武田山・火山(たけだやま・ひやま) 広島県広島市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007年3月21日 武田山・火山 参考コースタイム JR下祇園駅 →0:30→ 武田山憩いの森 →0:30→ 御門跡 →0:20→ 武田山山頂 →0:10→ 弓場跡 →0:10→ 水越峠 →0:10→ 黒岩谷353標識 →0:20→ 堀切標識 →0:20→ 火山山頂 →0:05→ 石畳の広場 →0:05→ 大原への標識 →0:05→ 分岐と合流 →0:20 →広島 10ガード →0:20 →大原駅(アストラムライン)全歩行時間 3時間25分 初めて電車に乗っての山歩きをする。今回は広島市の武田山・火山の縦走をするため、JR柳井駅を午前7時1分出発、横川駅に8時22分到着、可部線に乗り換えて8時31分に可部駅を出発、8時39分に下祇園駅に着いた。
下祇園駅前にて登山案内を見て写真も撮ったのだが、ただ見ていただけのようだ。駅前を左折し次の分岐を左に取り、踏切を渡っていると目印のコベルコの会社が無い。おまけにコンビニも無く、最初の一歩から道を間違えていた。本当は駅を下りて右に向かい、次の分岐を右に取り、踏切を渡ると右手にコベルコの会社を見ることになるのだ。
そのまま舗装道を進むと左手にコンビニを見るので食料を調達し、更に真っ直ぐに進んで行く。正面にクリーニング店を見て少し右方向に道は振れるがそのまま道なりに坂道に入ると、周辺には緑鮮やかなパセリ畑があり、その先の小さなため池にはクレソンを見ることができた。そのまま舗装路を進んでいると、左手にようやく武田山(銀山城跡)の標識を見ることが出来て一安心、この場所は安佐南区祇園四丁目40である。
正面には武田山の岩が見えており、更に真っ直ぐ坂道を登って行くと、周囲には菜の花の黄色が眩しく、いかにも早春の山歩きという感覚がとても嬉しい。間もなく左手にため池が現れ、ため池方面越しに眺める武田山はとても素晴らしい展望だ。
ため池の前方には武田山憩いの森が広がり、市民の憩いの場になっているようだ。公園内には東屋・木の橋などが設置されており、たくさんの桜の木も植樹されているため、桜の季節には大変なにぎわいになりそうだ。駐車場方面に向かうと武田一族の墓に向かう標識が続いているが、そのまま山頂を目指すことにした。
更に北に向かって舗装道を進むと武田山登山道の標識が立ち、この先で左右に道が分かれる。右には馬返し794mの標識も立っているが左の道を取ることにした。細いコンクリートの道を沢沿いに進んで行くとすぐに山道に入り、正面には堰堤が現れる。右手に階段が続いているので右折して階段道を登り、登り切ったところで堰堤に向かって左方向に向かう。
左手に堰堤を過ごすとすぐに苔むした道が始まり、気持ちの良い樹林帯を進むことになる。正面に岩の道が現れ、左に迂回する道もあるのだが、直登ルートにはロープが渡されているので、ロープの助けを借りながら真っ直ぐに登って行く。この先も滑りやすい道が続くので慎重に登って行くと、堰堤からは15分程度で馬返しへの分岐に到着した。
分岐を右に取り馬返しの方向に行くと、「馬返し」と書かれた石碑が立っており、広場には説明板が立っていた。馬返しから眼下には市街の展望が広がり、遠くには呉裟々宇山が見えている。また、西方面には木の間越しに広い住宅造成地を見ることが出来た。 馬返しの説明板と石碑 周囲の展望を眺めた後、馬返しを出発し、更に山頂に向かって登って行く。標識によると次は御門跡で馬返しからは258mの距離である。分岐を通り過ぎ、滑りやすい道を進むと、岩の転がる斜面に着き、この岩を越えると展望の開けた御門跡に到着した。御門跡の説明板は薄くなっているが何とか読むことが出来た。
