奥滝山(おくたきやま)広島県廿日市市

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2012年3月11日

登山口 →0:35→ 中津岡山山頂 →0:20→ 馬ノ口山

 →0:10→ 奥滝山 →0:35→ 下山分岐

登山口へ帰る場合  →0:10→ 登山口

帆足峠へ向かう場合  →0:25→ 530mピーク

 →0:15→ おおの自然観察の森入口 →0:20→ 登山口

全歩行時間 2時間40分(奥滝山往復の場合1時間50分

 山口県の山(山と渓谷社)・広島県百名山(葦書房)の著者、中島先生のご案内により広島県の隠れ名山、奥滝山へ向かう。山陽自動車道の大竹インターを起点とすれば、国道2号を広島方面へ約900m進む。間もなく現れる新恵川橋(北)交差点を佐伯方面へ向かって左折、県道42号を川沿いに北上する。

河平連山の登山口案内 佐伯・湯木方面へ向かって右折

 途中の松ヶ原地区では、飛行機山と言われる河平連山への登山口案内を二箇所眺める。そのまま県道を進むと、やがて渡ノ瀬貯水池手前に着く。ここで、栗谷方面と佐伯・湯木方面への案内を確認し、佐伯・湯木方面へ向かって右折、県道42号を進む。

大野方面へ向かって右折 おおの自然観察の森方面へ向かう

 頭上に経小屋山森林公園への案内を過ごし、この先の分岐は、大野方面へ向かって右折し県道289号に入る。そのまま「おおの自然観察の森」へ向かって県道289号を1.8km程度進むと、右側に「奥滝山」への登山口案内を見つける。空を見上げると小雨交じりの天候なので、おおの自然観察の森まで行き周辺散策。雨が降り止んだのを確認して再び登山口まで戻り、登山を開始する。

奥滝山登山口と案内板 植林帯の下を進む

 登山口案内のプラスチック板は左端が取れており、昔からこの山が登られている山であることを伺わせる。登山口より入り、沢をまたいで通過、そのまま奥(南)へ向かって緩やかな傾斜の坂を進む。周囲には植林帯が続き、足下には倒木がそのまま放置されている。自然あふれる登山道だが、よく踏まれているので安心して歩くことができる。

谷から右上へ進む 尾根へ向かって左へ進路を採る

 やがて「至 奥滝山 ロックガーデン」の案内を右に過ごすと、登山道は谷から離れて右上へと続き、植林の密集した場所を抜けると、周囲の木々は自然林へと変化する。左方向へ進路を変えれば尾根へ到着、この分岐を左へ向かえば帆柱峠まで行ってしまうので、右へ進路を採る。なお、進行(南)方向の案内には「中津岡山」への案内が追加されている。

案内に従い南方向へ 山腹につけられた道を進む

 足下に黄色の境界標を眺めながら、山腹につけられた平坦な道を進む。周囲に展望はないものの、時折現れる大岩に目を奪われる。やがて最後の水場を越えると、シダが登山道の周囲に目立ってくる。真砂の露出する坂を登れば、木の間越しながら大野権現山方面の展望が広がり、双眼鏡を取り出し右の峰を眺めると、丸いおむすび岩がほほえましい。

シダが増えてくる おむすび岩

 左右に明るいシダが続き、少し疲れたらおむすび岩と大野権現山を眺める。とても贅沢な展望に満足しながら坂を登れば、尾根に着き、この先で左右の分岐が現れる。この分岐を右折すれば奥谷山、左折すれば中津岡山と案内されている。このあたり、案内は最小限だが的確な位置に置かれている。

大野権現山 左が中津岡山、右は奥滝山

 ここでは分岐を左折して中津岡山の山頂に向かう。平坦な尾根を少し進み、次の分岐を右に採ればすぐに三等三角点の置かれた中津岡山山頂へ到着。周囲に木々の多い山頂からは、瀬戸内海側の展望は遮られ、北に大野権現山が木の間越しに覗いている。狭い山頂にはお餅のような大岩がでんと横たわり、奥の石柱には陸軍省、陸軍輸送第二十二連隊、昭和十五年六月十日、第五八などと刻まれている。

中津岡山山頂 お餅のような岩

 中津岡山の山頂を出発、次は大岩の見学をする。ほんの数メーター先の分岐を右へ下ると、立派な赤松の下に大岩が点在している。目の前に広がる日本庭園のような景観は必見である。岩の上からの展望は木の間越しだが、立ち位置を変えながら、大野権現山と周辺の山々を望むことができる。

展望の岩 展望を眺める

 大岩の場所を出発、奥滝山への分岐まで戻り、西へ続く登山道を進む。自然林の下、気持ちの良い道を進むと、間もなくピークへ着く。奥滝山へはこのピークを右折し、坂を下るが、奥滝山の山頂と山頂の大岩を眺めるため、この分岐を道なりに少し南へ向かってみた。5分も進めば西に567mピーク、その左に奥滝山と山頂下の大岩を木の間越しに眺めることができた。

