猿隠山(さるがくれやま) 島根県安来市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008年8月24日 登山口 → 0:40 → 猿隠山山頂 → 0:25 → 登山口 全歩行時間 1時間 5分 今回向かう猿隠山は島根県安来市広瀬町と鳥取県日野郡日南町の県境に聳える山である。本日もN先生と一緒の山歩き、岩国インターから高速道路に乗り、庄原インターを下りる。庄原からは国道182号を北上し、備後落合の手前から木次線に沿って国道314号を北上。三井野原を過ぎ、おろちループを渡って島根県奥出雲町横田町に入る。 出雲横田駅から県道107号横田伯南線を進むと途中に「たたら」の操業が行われている世界で唯一の操業所、日刀保たたら・鳥上木炭銑工場を見る。日本刀の伝統技術を保存するため、その原料となる玉鋼を生産しているそうだが、本日は休業となっていた。 日刀保たたら・鳥上木炭銑工場 そのまま県道を進み市原峠手前でたたら跡を探すが、場所を特定することは出来なかった。峠を右折し、鳥取県日南町の標識に従い進むとすぐに県境を越え鳥取県へ入る。この先の左手に続く林道に「御はか山」の石碑を見つけた。石碑には比婆山伝説地、紀元2596年建立と彫られている。
更に県道を進み、砺波地区に入ると三叉路に出会う。主路は右折だが、この分岐を「広瀬町東比田」の標識に従い左折、島根県と鳥取県の県境である砺波峠に向かう。田んぼの横から猿隠山の山頂を確認し、峠に向かうとすぐに砺波峠に到着、島根県側にある道の横の広場に駐車した。 砺波地区の三叉路を広瀬町東比田へ向かって左折する
登山準備の後、猿隠山に向かって島根県側から出発する。まず右手にお地蔵様を見つけたのでお参りし、次に「南無妙法蓮華教 日蓮大士」と彫られた石碑を見る。この石碑の右手から登山道が続いているので急な斜面に取り付く。
時折細かい雨の降る天候なので足下が滑りやすくなっている。すぐに旧道と出会うが再び急な斜面を登る。周囲にはびこる熊笹を掴みながら斜面を進み、間もなく高度を下げる。下りた場所は杉の植林帯となっており、この先から再び急な斜面を登り返す。
目の前には背の高い笹が現れ、行く手を遮ろうとしているが、しっかり踏み跡があり、テープの貼られた場所もあるので迷うことはない。但し、本日は小雨模様なので、水分を含んだ笹により、ズボンは早くも濡れている。周囲に木の間越しの展望を眺めながら進んで行くと、木に掛けられた大阪営林局の境界見出票を見る。
周囲に展望はなく、笹の茂る登山道を黙々と進んで行く。登山開始から20分で地積図根標識に到着、図根標識の先からも急な坂を登って行く。図根標識から5分で再び境界見出標識を通過、周囲の笹がとても美しく、雨で笹が濡れていなければ快適な笹こぎが楽しめそうだ。
笹の登山道を進む 周囲の笹を眺めながらゆっくり坂を登って行けば登山開始から40分で山頂に到着、四等三角点の立つ山頂は、笹が目立つものの平坦な場所である。山頂からは北と南に木の間越しの展望を得ることが出来る。但し、本日はガスが懸かっているので遠くまで見晴らすことは出来なかった。
北に広がる東比田、南に広がる日南町の展望を眺めた後、西方面に進むが展望を得ることは出来なかった。空模様が気になるので山頂にてN先生と記念写真の後山頂を出発した。
一本調子の下り坂はとても滑りやすく、左右に茂る笹を掴みながら下山を続ける。周囲の写真を撮りながらもう少しで登山口というところまで下りたので気が緩み、足下の熊笹に足を取られてスッテンコロリン、スピードを上げて下りていたのでブレーキが掛からずでんぐり返し、森光子状態となるも目は回らず、その後は慎重に下りて行き無事登山口に下り立つことが出来た。
車に乗り込み、少し坂を下りて東比田から猿隠山を振り返る。美しい山容に感激、猿隠山は笹の美しい山である。 日刀保たたら・鳥上木炭銑工場 途中の展望 背の高い笹 山頂 山頂からの展望 猿隠山の麓から出土したヒ(金屋子神社) 東比田から眺める猿隠山 前の山 大万木山 を見る 次の 伊賀平山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 島根県安来市 猿隠山 登山口付近のMAP |