御門跡からの展望は南方面に開けており、眼下に広島の市街、大田川を挟んで美しい牛田山、その右手には宗箇山、霞んではいるが遠くに絵下山、右手に広島湾と広がっている。広島湾の先には似島・江田島と懐かしい島々が見えている。 御門跡からの展望 眼下には造成地も見える 展望の御門跡を出発、更に坂を登って行くと左右に大きな岩を過ごし、登山道が右に曲がる付近から急に高度を上げて行くので、背後を振り返ると宗箇山・大茶臼山の素晴らしい展望が開けている。
間もなく平坦な広い場所に着いたかと思ったら、城跡(千畳敷)に到着した。城跡にも説明板が立っているのだがこの説明板は朽ちており読み取ることが出来なかった。標識によると頂上まで143m、広い千畳敷きを後にして更に山頂を目指して進んで行くと、岩の間を登って行くことになり、その先には更に大きな岩が待っていた。 城跡(千畳敷) 大きな岩の間を抜けて進む 大岩の間を進んで行くと頂上と弓場跡の分岐に到着、武田山の頂上に向かって進む。更にその先にも武田山と火山の分岐を見るので武田山に向かって右道を取る。岩の道を少し進むともうそこは展望の武田山山頂である。 武田山山頂 東に二ヶ城山、南東方向に呉裟々宇山、右手にアンテナの絵下山、右手に広がる広島湾と似島・江田島が遠く霞んでおり、手前には牛田山が美しい。美しい展望を楽しんだ後は山頂散策、大岩の乱立する山頂を眺める。 武田山山頂からの展望 山頂のすぐ下には御守岩、その先には鶯の手水鉢を見る。武田山の山頂周辺には岩に穴の空いた場所をいくつか見る。いったいどうして穴が空いたのだろうか。館跡の広い場所に立ち、眼下を見下ろすとやはり素晴らしい展望が広がっている。武田山の周辺散策を楽しんだ後、いよいよ火山に向かって出発することにした。
火山まで1993mの標識を過ごし、弓場跡に向かって進んで行く。標識によると弓場跡には190mである。少し進むと再び展望地、牛田山から宗箇山、丸山へと続く山並みが美しい。大きな岩を過ごすと樹林帯に入り、しばらく展望と別れる。途中の木々には木の特徴などの説明をした標識も掛けられており、木の特徴などを学習することができるようだ。武田山を出発して10分で東山本登山口への分岐を過ぎ、更に少し進むと弓場跡の広場に到着した。 弓場跡に向かう途中の展望地から眺める景色
更に坂を下りて行くと正面には火山が木の間から見えてきた。この先急な斜面を一気に下りて行くことになり、火山がだんだん高くなるような感じを受ける。階段道はしっかりと整備されており、慎重に下りれば大丈夫、危険な場所は無い。滑りやすい斜面を下りて行くと間もなく水越峠に到着した。武田山から20分、弓場跡からは10分の行程である。
さあ、これから火山に向かって高度を上げて行くことになる。急な坂を登って行くためゆっくりと高度を上げて行くと、左右にシダの見える場所もあるが踏み跡は確かで歩きやすい道が続く。水越峠から10分で黒岩谷353と書かれた場所に着く、標識には武田山1020m、火山990mと書かれており丁度このピークが両山の中間点となるようだ。
このピークを越えると少し下りの道に入り、左手には造成地が見えており、当然の事ながら造成地の見える角度が少しずつ変わってきている事を実感する。これが縦走の醍醐味であり、出発地からの距離が長くなっている証拠である。 美しい岩を見る 少し平坦な道を進むと再び岩の多い場所を登ることになり、すぐにピークを過ぎると、その先でひょうたん岩へ30分の標識の立つ場所に着く。もう火山には585m、武田山から火山までの行程の3/4の地点に着いたことになる。
正面に木の間越しの火山を見てますます元気が湧いてきた。さあ、山頂まではもうわずかだ。少し平坦な道を進み、背後を振り返ると武田山が美しい姿を見せており、更に少し進んで背後を振り返ると、先程まで居たピークを眺めることができる。
