津々良ヶ岳・牛頭山登山 手強い笹藪に遭遇(つづらがだけ・ぎゅうとうざん)山口県山口市

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2021年10月9日
駐車地 →1:00→ 牛頭山登山口 →0:45→ 津々良ヶ岳登山口

→0:40→ 津々良ヶ岳 →0:30→ 津々良ヶ岳登山口 →0:45→ 牛頭山登山口

→0:20→ 牛頭山 →0:15→ 牛頭山登山口 →0:45→ 駐車地

全歩行時間 5時間 0分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 金光康資氏の名著「防長山野へのいざない」第1集に掲載された山口市の津々良ヶ岳へ向かう。この山に向かうには今年(2021年)2月の十二支会登山、牛頭山登山の際に通った下ヶ原林道を延々と辿る。
大原湖 大原橋手前の分岐を左折

 中国自動車道徳地インター付近から国道489号を佐波川沿いに約11km北上、ゆずりはトンネルを潜れば左側に野谷石風呂広場の駐車場を過ごす。野谷石風呂広場を少し進み大原橋手前の分岐を左折、林道下ヶ原線を北上する。

林道下ヶ原線を北上

 前回は他車に同乗させて頂いたので気づかなかったが、林道上に落石等があるため気になる石を横に移動させながら慎重に進む。最初は野谷石風呂広場に駐車して出発予定だったが、林道の状況に応じて少しでも奧へ行ければと思っていた程度なので、駐車可能なスペースを確認しながら進み、車の切り返しのできるところを見つけたので登山を開始した。

駐車地を出発 下ヶ原川沿いを進む

 津々良ヶ岳登山自体は林道が取り付き点まで続いているため、山頂までのわずかな距離を中央突破すれば何とかなるだろうという程度の考えでいた。駐車地は前回の駐車地まで500m程度の位置なので、結果的にはかなり時間の短縮ができた。

柚ヶ原小学校の学校林の案内 駐車スペースを過ごす

 下ヶ原川沿いを北上していると右上に柚ヶ原小学校の学校林の案内を見つけた。この先の左側にも切り返しのできるスペースがある。ここまではなんとか入ることができたかも知れない。これから先は少し林道が荒れてくるので車高の高いタイヤの太い車が必要だろう。

左への分岐を過ごす 前回駐車地
 渓流を眺めながら進むと前回の駐車地へ着いた。右に広いスペースがあり数台の駐車が可能である。また、左には舗装道が続いており、前回登山の際には農家の軽トラックが左側の道に入っていった。さて、これから先は前回通っているので安心して進むことができる。
石組みを過ごす 公社造林大原西事業地の案内を過ごす
進路は一旦左へ変わる 伐採地

 左に石垣を眺めながら進むと前方に伐採地が見えてくる。公社造林大原西事業地の案内を右に過ごした先で進路は一旦左に変わり、すぐに右へ折り返す。この付近から伐採地に植林された木を眺めるが、まだ背が低い。次回12年後の牛年に牛頭山へ登る際には大きくなっていることだろう。

林道歩きが続く 車止めを通過

 この先で車止めに着く。左には公社造林大原西事業地の案内があり、右には一般車通行禁止の案内がある。また、この案内には許可無く車両や歩行者の通行も禁止と書かれていた。躊躇無く車止めを跨ぎ先へ進む。前回は大勢でわいわい言いながら進んだが、今回は単独行で寡黙に進む。

林道が続く
展望は限定的 牛頭山登山口を過ごす

 林道は時折草のかぶる場所もあるが問題無く進むことができる。しばらく進むと前回樹間越しに展望を眺めた場所に着いたが、展望は葉が茂り限定的になっていた。やがて懐かしい牛頭山への入口へ到着、前回と違うのは周囲に笹の背が伸びていること位である。今回はメインは津々良ヶ岳なので、牛頭山へは下山時に立ち寄ることにする。

ススキを見る 笹の被る道
センブリ 崩壊地を過ごす

 牛頭山の登山口を通過、これから先は初めての道である。ただし、林道歩きなので大した障害は無い。林道は倒木があったり笹が茂ったりを繰り返し、クサギ、センブリなどの花を眺めながら変化に富んだ道を進む。やがて津々良ヶ岳への取り付き手前で右に崩壊地を過ごす。なお、この場所は左側の笹の中を歩けば何も問題は無い。

