大応山(だいおうやま) 山口県岩国市

平成18年12月 2日(土曜日)

山口県岩国市 大応山

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

参考コースタイム

市営墓地先広場 →0:03→ 民家入口登山口 →0:10→ 滑滝 →0:05→ 三叉路

           →0:15→ 岩国市街の展望地 →0:02→ 14番鉄塔 →0:25 →大応山山頂

           →0:20→ 14番鉄塔 →0:15→ 三叉路 →0:10→ 民家入口登山口

           →0:05→ 市営墓地先広場 

全歩行時間 1:50

 朝から降り続いていた雨は、昼前には止み、陽差しも戻ってきたようだ。山歩きが出来るのかと期待を持たせる空模様なので、とにかく登山口に行ってみようと、本日登山予定の大応山登山口、岩国市の梅ヶ丘団地に向かう。

 瀬戸内海には日が差しており、だんだん嬉しくなる。柳井から国道188号を進みJR藤生駅を過ぎ、中電の火力発電所の先を左折し県道112号に入る。県道は新しい道となっており、途中から左折する事になる。そのまま道なりに進めば平田方面や新岩国まで繋がっているが、本日は大応山を目指すので麻生田トンネルを抜け、そのまま坂を進み、梅ヶ丘団地への入口に広い駐車場所を見つけたので車を置き空を眺める。雨は止み、少しずつ陽差しが戻っているようだ。

市営墓地先を出発 麻生田トンネルに向かう

 県道112号を麻生田トンネルに向かって降りて行き、トンネル手前の右手に民家に向かう道を見つける。舗装道を少し進むと民家との分岐となり、そのまま真っ直ぐ進むと橋を渡ることになる。

麻生田トンネルの手前を右に向かう   大応山登山口

 この先は林道が続いており、右の沢の中に大岩を眺めながら進んで行く。間もなく左に分岐が見えるが、かまわずまっすぐ進んで行く。途中には美しい滝が目を楽しませてくれるので時間を忘れて楽しむことが出来る。特に滝の上流の滑滝はとても素晴らしく、しばらく立ちつくしてしまった。

民家との分岐を過ぎて橋を渡る 沢の中に大きな岩を見る
林道の分岐は道なりに進む 右に美しい滑滝を見る

滑滝の風景

 林道に戻り、広い道を快適に進んでいると右手に孟宗竹が茂り、その先右手に堰堤を見る。更にその先では左手にも堰堤を見て橋を渡り、すぐに林道終点となる。ここでは左・中央・右と三叉路になっているが、右の道が一番踏まれているようであり、ガイドに従って右の道を進む。

三叉路は右に取る 石の橋を渡る

 間もなく橋を渡り右側に向かうようになるが、橋の上から沢の下流を眺めると、ちょうど竹林と杉林が沢を挟んでにらみ合っている感じがした。その先で左手に廃屋を過ごし、暗い竹林帯を抜け、明るい登山道を進んでいると中電の巡視路の13番・14番の標識を見て道は左に折り返すようになる。

廃屋を左に過ごす 中電巡視路の13番・14番の標識を左に折り返す

 始めは緩やかだった坂道だが傾斜がだんだんきつくなり、ジグザグに進むようになるとようやく山道らしくなる。正面に14番鉄塔が見えてくる頃には傾斜も緩くなり、その先の右手には展望地が待っていた。

正面に14番鉄塔を見る 展望地に到着

 これは素晴らしい展望地だ。展望は東から南にかけて広がっており、東には先週登った平家山・源氏山、以前登った岩国山の反射板も見える。その奥には広島の山々が連なり、瀬戸内海には宮島が大きい。素晴らしい展望に出会い、しばし立ちつくしてしまう。この展望を楽しみに下界から歩いてきたのだ。

展望地から岩国市街の展望

 しばらく展望を楽しんだ後、更に鉄塔に向かって進むことにした。と言っても展望地から14番鉄塔までは2分の行程であり、それこそあっという間に鉄塔に着いた。鉄塔からの展望は南方面が少し開けているだけであるが、この鉄塔こそがこの先下界から見た時、大応山方面の目印となるのである。鉄塔下からの景色を眺めた後、いよいよ大応山への道を進む。

