道後山(どうごやま) 広島県庄原市西城町

2007年11月11日  道後山奮戦記(2007年2月11日)を見る

道後山登山記

月見が丘 →0:20→ 休憩所 →0:10→ 岩樋山山頂 →0:05→ 道後山1km標識

 →0:20→ 道後山山頂 →0:15→ 大池 →0:15→ 道後山1km標識

 →0:20→ 休憩所 →0:15→ 月見が丘

全歩行時間 2時間 0分

 朝7時前に光を出発、熊毛インターから高速道路を走り中国自動車道の庄原インターまでは約2時間の行程だ。インター付近のコンビニにて昼食用のおむすびとカップヌードルを仕入れ、国道183号を進む。庄原からは1時間程度で今年2月に雪の中を奮戦した道後山方面への分岐を通り、前回大星さんと雪の中を歩き始めた場所に到着した。

前回車を置いて歩き始めた場所 さつき荘に到着

 今回は当然快適なる舗装路を車に乗ってどんどん進み、山の家の「さつき荘」を過ぎ、登山口の月見が丘の駐車場に到着、前回約1時間をかけて登ってきたさつき荘までの行程をわずか5分で通過した。

駐車場から岩樋山を眺める 「道後山遊歩道案内図」

 駐車場より山歩きの準備をし、道後山に向かって出発する。駐車場から眺める岩樋山方面は曇っており、天気予報では午後から雨となっている。駐車場に立つ「道後山遊歩道案内図」を眺めて広い遊歩道に入って行く。正面には紅葉に彩られた樹林が広がっており、これから進む行程が待ち遠しい。

遊歩道に向かう 落ち葉の絨毯を踏みしめる

 いつも私は単独行なのだが、今回は三代の山歩き、80歳の父、私と息子の3人の取り合わせで歩いている。遊歩道に入るとすぐに落ち葉の中を進む事になったが、肝心の紅葉はもう終わりかけで、周囲のブナ林の葉っぱはほとんど落ちており、フカフカの絨毯の上を歩いているようだ。

前回引き返した場所 石の階段を登る

 間もなく石や擬木の階段道が始まり、少しずつ高度を上げて行く事になる。ゆっくり写真を撮りながら進んでいると、前の二人は快適に登って行き、取り残されそうになりながらも急いで後を追う事になった。

快適に登って行く二人 休憩所に到着

 駐車場からは20分で展望の休憩所に到着、眼下に広がる月見が丘、南に聳える猫山、遠く西には比婆山連山が霞の中で広がっている。しばらく展望を楽しんだ後、休憩所を出発する。

休憩所前 猫山方面

登山途中に眺める展望

 休憩所の先には分岐が現れ、右に行くと道後山への近道(1.7km)、左に行くと岩樋山まで0.7kmとなっている。この分岐は左の道を取り、まずは岩樋山を目指す事にした。周囲には小鳥の巣箱が置かれており、この付近は野鳥のすみかになっているようだ。

分岐は岩樋山に向かう 周囲が明るくなる

 整備された遊歩道をゆっくりと登って行くと分岐からは10分程度で周囲が明るくなり、南から西に向かっての素晴らしい展望が開けてきた。先ほどの休憩所から高度が上がった分、遠くまで見晴らす事が出来るのでとても感動した。

眼下に広がる展望

 眼下の展望を眺めた後、もう少し進むとケルンの立つ広く平坦な岩樋山の山頂に到着した。岩樋山山頂から少し南方面に向かうと大きな岩が点在しており、この岩の上から眺める展望も素晴らしく、猫山がとても美しい事が分かる。

岩樋山山頂

岩樋山山頂から南方面 岩樋山を出発

 岩樋山の山頂を過ごしていよいよ道後山へ向かう事にする。山頂を出発するとすぐ左手に大きな岩を過ごし、この先から急な坂を鞍部に向かって下りて行く事になるが、この付近から眺める道後山は素晴らしい展望である。

遠くに道後山 鞍部に向かう

 丁度晴れてきたのでゆっくりと展望を楽しみながら下りて行き、すぐに鞍部に到着した。鞍部から道後山へは1km、岩樋山へは0.4kmの行程である。この付近からは背後に広がる岩樋山の展望も素晴らしく、前を向いても後ろを向いても見飽きない美しさだ。

↑ 正面に道後山  背後には岩樋山 ↓

 

鞍部の標識 両国牧場の境界の石積み

足下の花

 右手に有名な両国牧場の境界の石積みを過ごし、少しずつ道後山に向かって進んで行く。緩やかな遊歩道はとても歩きやすく、周囲の展望を楽しみながら進む事が出来る。道後山へ続く一本の笹の道はとても快適で、前を見たり後を振り向いたりを楽しみながら進んで行く。

