天狗山(てんぐやま)岡山県備前市 | ||||||||||||||||||
トップに戻る 2015年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2015年1月24日 寒河コミュニティー →0:30→ 頂上まで1.2km地点 →0:40→ 山頂 →0:45→ 寒河コミュニティー 全歩行時間 1時間55分 山と渓谷社の分県シリーズ「福岡県の山」の登山が今年初めに終了、今年は同じく分県シリーズの「岡山県の山」、島根県を中心とした「出雲の山々とその周辺」の2つの本の完登を目標にしている。 岡山県の山は10年くらい前から登り始めており、最初の目的は「中国百名山」完登、次は「中国地方の山百選」完登、そして残りの山へ登ろうと思い始めたのは2013年の年末あたり。ところが、昨年2014年は「福岡県の山」の完登を優先したため、残り20山から停滞していた。 この20山は、真冬に雪の影響が予想される中国山地の山が15山、比較的瀬戸内海に近い山が5山という構成である。今回は真冬の遠征となるので、瀬戸内海側の5山を2日間で登る予定にしている。 遠征初日の最初の山は備前市日生町寒河(そうご)にそびえる天狗山、ガイドに寄れば、江戸時代中期から大正時代まで、旗振りによって大阪堂島の米相場を全国に伝える旗振り通信が行われていたそうだ。それだけ山頂付近からの展望が素晴らしいと言うことだろう。
登山口兼駐車場の寒河コミュニティセンターへ向かう起点を備前市立日生東小学校とすれば、小学校の前を通る国道250号を渡って少し北へ進み、分岐を右折して寒河コミュニティセンターへ向かう。ここで駐車の許可をいただき、登山を開始した。 コミュニティーセンターを出発、進路を東に採り、左に西願寺を過ごせば、この先左側に観光トイレが設置されていた。更に東へ進むと寒河八幡宮入口があり、分岐を左折する。ここで初めて天狗山登山道入口の案内を見つける。 そのまま八幡宮へ向かって進み、鳥居を潜ると狛犬は備前焼である。この地方の狛犬は備前焼が多いことをようやく思い出した。石段を登り八幡宮へ参拝、ここで右側の社へ向かうと、その手前に南極の石が奉納されていた。この石は、第25次南極観測支援のために砕氷船しらせの通信士として参加した、熊本義明氏が南オングル島において採石したものと案内されていた。珍しい石を鑑賞後、天狗山へ向けて進む。
八幡宮から西へ進路を採り、鳥居を潜って金比羅社前を通る。目の前に設置された天狗山登山道の案内に従い山道に入れば、右側に石垣とフェンスが見えてきた。これは上水道施設のもので、施設を過ごすと登山道は左右にシダの茂る道に変わる。
眼下に広がる展望(クリックで拡大) 背後を振り返れば、日生運動公園の先に海を挟んで鹿久居島が見えている。このあたりは坂の傾斜が急なので、一気に高度が上がり、その分展望も劇的に広がる。また、途中には補助のロープも用意されており、安心して登ることができる。美しい展望に感動しながらのんびり登っていたら、後から登ってこられたご夫婦に道を譲ることになった。 岩の目立つ場所を乗り越えれば頂上まで1.2km地点を通過、西側の切り立った崖が印象的である。間もなく坂の傾斜が緩み左右にシダの茂る道を進む。前方には一段高いピークがそびえているのでまだまだ高度を上げなければならない。よく踏まれた道を少しずつ高度を上げて行けば、いつの間にか小豆島が見えてきたが、本日は霞気味である。 やがて小天狗のピークを通過、もう少し進むと天狗山の山頂が見えてきた。天狗山を注意して見ていたら、山頂の左側に大岩が見えている。これが旗振り信号を行った岩だろう。わずかに坂を下って登り返し、目の前に岩が目立ち始めてくると天狗山の山頂へ到着する。 天狗山山頂 山頂には天狗山山頂の標柱が立ち、その先には展望台のように大岩が居座っている。岩上からは周囲360度のパノラマが広がり、北には那岐山と思われる山塊が雪を頂いている。時折霞んでいるのはこの方面に雪が降っているからだろう。やはり中国山地へ向かうのは春以降になりそうだ。
岩に打ち込まれた四等三角点を確認した後、西の岩上に立つ。全体的には霞気味だが、それでも手前に広がる展望は素晴らしい。しばらく山頂から展望を満喫し、元来た道を引き返した。山頂でお会いしたご夫婦は一周回りの道を採り、私はそのまま引き返したが、寒河コミュニティセンターへ着くと、このご夫婦の方が速く駐車場を出ていた。今日も山頂でのんびりしすぎたようだ。 南極の石 展望 山頂西の巨岩 山頂 北の展望 那岐山 旗振り岩から眺める風景 前の山 石割岳・平野岳 を見る 次の山 佐伯天神山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 岡山県備前市 天狗山 登山口付近のMAP |