鯛ノ巣山(たいのすやま)島根県奥出雲町

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2009年9月23日

登山口 →0:15→ 三合目 →0:20→ こうもり岩 →0:30→ 山頂

 →0:05→ 展望岩 →0:52→ 大滝 →0:08→ 登山口

全歩行時間 2時間10分

 船通山を下山し時計を見ると午後1時半。これから鯛ノ巣山へ向かえば、登山開始は午後2時半。とにかく登山口まで行き、進退を検討することにした。船通山の登山口わくわくプールを出発。奥出雲町の出雲横田・出雲三成を通過、国道482号を南下する。のどかな田園地帯を走っていると前方に懐かしい鯛ノ巣山が見えてきた。

前方に鯛ノ巣山 国道482号を右折

 間もなく上阿井地区に入り、「鉄の歴史博物館」の案内を確認して右の分岐に入り、県道38号を進む。この先で道なりに右折すれば左手に「上阿井 福原(鯛ノ巣山登山口)」の案内が立っている。西へ少し進み、「鯛ノ巣山登山口・右折」の案内に従い、飛岩大橋の手前を右折。次の案内に従い左折し、福原幹線農道を道なりに進む。

飛岩大橋の手前を右折 登山道案内の立つ林道入口

 間もなく鯛ノ巣山登山道の案内を確認、時間が遅いので更に林道を進み、最奥まで車に乗ったまま進入することにした。舗装道を更に進むと登山口の駐車場に到着。時刻は午後2時20分、案内には山頂まで100分と書かれているので山頂到着時刻は午後4時、下山時間を1時間と考えれば山頂にて30分過ごしても午後5時半には下山終了。

鯛ノ巣山登山口 登山道には岩が多い

 よし!、行こう。中国百名山最後の山はこの鯛ノ巣山。「熊の生息地域!」の警告にクマ除けを装備、急いで登山口を出発する。

 緩やかな傾斜の登山道を少し進むと大きな岩が見えてきた。この山には岩が多い印象を受ける。また、周囲には自然林が美しく、緑のシャワーがとても新鮮で嬉しくなる。大岩の間を抜ければ竹流水の案内を見る。この流れは細いようだ。竹流水の先にイザナミ(鯛ノ巣)国有林の案内板を通過、苔むした岩を眺めながら細い道を進む。杉の植林帯の下を進めば三合目、鯛流水に着く。ここの流れも細いようだ。

緑が美しい 苔むした岩
イザナミ(鯛ノ巣)国有林の案内板 三合目

 この先で左に美しい滑滝を過ごす。夏にはこの流れがとても涼しく感じる。更に苔むした岩の下に清流水を過ごす。この清流水こそ清らかで思わず飲みたくなるような綺麗な流れである。清流水の先には順路と書かれた案内があり、道を間違えていないことを確認する。

滑滝 清流水

 良く踏まれた登山道を更に進むと、周囲は明るい杉の植林帯となり、快適に歩くことができる。足下には石段も擬木の階段もなく、自然に作られた登山道がとてもありがたい。と、自然林の下で木漏れ日が射してきた。木漏れ日の射す美しい自然林を快調に高度を上げている。

杉の植林帯 木漏れ日

 周囲に突然大岩が現れ、もう少し高度を上げると、前方に行く手を阻むような大きな岩壁が現れた。その大きさにひるみながらも高度を上げて行けば、この場所が六合目のこうもり岩と案内されている。岩の左を歩いていると、右に大きな穴を見つけた。中に何かいるのかと入ってみたが何もなかった。

こうもり岩

六合目 穴の中には何もなかった

 更に大岩の左を抜けて背後を振り返れば、こうもり岩が大きいことを実感。この先岩の横を巻きながら高度を上げて行くが、この辺りには大きな岩が多く、ひとつ一つの岩の大きさに感激しながら進んでいる。

大岩を眺める

 間もなく擬木の階段が現れ、整備された登山道を進むと、眼下に木の間越しながら初めて展望を眺めることが出来た。美しい樹林の下、山腹につけられた平坦な細い道を少し進むと登山道に案内が現れ、この先の分岐では右に「こうもり岩頂上」、左に「鯛ノ巣頂上」と案内されている。時刻が遅いのでこうもり岩頂上は諦めて頂上へ向かう。

擬木の階段 平坦な道
頭上は晴れている 分岐は鯛ノ巣山へ

 樹林の下につけられた坂道へ向かう。木漏れ日の射す明るい登山道を折り返しながら高度を上げる。登山道の案内がやたら目立つがとても心強い。擬木により整備された登山道を進むと、木の根ざす大岩が現れ、改めて木の生命力に感動する。背の低い笹の目立つ登山道を更に進むと、登山道自体が広くなり、登山道の先が明るくなった。

