三輪山(みわやま)奈良県桜井市

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2014年7月27日

登拝口 →0:15→ 丸太橋 →0:06→ 中の沢 →0:05→ 三光の滝舎

 →0:06→ 水飲舎→0:06→ 中津いわくら →0:07→ 鳥さんしょう

 →0:07→ こもれび坂 →0:07→ やしろ前 →0:04→ 奥津磐座(山頂)

 →0:02→ 高宮神社 →0:03→ こもれび坂 →0:04→ 鳥さんしょう

 →0:06→ 中津いわくら →0:02→ 水呑台 →0:04→ 三光の滝

 →0:07→ 丸太橋 →0:09→ 登拝口

全歩行時間 1時間40分

 奈良県の山歩き、今回は桜井市にそびえる大和三輪山へ向かう。登山口は大和国一ノ宮の「大神(おおみわ)神社」で、案内には秀麗な三輪山を神体山とする我国最古の神社、全国各地に祭祀される大物主神の総本社と紹介されている。

大神神社大鳥居 大神神社へ参拝

大神神社境内の風景

 大神神社へ参拝し、神社から左側へ続く参道を進み、「くすり道」と案内される参道に入る。途中右には磐座神社が祀られていた。祭神は大国主命と国作りをされた少彦名神で、社殿がなく、磐座を神座とする形が原始の神道の姿を伝えている。

くすり道へ 磐座神社

 この先の茶店の前を右折し、大鳥居を潜れば、その先が狭井神社だが、当日は本殿拝殿の屋根修復中で、拝殿は工事用の足場に覆われていた。

狭井神社への参道 狭井神社は屋根修復中

 狭井神社へ参拝し、神社奥の清水を頂き、のどを潤す。次に登拝口の手前へ行き、所定の用紙に代表者の住所・氏名・連絡先等を記入し、入山初穂料として一人300円を納め、三輪山へ登るための作法などを聞く。

清水 登拝に使用するタスキ

 なお、入口に案内には「この三輪山は、大神神社の御祭神・大物主大神さまの御神霊がお鎮まりになる神体山です。古来斧を入れない神南備山は、神聖な山、信仰の山として仰望されております。神様は、「清浄を欲す」といわれますように、常に不浄を忌み嫌います。」と記されていた。

タスキを掛けて三輪山へ登拝 登拝口より出発

三輪山登山口の風景

 また、登拝の作法では、写真撮影禁止というのが通常と違う部分で、飲食禁止ではあるが、熱中症を起こす人が多いため、水分補給は認められている。さて、三輪山登拝を始める。最初に神饌をもって右から左へ、左から右へ振り、最後に中央に向けてお祓いを終える。

 入口より神域に入るとすぐに横木の施された階段道となり、階段が終わると緩やかな傾斜の道に変わる。右側には立ち入らないよう鉄条網が巡らされている。

 やがて進路は尾根を離れて左の谷側へ向き、足下は自然石の階段に変わって少しずつ坂を下る。下りたところには「1番丸太橋」の標柱があり、不測の事態が起きた際、この番号を伝えることにより、その位置を特定することができる。
 標柱の左側には磐座が祀られており、岩にはしめ縄が渡されていた。右に沢を眺めながら進むと、すぐに橋を渡り、今度は左側に沢を眺めながら進むようになる。間もなく2番の標柱「中の沢」を通過、裸足で歩いている人もいるが、自然石の階段が始まるので、大丈夫かと心配になる。

 進行方向には木漏れ日が美しく、谷に差し込む光が神聖なものに感じる。行場の建物の前が3番「三光の滝舎」で、丁度4名の方が滝の前で行をされていた。この先から山腹につけられた道が始まり、ジグザクを描きながら一気に高度を上げる。ふと眼下を見下ろせば、ものすごい高度感である。

 間もなく尾根道へ着き、4番の「水飲舎」を通過、しばらく急な横木の階段が続く。辛抱しながら急登を踏ん張ると丁字路へ到着。この位置が5番「中津いわくら」である。正面には特徴ある岩が無造作に配置され、しめ縄が左右に渡されている。

 正面に立つ案内には、左が中津拝所、磐座、右が頂上、登拝道と書かれている。左側へ移動すると、大杉横の丸っこい岩にしめ縄がかけられていた。ここで小休止の後、右側の登拝道に入る。

 進行方向の左上には磐座が続き、山腹につけられた道を辿る。横木の階段の先では木の根の目立つ道を通過、大きく右方向へ迂回して山頂を目指す。やがて尾根道に戻り、頭上を見上げれば、樹林が切れて空が見え始める。

 この先で6番「鳥さんしょう」を過ごし、檜林の中に入る。そのうち右檜林、左自然林の植生の道を進むと、7番「こもれび坂」を通過する。周囲には岩が目立ち、まるで磐座の中を歩いているような錯覚に陥りそうになる。

 この入口付近の岩には「雨、四、坐」や「會」と掘られた岩を見つけたが、何に使用されたのかはわからない。中央につけられた道を辿り、足下には丸太を輪切りにしたような木道が続く。

 やがて8番「やしろ前」を通過すれば、目の前に神社が建っていた。なお、この神社は日向御子神の祀られた高宮神社と案内されていた。高宮神社の左横を抜け、100m先の奥津磐座へ向かう。

 平坦な参道を辿れば、すぐに終着点の奥津磐座と言われる聖地へ着く。三輪山最高点に置かれた磐座には、大小多くの岩が無造作に配置されたように見える。中央部の大岩を始めとして、いくつかの岩にはしめ縄も渡されていた。

 この中に三角点を見つけようと、周囲を歩いてみたが、奥へ行くとしめ縄で通行禁止となっており、見つけることはできなかった。山頂到着時には18人いた参拝者は、いつの間にか下山を始め、次の団体が山頂に迫ってきた。

 我々も小休止の後、下山を開始。狭井神社へお参りし、途中の茶店で三輪そうめんを頂いた。さすがは本場の三輪そうめん、とてもおいしかった。

御神水 三輪そうめん

本場の三輪そうめん

麓から眺める三輪山

大神神社

己の神杉

登拝口

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登山口周辺の地図はこちら 奈良県桜井市 三輪山 登山口付近のMAP

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