千坊山から大峰山へ 光市室積の山々を巡る縦走ハイキング 山口県光市

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千坊山 2004年11月20日 千坊台からの登山を見る
千坊山 2024年 4月 7日 萩の平からの登山を見る
大峰山 2022年 2月 6日 大峰峠からの登山を見る
2025年6月1日
市民の森駐車場 →0:06→ 千坊山 →0:05→ 市民の森駐車場
 →1:40→ 大麥山 →2:15→ 大迫山
(休憩時間等を含みます)
本縦走で登った11山
千坊山、白ヶ迫山、鹿子ヶ原山、昆布の木山、王ヶ迫山、寺ヶ迫山、大麥山、大嶺峠山、天神山、大峰山、大迫山
全歩行時間 4時間 6分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 光市室積地区の東にそびえる千坊山から、尾根沿いを南東へ進み、大峰山の先まで縦走する計画に参加しました。千坊山は中島篤巳氏の著書『山口県百名山』に、大峰山は安部正道氏の著書『防長百山』に選ばれた名山です。今回の案内人である、防長山野へのいざないの著者、金光康資氏によると、この二つの山以外にも山名が付いた山が多く存在することを知りました。今回の行程に少し手を加えれば、見どころ満載の光市裏庭ハイキングとして、多くの方が楽しめるのではないでしょうか。
市民の森駐車場 市民の森の案内を見て千坊山へ向かいます
小石が転がっています 九十九折りの道を辿ります

 縦走の出発地点は、千坊山の麓を通るコバルトライン沿いにある「市民の森駐車場」です。今回の計画には千坊山は含まれていませんでしたが、先に単独で登っておくことにしました。「市民の森」の案内がある登山道入口は、夏草が生い茂り始めていたため、草を踏み分けながら入ります。しかしすぐに足元の草はなくなり、歩きやすい道が続きます。九十九折りの道をゆっくりと登っていくと、徐々に高度が上がっていきます。

広い山頂を左折します 細長く平坦な山頂です
山頂には二等三角点が置かれています 自撮り棒による瀬戸内海の風景です

 足元には小石などが転がっているので、注意しながら進みます。すぐに広い山頂の北側に到着し、分岐を左に曲がります。細長い千坊山の山頂南端には二等三角点があり、西方向には木々の間から景色を望むことができます。自撮り棒を使い、地上約3mの高さから眼下を撮影してみると、住宅街や瀬戸内海などが広がっていました。

登山道が西へ続いています 山頂の北側には草が目立ちます
草の上から東には大星山が見えます 北へ向かって登山道が下っています

 三角点から少し北へ戻り、西を見ると、登山道らしき道が下へ続いています。次に山頂から北へ移動し、登山口への分岐の先は草の生い茂る平坦な場所です。そのまま道なりに北へ進むと、登山道は北に向かって下っていました。山頂付近の下山道と北へ続く下山道はそれぞれ周回できるようにも思えましたが、本日のメインは大峰山方面への縦走なので、おとなしく駐車場の市民の森駐車場へ引き返すことにしました。

「市民の森案内図」の左側から下ります 遊歩道に出合います
樹間越しの大水無瀬島 分岐を右折します
 全員が集合した後、市民の森駐車場を出発し、駐車場から南へ進みコバルトラインを横断します。「市民の森案内図」の左側から夏草を分け入って下ると、はっきりとした遊歩道に出合いました。時折笹が目立つ場所もありますが、全体的にとても歩きやすい道です。木々の間から大水無瀬島や光フィッシングパークなどを眺めながら進むと、左右に分岐が現れます。
わずかに坂を登ります 白ヶ迫山を確認しています
標高230mの白ヶ迫山 小さな山頂標識
 この分岐を右に曲がると、最初のピークである標高230mの白ヶ迫山です。自然林に囲まれた山頂には特に目印はありませんので、当日小さな山頂標識が掛けられました。
擬木階段を登ります コバルトラインから山道に入ります
わずかに高度を上げます 石杭の立つ標高280mの鹿子ヶ原山

 白ヶ迫山を出発し、東へ続く遊歩道を辿ります。少し進むと擬木階段が現れ、舗装されたコバルトラインに合流します。少し千坊山方面へ左折した後、北側の自然林の中に入り、わずかに高度を上げると標高280mの鹿子ヶ原山の山頂に到着しました。この山頂には石杭が置かれていました。

「野鳥の森」方面へ右折します 「幸いの森」へ向かいます
階段を登ります 標高260mの昆布ノ木山の山頂
樹間の先に大水無瀬島と笠戸島が見えます 昆布ノ木山から遊歩道を周回します

 再びコバルトラインに戻り、舗装路を南へ進みます。分岐が現れたら、右手の「野鳥の森」方面へ向かいます。「幸いの森」の案内に従って少し階段を登ると、標高260mの昆布ノ木山の山頂に到着です。山頂付近からは、木々の間越しに大水無瀬島、そしてその先に笠戸島の火振岬を望むことができました。

左右の分岐の中央付近から山道に入ります 尾根道を進みます
王ヶ迫山は岩が目印です コバルトラインと合流します

 昆布ノ木山から南へ進み、小さなピークを越えると舗装路に出ます。再び尾根道に入ると、岩が目立つ場所に出ました。この岩場が標高270mの王ヶ迫山で、尾根上の岩がなければ山頂とは気づかないかもしれません。さらに尾根沿いの遊歩道を進むと、カーブミラーが立っているコバルトラインに合流します。

