階段を登って行く。

分岐から山頂方面に向かう 丸太の階段を登って行く

 周囲にはツツジが咲き乱れ、木の間越しには満開の桜が綺麗だ。まだまだ桜の花見ができるとは、今年ほど桜を見た年はない。周囲に展望はないが快適な登山道を進み、階段を登りきると尾根道に着いた。

 尾根道の階段を登っていると昨日2時間の睡眠により少し注意散漫となっていたところ、足下に大きなシマヘビ、その横に足を降ろしてしまい「ギャー」という大きな声が周囲に響いた。蛇は苦手なんだ。蛇の方は悠然と動いて目の前から消えていった。あーびっくりした。完全に目が覚めた。

山桜が満開で美しい 快調に階段を登る

 小ピークに着いて一旦下り、再び登り返して行く。少し登った後で後ろを振り向く。山桜が満開で美しい。こんな山奥で誰にも見られず散ってゆくのはかわいそうだ、しっかりと綺麗な花を見てあげよう。しばらく休憩がてら綺麗な桜を観賞した後、山頂に向かって丸太の階段を登って行く。

 少し登ると道は左に向き、手強い階段との対面だが、この階段を登るためのトレーニングを続けてきた成果が早速現れ、難なく登って行くことができる。毎日の散歩と平生の「山田山」でのトレーニングの賜である。左に続く林道をみてその先の階段を登ると待望の二上山山頂に到着した。

広く平らな原の二上山山頂

 山頂は広く平らな原で、立つ位置を変えるとほとんど360度の展望を得ることができる。山頂北側には二上山城の説明文が設置してあり、この城は北側からの攻撃に備えるために築城されたそうで、東西両面はかなり険しいようだ。また、山頂から北方面には桐山城・道竹城が配置されていたそうであるが、今見えるのはその向こうに広がる綺麗な日本海である。

山頂から北の展望 日本海が広がっている

 西方面には綺麗な山容の立岩山がすぐ目の前に広がっているが、なんと言っても素晴らしいのは二上山から南東方向16km先に広がる扇の山だ。雪を戴いた綺麗な山が遠くに広がっている。いずれ登る日が来るのだろうが、そのときにこの二上山が分かるかなあ。

山頂から西方面の展望 遠くには雪を戴いた扇の山

 東方面の眼下の山では桜の花がまるでパッチワークのように配置されておりとても綺麗なデザインだ。見るもの全てが美しく、さすがに中国百名山と納得して下山を開始する。

西方面の立岩山 桜の花のパッチワーク

 ここで一思案、このまま元来た道を引き返すかそれとも一周回りのコースを取るか、ガイドには一周回りはない、・・・一周回りのコースを取ってみることにした。

 山頂からの階段を下りると林道らしき道を右折し、山腹につけられた平坦な道を下りて行く。間もなく曲輪跡の標識が現れる。

 とても整備された道だ。檀・二の平と説明板が整備されており、二の平の展望台から日本海が綺麗だ。と・・・・・・二の平から下に木の階段道が整備されている。

二の平の展望台 整備された木の階段

 ものすごく整備された木の階段だ。階段からは眼下の展望も開けており、登っている際にも楽しめそうだ。8分で残り500m標識に着き、更に快適な階段道を下りて行く。すごく整備された木の階段は周囲の展望を楽しめる素晴らしい登山道である。

周囲の展望を楽しめる素晴らしい登山道 木道には倒木があり木の下を潜った

 少し下りると休憩のベンチの場所もあり、至れり尽くせりの登山道となっている。そろそろ山あじさいが咲き始めており、山頂方向を振り返ると山頂の中腹には綺麗な桜が咲いていた。もう今年最後の花見かも知れない。

山あじさい 今年最後、桜の花見

 更に木の階段道を下りて行くと木の展望台が設置してあり、この展望台からは眼下の小田川沿いのパラダイスパークとその周辺が箱庭のように美しい。しばらく展望を楽しんだ後、更に整備された登山道を下りて行く。展望台から6分で工事中の農道に着く。

木の展望台から眼下の景色を楽しむ

 この付近に地元の方が立って居られたのでお話を聞くと、この農道は予算が無くなったので、このままの状態で完成は無い、税金の無駄遣いだと言う話をされていた。立派な道が中途半端なまま放置されているようだ。

工事が中止された農道  竹の倒木帯横を下る

 地元の人と別れて更に下りて行く。農道の反対側に下りる道が続いており、5分も下りると竹の倒木帯の手前に下山道が続き、その先の舗装路に下りることができた。更に5分で登山口に到着、登山を終了した。

 この整備された木の道に続く登山道の入口に、登山口の標識が無く分かり難いので、入口を紹介しておく。

 登山口はやはり「史跡二上山城跡」の標識のある駐車場または高野坂古墳公園駐車場で、ここから坂を登って行くと右手に木の歩道が現れる。この歩道の途中に1号横穴墓17・18・19号の標識があり、歩道が切れた先の向かいの竹林帯の中に登山口が待っている。

木の歩道の先を左折する 整備された階段道の登山口

 一旦登山口が分かれば後は整備された木の階段道を登るだけなので決して迷うことは無いはずだ。素晴らしい展望が待っている。

 前の山 久松山 を見る

 次の山 三角山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩美町 二上山 登山口付近のMAP

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