道後山へ向かう途中 背後には岩樋山↑ 正面には道後山に続く道↓

 

 笹の道の終点は道後山山頂1,268.9m、私の基準ではあるが350番目の山頂を無事踏む事が出来た。前回300番目の山を目指し、大星さんと奮戦した道後山を350番目の山頂とすることが出来たのでとても嬉しい。

350番目の山は道後山 大きな一等三角点

 山頂にて三代で記念撮影をし、周囲の山を眺めていると突然大粒の雨が落ちてきた。これは大変と急いで山頂を出発、山頂からは東方向に向かい、途中で徳丸山登山口の分岐を右に取り、帰りは大池に向かって下りて行く。

雨の中の道後山を出発 徳丸山登山口の分岐を右折、大池に向かう

赤い実が多い

 周囲の紅葉を眺めながら下りていると雨は少しずつ小降りとなり、大池に着く頃には降り止んでいた。道後山方面を眺めると山頂からこちらを眺めている人を見る事が出来た。大池を出発し、ほとんど平坦な遊歩道を進んで行く。

道後山方面を見上げる 大池の紅葉

 周囲には歴史を感じさせる朽ちた標識がいくつか立っており、なんと書いてあるのか確かめながら進んでいると、間もなく道後山への分岐に到着した。石積みを越えて元の道に戻り、正面に岩樋山を眺めていると、岩樋山に置かれた石積みを見つける事が出来る。いったいどうやってあの石積みを運んでいったのだろうか、とてつもなく大変な作業だったのだろう等と想像しながら遊歩道を引き返している。

快適な遊歩道 岩樋山の斜面に置かれた石積み
りんどう 赤い実

 再び岩樋山への分岐に到着、帰りは月見が丘への近道を通って帰る事にした。落ち葉の絨毯を踏みしめ、眼下に広がる紅葉を眺めながらの下山は道後山からの最後のプレゼントのようだ。展望を楽しんだ後は月見が丘へ0.8kmの標識に従い下りて行くと休憩所に到着、もう駐車場まではあと少しだ。ここで晴れ間も見えてきたので昼食を取る事にした。

眼下に広がる紅葉 紅葉の中

 お湯を沸かして暖かいカップヌードルを作り、おむすびと一緒に食べる。寒い時期の最高の昼食だ。ここでビールを飲み始めたのだが、やはりこれは冷たく、寒いときには熱燗が一番みたいだ。昼食後には暖かいコーヒーを飲み、眼下の景色を楽しんでいると突然雨が降り始めた。

月見が丘の展望

 午後から天候が崩れる事は予想していたが、こんなに早く崩れるとは思っていなかったので、急いで下山を始める。滑りやすい階段道をゆっくりと下りて行き、落ち葉の絨毯に改めて感激する。展望台からは15分で駐車場に到着、無事350番目の山頂を踏む山歩きは終了した。

休憩所で昼食を取る 落ち葉の中を下る

 駐車場からは少し南方面にも休憩所があり、こちらからは猫山方面に素晴らしい展望が広がっている。最後に道後山の美しい紅葉を眺めて駐車場を出発した。途中にてビールを飲んだので、これから先は息子の運転でのんびりする。月見が丘の駐車場から下りる間の左右に広がる紅葉も素晴らしく、雨が降っていたので写真は撮れなかったがこんなに美しい紅葉を眺めるのは本当に久し振りだ。

猫山方面の展望

月見が丘から岩樋山

 国道183号に戻っても美しい紅葉ロードはしばらく続いた。この先は前回の奮戦記と同じルートを採り、船通山の麓の斐乃上温泉ヴィラ船通山にてヌルヌルのアルカリ温泉を充分堪能し、次は亀嵩駅に行き名物の出雲蕎麦を楽しんだ。

亀嵩駅 木次線の電車

 これにて本日の予定は終了、帰りは有名な「おろちループ」を通り、父の約50年前の思い出の地、JR木次線の三井野原駅と三井野原スキー場の側を通って家路についた。亀嵩駅から光までは約3時間、車中でビールを飲みながら、親孝行の息子のおかけで楽しい三代の山歩きが出来た事に感謝した。

岩樋山手前から眺める紅葉

岩樋山から眺める道後山

鞍部から岩樋山を振り返る

鞍部から道後山を眺める

道後山に向かう

道後山山頂

大池

紅葉

落ち葉の絨毯

月見が丘から猫山の紅葉

月見が丘から岩樋山

 前の山 雲霞山・熊ケ山U を見る

 次の山 柳井大平山V を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 広島県庄原市 道後山 登山口付近のMAP

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2007年2月11日  道後山登山記(平成19年11月11日)を見る

