富海茶臼山・雁ヶ峰・防府大平山 富海海水浴場〜旧山陽道〜巡視路〜大平山〜樊上谷へ下山

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2003年11月30日 初回登山を見る
2006年 5月 5日 大谷山から縦走
2021年 2月 7日 富海海水浴場〜旧山陽道〜巡視路〜大平山を見る
2021年2月7日
富海海水浴場 →0:15→ 茶臼山登山口 →0:05→ 茶臼山 →0:03→ 茶臼山登山口

→0:45→ 雁ヶ峰 →0:15→ 石仏 →0:05→ 最初の巡視路出合い

→0:15→ 2回目の巡視路出合い →0:15→ 正面コース合流点 →0:30→ 琴音の滝分岐

→0:07→ 大平山(展望地) →0:05→ 琴音の滝分岐 →0:10→ アンテナ先の琴音の滝分岐

→0:10→ 47鉄塔 →0:10→ 巡視路別れ →0:25→ 堰堤 →0:25→ 富海海水浴場

全歩行時間 4時間 0分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 Kグループの登山に参加、今回は富海茶臼山を往復し、雁ヶ峰の山頂を踏み、中国電力の鉄塔巡視路へ向かう。その後、防府大平山の正面コースに入り、大平山へ登り、下山は琴音の滝へ下るコースをとり、途中から中国電力の鉄塔巡視路に入り、樊上谷を通って登山口の富海海水浴場まで戻るロングコースである。
登山口の富海海水浴場 橘坂第1踏切を渡る
旧山陽道の橘坂

 海抜0mの富海海水浴場を出発、橘坂第1踏切を渡る。この道は旧山陽道で、坂を登れば立派な旧山陽道入口の案内があり、進行方向が橘坂と案内されている。右に特定非営利活動法人の建物を過ごし進むと、右上に六道能化の地蔵菩薩が祀られていた。

建物の左を進む 六道能化の地蔵菩薩

 更に進むと左に手懸岩があり、旅人が眼下に瀬戸内海を見て、この岩に手を懸けて休んだと案内され、この付近から富海へ下る坂が橘坂と説明されている。

山陽道の案内(クリックで拡大) 手懸け岩(クリックで案内)

 手懸岩の先には山陽道の今昔について記されており、この山陽道は古来より交通の要衝だったが茶臼山・富海トンネルの開通により国道2号へ変わり、更に防府バイパス、現在は山陽自動車道が開通、鉄道も山陽本線、新幹線と開業しこの山陽道の地下に山陽交通の大動脈が集中していると案内されていた。

目の前に茶臼山 富海茶臼山登山口

 さて、目の前には茶臼山が見えてきた。茶臼山へ向かうには旧山陽道を更に進み、中電電柱「トノミ131」の見える地点から左上へ続く山道に入る。自然林の下に登山道は続いており、急登に取り付く。

急登が始まる 富海茶臼山山頂
山頂横に並ぶ岩 切腹岩
 登山道は明確で、少し辛抱すれば四等三角点の置かれた茶臼山の山頂に着いた。平坦な山頂だが樹林の背が高く展望はない。山頂から少し下ると切腹岩への案内があるので探してみると良い。
茶臼山古戦場の案内(クリックで拡大)
大内霊神の地に祀られた石祠

 旧山陽道に掲示されている「茶臼山古戦場」の案内を眺めて北へ向かう。一段上の平坦地には大内霊神の祠が祀られており、大内菱の紋や彫刻された笠もある。案内には大内輝弘を祀った石祠と言い伝えられていること等が記載されていた。

雁ヶ峰へ向かう 旧逓信省・電話ケーブル装荷線輪建屋

 さて、雁ヶ峰へ向けて出発、少し坂を登れば左にコンクリート製の建物が見えてきた。入口上には〒のマークがあるが、こんな所に郵便局はない。これは旧逓信省・電話ケーブル装荷線輪建屋で、電話ケーブルの通信電流の減衰を防ぐため、それを良くする(装荷という)ための設備が置かれていた建物だろう。

山腹に続く登山道 東へ進路をとる

 しばらく山腹につけられた道を辿り高度を上げる。〒の建物から15分で東へ進路を変える。そのまま尾根へ向かい、尾根へ着いたら進路を北にとり尾根道を進む。しばらくすると、右に大平山へ続く小さな案内を過ごし、更に進むと突然祠が現れた。この祠の横には朽ちた手水鉢も残っていた。

尾根道を進む 雁ヶ峰手前に祀られた石祠

 祠を過ごし、わずかに登れば三等三角点の置かれた雁ヶ峰の山頂へ着いた。ただし、周囲に展望を得ることはできなかった。

雁ヶ峰山頂 尾根の途中に石垣を見る

 雁ヶ峰を出発し尾根に沿って北西へ進み、やがて進路は北へ変わる。緩やかな傾斜の登山道の途中には石仏が1体置かれていた。いったい何のための石仏なのだろうか。とても気になった。

