渓谷美の美しいダツヤ山 ダツヤ浴を辿り一等三角点に立ち、下山は黒ぬた谷へ周回 山口県萩市

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2005年8月7日(日曜日)のダツヤ山奮戦記を見る
2005年8月14日(日曜日)の初回ダツヤ山登山を見る
2023年5月10日のダツヤ浴を辿り一等三角点に立ち、下山は黒ぬた谷へ周回を見る
2023年5月10日
駐車地 →2:00→ 山頂 →1:45→ 駐車地
全歩行時間 3時間45分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 過去に大奮戦したダツヤ山へ向かう。ダツヤ山の登山口へ向かうが、あまりに昔の登山(18年前)だったのでもうどこが登山口なのか全く忘れていた。山口市の上竪小路交差点から進路を北にとり、県道62号山口旭線を通って「国境の碑」方面に向かう。国境の碑前を通過すれば1.2km先で左への分岐に出会うので左折。この分岐から4.5km程度進むと右側の森の手前にダツヤ山の標識が立っている。
割石橋の先に駐車 黒ヌタ橋を渡
季節の花を眺める ダツヤ山登山道入口

 この付近には駐車スペースが無いので登山口を通過し、高津川に架かる割石橋の先の右側に車を置いて登山を開始した。割石橋、黒ヌタ橋を渡り「ダツヤ山標高746m」の案内の前に着く。18年前振りの登山口には倒壊した建物の跡は残っていなかった。

植林の中に入る 堰堤を右に過ごす
眼下に沢を見る 沢に下りる
ミニゴルジュ帯 補助のロープを伝って進む

 植林の中に入り登山開始、左に岩を眺めながら進めば右に堰堤を過ごす。右下に沢を眺め笹の間を進むと、足下が狭くなり木々の間に続くワイルドな道が始まる。やがて沢に下りると進行方向はミニゴルジュ帯に変わりきれいな滝が現れた。左の岩壁に沿って進むとロープが下に向かって下りていた。

沢に下りて対岸へ向かう 18年前に間違えて登った岩

 この場所こそ私が18年に大失敗をした場所である。今は多くの目印があり対岸に渡ることは明白だが、当時は目印が少なく、一番の原因は「ロープがあれば登るもの」と言う先入観だった。当時はロープを登り、道無き道を苦労して進み、崖に出て怖い思いをした起点に立つ。

急斜面に挑む
眼下に滝を見る 細い道を慎重に進む
 今回はロープを伝って沢に下り、対岸へ渡ってロープを補助に高度を上げる。周囲の木々を手がかりにできるので高度を上げるのは比較的容易である。眼下に豪快な滝があるようだが樹間越しなのではっきり見えない。足下は細く、川底まで滑り落ちたらさぞかし痛そうだ。
足下が切れ落ちている 細い道が続く
ロープを伝って進む 大滝を見下ろす

 当然ながら慎重な歩行となるが、危険箇所にはロープが渡してあるため安全に進むことができた。危険箇所を通過し沢を渡る手前にケルンの置かれた場所で小休止。ここでも奧に小滝を観賞することができた。ケルンの場所を出発、右下に向かってごうごうと大きな音を立てている滝を樹間越しに眺めていると、この滝の起点に着く。眼下に流れ落ちる豪快な滝を眺めることができた。

沢を渡る 笹が増えてくる
沢渡りが続く 沢の右に続く道を進む

 この先からは笹の目立つ樹林の下を進み、沢沿いを遡上する。足下には大小の岩や石が多く転倒に注意しながら進む。時折渡りやすい場所を選んで沢を渡り、緩やかな傾斜に安心していると、川の横に続く道に入り、次第に高度が上がり始める。

大岩に出会う
不安定な道 沢を離れて右上へ迂回する

 川の中で奇岩大岩観賞を楽しみながら高度を上げていると次第に川幅が狭くなり、一旦川から離れるが再び川の上に戻る。周囲に笹が増え、頭を下げながら進んでいると急登が始まり虎ロープを補助に高度を上げる。山頂に向かって踏跡が続いており、笹の中央を進めば道に迷う心配は無い。

笹の下を進む 急登には補助のロープが用意されていた
ダツヤ山山頂と一等三角点

 視線を下に向けて進んでいると、突然前方が明るくなり大きな一等三角点の置かれたダツヤ山山頂に着いた。山頂は三角点付近のみ刈られ、周囲は笹で覆われている。前回登山時は、ほとんど匍匐前進(ほふくぜんしん)状態で三角点に着き、腰を下ろす場所も無かったが、今回は三角点周囲に数人が腰を下すことができた。山頂で昼食を摂り、下山は黒ぬた谷へ周回する。

山頂から西へ進む 頭上が明るくなった
大岩を下った 笹の道が続く
 山頂から進路を西へとり笹の中に入る。踏み跡がしっかり続いているため踏み跡に沿って下ればこの方面も道に迷う心配は無い。目印は要所に配置され安心感が広がる。背丈近い岩を下り、背丈以上の笹を分けながら下っていると、自分がどこにいるのか分からない状況となる。
頭上が開けてきた 巨岩へ取り付く
巨岩の上から望むダツヤ山 ショウゲン山

 やがて前方に大岩が現れ、ロープを伝って岩上に立つ。岩の上から東にダツヤ山、南東にアンテナの建つショウゲン山を眺めることができた。なお、本日展望が望めるのはこの場所のみである。

笹の道が続く 進路を右(西)にとる
笹の勢いが弱まった 巨岩を右に過ごす

 展望地を過ごして700mのピークを越え、少し下った所で進路を右(西)にとる。坂を下っていると急に笹の勢いが弱まり、普通の登山の状況に戻った。目印のテープを確認しながら自然林の下を下り、横たわった巨岩を右に過ごす。やがて鞍部に着き進路を左(西)にとるが、この付近にはダツヤ山の小さな標識が掛けてあった。

峠に着き左折 垰にはダツヤ山の案内がある
傾斜が緩やかになる 小滝を眺める

 道なりに湿地帯を通過、山腹に続く道を下っていると、左に黒い巨岩に流れる滝を眺めた。緩やかな傾斜の湿地を沢沿いに下っていると進路は南へ向き、地図上の黒ぬた谷にかかる。美しいミニ滝を観賞し堰堤の左側を通過、右に美しい渓谷を眺めながら下る。この辺りはゆっくり時間を掛けて観賞したい場所である。

堰堤を右に過ごす 渓谷を眺める
明るい道を下る 鋪装道に下り立った

 奇岩大岩観賞の後、作業道が現れ、わずかに坂を下れば駐車地から西の鋪装道に下り立ち、周回登山は無事終了した。ダツヤ山は展望の限られた山であるが、登山途中又は下山途中の渓谷美は素晴らしい。

沢に下りて対岸へ向かう
豪快な滝
18年前に間違って登った岩 (ロープは登るものと思っていた)
流れ落ちる滝
巨岩
涼しげな沢
ダツヤ山山頂
岩を登る
ダツヤ山

展望岩からショウゲン山

小滝

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県萩市 ダツヤ山 登山口付近のMAP
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