トップに戻る 2025年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
縦走の出発地点は、千坊山の麓を通るコバルトライン沿いにある「市民の森駐車場」です。今回の計画には千坊山は含まれていませんでしたが、先に単独で登っておくことにしました。「市民の森」の案内がある登山道入口は、夏草が生い茂り始めていたため、草を踏み分けながら入ります。しかしすぐに足元の草はなくなり、歩きやすい道が続きます。九十九折りの道をゆっくりと登っていくと、徐々に高度が上がっていきます。
足元には小石などが転がっているので、注意しながら進みます。すぐに広い山頂の北側に到着し、分岐を左に曲がります。細長い千坊山の山頂南端には二等三角点があり、西方向には木々の間から景色を望むことができます。自撮り棒を使い、地上約3mの高さから眼下を撮影してみると、住宅街や瀬戸内海などが広がっていました。
三角点から少し北へ戻り、西を見ると、登山道らしき道が下へ続いています。次に山頂から北へ移動し、登山口への分岐の先は草の生い茂る平坦な場所です。そのまま道なりに北へ進むと、登山道は北に向かって下っていました。山頂付近の下山道と北へ続く下山道はそれぞれ周回できるようにも思えましたが、本日のメインは大峰山方面への縦走なので、おとなしく駐車場の市民の森駐車場へ引き返すことにしました。
白ヶ迫山を出発し、東へ続く遊歩道を辿ります。少し進むと擬木階段が現れ、舗装されたコバルトラインに合流します。少し千坊山方面へ左折した後、北側の自然林の中に入り、わずかに高度を上げると標高280mの鹿子ヶ原山の山頂に到着しました。この山頂には石杭が置かれていました。
再びコバルトラインに戻り、舗装路を南へ進みます。分岐が現れたら、右手の「野鳥の森」方面へ向かいます。「幸いの森」の案内に従って少し階段を登ると、標高260mの昆布ノ木山の山頂に到着です。山頂付近からは、木々の間越しに大水無瀬島、そしてその先に笠戸島の火振岬を望むことができました。
昆布ノ木山から南へ進み、小さなピークを越えると舗装路に出ます。再び尾根道に入ると、岩が目立つ場所に出ました。この岩場が標高270mの王ヶ迫山で、尾根上の岩がなければ山頂とは気づかないかもしれません。さらに尾根沿いの遊歩道を進むと、カーブミラーが立っているコバルトラインに合流します。
しばらくコバルトラインを大峰山方面へ進み、道が左(東)に向きを変える場所で舗装路を離れ、山道に入ります。ほんの少し進んだところが標高280mの寺ヶ迫山で、特に目印はありませんが、木々が生い茂る平坦な場所です。かつてこの場所から海を眺めていたと思われる椅子がそのまま残っており、しばらくはこの椅子が山頂の目印になりそうです。
大麥山を出発し、再びコバルトラインに戻り、舗装路を大峰山方面へ向かいます。次の山道への入口は少し分かりにくいのですが、道が大きく右(南)へカーブする手前から左側の山道に入ります。入口は木々が茂っていますが、中に入ると疎林なので難なく歩くことができます。歩きやすい場所を選びながら少しずつ高度を上げていくと、左下は伐採地のようでした。
明るい自然林の中を進み、小さなピークに到着すると、そこが標高270mの大嶺峠山です。山頂を示す目印はありませんでしたが、この付近を歩いた人のものと思われる目印テープが残っていました。私たちは大峰峠へ続く目印テープに従って急な斜面を下りましたが、一般の方にはお勧めできるコースではありません。素直に元来た道を引き返す方が効率的で安全でしょう。
急な斜面に苦労しながら下りた場所は、大峰峠のすぐ手前でした。次の目的地は、少し千坊山方面へ戻ることになります。山道に入る目印は、左手に立つカーブミラーで、その横から坂を下ります。室積村の境界を示す石杭を過ぎ、尾根沿いを南西へ下っていくと、岩が目立つ場所に出ました。この岩場が標高210mの天神山で、しばらく岩を眺めて過ごしました。
天神山からさらに尾根道を下り、光市の境界を示す石杭を過ぎると、この先に祠が祀られていました。祠には梅のマークが彫られていたので、天神様が祀られているようです。古文書によると、この辺りには2基の祠があるそうですが、一つ見つかっただけでも十分な収穫です。
擬木階段を登り、緑が美しい遊歩道を進むと、四等三角点が置かれた大峰山の山頂に到着です。大峰山からは、大水無瀬島、小水無瀬島、笠戸島など、瀬戸内海の素晴らしい景色を望むことができ、光市の工場群なども見えました。大峰山で記念写真を撮り、コバルトラインへ戻り、コバルト台駐車場を左手に見て進みます。
わずかに坂を下り、左側に入りやすい場所を見つけて樹林の中に入ります。そのまま尾根を辿り、小さなピークに到着すれば、本日最後の山頂、標高270mの大迫山です。自然林に囲まれた山頂でしたが、当日は木漏れ日が美しく、それもまた思い出の一つとなりました。大迫山を出発し、コバルト台駐車場に到着し、本日の縦走は無事に終了しました。コバルト台駐車場からは、瀬戸内海や上盛山、大星山などを眺めることができました。梅雨前の快晴の日に、室積地区の裏山ハイキングを一日楽しむことができたことに感謝します。
天神様の祠
大峰山山頂
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