平家山(へいけやま)・水晶山(岩倉山) 山口県岩国市

平成18年12月 9日 山口県岩国市 平家山・水晶山(岩倉山) 室の木コース

18年12月9日 水晶山(岩倉山)山頂にて集合写真

平成18年11月25日 山口県岩国市 平家山・水晶山(岩倉山) 大谷コース

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

参考コースタイム

大谷集会所 →0:03→ 大谷峠 →0:10→ 水晶山(岩倉山)山頂

 →0:10→ 鞍部の平家山登山標識 →0:15→ 平家山山頂

 →0:10→ 鞍部平家山登山標識 →0:10 →大谷峠 →0:02→ 大谷集会所

全歩行時間 1:00

 関ヶ浜妙見山に引き続き岩国市の水晶山(岩倉山)・平家山を目指す。初めて登る山というのは登山口に着く前から新しい出会いへの期待感もあり、いつもワクワクしながら登山口を目指している。

 関ヶ浜川の上流に向かうべく西に向かうと林道に入ることになる。林道入口には山陽道往還の石碑が立っておりこの道が旧の山陽道であったようだ。狭い林道を道なりに高度を上げて進んでいるとピークに到着、突然前方が開けたので何かと思っていると不燃物の処理場の側を通ることになる。

林道入口の山陽道往還の石碑 河内神社に参拝

 林道は更に右手に続いており、大谷地区への標識に従って更に林道を下るように進んで行くと間もなく左手に河内神社を見る。早速に登山の無事やたくさんのお願いをして先を進む。河内神社を過ぎるとすぐに右手に向かう道が現れ、その先に水晶山(岩倉山)・平家山の登山口の大谷集会所が見えてきた。

登山口の大谷集会所 大谷集会所を出発、電柱付近で左折する

 集会所の駐車場に車を置き登山を開始することにした。現在の時間はもう4時前、夕暮れが5時過ぎなので駆け足登山となりそうだ。これも明日が確実に雨の天気予報なので仕方がないことである。少し南西方面に戻ると左手に舗装道が続いており、畑の間の緩やかな坂道をハゼの紅葉を楽しみながら登って行くとすぐに大谷峠に着き、左前方には採石場を見る。

ハゼの紅葉 大谷峠の左前方に採石場を見る

 右手には石のベンチが設置してあり、峠の一休みの場所のようである。その上にはお地蔵様が鎮座されているので登山の無事などをお願いし、まずは水晶山(岩倉山)を目指すことにする。水晶山(岩倉山)には大谷峠から左(東方向)に向かうことになる。左手にはアスレチック用と思われるタイヤの遊具を過ごし、竹林帯を抜けて行くとすぐにピークに着き、分岐を右に取る。

峠のお地蔵様に参拝 峠を左折する
ピークを右折する 滑りやすい岩尾根を進む

 足下は滑りやすい土質なので慎重に進んで行くと、右手下には先ほどの採石場が広がっている。前方には露岩が目立ち、大好きな岩山の光景が広がり嬉しくなる。間もなく展望地に到着、東には大竹から宮島方面の展望が広がっており、紅葉の広がる展望がとても美しい。

採石場の上の岩尾根 紅葉の広がる展望

展望地から東方面の展望、眼下にグリーンジャケットゴルフ練習場が見える

 眼下にはグリーンジャケットゴルフ練習場が見えており、たくさんの人が練習をしている。岩を楽しみながら進んでいると水晶山(岩倉山)の山頂に到着、目の前には中電の鉄塔が岩国市街の展望を遮ってはいるもののすばらしい展望であることには違いない。しばらく展望を楽しんだ後、平家山に向かって出発することにした。

岩国市街の展望

 平家山に向かうには中電の鉄塔巡視路を利用して降りて行くことになり、鉄塔の西側に巡視路が続いている。相変わらずの滑りやすい道を下っているともう一つの鉄塔を過ごすが、この鉄塔付近からは平家山の全景を眺めることができた。露岩の目立つ嬉しい道を滑らないように慎重に降りて行くとシダがきれいに刈られていることに気がついた。とても歩きやすいので非常に助かる。

鉄塔の西側に巡視路は続いている 平家山を眺める

 急な坂を下ると間もなく鞍部の広い道に到着、上には電柱が走っており、室の木町から大谷地区へ向かって配電されているのだろう。少し室の木側に戻ると右手に平家山登山口の標識を見る。標識に従って分岐を進むとすぐに丸木橋を渡り、堰堤を二回越えるとその先は湿地帯を歩くことになる。

平家山の標識を見て進む

丸木橋を渡る 堰堤を過ごす

 湿地帯といっても大したことはなく、左右の端を歩けばぬかるむことはない。すぐに尾根道に着き、滑りやすい土質の道になると鉄塔に向けて一踏ん張りの坂を上ることになる。坂を上りきると水晶山(岩倉山)から続く鉄塔下に着く。鉄塔下は広場となっており、この場所から水晶山(岩倉山)を始めとして、周囲を眺めることができる。

