夕日観音山と氷結の夕日の滝 山口県光市

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2021年1月9日
石仏のある駐車地 →0:12→ 観音堂 →0:07→ 観音岩 →0:06→ 山頂→0:05→

観音岩 →0:05→ 観音堂 →0:10→ 石仏のある駐車地

全歩行時間 0時間45分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 防長山野へのいざない(金光康資著)を見ていると光市束荷の夕日の滝と観音山が目にとまり、夕日の滝見学を兼ねて展望の優れた山頂に登ってみることにした。登山口への目印は、光市農業振興拠点施設「里の厨」で、文字通り光市の地域農業を振興していくための拠点施設、この地域の方が生産された新鮮な野菜などが販売されている。
夕日の滝の案内が登山口の目印 案内標柱の右の山が夕日観音山

 里の厨の前の交差点を北へ進み、大規模農免道路を右折する。道なりに由宇方面へ向かって約1.6km進むと左側に「県立自然公園・夕日の滝、夕日の滝入口1000m」の案内が立っている。この入口から北を眺めると観音山を見つけることができる。山の中腹に見える白い大岩が目印である。

観音様とお地蔵様が祀られていました 池の横からスタート 滝まで750m

 案内に従い分岐を北へ約250m進めば左にお地蔵様と観音様が祀られており、この先の左側が広くなっているので車を置いて登山を開始。当日は幸いにして晴れていたが、とても寒い日なので半袖はお預けとする。

池には鴨と鷺がいました 中腹の白っぽい岩が観音岩

 左に池が見えてくると夕日の滝へ750mの案内が置かれている。池では鴨が悠々と泳いでおり、鷺も2羽立っていた。進行方向の山の中腹には白い岩が見えている。この岩がたぶん観音岩だろう。

滝まで400m地点 右の広場に駐車可能

 アスファルト舗装の道をのんびり進んでいると夕日の滝へ400mの案内が立ち、これより先道幅が狭いため通行に注意するよう掲示されていた。更に広い舗装道を進むと白い橋の手前に駐車スペースがあった。ここまでは自家用車で安全に進入できるので、この場所に車を置けば時間短縮が可能である。なお、この地点から夕日の滝まで約300m程度である。

分岐を左折 滝まで200m
 白い橋を渡り、わずかで丁字路へ着くので左折、もう夕日の滝までは200m地点である。なお、滝の付近に数台分の駐車地もあるが、幅員が狭く、途中舗装の欠けている所もあるため、軽自動車以外は少し苦労するだろう。私も以前、大きな車で進入して難渋した苦い思い出がある。
観音堂の先、右側が夕日観音山登山口 左が駐車場、滝へは右道

 さて、歩いて行けば右に観音堂が建っており、夕日の滝へはもう50m地点である。この建物の右側から観音山へ登山道が続いているが、本日はまず夕日の滝へ向かうことにした。

滝へ向かって左の道に入る 木の橋を渡る

 観音堂の先の左側に駐車場を過ごして坂を直進、 すぐに左側へ続く道に入る。わずかに坂を下れば丸太を6本横に並べた橋が架けてあり、橋を渡れば平坦なところにベンチが置かれていた。

ベンチが用意されている 石仏や観音様、お不動様が祀られている

 滝へ向かうと左には石仏や観音様、お不動様が祀られておりとても神聖な雰囲気である。肝心の夕日の滝だが、ここ数日来の寒波の影響によりつららが多く、神秘的な滝になっていた。北広島町の龍頭山以来のつららの滝に感動した。

凍結した夕日の滝 つららがすごい

 当日はこの滝付近の清掃をされている方とお話をすることができて、野尻付近から夕日の際に観音岩を眺めると、人の顔に見えることを教えて頂いた。夕日の滝から観音堂まで引き返し、観音山へ向かう。

夕日観音山登山口

 登山道入口の案内には頂上まで約30分、奥の院「観音岩」まで約15分と書かれていた。さて、登山道に入れば最初から坂の傾斜がきつい。明るい自然林の下をジグザグに折り返しながら一気に高度を上げる。登山道自体はとてもよく踏まれており、歩くのに何等支障は無い。

良く踏まれた参拝道 奥の院へ到着
 次第に高度が上がり、頭上が明るくなれば観音岩のそびえる奥の院へ着いた。とても大きな観音岩を間近に見れば、自然の造形に感動を覚える。岩の中腹には石仏も祀られており、眼下を見下ろしているようだ。
奥の院の石祠へ参拝 観音岩

 石祠の中には石仏が祀られ、石の扉には安栄五の文字も見受けられ、安永年間の寄進であることが分かる。眼下に展望が開け、出発地の池の横には自車を確認、正面には鶴羽山、虎ヶ岳、笠戸島などを眺めることができた。

鶴羽山や瀬戸内海 夕日観音山へ向かって出発

 観音岩を出発、この先はロープが沢山設置されており、急登が続く。この道は観音山へ上るために切り開かれた道みたいで、途中からシダが目立ち始める。但し、踏み跡はしっかりしており、補助のロープもしっかり渡されているため迷う心配は無い。次第に頭上が明るくなり、視界が開けてくると岩の目立つ明るい観音山の山頂に着いた。

補助のロープが続く 明るい山頂手前

 山頂には金属製の低いポールが置かれ、夕日観音岳の標識が立っていた。更に奥へ向かってみたが、自然林が続いており、ここが観音山の山頂のようだ。山頂からは南東から西にかけての展望が広がり、大星山へ続く尾根上に並ぶ風力発電施設、神護石の石城山、豊後峰、呉麓山、鶴羽山、虎ヶ岳、太華山、防府大平山などが一望である。強風によりとても寒い山頂だが、展望も捨てがたい。しばらく山頂で周囲の展望を眺めた後、下山を開始した。

夕日観音山山頂 石城山、豊後峰

 登山時に急登であっただけに下山は早く、観音岩を通過しすぐに観音堂まで降り立った。この先は快適な舗装道歩き、時折観音岩を振り返りながら登山口の池の横まで帰った。
伊藤公資料館・伊藤公記念公園付近から束荷川沿いに下り、天神橋を通過すれば背後に観音岩が現れた。

虎ヶ岳、烏帽子岳など 眼下に出発地が見えている

 更に野尻土地改良事業の記念碑を過ごした先の右側に架かる橋の上から観音岩を眺めてみた。この位置は観音岩からの方向としては南西にあたる。さて、人の顔に見えるものだろうか。観音岩の上に岩が露出した観音山、更に上の尾根に立つ鉄塔は天登山だろう。新しい年につららのできた夕日の滝と展望広がる観音山、満足できた登山である。

野尻地区から夕日観音山を眺める 観音岩 人の顔に見えるかな?
夕日観音山
夕日の滝
夕日の滝の側に祀られた不動明王
奥の院の石祠と灯籠
観音岩
夕日観音山山頂
山頂から石城山と豊後峰

 前の山 岩国弥山・柏木山 を見る

 次の山 磨崖仏の安栄山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県光市 夕日観音山 登山口付近のMAP
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