尾根の途中で出会う石仏 巡視路出合いで右折
 さて、そのまま進路を北にとり、少し進むと巡視路へ出会った。巡視路を右折、この先からは快適な巡視路歩きで、しばらく進むと巡視路の分岐へ着いた。この分岐を左折し進路を北にとる。なお、この分岐を右折すれば、下山時に樊上谷へ向かって南下したポイントと合流するようだ。
大岩の横を抜ける 巡視路出合いを左折 右折すると樊上谷への分岐へ着く
鉄塔下 正面コースに出会う

 すぐに鉄塔を過ごしアップダウンの後、387mピークを過ごす。ピークから一旦下った後、高度を上げれば左から正面コースが合流した。これで一安心と思ったらこの先から急登が始まった。延々と続く坂は補助のロープにより時間を掛けて登り切る。

急登が続く 琴音の滝分岐を左折

 やがて坂の傾斜が緩まり、琴音の滝の分岐を過ごす。広く快適な登山道を進んでいると、目の前に舗装道が現れ、左にアンテナを過ごす。更に進めば左に不動明王の案内を見て階段に取り付けば、広い大平山の展望地へ着いた。

アンテナ横を通過 大平山不動明王への分岐を左に過ごす
展望地は間近 大平山の展望地へ到着
恋人ベンチ 下山を開始

 本日は黄砂、pm2.5、杉花粉のいずれが原因なのか分からないが、展望は霞んでいた。展望地で昼食を摂り、三角点には寄らずに下山を開始。下山は琴音の滝へ向かう分岐に入り、少し下ると作業道に出た。

琴音の滝方面へ進む アンテナ作業道に入る

 更に下ると正面にアンテナが建ち、この手前を左折、アンテナ沿いに進むと琴音の滝は東へ向かっていたが、我々は樊上谷へ向かって南へ進路を採る。このコースは鉄塔巡視路で、まずまず快適な道が続いていた。

アンテナ手前を左折 琴音の滝は直進だが、巡視路へ向かって右折
鉄塔下へ着く 竹林帯を進む

 すぐに鉄塔に出合いこの鉄塔下から進路を南西に変える。鉄塔先から周囲は竹林帯に変わり、竹林を抜けると南陽牟礼線47鉄塔の下に着いた。40年以上前に防府で大停電が起きたことの教訓で、南陽方面から送電するために作られた鉄塔である。

南陽牟礼線47鉄塔下から大平山を眺める 鉄の橋を渡る
大きく下って大きく登り返す 巡視路歩き
 鉄塔下からは樹間越しに大平山の山頂、大平山へ向かって苦労した急登の稜線がはっきり見えた。鉄塔下を出発し、坂をしばらく下ると鉄の橋が現れ、更に進むと大きく下って大きく登り返した。この右には池があるはずだが、当日は水量が無い状態だった。
巡視路を左折し「樊上谷」へ向かう 分岐の目印は分岐右にある「山火事注意」の標識

 少し進むと巡視路は西へ向かっていたが、富海へ向かって最短距離をとるため、ここで南下を開始した。このポイントの右に山火事注意の標識があり、この標識を確認して下ると良い。

竹林帯を下る 石垣が増える

 周囲の植生は自然林から竹林帯に変わり、更に下っていると石垣が目立ってくる。竹林帯を更に下ると沢にかかる石橋に着く。この付近からは滝や沢沿いに整備された石組みを多く眺めることができた。

石の橋を渡る 橋の右に滝
橋の左に石垣 石垣が上へ向かって続く

 山沿いに高く石垣が続いており、棚田のための石垣にしては大規模なものである。しばらくこの石垣を眺めて下山を続けるが、この石垣の規模には圧倒された。

堰堤 山陽自動車道の上に出る

 やがて堰堤を巻いて舗装道に入り、眼下に山陽自動車道を眺める。そのまま道なりに舗装道を辿り、富海第2函渠を通って富海駅の手前に着き、浜婦知踏切を渡って登山口の海水浴場に着いた。今回は旧山陽道沿線の歴史や茶臼山古戦場、旧逓信省・電話ケーブル装荷線輪建屋、大規模な棚田等見どころ満載の大人の遠足だった。

富海第2函渠へ向かう 浜婦知踏切を渡る
茶臼山の腹切岩
大内霊神の石祠
旧逓信省・電話ケーブル装荷線輪建屋
雁ヶ峰手前に祀られた祠
尾根上に祀られた石仏
防府大平山
棚田の石組

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県防府市 富海茶臼山  登山口付近のMAP
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