道後山奮戦記

 いよいよ300山の記念登山、午前5時半前に大星さんと一緒に柳井を出発、高速道路を通り途中宮島と七塚原のSAで休憩、中国自動車道の庄原インターで下りて道後山に向かう。途中では猫山の登山口を探した後、目的の道後山高原スキー場に着くが、現在は営業していない。道後山登山口の月見ヶ丘登山口まで車で行こうとしたが、林道入口に通行止め標識がありここから雪道を歩くことにした。

岩樋山方面 猫山スキー場

 まずは左手にある大慈磐にお参りし、舗装道をのんびり歩いて行くことにする。雪の降り積もった林道は、車の轍を踏むと歩き難いのだが、新雪の上よりは良いみたい。

大慈磐にお参りする 車を置いて出発
車の轍を踏んで進む スキー場のゲレンデ

 林道をどんどん進んで行こうとするのだが、途中の雪の展望が素晴らしく、何度も足が止まる。登山口から曲がりくねった林道歩きで、1時間を経過してようやく山の家の「さつき荘」に到着、既に車が2台上がっていた。

比婆山方面も雪 自販機でお茶を買う

 この先スノーモービルの踏み跡をたどって行き、慎重に雪道を登って行く。スキー場を右手に見ながら進んで行くと、舗装道は月見ヶ丘駐車場に向かって右に向く。この先はスノーモービルの踏み跡はなく、電柱の下を登って行くことになる。まもなく左手上に東屋、その先には広場が見えてきた。

月見ヶ丘駐車場への標識 東屋を見る

 いよいよここが道後山の登山口、月見ヶ丘にな.のだが、なにせ雪が柔らかい。足下が沈み込むのでこの付近にて登山を断念することにした。返す返すも昨日ワカンを買わなかったことを悔やむ。まあ初心者だからしょうがない。

月見ヶ丘駐車場、背後には岩樋山 岩樋山に続く道

 大星さんのスノーシューを借りて周辺散策、道後山に一番近い場所まで行き、すごすごと引き返した。次に登った時に雪の世界を思い出すことだろう。登山口に戻り美味しいゴディバのコーヒーを頂き、そのまま昼食タイム、昼食はカップヌードルとおむすびだ。雪の降りしきる中で食べる昼食はとても寒いのでカップヌードルは体中を暖かくしてくれた。

スノーシュー体験

雪山散策

 昼食後、周囲にガスがかかり始め、雪の勢いも強くなったのでこれを潮時と下山を始める。帰りには昨日購入したアイゼンを装着、冬用の手袋を装着し万全の体制で下りて行く。スキー場からは雪に覆われたゲレンデを下りて行くことにした。

アイゼン装着 吹雪いている

 大星さんはスノーシューで快適に下りて行くのでその後をついて進んで行く。舗装道歩きと違い、真っ直ぐ下りて行くのでとても早く下りることができる。ロッジを過ぎ、スキー場のゲレンデを下りていると周囲に日が射してきた。

大星さんの後を下る 日が射してきた

 そのうちに青空が広がってきたのでとても美しい光景となっている。正面に猫山のスキー場を見ながら背後には白いゲレンデが広がっている。真っ白いゲレンデを二人で踏み跡を残しながら進んで行くのはとても気持ちがよいものだ。まもなく道後山高原スキー所のロッジに到着、アイゼンを外して車を置いた場所まで戻って行き、最後に神社にお参りをして雪山散策を終了した。

晴れると美しい景色が広がる 猫山方面

 その後、船通山の登山口を確認するため鳥取県の日南町を通り、島根県の雲南市に入り、ヴィラ船通山を過ぎた先に船通山の登山口を確認した。帰りにヴィラ船通山斐乃上荘に立ち寄り湯、この温泉はヌルヌルのアルカリ温泉で大満足、日本三大美人の湯というふれこみは嘘ではないようだ。

船通山登山口を確認 斐乃上温泉ヴィラ船通山

 ゆっくり暖かい温泉に浸かり、充分休養を取った後、ヴィラ船通山を出発する。旧仁多町を抜け、可部屋集成館への入口を過ぎた先からは美しい猿政山を眺めることができた。王貫峠を越えて広島県の庄原市高野町・口和町を通過、三次市の君田村を経由し三次インターから中国道・山陽道を通り午後7時過ぎに柳井に到着した。

 あんな大雪の中を歩いたのは初めてで今日のことは多分忘れないだろうし、この先雪の道を歩く時には今日の経験が生かされることを確信した。大星さん楽しい一時をありがとうございました。なお、大星さんより写真を一部拝借させて頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。

比婆山方面

スキー場

月見ヶ丘駐車場

雪道

ゲレンデ

猿政山

 前の山 野呂山 を見る

 次の 極楽寺山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 広島県庄原市西城町 道後山 登山口付近のMAP

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