関ヶ浜妙見山(せきがはまみょうけんさん) 山口県和木町

2006年11月25日(日曜日)

山口県和木町 関ヶ浜妙見山

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

参考コースタイム

関ヶ浜雨水ポンプ場 →0:02→ 登山口の橋 →0:03→ 大鳥居 →0:15→ 妙見社

 →0:05→ 妙見山山頂 →0:05→ 妙見社 →0:10→ 関ヶ浜雨水ポンプ場

全歩行時間  40分

 天気予報では明日日曜日は確実に雨、外を見ると朝からの曇り空が少しずつ明るくなり、晴れ間も見えてきたので、今日のうちに山に登ることを計画、午後から急いで登山準備をする。

 遠くに行けるわけでもないので、近場の岩国・和木方面に向かう。玖珂から国道2号を走り、岩国市関戸の交差点から関々トンネルを抜けて和木町の関ヶ浜に向かう。小瀬川沿いに進んでいると関ヶ浜1丁目の標識を通り過ぎたので引き返して左折すると正面に銀杏の黄葉が見えた。この銀杏の木が本日登る関ヶ浜妙見山の登山口となる。

関ヶ浜1・2丁目の標識を左折 銀杏の付近が妙見山登山口

 周囲に駐車場を探すのだがなかなか適当な場所がなく、関ヶ浜雨水ポンプ場横の広い場所に車を置いて登山を開始する。西方面には妙見山の山頂が見えている。ポンプ場から北方面に舗装道を歩いて行くと左手に先ほど見た銀杏の黄葉が広がっている。

ポンプ場から妙見山を眺める 登山口の関ヶ浜川の橋を渡る

 関ヶ浜川の橋を渡ると正面に石段が続く。急な石段が続くのでゆっくりと登って行く。途中からは眼下の住宅地を眺めることのできる場所もあるがすぐに周囲の展望が無くなる。階段道を登っていると、正面に大鳥居が見えてくるので鳥居の前で一息つく。大鳥居の横には妙見社の説明版が立っており、説明版には次のように記載されている。

 妙見社(創建年不詳 弘治二年(1556年)社領米六斗)

 関ヶ浜の氏神で祭神は景王命太山府君(けいおうのみことたいざんふくん)。その昔、関ヶ浜の清源庵(禅寺)の住持が、ある夜妙見の神霊を授けるとの霊夢を得、翌朝その場所を掘り起こしたところ、お告げの通り神鏡が現れました。これを知った村人は、まさしく妙見の神霊にちがいないと社殿をつくり、村の鎮守となした、と「玖珂郡志」はその由来を伝えています。

石段を登る 妙見社の大鳥居を過ごす

 大鳥居を過ごすと再び石段を登ることになり、11月の終わりだというのに半袖でも汗が出る。周囲の檜林の緑や紅葉を楽しみながらゆっくり歩きで石段を登るのがとても気持ち良く、しっかりと踏みしめながら登っていると間もなく石段も終わり、その先に妙見社が見えてきた。

長い石段をゆっくり登る 石段が終わるとその先に妙見社

 結界の張られている道を少し進むと左手に展望地、右手に妙見社を見ることができる。まずは展望を求め、展望地に向かって進む。眼下には小瀬川がゆっくりと流れており、その先には山口県と広島県を結ぶ栄橋が見える。大竹市と和木町の双方の工場からは勢いよく白い水蒸気が立ち上っている。

結界の張られた道 展望地のベンチ

広島県と山口県の県境の小瀬川

 最近は県外の山ばかり登っているので、このように山口県の県境を眼下に見ることがとても新鮮だ。しばらく展望を楽しんだ後、妙見社に向かう。左右に狛犬を従えた妙見社はとても威厳があるように見える。まずは妙見社に参拝し、たくさんのお願いをする。

妙見社に向かう 妙見社に参拝

 右手の広い境内を通り過ぎると、その奥には和木町指定の天然記念物、妙見神社の檜が立っている。高さ27m、周囲4.8m、根本回り5、6m、東西の枝ぶり約10m、枝回り25mと県内有数の巨木であり、妙見神社のご神木として崇め奉られているそうだ。

 樹齢600年ともそれ以上ともいわれるが、1991年の台風19号、1999年の台風18号など数々の大型台風にも耐えてきており、目の前で見るとその大きさと勢いに圧倒されそうだ。境内での散策を終えいよいよ山頂に向かって出発する事にする。

広い境内 和木町指定の天然記念物、妙見神社の檜

 左手の手水鉢の先には結界が張られており、この方向からピークを目指すことになる。登山道はよく踏まれているようで、何の心配もなく進むことができる。すぐに配電盤のある最初の電柱を過ごし、二本目の電柱は登山道の真ん中に立っている。その先に三本目の電柱が立っており、この電柱が関ヶ浜妙見山のピークとなる。

手水鉢の横から山頂に向かう 最初の電柱の下に壊れた配電盤を見る
二本目の電柱は登山道の中に立っている 三本目の電柱が妙見山山頂

 電柱横のシダの茂る広場には妙見山の山頂標識が掲げてあり、この山もピークハントの対象となっていることが判った。その先の三角点まで行ってみようかとピークから少し下がってみたが、踏み後が不鮮明なので三角点を踏むことは中止、山頂の電柱付近にて記念撮影をし、ゆっくりと引き返すことにした。

山頂のシダの茂る広場 山頂標識があった

 帰りには再び電柱を確認しながら戻り、すぐに妙見社に到着した。展望地にて小瀬川を挟んで広島と山口県境の風景を楽しんだ後、下山を開始した。急な石段をゆっくりと下りて行き、間もなく大鳥居を過ぎ、その先では眼下の住宅地を眺めることができた。

山口県と広島県の県境の栄橋 紅葉を楽しみながら下る

 黄葉の美しい銀杏の木の下をくぐり、関ヶ浜川に架かる橋を渡ってそのまま舗装道を進み、登山開始場所の関ヶ浜雨水ポンプ場に到着、登山と言うよりも妙見社の参拝のようだった。

登山口の銀杏

妙見社の大鳥居

県境

妙見社

大檜

 

 前の山 呉娑々宇山・高尾山 を見る

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 和木町 関ヶ浜妙見山 登山口付近のMAP

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