雁股山(かりまたやま)福岡県上毛町

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2014年4月26日

登山口 →0:45→ 東峰 →0:10→ 西峰 →0:45→ 登山口

全歩行時間 1時間40分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 犬ヶ岳への登山を終えて時刻は午後12時半、まだまだ時間があるので福岡県の山の中で東端にそびえる築上郡上毛町と豊前市耶馬溪町の境界にそびえる雁股山へ向かうことにした。

道の駅「しんよしとみ」を過ごし豊前市方面へ進む 上毛町役場前の下宇野交差点を右折

 築上郡上毛町の道の駅「しんよしとみ」を登山口へ向かう起点とすれば、道の駅の前を走る国道10号を豊前市側へ向かって1.7km進むと、上毛町役場前の下宇野交差点へ着く。この交差点を右折し、県道109号に入る。

正面に雁股山がそびえている 県道途中に神社を過ごす

 後は道なりに終点まで進めば、雁股峠下のトンネル手前に着く。この道を進んでいると、前方に美しい双耳峰が見えてくるが、この左が雁股山東峰、右側が西峰でこの両方の山頂に立つ予定である。県道途中の左側に神社があったので立ち寄ると、その横には九州自然歩道上毛町区間の案内が掲示されていた。

案内図(写真をクリックで拡大) 分岐を左折
次の分岐は右折 登山口へ到着(写真をクリックで拡大)

 この地図を頭に入れて更に県道を奥へ進む。やがて左右の分岐に着くので、九州自然歩道の案内に従い分岐を左折、次の分岐は右折し、更に舗装道を進むと、九州自然歩道入口と案内される雁股山の登山口へ着く。なお、県道を更に奥へ進むと車1台がようやく通れるようなトンネルを見ることができる。

トンネル(写真をクリックで拡大) 登山口を出発

 さて、登山口手前に少し広い場所があるので車を置いて登山を開始する。登山口より少し進むと背後に向かいの山々が見えているが、後にも先にも展望が得られるのは、この付近のみである。と、これは登山後にわかった事実でもある。

登山口先から眺める唯一の展望 雁股峠へ到着

 さて、横木の階段の渡された道を登れば、すぐにベンチや案内板の整備された雁股峠へ着く。案内によれば、雁股山東峰まで1.6km、更に西峰までは300mの行程である。新緑の下、気持ちのよい遊歩道を進む。なお、こ遊歩道は平成24年に整備されており、まだ新しい道なのだろう、設置されている案内なども真新しい印象を受ける。

雁股山へ続く尾根道 整備された登山道が続く

 この案内は最初100m、200m、300mと100m毎に置かれており、励みにはなるのだが、少々もったいない気もする。遊歩道は尾根上に続いており、少し急な坂には階段が用意されているので、ファミリー登山でも安心して登ることができそうだ。また、頭上を自然林が覆うので、夏の日差しは避けることができるし、尾根上を流れる風はとても涼しく心地よい。木漏れ日差す遊歩道をのんびり歩くのはとても気持ちがよいものである。

距離表示の案内が多い 長く続く坂道

 要所には休憩用のベンチが置かれており、少し疲れたら休憩を取りながら進むことができそうだ。峠から1km地点には、雁股山から北東に延びる尾根上にそびえる松尾山についての説明があり、この松尾山は昔山伏が修行をしていたところで、寺や城の跡、そして三社神社があり、修験道について護摩壇などの多くの貴重な文化財があること、毎年4月に神社ではお田植祭が行われることなどが案内されていた。

木漏れ日の美しい風景 休憩所も整備されている

 周囲を自然林に覆われ、特徴の少ない登山道だが、山頂まで300m付近で坂の傾斜は緩やかとなり、ほとんどまっすぐに続く道を辿れば、二等三角点の置かれた雁股山の東峰へ着く。

山頂手前の緩やかな坂道 雁股山の東峰山頂

 山頂からの展望は周囲の木々に遮られて全くといっていいほど無い。ただし、木の間越しながら、向かいにそびえる双耳峰の西峰はなんとか確認することができる。東峰を出発し、次は西峰を目指す。

三等三角点の置かれた山頂 西峰へ向かって坂を下る

 岩の多い急な坂を少し下り、わずかな平坦地を過ごせば前方に西峰の勇姿が現れる。その山容は三角錐の尖峰でとても美しい姿をしている。しばらく自然林に覆われた山容を眺めて更に坂を下る。

尖峰の西峰 西峰へ向かって登り返す

 西峰以外の展望は霞みがちのせいか、遠くまで見晴らすことはできなかった。一旦鞍部へ下り、登り返す際に今まで立っていた東峰を振り返る。樹林に覆われた山容だが、こちらも美しい三角錐をしているようだ。

木の間越しに見える東峰 西峰へ続く鎖場

 西峰へ向かって階段へ取り付くと、すぐに岩場が現れ、この岩場には補助のため鎖が渡されれている。鎖を利用した三点確保により高度を上げ、背後を振り返ると樹間越しながら、やはり東峰の勇姿が目の前にそびえていた。

ベンチの整備された西峰手前 三つ葉ツツジが美しい

 岩場を登り切ると広場が現れ、ここには休憩用のベンチとテーブルが設置されていた。ただし、残念ながら展望を得ることはできないようだ。ただし、広場の手前には咲き始めの三つ葉ツツジが美しい。

雁股山の西峰山頂風景 西峰崎から犬ヶ岳へ続く道

 広場から少しの坂を登ると、岩に囲まれた雁股山の西峰へ着く。西峰からの展望はなく、周囲は樹林に覆われている。案内によればここから西へ向かえば犬ヶ岳まで9.2km、経読岳まで5.4km、東には瓦岳まで5.2km、大平山まで9.5km、九州自然歩道は魅力的なコースが多い。

東峰へ鎖場を引き返す 東峰手前の岩場

 さて、これで麓から眺めていた魅力的な双耳峰雁股山の東西両峰へ登ったので、元来た道を引き返し登山口まで戻る。樹間越しに周囲に広がる展望を眺めながら引き返すが、登山口まではわずかな距離なので、あっという間に雁股峠を通過、登山口へ到着した。

麓から眺める雁股山

雁股山東峰山頂風景

西峰の風景

雁股山西峰の風景

 前の山 犬ヶ岳 を見る

 次の山 鷹ノ巣山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡県豊前市 雁股山 登山口付近のMAP

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