14番鉄塔に到着 14番鉄塔から南方面の展望

 鉄塔奥から少し進むと中電巡視路特有の黒いプラスチック階段を過ごす。すぐに15番鉄塔への標識を過ごすといったんピークから降りることになる。その先では先程通った廃屋手前の三叉路から繋がる道との合流点を過ごし、少し進むと右手が急傾斜となっており、山腹につけられた細い道を進んで行くことになる。

廃屋手前の三叉路から繋がる道との合流点 右手は急傾斜

 細い道を慎重に進んで行くと間もなく山腹から別れて少し右手に進み、尾根道に着くと左に折れて更に尾根道を進むことになる。相変わらず良く踏まれた道が続き、とても快適な道なので嬉しくなる。登山道はいったん左に向かうが折り返して右に折れることになる。

細い道を過ぎると登山道は右に向く 尾根に着くと左に折り返す

 その先は少し平坦道となるが、正面の木の間越しに大応山の山頂の姿が見えるようになるといったん坂を下り、鞍部に降りて行くことになる。鞍部に着くと変則四差路になっているようでメインの道はまっすぐ続いているのだが正面に向かって右手に明確なる道が続いており、左手の鋭角に引き返す道には目印のテープが貼ってある。右手には米山・大応山・城山縦走路13kmの朽ちた標識が掛けてあり、素晴らしい縦走路が続いているようだ。

正面の木の間越しに大応山の山頂の姿を見る 鞍部から大応山に向かう

 鞍部から山頂に向けて急な斜面が待っており、木の助けを借りながら少しずつ山頂に向かって高度を上げて行く。最後の急斜面にはロープが渡してあり、とても助かった。背後には木の間越しに岩国の市街と源氏山・平家山の岩尾根が見える。

岩の道を登る 木の間越しに岩国の市街と水晶山・平家山を見る

 間もなく傾斜がゆるみ、松の木の群生する尾根道を進んでいると平坦な大応山山頂に到着した。山頂には石の積まれた山頂標識があり、左手には三角点がひっそりと置かれている。山頂自体は樹林の中にあり明るいとは言い難いが、西方面には木の間越しに塔が森・蓮華山・廿木山等を眺めることが出来た。

塔ヶ森 蓮華山

 山頂にて記念写真を撮り、展望地から東方面の展望を楽しむ。眼下には切り開かれた愛宕山が正面に見えており、その奥には宮島の美しい展望が広がっている。しばらく宮島と岩国市街の展望を楽しんだ後下山を開始することにした。

大応山山頂標識 大応山から岩国市街の展望

 急斜面を久しぶりにストックを使い降りて行く。一気に鞍部に降りて左右の道を確認し、鞍部から坂道を登り返して行くことになる。尾根のピークを右折し、少し降りると廃屋手前との合流点に着き、廃屋に続く道を取ろうかとも思ったが、時間が遅いので確実な道を戻ることにした。

 中電の14番鉄塔を過ぎ、展望地にて最後の展望を楽しむ。その後は急なジグザグ道を降りて行き、薄暗い竹林に入り、廃屋を過ごして橋を渡る。林道に着けば後は明確なる広い道を降りることになるのでもう安心。余裕も出来たので再度美しい滝を見る。

夕日を浴びた岩国市街

 と、先ほど見た滝の下に美しい滝があった。写真を撮ろうとしたのだが暗くてはっきりと撮れなかった。しばらく美しい滝を眺めた後、更に下山を続ける。すぐに最後の橋を渡り県道に着くことになる。県道をゆっくりと引き返し登山口の市営墓地の先に着き登山を終了した。

 鉄塔下の展望地からの素晴らしい景色との出会いはとても嬉しかった。展望が得られたことに感謝である。

14番鉄塔下の展望地から岩国市街

大応山山頂から眺める宮島

夕日を浴びた岩国山

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩国市大応山 登山口付近のMAP

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