ダツヤ山(だつややま) 山口県萩市旭村

2005年 8月7日(日曜日)のダツヤ山奮戦記を見る
2005年 8月14日 初回登頂を見る
2023年5月10日のダツヤ浴を辿り一等三角点に立ち、下山は黒ぬた谷へ周回を見る

2005年8月14日(日曜日)

ダツヤ山

登山口 林道豊田鹿野線登山口

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

登山開始  7:18 山頂到着  9:22 下山開始  9:40 下山終了 11:20

登山時間 2:04 山頂滞在時間 0:18 下山時間 1:40 所要時間数 4:02

 本日は旧旭村のダツヤ山を目指し、柳井を5時過ぎに出発した。国道2号を進み、新南陽の永源山公園を右折して国道489号・376号を経由して徳地町から山口市の仁保に抜け、県庁手前から21世紀の森方面に向かい、21世紀の森を通り過ぎ、坂を一旦降りて行くと左側に夏木原キャンプ場を見る。

 キャンプ場先の左の分岐に入り、林道豊田鹿野線を進み、小吹峠を過ぎて下って行くと右手に「ダツヤ山標高746m」の標識が立っている。本日は標識手前50m付近の駐車スペースに車を置き、登山を開始する。林道を降りて行き、すぐにダツヤ山の標識を見て、倒壊した小屋を踏みしめ登山道に入る。すぐ左右に笹のお出迎えで山口県100名山の99番目の山を踏みしめる。

ダツヤ山登山口 笹の道を進む

 5分で最初の堰堤を右に見て檜の植林帯を進んで行くと4分で2番目の堰堤を右に見る。右手には水のない川を見ながら進むと登山開始から13分で綺麗な滝を見る。沢にはハヤが泳いでおり、豊北町の白滝と見間違えるような綺麗な景色が待っていた。

右下に水のない川を見る 綺麗な滝を見る

 左の細い岩道を進んで行くとロープが渡してある。先週1回目に道を違えたときの原因がこのロープを登ったことなので今回はロープを降りて正しい道を進む。すぐ正面には再びロープが渡してあり、ロープを伝って登って行くと登山道が続いている。この先沢に沿って進んで行く。

ロープを下る 沢の流れ

 すぐに前回未練を感じながら別れた最後の滝を見て斜面に取り付く。ここまで登山開始から20分の行程である。ここから前回はひたすら上を目指し進んで行ったのが2回目の間違いだった。先週から一週間、たっぷりとこの付近の地形図を頭に入れ、ガイド本を何回も読み返した結果、「沢を右下に見ながら、沢を見失わないように進んで行くことがポイント」と言うことが分かった。

斜面に向かう 下に沢を見る

 沢と別れ、一旦上に向かって進んでいると前回マムシに出会った場所に出る。ここから沢と平行に進む目印を探すとすぐにテープが見つかった。これで今回の登山は成功したも同然と安心する。前回の失敗はマムシに気を取られてどんどん上に向かって登って行ったことが原因であることが判明した。

滝を右下に見る 細いがしっかりした道

 沢や滝を右下に見ながら木に捉まって進む。登山開始から30分程度で道の右にケルンを見て枯れ沢を渡り、右に向かって緩やかな坂を進んで行く。少しずつ笹がかぶり始めるが道はしっかりしており迷うことはない。再び右手に沢が現れ、沢と一緒に進んで行くと、いつの間にか沢の中を歩くことになる。真夏の登山で汗が噴き出て喉が渇くが、冷たい沢の水を飲み干すと元気になる。ダツヤ山の沢の水は甘くておいしい。

ケルンを見る 沢を進む
沢の中を歩く テープに従い進む

 涼しい沢の中をテープに従って歩いていると「ダツヤ山へあと50分」の標識が現れた。ここまで登山開始から丁度1時間、今日は絶対に道を間違えないと慎重に目印を探しながらの登山なので、極端に遅いペースで歩いている。標識を過ぎると檜林帯を少し進むが、すぐに沢の中を歩き始める。沢を進むとケルンを戴いた大岩を超える。沢を詰めてゆくと笹が被りだし、足下のゴロ石に足を取られながらの登山が始まった。

ダツヤ山へあと50分標識 岩を越える
枯れた沢の中を進む 枯沢と笹の道を歩く

 沢と笹とに気をつけながら進んで行くと残り50分標識から20分で一旦沢から離れて右側の斜面に取り付き、笹の中を進む。急斜面の笹道は初めての体験でなかなか体が前に進まない。ザワザワと背丈以上の笹を掻き分けながら笹の斜面を登って行くと沢から別れて10分で木の間越しに、目の前の山を垣間見ることができた。更に3分我慢して笹を漕ぐと見晴らしの良い展望地に出て、やはり木の間越しにはなるが東西鳳翩山を展望することが出来た。

沢と笹の戦い 背丈以上の笹
少しの展望 更に笹藪を進む

 この先展望は期待できそうにないので東西鳳翩山を鑑賞しながら少し休憩をする。この先尚も笹藪の急坂を進む。残りの標高差200m、残り150mと山頂へのカウントダウンをしながら笹藪を掻き分けて行く。先週の龍門岳とは比べものにならないような長く厳しい笹の坂道を、頭を下げながら進んで行く。

笹の坂道 急な坂道を進む

 突然前方に光が見えたので何かと思いながら笹藪を進むとダツヤ山山頂に到着した。ダツヤ山山頂は三角点付近のみ笹が刈られているがそれ以外は笹の原となっていた。腰を降ろしてゆっくりとコーヒーを飲むにもお湯を沸かすスペース自体が狭いので取りやめた。

前方に光が見えた ダツヤ山山頂

ダツヤ山の山頂風景

山頂から周囲の展望はない 西鳳翩山

 汗をかいていたので服を着替え、下山を開始した。笹藪の下りは快適だが、滑らないようにゆっくりと降りて行く。下山を開始して20分で笹藪こぎを終了し、枯沢に戻った。ゴロ石の沢を滑らないようにストックを使って降りて行く。沢道をゆっくりと降りて行き、残り50分標識までは山頂から40分程度かかった。

岩と笹の道を下る 沢の道を出る

 この先は沢の涼しさを満喫しながら降りて行く。滑滝の上を歩き、綺麗な水を飲み干しながら降りて行く。大変に贅沢な景色を今日も独り占めしながら進む。途中で綺麗な滝があれば沢床に降りて行き、記念写真を撮る。時間の制約もなく至福の時を過ごしながら滝を眺める。

明るい道を下る 沢の水を飲む
ケルンを過ごす 綺麗な滝

 山口県100名山の最後の難関であるダツヤ山は、展望こそ乏しかったが、素晴らしい沢歩きと綺麗な滝が待っていた。最後に綺麗な滝を鑑賞した後、林道まで降りて下山を完了した。また、本日の登山は登りも下りも慎重歩行を心がけたため、転倒等の危険な状況は全く無かった。

岩を越えて進む

ダツヤ山山頂

西鳳翩山

沢を降りて行く

滑滝

美しい滝

 前の山 飯ヶ岳 を見る

 次の山 二代木山 を見る

登山口周辺の地図はこちら ダツヤ山 登山口付近のMAP

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