湿地帯を過ごす 鉄塔下に着く

 鉄塔下では、特に西から北にかけての展望がすばらしく周囲の山々の展望に感激する。鉄塔下からは南東方面に広い巡視路が続いており、更に二つの鉄塔を過ごすと道は狭くなり、いよいよ平家山に向かう登山道となる。

鉄塔下から西方面の展望

 背後に水晶山(岩倉山)の山頂を確認しながら左右にシダの茂る登山道を進んで行くと、間もなく大岩の並んだ平家山山頂に到着した。来てみてびっくり、こんな山が近くにあったとは・・・・・、正面に回ってまたまたびっくり、眼下には岩国市街の大展望が広がっている。

鉄塔を2つ過ごす 水晶山(岩倉山)を振り返る

大岩の並んだ平家山山頂

 岩国城山・岩国山からも岩国市街がこんなに近くには見えなかった。岩国市街を眺めるには最高の場所であり、しかも大好きな岩尾根と来たらこれ以上の場所はない。折しも本日は法師崎の誕生日、この上ないプレゼントを頂いたような気持ちなった。

岩国市街の展望、中央の中州が岩国基地

平田地区から南岩国方面、正面の山は大応山

正面奥には岩国城山、手前には岩国山

 登山道はそのまま下に向かって延びており、じっくり見ていると眼下にも大岩がある。これは登ってみなくてはと、降りて行く。すぐに大岩に到着、ますます室の木地区が近くなる。そのまま降りてみようかとも思ったが、もう時刻は5時前、暗くなるまでに登山口に帰らなければならない。岩尾根をよじ登り再び平家山の山頂に戻り、下山を開始することにした。

眼下の岩山に向かって降りる 背丈以上の大岩に到着
絶壁を眺める 室の木地区への下山道

 鉄塔下を抜けるまでは明るかったのだが、樹林の中に入るとさすがに周囲が暗くなってきた。平家山の登山口標識の場所まで戻るともう一安心。あとは電柱下の広い道を戻るだけである。緩やかな坂道を戻っていると左手の畑には野菜が沢山、収穫の秋の様相である。その先の立派な石垣沿いに進んで行くと大谷峠に到着、お地蔵様と再会、登山の無事を報告し坂を下って大谷集会所まで戻った。

平家山に戻る岩道 電柱を目印に戻る

 近くにこんな素晴らしい山があるとは、山口県にはまだまだこんな山が沢山あるようだ。これから冬枯れの時期に向け、山口県の山三昧が楽しみだ。帰りに室の木地区からの登山道を確認しようと思ったが、暗くなってしまったので後日にすることにして、そのまま帰ることにした。

 

平成18年12月 9日

室の木コース

参考コースタイム

麻里布町第四街区公園 →0:10→ 最後の駐車場 →0:10 →平家山登山標識

 →0:05 →大谷峠 →0:10→ 水晶山(岩倉山)山頂

 →0:10→ 鞍部の平家山登山標識 →0:15→ 平家山山頂

 →0:10→ 鞍部平家山登山標識 →0:10→ 最後の駐車場 →0:10 →登山口の公園

全歩行時間 1:30

 朝から天気は雨模様、幸いなことにこれ以上天気が悪くなることはないのが唯一の救いである。雨の中の登山用にウインドブレーカーを着込んでいると山歩きに誘った友人T到着、国道188 号を一路岩国市室の木町に向かうが雨は降り止まない。雨の中を麻里布町第四街区公園へ到着、いよいよ登山開始となるが・・・なんと登山開始とともに雨が止んでいる。

麻里布町第四街区公園 麻里布中学校横の川に沿って進む

 平家山を眺めながら麻里布中学校に向かい、中学校の横を流れる川に沿って北に向かう。右手に本谷街区公園を過ごし、最後の駐車場を抜けると少しずつ傾斜を感じるようになる。左手に千日観音堂を見てゆっくりと進んでいるとコンクリートの橋を渡る。この付近で少し暑くなってきたのでウインドブレーカーを脱ぐ。雨が降らないのでとても得をしたような気分だ。

最後の駐車場を抜ける 石の目立つ道

 少し進むと左手に堰堤があり、この堰堤から眺める岩国市街はすこし霞がかかっているようだがなかなか美しい。堰堤を出発、緩やかな坂を5分も進めば平家山への分岐と水晶山(岩倉山)への分岐に到着する。今日は8の字を書いて進む登山なのでこのまま真っ直ぐ大谷峠を目指して進む。

堰堤からの展望 平家山の分岐

 前回通った「大谷集会所ルート」とここで合流したことになる。曇り空ではあるが前回午後5時に通った事を思えばとても明るい道である。5分程度で大谷峠に到着、峠のお地蔵様に登山の無事をお祈りする。

大谷峠の石のベンチ お地蔵様にお参り

 峠を右折して水晶山(岩倉山)に向かう、雨に濡れた樹林もなかなか美しい。峠の分岐を右折し少し進むと岩峰を見る。岩峰と松の展望が美しく、しばらく眺める。滑りそうな松の道を慎重に進むとゴルフ場の見える展望地に着く。

