鷹ノ巣山(たかのすやま)福岡県添田町

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2014年 4月27日

登山口 →0:25→ 一ノ岳山頂 →0:15→ 巻き道分岐 →0:20→ 三ノ岳入口

 →0:15→ 三ノ岳山頂 →0:30→ 二ノ岳山頂 →0:15→ 巻き道分岐 →0:30→ 登山口

全歩行時間 2時間30分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 昨日より福岡県の山を歩いており、本日は英彦山の北東にそびえる鷹ノ巣山へ向かう。登山の起点を英彦山の麓の豊前坊高住神社とすれば、神社入口の前を走る国道500号を東へ進む。途中で左方向へ県道451号が分岐するが、右方向へ続く国道を進む。

麓から眺める鷹ノ巣山と英彦山(写真をクリックで拡大) 登山起点の高住神社
Y字路を右折 左が駐車地

 高住神社前から約500m進むと、左側に広くなった場所があるので車を置いておく。なお、ここには55カーブの標識が掛かっているので目印となる。駐車地からは右方向へ続く薬師林道が見えており、これが鷹ノ巣山登山道への取り付き点である。広い林道を進むと、左側に鷹ノ巣山への入口が見えてくるので作業道を離れて山道に入る。

作業道に入る 作業道から左方向に登山道入口

 木の根の張り出す場所を過ごし、少しの傾斜を登ると進路は左方向へ変わる。前方には青葉の先に鷹ノ巣山の一ノ岳が見えてきた。ほとんど平坦な道を少し進むと、手製の案内標識が立っており、巻き道の紹介がされていた。岩場などの傾斜がきつい場合は、安全な旧道を通ることができるそうだ。

急な岩場を登る

 さて、一ノ岳へ向かって進む。踏み跡に従い尾根へ向かうと、周囲には岩が増えてくる。岩場には補助のロープが渡されており、慎重に高度を上げる。背後には山容の美しい英彦山北岳がそびえており、木の間越しの展望だが中腹付近に露岩の美しい場所を見つけた。一ノ岳へ向かって三点確保で一気に高度を上げる。坂の傾斜は急なのだが、ロープの補助を使えば難なく登ることができる。

背後に英彦山北岳 山頂手前

 やがて周囲から岩がなくなり、細竹の間を抜けると三角点の置かれた鷹ノ巣山の一ノ岳へ到着した。山頂からは北西に英彦山北岳、東に二ノ岳と三ノ岳を眺めるが、いずれも樹幹越しなのではっきりとした展望ではない。一ノ岳を出発し、次は二ノ岳を目指す。

三角点の置かれた一ノ岳山頂 これから向かう二ノ岳と三ノ岳

急な岩場を下る ヤセ尾根を進む

 最初は緩やかな下り傾斜であり、周囲に咲く三つ葉ツツジを観賞し、二ノ岳と三ノ岳を眺めながら歩いていると、すぐに急な下り斜面が現れる。ロープの補助を伝いながら一気に高度を下げると、向かいにそびえる二ノ岳と三ノ岳は、見上げるほどに高く感じる。鞍部へ下り、二ノ岳へ向かう尾根道歩きに入る。

シャクナゲ 巻き道の案内

 ヤセ尾根を歩いていると、前方に二ノ岳が近くなる。ここでシャクナゲの花とつぼみを見つけるが、まだ花の季節には早いようだ。樹幹越しに北の展望を眺めるが、遠くは少し霞み気味のようだ。さて、尾根道を進んでいると巻き道の案内が右方向へ続いていた。

左二ノ岳方面・右巻き道 巻き道は平坦な道が続いている

 この先で踏み跡が左右に分かれ、テープは右方向へ続いている。ここで私は目印に従って右方向に入り込み、結果として巻道(旧道)を選択してしまった。少し進んだ地点でこれは巻き道であるという確信を持ったので、先に三ノ岳へ登り、帰りに二ノ岳を経由して帰ることにした。

