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観音岩 →0:05→ 観音堂 →0:10→ 石仏のある駐車地
里の厨の前の交差点を北へ進み、大規模農免道路を右折する。道なりに由宇方面へ向かって約1.6km進むと左側に「県立自然公園・夕日の滝、夕日の滝入口1000m」の案内が立っている。この入口から北を眺めると観音山を見つけることができる。山の中腹に見える白い大岩が目印である。
案内に従い分岐を北へ約250m進めば左にお地蔵様と観音様が祀られており、この先の左側が広くなっているので車を置いて登山を開始。当日は幸いにして晴れていたが、とても寒い日なので半袖はお預けとする。
左に池が見えてくると夕日の滝へ750mの案内が置かれている。池では鴨が悠々と泳いでおり、鷺も2羽立っていた。進行方向の山の中腹には白い岩が見えている。この岩がたぶん観音岩だろう。
アスファルト舗装の道をのんびり進んでいると夕日の滝へ400mの案内が立ち、これより先道幅が狭いため通行に注意するよう掲示されていた。更に広い舗装道を進むと白い橋の手前に駐車スペースがあった。ここまでは自家用車で安全に進入できるので、この場所に車を置けば時間短縮が可能である。なお、この地点から夕日の滝まで約300m程度である。
さて、歩いて行けば右に観音堂が建っており、夕日の滝へはもう50m地点である。この建物の右側から観音山へ登山道が続いているが、本日はまず夕日の滝へ向かうことにした。
観音堂の先の左側に駐車場を過ごして坂を直進、 すぐに左側へ続く道に入る。わずかに坂を下れば丸太を6本横に並べた橋が架けてあり、橋を渡れば平坦なところにベンチが置かれていた。
滝へ向かうと左には石仏や観音様、お不動様が祀られておりとても神聖な雰囲気である。肝心の夕日の滝だが、ここ数日来の寒波の影響によりつららが多く、神秘的な滝になっていた。北広島町の龍頭山以来のつららの滝に感動した。
当日はこの滝付近の清掃をされている方とお話をすることができて、野尻付近から夕日の際に観音岩を眺めると、人の顔に見えることを教えて頂いた。夕日の滝から観音堂まで引き返し、観音山へ向かう。
登山道入口の案内には頂上まで約30分、奥の院「観音岩」まで約15分と書かれていた。さて、登山道に入れば最初から坂の傾斜がきつい。明るい自然林の下をジグザグに折り返しながら一気に高度を上げる。登山道自体はとてもよく踏まれており、歩くのに何等支障は無い。
石祠の中には石仏が祀られ、石の扉には安栄五の文字も見受けられ、安永年間の寄進であることが分かる。眼下に展望が開け、出発地の池の横には自車を確認、正面には鶴羽山、虎ヶ岳、笠戸島などを眺めることができた。
観音岩を出発、この先はロープが沢山設置されており、急登が続く。この道は観音山へ上るために切り開かれた道みたいで、途中からシダが目立ち始める。但し、踏み跡はしっかりしており、補助のロープもしっかり渡されているため迷う心配は無い。次第に頭上が明るくなり、視界が開けてくると岩の目立つ明るい観音山の山頂に着いた。
山頂には金属製の低いポールが置かれ、夕日観音岳の標識が立っていた。更に奥へ向かってみたが、自然林が続いており、ここが観音山の山頂のようだ。山頂からは南東から西にかけての展望が広がり、大星山へ続く尾根上に並ぶ風力発電施設、神護石の石城山、豊後峰、呉麓山、鶴羽山、虎ヶ岳、太華山、防府大平山などが一望である。強風によりとても寒い山頂だが、展望も捨てがたい。しばらく山頂で周囲の展望を眺めた後、下山を開始した。
登山時に急登であっただけに下山は早く、観音岩を通過しすぐに観音堂まで降り立った。この先は快適な舗装道歩き、時折観音岩を振り返りながら登山口の池の横まで帰った。 伊藤公資料館・伊藤公記念公園付近から束荷川沿いに下り、天神橋を通過すれば背後に観音岩が現れた。
更に野尻土地改良事業の記念碑を過ごした先の右側に架かる橋の上から観音岩を眺めてみた。この位置は観音岩からの方向としては南西にあたる。さて、人の顔に見えるものだろうか。観音岩の上に岩が露出した観音山、更に上の尾根に立つ鉄塔は天登山だろう。新しい年につららのできた夕日の滝と展望広がる観音山、満足できた登山である。
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