トップに戻る 2021年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
→0:30→ 作業道出合い →0:15→ 山神社跡 →0:30→ 標高最高地点の511m
→0:07→ 鼓ヶ岳登山口 →0:15→ 鼓ヶ岳山頂 →0:18→ 駐車場
更に石段を登ると周防と長門の境の国境の碑が置かれていた。高さ2m余りの花崗岩には「南 周防国 吉敷郡」、「北 長門国 阿武郡」、「文化五年戊辰十一月建立」と彫ってある。この碑を眺め、碑の左側から笹の茂る尾根に取り付く。なお、この尾根は萩市と山口市の市境尾根である。
自然林の下を少し進むと頭上が開け、南西にはアンテナの建つショウゲン山が端正な山容を示している。東には龍門岳の手前にこれから目指す狼山が見えている。
再び頭上を自然林が覆い、少し先で左へ進路を変え、一旦下って登り返す。尾根を外さないよう気をつけながら進み、時折現れるテープ等の目印を確認。小刻みなアップダウンを繰り返し、やがて553mピークを越える。ここまで右側に何箇所か南へ続く道らしき場所を見つけた。
553mピークを越えれば、進行方向右側に狼山の山頂が樹間越しながら見えてきた。ピークから下り、鞍部の先で小ピークを通過、一旦下っていよいよ狼山へ向かう坂へ取り付く。なお、この地点は北の中山峠から続く道と合流していた。
殉職の碑を過ごし、南へ向かってわずかに進むと南面が切り開かれた狼山の山頂へ着いた。南に涼山や鴻ノ峰、南西に鼓ヶ岳、西にショウゲン山を眺めながら昼食を摂った。
下山は殉職の碑を過ごし、狼山への取り付き付近(中山峠からの合流点)から南下した。最初は地籍調査の赤杭を確認しながら植林帯を下る。更に下っていると沢に出合い、この先からは沢沿いを下る。間もなく岩場に滑滝等が現れ、滑らないよう注意しながら沢沿いを下る。
やがて明確な山仕事の道に出合い、炭焼き窯跡を2ヶ所通過、これで安心していると、足下は山腹につけられた細い巻道に変わり、しばらく辛抱しながら歩いていると、広く明確な作業道に降り立った。
作業道の途中に庚申塔を通過、沢を渡り水源かん養保安林の標柱を過ごす。更に公社造林寺床山事業地の案内を過ごすと、左上に山神社跡が見えてきた。そこで坂を登り、周囲を探したが社の跡は残っていなかった。
更に西へ向かうと大松間歩の案内を過ごし、一の坂銀山跡の探勝ルートに入る。すぐに大松マブ水抜坑を見る。この先から高度を上げ、一旦ルートを外れて右にズリ山を見学、更に進んで大松マブを見学。元のルートに戻って高度を上げれば左にズリ山、右に甚内マブを見学した。
左に見えている踏み跡を辿り急登へ向かう。何とも急な傾斜で、木をつかみながら一気に高度を上げる。途中でシダのある場所を横切るが急登は続く。とにかく一直線の急登なので、滑らないよう慎重に登るが、やはり高度は一気に上がる。
少し斜度が緩んだところで小休止の後、再び斜面へ向かう。ただし、取り付きの坂を考えれば大した斜度ではなく、ゆっくり登っていると、右側からもう一方のコースが合流した。
自然林の下、着実に高度を上げて行き、頭上が開けてくれば明るい山頂に着いた。周囲の木々は刈り払われていたが、背の高さは背丈程度あり、山頂からの展望は樹間越しだった。
暖かい山頂で一休みした後下山を開始。下山は急傾斜を一気に下るだけなので、早い早い。途中の分岐は左の道をとり、滑らないようブレーキを掛けながら下る。
すぐに県道に下りたら反対側の中国自然歩道に入り、坂を登って下れば、登山開始場所の国境の碑駐車場である。これで2つの山の周回が終わり、一日よく遊ぶ事ができた。
なお、狼山からの下山は、一般には元来た道を引き返すことをお勧めする。今回とった下山コースは魅力的だが、地図読みが必要で、一部危険な場所もあるため、登山上級者以外は避けた方が良い。登山コースの選択は、自己の登山技術を考慮の上決定されたい。
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