山道に入ります 椅子の置かれた寺ヶ迫山
小さな山頂標識です 尾根道を南西へ真っ直ぐ進みます

 しばらくコバルトラインを大峰山方面へ進み、道が左(東)に向きを変える場所で舗装路を離れ、山道に入ります。ほんの少し進んだところが標高280mの寺ヶ迫山で、特に目印はありませんが、木々が生い茂る平坦な場所です。かつてこの場所から海を眺めていたと思われる椅子がそのまま残っており、しばらくはこの椅子が山頂の目印になりそうです。

大岩を過ごします゜ 大麥山で昼食の準備中です
大麥山です 山頂標識があります
 平坦な尾根をそのまま南西へ真っ直ぐ進みます。少しずつ高度を下げていくといくつかの大岩があり、その大岩を過ぎると見事な巨木が立っていました。この巨木の下が標高250mの大麥山(おおむぎやま)です。広く平坦な場所だったので、ちょうど12時を過ぎたこともあり、ここで昼食をとることにしました。自然林の下、しかも巨木の下でいただく昼食は、この上ない贅沢です。
コバルトラインから左側の山道に入ります 障害物はありません
尾根を辿ります 左は伐採地のようです

 大麥山を出発し、再びコバルトラインに戻り、舗装路を大峰山方面へ向かいます。次の山道への入口は少し分かりにくいのですが、道が大きく右(南)へカーブする手前から左側の山道に入ります。入口は木々が茂っていますが、中に入ると疎林なので難なく歩くことができます。歩きやすい場所を選びながら少しずつ高度を上げていくと、左下は伐採地のようでした。

大嶺峠山 標識をつけました
目印に従って急斜面を下ります ずるずる滑って苦労します

 明るい自然林の中を進み、小さなピークに到着すると、そこが標高270mの大嶺峠山です。山頂を示す目印はありませんでしたが、この付近を歩いた人のものと思われる目印テープが残っていました。私たちは大峰峠へ続く目印テープに従って急な斜面を下りましたが、一般の方にはお勧めできるコースではありません。素直に元来た道を引き返す方が効率的で安全でしょう。

大峰峠の手前に下りました カーブミラーの横から坂を下ります
尾根沿いを下ります 室積村の石杭を過ごします

 急な斜面に苦労しながら下りた場所は、大峰峠のすぐ手前でした。次の目的地は、少し千坊山方面へ戻ることになります。山道に入る目印は、左手に立つカーブミラーで、その横から坂を下ります。室積村の境界を示す石杭を過ぎ、尾根沿いを南西へ下っていくと、岩が目立つ場所に出ました。この岩場が標高210mの天神山で、しばらく岩を眺めて過ごしました。

石の目立つ天神山です 光市の石杭を過ごします
天神様の祠です

 天神山からさらに尾根道を下り、光市の境界を示す石杭を過ぎると、この先に祠が祀られていました。祠には梅のマークが彫られていたので、天神様が祀られているようです。古文書によると、この辺りには2基の祠があるそうですが、一つ見つかっただけでも十分な収穫です。

大峰峠を通過します ガクウツギが咲いています
やすらぎの広場へ続く階段を登ります 明るい道を進みます
 元来た道を引き返し、コバルトラインを通って大峰峠を通過します。そのまま道なりに進み、ガクウツギの花を観賞し、アンテナ施設を右手に過ごすと、やすらぎの広場へ続く階段が見えてきました。
間もなく山頂です ツツジが咲いていました
大水無瀬島の先に笠戸島 大峰山山頂

 擬木階段を登り、緑が美しい遊歩道を進むと、四等三角点が置かれた大峰山の山頂に到着です。大峰山からは、大水無瀬島、小水無瀬島、笠戸島など、瀬戸内海の素晴らしい景色を望むことができ、光市の工場群なども見えました。大峰山で記念写真を撮り、コバルトラインへ戻り、コバルト台駐車場を左手に見て進みます。

コバルト台駐車場を左に見て進みます 山道に入ります
最後の山頂は大迫山です テープが巻いてあります

 わずかに坂を下り、左側に入りやすい場所を見つけて樹林の中に入ります。そのまま尾根を辿り、小さなピークに到着すれば、本日最後の山頂、標高270mの大迫山です。自然林に囲まれた山頂でしたが、当日は木漏れ日が美しく、それもまた思い出の一つとなりました。大迫山を出発し、コバルト台駐車場に到着し、本日の縦走は無事に終了しました。コバルト台駐車場からは、瀬戸内海や上盛山、大星山などを眺めることができました。梅雨前の快晴の日に、室積地区の裏山ハイキングを一日楽しむことができたことに感謝します。

コバルト台駐車場から大星山を眺めました 牛島
冠梅園でバラを観賞しました 冠天神に参拝しました
室積の裏山 千坊山から大峰山へ続く山脈
千坊山山頂

天神様の祠

大峰山山頂

 前の山 竜門岳 を見る

 次の山 要害岳 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県光市 市民の森駐車場 登山口付近のMAP
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