容谷山(ようたにやま) 山口県岩国市錦町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005年 4月24日 初回登山を見る 2005年4月24日(日曜日) 容谷山 144回目 166座目 山口県の100山では91番目 登山口 浦石峡登山口 ガイド本 中島篤巳著 山口県百名山(発行所 葦書房) 登山開始 10:17 山頂到着 11:57 下山開始 12:50 下山終了 13:34 登山時間 1:40 山頂滞在時間 0:53 下山時間 0:44 所要時間数 3:17 寂地山から右谷山の縦走路でカタクリの花が咲いている季節らしいので本日は山口県百名山の残りの錦町容谷山に行くことにした。国道2号を走り岩国から弥栄ダムに抜けるため、新岩国駅を過ぎて下多田交差点を左折し、県道を多田・阿品と抜け、松尾トンネルを抜けて美和町に入り、弥栄大橋を通って国道186号を北上し、途中小瀬川温泉で便秘に効能のあるといわれる温泉水を仕入れた。更に国道186号を北上し道の駅の羅漢を過ぎ、冠高原に着いた。 松の木峠付近の駐車場には貸切りバスが止まっていた。何事かと見ていると、松の木峠へ向けて大人数のパーティーが登山を開始したところだった。松の木峠を降りて寂地峡の駐車場に着くと、ここにもたくさんの貸切りバスが駐車しており、登山口はごった返していた。天気も良く絶好の登山日和なので登山客がたくさんいるようだ。 本日の予定は浦石峡登山口から容谷山に登った後、右谷山を経由してこの寂地峡駐車場に戻って来る予定である。この駐車場から車を置いた浦石峡まで歩くのも大変なのでここにバイクを置いて行く。久しぶりのバイク登場である。
浦石峡に行く途中に宇佐八幡宮に参拝し、本日の登山の無事を祈願して浦石林道に向かう。宇佐八幡宮から進むと右に分岐する林道があり、この道を進んで行く。すぐに道は荒れてくるが進めないことはない。ゆっくりと林道を進むと先行の10名程度の登山パーティーを追い越した。木目の滝から急な坂を登ることもできるらしいが、本日はまともな登山道を進んで行くことにした。
浦石峡の入口付近に車を置き、登山を開始する。林道から下に降りて赤い橋を渡る。道は広く整備されており歩きやすい。左に沢を見ながらの登山となる。終始沢の音が涼しく感じる。出発から10分程度で綺麗な滑滝を見る。坂は緩やかで準備運動なしで歩き出したにもかかわらず足の進みが滑らかである。新緑にはまだ早く、周囲の木々はようやく芽吹き始めたというところである。
出発から20分で浦石峡から500mの所に着いた。右谷山へは2.6kmの表示となっている。更に5分歩くとまた赤い橋があり、この橋を渡ると右に沢を見ながら進むことになった。橋の側にはベンチが整備されており、少し休憩した。ベンチに座っていると、涼しい風が吹き、疲れが一気に取れた。
緩やかな坂を登って行くと左右に笹が広がり気持ちがよい。更に先に進むと最後の沢を超える。この沢を超えた辺りから坂が少し急になりだんだん高度を稼ぎ出す。出発から45分でようやく藪ヶ峠に到着した。
藪ヶ峠を右側に行くと1.6kmで右谷山、左に行くと40分で容谷山と道標に書いてある。右谷山方面はしっかりと登山道が整備されているのに容谷山方面は笹道となっている。ここで少し腰が引けてしまった。しかしながら百名山を踏破するためには藪もいとわずで、笹藪に向かって突進する。
笹をかき分けなが坂を登って行くとすぐに足下に道らしきものが見えてきた。振り返ると右谷山の全景が木の間越しに展望できる。この方向に歩かないと右谷山の綺麗な全景は見えないのだろうと思いながら、尾根からしばらく右谷山を展望する。笹道はどこまでも続き、藪ヶ峠からきつい笹藪の道のアップダウンを繰り返し、いささかうんざりしてきた。藪ヶ峠から40分程度で小五郎山との分岐に到着した。
分岐には特別な標識は無く、ただ左側に目印のテープが見える程度の分岐である。かまわずまっすぐに進むと背丈以上の笹が行く手を阻んだ。ゆっくりと坂を登って行くと少し歩きやすくなり、そのままピークに到着した。ようやく山頂と思ったらまたまたその先に綺麗な山頂らしき山が見えてきた。 容谷山・小五郎山の分岐点
ピークから急な坂を降りて行くと鞍部に到着、左側の下の方を見ると目印の赤いテープが見えた。蒲鉾板のような道標が掛けられており、どうやらここが木目の滝への降り口らしい。少し坂を登ると尾根道が狭くなり、尾根の右側を歩くがすぐ下が急斜面であり、滑らないように歩いて行く。木の間越しに特徴のあるレーダードームの羅漢山が見えた。再び一旦坂を降りると、台風による倒木帯を過ぎる。
これからいよいよ容谷山への最後の登りに向かう。この先は滑る急斜面で、あと少し、あと少しと言い聞かせながら高度を稼ぐ。しばらく無くなっていた笹も復活し、最後の応援をしてくれるようだ。小五郎山分岐から25分で容谷山山頂に到着した。
山頂から東方面を見ると右谷山と寂地山・鬼ヶ城山が綺麗に広がっており、南方面には高鉢山が見え、西方面には木の間越しに小五郎山の展望が広がっている。小五郎山の山頂は開けている事を思い出し、双眼鏡で小五郎山山頂を見るとたくさんの人が登っていることが分かった。
寂地峡駐車場からの登山者、先ほど浦石林道で追い越した人々は人気のある寂地山や右谷山のカタクリの花を目指して登ったらしく、容谷山には誰も来ないようだ。丁度昼になったので豪華昼食を取ることにした。メニューは相変わらず山賊むすびにカップヌードルである。容谷山山頂を独り占めにしての昼食後、ゆっくりとコーヒーを飲む。至福のひとときである。時計を見ると1時前になっている。本日は夕方に人と会う約束があるため、右谷山を縦走し、寂地峡に降りる計画は断念して木目の滝方面に降りることにした。
山頂から10分で木目の滝分岐に到着、一気に檜の植林帯の急な斜面をジグザグに降りて行く。道はよく踏まれており、目印のテープも整備されており迷うことは無さそうだ。木目の滝分岐からすぐにガレ場があるが水ノ尾山の滑るガレ場から考えると楽々の道である。
10分降りると一旦坂が緩やかになるがすぐに急な道となる。途中で綺麗な花を見たり、山桜の名残りを見たりしながら降りて行くと木目の滝分岐から25分で沢に到着した。
まさにあっという間の下山であった。浦石峡から藪ヶ峠を経て容谷山まで1時間40分をかけて登ったのに山頂からの下山時間は35分とは・・。沢から林道に戻り、舗装道を登って行き、浦石峡に置いた車までは更に10分かけて戻り、登山を終了した。
帰りに寂地峡駐車場に寄り、バイクを回収して寂地峡を後にした。帰りは錦町を経由して帰ることにし、錦町の健康村まで進み、後ろを振り返ると容谷山の綺麗な姿が見えて印象的だった。
宇佐八幡宮 滑滝 藪ヶ峠 右谷山 右谷山と寂地山 小五郎山 右谷山 高鉢山 鬼ヶ城山 花 山桜 浦石峡 容谷山全景 前の山 鍋山 を見る 次の山 大将山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 容谷山 登山口付近のMAP |