岩の横を抜ける 明るい場所へ向かう

 明るい場所に向かって一気に進むと、そこは鯛ノ巣山の山頂、とうとう中国百名山最後の山頂に到着した。山頂には頂上標識と周辺の位置図が置かれており、展望地に向かえば、眼下に阿井地区ののどかな展望が広がりとても美しい。また、展望の左端には、出雲市の出雲ドームを確認することができた。

100番目の山頂

 落ち着いて眼下に広がる展望を確認していると、懐かしい岩伏山、亀嵩の玉峰山、携帯基地局のアンテナが立つ伊賀平山、その奥には大山、少し霞んだ展望ながら充分満足出来る展望が広がっている。

眼下に広がる展望

鯛ノ巣山の山頂からの展望(動画)

 山頂到着は午後3時50分、沢山の写真を撮りながらも、ほぼ予定通りの行程に安心。山頂からの展望に満足したので下山を開始する。その前に展望岩・ブナ林への案内を眺めて山頂から南方面へ少し進むが、時間を考えると散策する余裕はない。ブナ林を確認しただけで山頂を通過、東へ向かって下りることにした。

南に続くブナ林

 山頂から少し下ると笹の刈られた猿政山の展望地があり、少し南へ下って猿政山を眺める。とても美しい山容だ。更にもう少し東へ下るとベンチの置かれた展望地が整備されており、ここからの展望も素晴らしい。猿政山の山頂左下には民家が見えており、以前猿政山に登った際の行程を目で追うことが出来る。

笹の刈られた道 ベンチの置かれた展望地

猿政山

 笹の刈られた登山道はとても歩きやすく、もう少し下り、樹林の下を進めば大きな岩が現れた。岩の上に立ち、南西方面を眺めると、今度は何も遮るもののない猿政山と毛無山の展望が広がる。素晴らしい岩の展望地に立ち、しばらく猿政山方面を眺める。何時まで見ていても見飽きない猿政山、この山は登っても眺めても素晴らしい山であることを実感。猿政山へもう一度登ってみたくなった。そう言えば、猿政山から眺めた鯛ノ巣山も素晴らしい山容だった。ひとつ一つの山に素晴らしい思い出があり、積み重なっての中国百名山。いよいよ最後の山から下山を開始する。

整備された道 展望岩

展望岩から眺める猿政山

 展望岩を出発、整備された擬木の階段を下る。すぐに平坦な道となり、自然林を眺めながら下る。真っ直ぐな道が続き気持ちがよい。間もなく急な下り坂が始まり、折り返しの場所には「大滝へ」、「鯛ノ巣頂上へ」の案内を過ごす。この先からは山腹につけられた登山道を下る。

真っ直ぐな道 下り坂が始まる

 急な下り坂には擬木の階段が整備され、とても歩きやすくなっている。木の間越しに眼下の展望を眺めながら下るのも悪くない。自然林の下を進めば、間もなくルイヨウボタン群生地の案内を過ごす。この先で檜の植林帯の下を一気に下り、山腹に付けられた細い道を進む。切れ落ちた眼下には大岩が目立ち、岩を観賞しながら下りることができる。

木の間越しの展望 大岩が美しい

 岩を抱いたようなケヤキなので「岩抱きケヤキ」と命名された木などを眺め、更に下ると、木の橋の手前に小さな滝を過ごす。沢の上に大きな一枚岩を眺める。この付近には大岩が多く、間もなく大滝への案内が現れた。標識に従って左へ向くと、左手に細い滝が見えてきた。更に少し下り、岩の間を抜けて行くと、今日は水量は細いが美しい大滝を眺めることが出来た。

岩抱きケヤキ 小滝
一枚岩 大滝

 大滝から少し下ると急に道幅が広くなり、杉の植林帯の下につけられた真っ直ぐで平坦な道を進む。すぐに頭上を覆っていた樹林が無くなり、広く明るい登山道を進むと、登山口の駐車場に到着した。この時点では「中国百名山」と同時に「中国地方の山100選」の山にも登ったと勘違い、ルンルン気分で帰る(残念ながら100選は、広島県の向山が残っていた)。そのまま国道を広島方面へ進み、可部屋集成館の麓から鯛ノ巣山を眺める。

広い道に出た 登山口

 先程まで立っていた大岩の展望地を探すが、周囲が暗くなったので、大岩の場所を確認することはできなかった。奥出雲町から王貫峠を越えて庄原市高野町に入り、新市交差点を右折、「たかの温泉神之瀬の湯」に立ち寄り湯。この温泉はヌルヌル感が丁度良く、露天風呂もあるのでゆっくりすることができた。

鯛ノ巣山

清流水

木漏れ日

こうもり岩

山頂

山頂からの展望

猿政山

岩抱きケヤキ

大滝

猿政山から眺めた鯛ノ巣山

 前の山 船通山 を見る

 次の山 窓ヶ山・向山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県奥出雲町 鯛ノ巣山 登山口付近のMAP

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