いよいよ火山に向かって最後の登り道にかかる。シダの繁る場所を過ぎ、大きな岩の間を通り抜け、急な斜面をゆっくり登って行く。途中にはロープの渡された岩場もあり、岩を楽しみながら登ることができる。滑りやすい土質の道を慎重に進んで行き、疲れたら少し小休止を取り、背後に広がる美しい武田山の山容を眺めながらの休憩により、再び元気がよみがえる。
シダの道を越え、白い馬酔木の花を鑑賞しながら進んでいると、もう山頂は近い。前方が明るくなると同時にすぐに三角点の立つ火山の山頂に到着した。火山の山頂は岩の点在する広い場所で神武天皇烽火伝説地と彫られた石碑が立ち、火山の山頂からは東から南方面、北から西方面の展望が広がっている。 火山山頂 山頂から東方面には武田山、その奥には二ヶ城山、その奥には呉裟々宇山、右手に牛田山、その奥に絵下山と展望が広がっている。南方面には丸山、大茶臼山へと稜線が続いており、西には向山、その左手には一際高い大峯山が霞みながらも聳えている。眼下には広島広域公園と大塚の市街が箱庭のように美しく、地図を広げながら昼食を取り、周囲の山の位置を確認する。 火山から東方面、武田山が美しい 大茶臼山方面 西の展望 山頂では丁度馬酔木の花が満開で、美しい花を眺めることができた。最後に火山から武田山を眺めた後、下山を開始することにした。少し下りると南方面に向かって開けた展望岩があり、武田山と牛田山が美しい姿を見せていた。 展望岩から広島市街の展望 更に下りて行くと大岩の展望地が点在する場所に着いた。いろんなパーティーが思い思いの場所で昼食を取っており、それぞれが独立した展望地のようだ。南の方面を展望する素晴らしい石畳がたくさんあるので場所取りの心配もないようだ。 展望の石畳 石畳の広場から大茶臼山方面に続く稜線 東の武田山から南の大茶臼山までを見晴らす展望地にて市街の展望を楽しんだ後、更に下山を続けて行くことにした。少し下がると松の美しい場所を過ぎ、その下でも展望岩を眺め、更に岩の道を下りて行くとアストラムと書かれた標識と出会う。
このまま権現峠まで行きたいのだが、家族と夕刻に地元高校のスプリングコンサートを聴きに行く約束をしていたため、近道を採ることにした。大原に向かって急な斜面を一気に下りて行き、5分で分岐と合流した。更に少し下りると左に沢が流れ始め、一枚岩の滑滝を見ることが出来た。ここにはまだまだ手つかずの自然が残っているようだ。
広島市街の真ん中に残っている自然は本当に素晴らしいものだ。登山道は下りるたびに明るく広くなっており、中電の巡視路の38番・39番の標識を過ごし、広い林道らしき道を下りて行く。快適な道を下りていると、間もなく正面に中国自動車道が見えてくる。そのまま道なりに進み、山陽自動車道下の広島10番のガードを潜り、右手に三菱団地東のバス停を見る。この付近は、伴東八丁目19の地点である。
このT字路を右折、その先の分岐を左折し、進んだ先のT字路は伴東八丁目17地点であり、この分岐を右折し、少し進めばアストラムラインの高架橋が見えてくる。その先の三菱沼田団地入口交差点を左折し、アストラムラインの大原駅に到着、武田山・火山の登山を終了した。
アストラムラインの大原駅に到着、初めてのアストラムラインに乗る。すぐに大町駅に到着、JR大町駅を14時42分に出発、JR横川駅には14時58分到着、山陽線に乗り換え、15時3分にJR横川駅を出発、JR柳井駅には16時11分に到着した。列車で行く登山もなかなか楽しいものである。 憩いの森から眺める武田山 武田山山頂の岩 武田山からの展望、左手の山は牛田山 火山山頂の神武天皇烽火伝説地の石碑 火山から眺める武田山 火山から大茶臼山 岩の展望地 アストラムラインから眺める武田山
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