最初の登山道入口 次の登山道入口

 やがて最初の登山道入口に着く。入口から上を見ると松の木が立っていた。次にもう少し先へ進みもう一つの入口を確認。こちらは入口から笹が茂っているものの、笹の背は低そうだ。地図を見れば最初の取り付き点は一旦尾根へ出て東へ移動、この取り付き点は直接北へ進む感じで、両方とも途中で合流する。

笹の中に入る 笹の登山道を進む
 距離的には合流点までほとんど変わらないと思い、最初の取り付き点から登ることにした。これは結果的には大きな間違いだったような気がする。上に松の木を見て直登、笹を分ければ笹の背はそんなに高くない。背後にはまずまずの展望が広がり、満足の登山が達成できそうだ。帰路に備えて最低限の目印を残しながら高度を上げる。
展望が素晴らしい

 周囲に背の高い枝が多いのでテープがとても良く見えるため、帰路は完全に保証されている。そのまま北への移動が終わり、東へ向かって尾根道をとる。この付近の手前から背丈以上の笹藪が始り、進路が全く見えない状態で西へ進む。

背丈以上の笹の下 プラスチック杭を見つけた

 細竹の繁るヤブをバリバリ音を立てながら中央突破だが、思うように前に進まない。気温は30度を超えており、熱中症の不安が頭をよぎる。焦らずゆっくり西へ進むと、足下にプラスチック杭が見えた。ようやく進路を北東へ変える地点に着いたようだ。この場所は少し高くなっており、周囲の笹の状態を見晴らすことができるようになった。

進行方向を確認 笹を分けて進む

 この場所はもう一つの取り付き点からの合流点で、東への移動のわずか30mはくじけそうになるほどのヤブだったことを考えると、もう一方の取り付き点の方が正解だったと思う。これから北東へ向かって尾根道を進むが、こちらは笹を分ければ簡単に分岐点へ着いた。笹藪にしてはほぼ快適な道で疲労感は無かった。なお、この分岐点にもプラスチック杭が埋められていた。

プラスチック杭に着く 初めて目印を見た
笹を分けて進む 笹の中に津々良ヶ岳の三角点

 ここで進路を北へ採ると初めて目印を見つけた。この先は目印に従い進むが、すぐに笹が行く手を遮る。先ほどまでのヤブに比べれば快適な道で一旦高度を下げた後、石の目立つ道を踏んで登り返せば、三等三角点の置かれた津々良ヶ岳の山頂に着いた。

標識が残っていた

 山頂は三角点付近のみ笹が刈られて、その奧には朽ちた標識が斜めに掛けられていた。周囲は樹林の背が高く展望は無い。三角点に座り込み冷たい水を飲む。本日用意した水分は5リッター、この時点で2リッターを消費している。

目印を確認しながら下る 展望に癒やされる
 山頂で写真を撮った後、下山を開始。2つ目の取り付き点との合流場所までは簡単に引き返したが、ここから西へ進むヤブにはやはり難渋した。ただ、もう歩く道は解っているため途中の休憩は無し。南へ下る付近からは目印が続いているため、安心して林道まで下り立った。あの30mの笹藪はしばらく忘れないだろう。
樹間越しの牛頭山 牛頭山登山口へ戻った

 牛頭山の登山口まではなにも問題の無い道だが、途中から足が吊り始めた。やはり熱中症になったようだ。塩分チャージを充分に取り、冷たい水分を補給しながら牛頭山の登山口まで引き返した。もう牛頭山までは片道20分程度、ここまで来て通り過ぎるのは残念すぎる。

一旦急降下 すぐに登り返す
笹の登山道 目印が山頂へ誘う

 足はまだ万全では無いが、牛頭山へ向かって急な坂を下り、鞍部から登り返す。笹の続く道に入って坂を上り、一旦ピークに着いてわずかに坂を下る。笹の背はたいしたこと無く、目印もしっかり配置してあるため快適に進むことができる。再度アップダウンの後、牛頭山の山頂に着いた。

今年2回目の牛頭山山頂

 今回は単独の登頂である。山頂には山頂標識が前回と同様に掛けられており、周囲に展望は無い。山頂で昼食の後、下山を開始登山口まで引き返し、延々と続く林道を下り駐車地まで帰り着いた。

大原湖
センブリ
↑ 津々良岳手前から眺める展望 ↓
津々良ヶ岳山頂
牛頭山
牛頭山登山口
牛頭山山頂

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 次の山 牝滝山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 津々良ヶ岳 登山口付近のMAP
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