岩峰を進む 展望地

 前回は宮島まで見えたのだが、今回は霞がかかっているので遠望がきかない。周囲の展望を眺めた後、一旦坂を下りて登り返した先には水晶山(岩倉山)の山頂が待っていた。水晶山(岩倉山)山頂にて記念写真を撮った後、鉄塔横の巡視路を通って鞍部に降りて行くのだが、途中の岩峰からの展望が素晴らしい。

ゴルフ練習場 平家山は霞んでいる

 展望を楽しんだ後、急な斜面を降りて行き平家山との鞍部に到着、標識に従って平家山を目指す。丸木橋を渡り、堰堤を過ぎて湿地帯を進んで行く。とても市街地の山とは思えない素晴らしい登山道である。

平家山に向かう 湿地帯を過ぎる

 シダの緑の素晴らしい道をゆっくりと進んでいると、間もなく登山道は緩やかに左に向き、折り返して右に向かうようになると滑りやすい道となる。慎重に滑りやすい道を最後の一踏ん張りで登って行くと、鉄塔下の展望地に到着、西方面の展望を眺める。

水晶山(岩倉山) 平家山に続くシダの道

 相変わらず展望は霞んでいるので遠くの高照寺山は勿論のこと、すぐ近くの岩国山の山頂も確認することが出来ない。鉄塔下を潜り、鉄塔を2つ過ごすと登山道は少し狭くなりいよいよ山頂が近いことを感じる。マサ土の場所を過ごして少し登ると岩の乱立した平家山の山頂に到着、素晴らしい展望だ。

マサ土の場所を過ごす 平家山山頂からの展望

平家山山頂の展望岩にて

 眼下には岩国市街の展望が広がり、霞んではいるが素晴らしい展望である。展望を楽しみながら山頂での楽しみであるコーヒータイム。papaさんより特別に頂いたゴディバのコーヒーを頂く。甘いチョコレートの香りに大喜び。初めての味に感動、素晴らしい展望を眺めながらの最高のコーヒータイムを楽しむ。

平家山にて集合写真

眼下の展望

 眼下の店に明かりが灯り始めたので下山を開始することにした。と、記念写真を撮るのを忘れていたので最後に記念写真を撮って降りることにする。折しも少し雨が落ちてきたので下山は当初の予定通り、真っ直ぐ室の木町に向かって降りて行くことにした。

岩の道を降りて行く 室の木町が近くなる

 急な岩峰を慎重に降りて行き、前回登った岩を通り過ぎいよいよ初めて通る道に向かう。急な斜面を慎重に降りて行くと、そこには展望の岩が待っており、この岩に登って眺める展望が素晴らしい。展望の岩はいくつかあり、岩の上に乗っては展望を楽しむ。この下山道の岩道が平家山のハイライトのようで、友人Tも展望の岩に満足しながら降りている。

大きな岩を過ごす 展望の岩の上に立つ

 一気に高度を下げながらシダの道を下って行くと左右に分岐が現れる。右の道の方がよく踏まれているようだが、8の字を描くように進みたいので左の道を取る。シダの繁る道を下りて行くと、眼下に市街地が近くなる。

 もうこれで安心と思っていると倒木があり、倒木の下を潜って先に進む。その先は竹林となっており、明確なる道を進んで行くと民家に到着、これで8の字の完成である。合流点には中電電柱「オオダニ分5」が立っていた。

 この先ゆっくりと舗装道を戻り水晶山(岩倉山)と平家山の位置を確認しながら登山口の麻里布町第四街区公園まで戻った。時刻は午後5時を過ぎ、周囲は暗くなっていた。

 

 以上で、室の木コースの踏破を終了したが、ワイルドに平家山の岩尾根を直登したい方は、最後の駐車場先の「中電電柱オオダニ分5」を左折し、墓を左に見て正面の竹林の中を進むと明確なる登山道が続いており、薄暗い竹林を抜けると明るい道となり、左右にシダの茂る道を登って行くと、もう一方の天理教教会から続く登山道と合流する。その先にはワクワクするような岩峰が待っており、期待を裏切らない展望を楽し見ながら平家山の山頂に着く事ができる。

「中電電柱 オオダニ分5」を左折 墓を左に見て竹林の中へ真っ直ぐ進む

 このコースの場合、いきなり平家山の大展望を得ることは出来るのだが、その後の行程がいささか単調かも知れない。その際は、山頂から平家山の登山標識まで降りた後、水晶山(岩倉山)の山頂を直接目指すルートを取れば再びワイルドな山歩きを期待することが出来そうだ。水晶山(岩倉山)山頂から大谷峠まで抜けた後は、緩やかな坂を登山口に向かって降りて行くことができる。

 いずれのルートを取っても素晴らしい展望を得ることができるが、各人の山歩きの経験によって安全なる行程を取られることを期待する。

大谷峠の地蔵様

岩尾根

大竹方面の展望

水晶山(岩倉山)山頂

水晶山(岩倉山)から平家山を眺める

平家山から水晶山(岩倉山)を眺める

平家山山頂

平家山から岩国市街の展望

室の木町から眺める平家山

晴れた日の平家山

 前の山 妙見山 を見る

 次の山 大応山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩国市水晶山(岩倉山)・平家山 登山口付近のMAP

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