(だけさん) 島根県松江市

2006年8月6日(日曜日)

嵩山

登山開始 →17:08→ 山頂到着 →17:39→ 下山開始

 →17:59→ 登山終了 →18:22

参考コースタイム

登山開始 →0:31→ 山頂到着 →0:18→ 下山開始 →0:25→ 登山終了

全歩行時間 0時間56分

 出雲国風土記に、布自枳(伎)美高山(ふじぎみたけのやま)と書かれる嵩山(だけさん)へ向かう。この山頂には烽火の施設があったとされており、布自枳美烽(ふじぎみのとぶひ)に比定されている。また、同様の烽火山には、安来市の暑垣烽(あつがきのとぶひ)「車山」、出雲市の馬見烽(まみのとぶひ)「壺背山」、土椋烽(とくらのとぶひ)「大袋山」、多夫志烽(たぶしのとぶひ)「旅伏山」がある

 朝日山(あさひさん)を下りて朝日ヒルズ工業団地を抜け、島根県運転免許試験場の交差点を左折し松江方面を目指す。次は本日最後の目的地嵩山を目指す。国道431号を東に向かい、宍道湖大橋を右手に見て国道を道なりに進む。下東川津町付近にて右手に嵩山の標識が見えるので右折し、突き当たりを更に右折、上東川津町に向かい紙谷地区にて標識に従い左折すると後は登山口まで一本道である。

宍道湖を右手に見て進む 右に嵩山の標識を見て右折

 快適な道を進んで行くと・・・通行止めの標識が立っている。ここまで来て通行止めでは情けない。行けるところまで行くことにしてそのまま進む。快調に舗装路を進みもう少しで駐車場と言うところで大きな木が滑ってずれており、駐車場の手前付近が通行不能となっていた。

標識に従い一本道を進む 木がずれて通行止め

 100m程度舗装路をバックして方向転換の後、倒木付近に車を置き登山を開始する。この嵩山も宍道湖北山県立公園の一角のようである。嵩山登山歩道入口に着くと山頂まで1100mと書かれており、山頂までは大した距離でないことが分かった。

通行止めの先が嵩山駐車場 登山道入口より入る

 注連縄の渡された登山口を進んで行くと神聖な場所に向かう気がする。石とうにミツバチの巣があるとの注意書きを確認し、広い道を進んで行く。真っ直ぐな道をゆっくりと進んでいると足下の土の色が妙に赤いことに気がついた。火山特有の色の道を進んでいるようだ。

頂上まで1,100m標識 注連縄の張られた登山口
火山特有の赤い道 木漏れ日の中を進む

 登山開始から6分で残り900mの標識を過ごす。周囲に展望はないが木漏れ日の中を快適に進んでいると、明るい道が続くので嬉しくなる。折り返しの場所にはベンチが置かれており、松江のくにびき大橋方面がよく見える。

ベンチの置かれた休憩所 くにびき大橋方面

 宍道湖は今日一日霞んでいるようだがこの展望も悪くない。もう少し進むと残り600mの標識を過ごし、西方面の展望を楽しみながら少しずつ高度を上げて行くことになる。

木の間越しの展望 西方面の展望

 登山開始から20分程度で参道入口の標識を過ごし、山頂までは残り300mとなっている。赤い登山道を少しずつ進んで行くとベンチの置かれた休憩所を過ごし、少し平坦路となる。

参道入口の標識を過ごす 西方面には夕焼けが

 途中に中国電力の巡視路を過ごすと前方には木のトンネルが広がり、その先には大鳥居が待っていた。大鳥居の先には展望所があり、西には宍道湖の展望が広がり、東には中海が見えている。

木のトンネルに向かう 大鳥居を潜る
平坦な道を進む 右に展望所

 展望所を過ぎ、緩やかに左へカーブしながら進むと、正面には都留支日子命(つるぎのひこのみこと)の祀られた布自伎美(ふじきみ)神社が見えてきた。左手には手水鉢が並び右手には狛犬が立っている。とても神聖な空気の中でこの雰囲気を楽しむことにした。周囲に展望はないものの、布自伎美神社はとても落ち着く場所なのでしばらく神社の前に立ち、周囲の風景を眺める。

布自伎美神社への参道 布自伎美神社の鳥居を潜る
横に置かれた手水鉢 布自伎美神社に参拝

 小休止の後、布自伎美神社に参拝し左の道を進むとその奥には稲荷社が立っており、2匹の狐が迎えてくれた。そのまま反対側に向かうと立派な祠が立っており、早速祠に参拝をする。

稲荷社 奥の祠(奥社?)

 東方向に向かうと周囲に展望が広がっている。霞んでいる中海をじっくりと眺めているとようやく見えている場所が大根島に向かう道路であることが分かった。この展望は、空気の澄んだ日に見ると忘れられない展望になるものと思われる。

宍道湖中海の展望

 しかしながら、本日の墨絵のような展望は望んでもなかなか見ることの出来ない風景であり、心に残る展望を時を忘れて眺めることが出来た。

 中海を見下ろす展望地から布自伎美神社方面を見るとスダシイの大木が美しい。周囲の展望に満足したので、再び布自伎美神社に戻り神社にお参りをし、下山を開始することにした。

神社方面のスダシイの大木 広い嵩山山頂

 南方面に戻って行くと整備された展望地に着き、南方面の展望を楽しんだ後、鳥居を潜り坂を下りて行く。下山路の途中の辻々には展望地が広がっており、展望を楽しみながら坂を下りて行くことができる。

展望所からの展望

 山頂から300m・600m・900mと節目の場所を確認しながら下りて行き、注連縄の渡された登山口に到着した。

麓から見上げる嵩山 宍道湖北山に沈む夕陽

 信仰の山嵩山は、布自伎美神社が山頂に建立された展望の良い、印象的な山であった。通行止めにも拘わらず登山口付近まで車で行けたことを感謝し、登山口を後にした。今日は松江の水郷際なので市内はだんだん混んできた。まず一番先に済ませることはたっぷりかいた汗を流すために温泉に入ることであり、島根の名湯玉造温泉に向かうことにした。

くにびき大橋方面

西方面の展望

布自伎美(ふじきみ)神社

奥社

宍道湖中海 大根島に向かう道路が見える

スダシイ

展望所からの展望

注連縄を潜り登山口に戻る

嵩山全景

夕陽

 前の山 朝日山 を見る

 次の山 天狗山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 松江市 嵩山 登山口付近のMAP

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