巻き道では岩の多い場所を通過 岩上方向へ高度を上げる

 この巻き道は少しのアップダウンがあるものの、総じて歩きやすく目印もしっかりしているので安心して進むことができる。岩の目立つ場所に着き、少しずつ高度を上げ始める。ここでしっかり目印を確認しながら進むと、間もなく二ノ岳と三ノ岳の分岐へ着いた。一ノ岳と二ノ岳の間の巻き道分岐からは25分程度なので苦も無く三ノ岳の取り付き点へ着くことができた。

分岐案内 三ノ岳へ続く岩場

 いよいよ三ノ岳へ向かう。手始めに最初の岩場を乗り越える。次に現れるのは岩と岩の間へ向かう本格的な岩登りである。ここにはロープの補助があるものの、鎖と違ってロープには一抹の不安感が残るものである。そこで、岩とロープの両方に手をかけて慎重に高度を上げる。

急な岩場を登る

岩場から来た方向を見下ろす 犬ヶ岳方面の展望

 足場自体はしっかりしているので、後は細心の注意だけ。へっぴり腰で高度を上げて行けば、まもなく岩上へ着いた。岩上からは西に犬ヶ岳の稜線が見えており、ご褒美の展望を眺めながら小休止を取る。ただし、まだ岩登りは途中で、もう少し高度を上げれば、三ノ岳手前の展望地へ着いた。

更に高度を上げる 三ノ岳手前の展望地

展望地から眺める英彦山(写真をクリックで拡大) 三ノ岳

 展望地からは正面に英彦山北岳がそびえ、その手前には鷹ノ巣山の一ノ岳が横たわっている。明るい展望は、ここまで登ってきたご褒美のように感じる。さあ、目の前にそびえる三ノ岳へ向かう。シャクナゲの間を抜けて少しずつ高度を上げると、すぐに三ノ岳の山頂へ到着した。

三ノ岳山頂 北方面の展望

 周囲には木々に覆われているが、英彦山方面だけはシャクナゲ越しにしっかりと眺めることができる。シャクナゲの花の季節には、英彦山とシャクナゲと言った構図も可能である。三ノ岳の山頂で小休止の後、下山を開始する。登山時にしびれた岩場は、下る際にも慎重さが要求され、岩とロープを補助に時間をかけて岩場を下りた。

二ノ岳へ向かう 三ノ岳の岩壁を見上げる

 二ノ岳の分岐まで戻り、次は順番が少し違うものの、二ノ岳を目指すことにした。右に三ノ岳の岩壁を見ながら高度を下げる。ふと三ノ岳を見上げると、その急な岩場に圧倒されそうになる。やせ尾根を辿り、岩場の上に立ち、三ノ岳を振り返ると、その山容の特異さに改めて感動を覚える。

ヤセ尾根を進む 三ノ岳を振り返る

 二ノ岳へ向かって岩場へ向かうのだが、横には巻き道が用意されているようだ。最初はしゃにむに正面から岩場に向かっていたが、わざわざ乗り越えなくてもよい場所は、迂回することにした。

岩場へ取り付く 二ノ岳山頂

二ノ岳から眺める英彦山(写真をクリックで拡大) 二ノ岳に咲くシャクナゲ

 いくつかの岩場を越えていると、やがて二ノ岳の山頂と表示される場所へ到着、ここではシャクナゲのつぼみが間もなく膨らみそうな状態になっていた。山頂から一ノ岳と英彦山、三ノ岳を眺めて坂を下る。次のピークは巻き道を採ることにしたが、巻き道自体もしびれるような場所にあり、岩を越えた方が簡単なのかも知れないという気がした。

岩場が続く 二ノ岳の最後の岩場
満開のツツジ 北方面の展望

 間もなく一ノ岳と二ノ岳の中間地点へ着き、登山時に分岐した巻き道の地点へ着いた。これから先は安全な巻き道を採り、快適に歩を進めて登山口まで引き返した。一ノ岳の次に三ノ岳へ登り、最後に二ノ岳へ登るという変則的な登り方をしてしまったが、いずれも楽しい思い出となった

英彦山 望雲台

三ノ岳へ向かう岩場

犬ヶ岳方面の展望

二ノ岳先から眺める三ノ岳

二ノ岳から眺める英彦山

三ノ岳の展望地から眺める英彦山

 前の山 雁股山 を見る

 次の山 古処山・屏山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡県添田町 鷹ノ巣山 登山口付近のMAP

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