ピークへ着く 奥滝山と大岩

 先ほどの分岐まで引き返し、案内に従い西へ向かって坂を下る。この先で少し登り返し、緩やかな傾斜の坂に安心していると、少しずつ坂の傾斜は増し、最後の急登を踏ん張ると大野権現山などを見晴らす展望の尾根へ着く。少し立ち位置を変えながら周囲に広がる展望を眺める。本登山中、自然林を楽しむ場所はふんだんに盛り込まれているが、展望の広がる場所は意外と少ない。従って、展望地では充分時間を取って周囲に広がる景色を楽しみたい。

ピークから坂を下る 急な坂を登る

展望の尾根から眺める大野権現山

 尾根上の展望地を出発、自然林の下に続く平坦な尾根道を南へ向かって進み、最後に少しの坂を登れば567mピークへ到着。馬酔木の木の横に転がっている木札には、「馬ノ口山」と書かれている。この山頂から右方向と直進方向へ分岐し、奥滝山へは直進方向へ進路を採る。

567mピークの島ノ口山

 なお、ロックガーデンを眺めるため、右方向へ寄り道する場合、一旦急な坂を下り再び登り返す。この先尾根道を西へ進み、下り斜面が始まる地点から南側を眺めると、迫力ある奥滝山のロックガーテンが目の前に広がる。双眼鏡を取り出し岩場を眺めると、息を呑むような素晴らしさ。やはり私は、岩が大好きだ。

展望地から眺める奥滝山ロックガーテン

 さて、567mピークの島ノ口山を出発、南西方向に奥滝山と山頂の露岩を眺め、ピークからほんの少し下ると、この先からは本登山中一番の、気持ちの良い尾根道が続く。展望が広がるわけでもなく、ただただ平坦な道なのだが、周囲には手つかずの自然が残り、多くの人が歩くことにより踏み固められた登山道がとても新鮮である。

樹林越しに奥滝山を眺める 気持ちの良い尾根道が続く

 やがて、正面に大岩が現れ。岩を左に眺めながら坂を登れば、奥滝山の山頂へ到着。露岩の山頂に立てば、北から東、更に南へ向かって180度の展望が開けている。本日は春の嵐、春一番の吹き荒れる天候だが、空気の澄んだ日には、安芸の宮島、大野権現山など素晴らしい展望が広がること間違いない。

左に奥滝山の大岩を見る 岩の奥滝山山頂
明るい山頂 宮島

奥滝山から眺める周囲に広がる展望(動画)

 岩の山頂より、眼下に広がる展望を充分堪能した後、南西方向へ向かって少し下る。目の前に現れたのはロックガーデンと呼ばれる岩場。そして岩の上からは眼下に渡ノ瀬貯水池などの展望が広がっている。たまたまと言うか、春一番の強風吹き荒れるロックガーテンの上に立つと、身体ごと吹き飛ばされそうになる。

ロックガーテンから広がる展望

岩・岩・岩のロックガーテン

 遠くに三倉岳などの名峰が見えるはずだが、生憎の天候。カメラも強風のためブレ加減、まともに写すことさえ難しい状況である。ロックガーデンから周囲に広がる展望を眺めた後、風裏にてのんびり昼食タイム。小雪交じりの春一番なので身体が冷える。冷えた身体を温めるため、昼食後は珈琲・紅茶などを飲んで奥滝山を出発。ロックガーテンから周囲に広がる展望を眺めて奥滝山の山頂へ移動、やはり眼下に広がる展望は素晴らしい。

ロックガーテンから眺める展望(動画)

 奥滝山の山頂を出発、567mピークの島ノ口山、尾根上の展望地、中津岡山への分岐などのポイントを次々に通過、登山口から最初に支尾根へ取り付いた地点へ着いた。この分岐を左折すれば、10分程度で登山口へ戻るが、時刻はまだ午後2時。遠くへの遠征と違い、近場なのでたっぷり時間の余裕がある。そこで、この分岐を直進し、帆足峠まで整備された山道を歩くことにした。

登山口への分岐を過ごして直進 露岩の目立つ530mピーク

 気持ちの良い自然林の下、アップダウンを繰り返すと、進行方向には木の間越しながら露岩の目立つ530mピークが視界に入り、やがてピークへ向かう急登に立ち向かう。整備された登山道なら補助のロープが置かれている場所だが、野趣あふれるこの山中に、そんな文化的なものは必要ない。ただし、急な斜面には目印のテープが続き、とても心強い。

急斜面を直登する 宮島を眺める露岩の展望台より
舗装路へ着く 目の前にはおおの自然観察の森入口

 間もなく530mピークに着き、尾根道を右折。少し進むと露岩の展望台へ到着、松の先には宮島が美しい。本日は生憎の春霞だが、この墨絵のような風景もなかなか良い。苦労して着いた展望地にて休憩後、帆足峠へ向かう。この先自然林の下を快適に下れば、舗装路に下り立ち、着いたところはおおの自然観察の森入口。この先何の心配もない舗装道を南下すれば20分で登山口へ到着。奥滝山は自然あふれる素晴らしい山である。

渡ノ瀬貯水池から眺めるロックガーテン

大野権現山

ロックガーデン

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 広島県廿日市市 奥滝山 登山口付近のMAP

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