トップに戻る 2019年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
→0:08→ 下山分岐 →0:09→ 隠洞穴 →0:20→ 下山口 →0:18→ 登山口駐車場
道なりに進んでいると左側に猪群山(いのむれやま)登山道常盤コースの案内があり、ストーンサークルと書かれていた。更に進むと六郷満山で有名な無動寺を過ぎ、無明橋で有名な天念寺へ分岐を左に見送る。やがて周囲にノコギリ状の山が広がり、夷耶馬を見晴らす公園があったので立ち寄った。
この公園からは正面から左に窓岩、大仏岩、高城、馬の背、白岩、烏帽子岩、七福岩、不動岩、くじら岩、鷹岩などの奇岩大岩などが一望である。麓に下りると六所神社、夷山実相院、夷山雲仙寺が順に並んで建っていた。この少し先の左側がトイレの整備された中山仙境登山口の夷耶馬農村公園駐車場である。
丁度先行の登山者が一周回りの登山をして帰ってくる所で、登山道は解りやすいという説明を受けた。案内板を眺めていると、無明橋を経て高城へ行き、馬の背を通って隠れウトを過ごし、周回するコースタイムは2時間。無明橋まで30分で高城までは1時間の行程が説明されていた。
登山準備の後、中山仙境ハイキングコースへ向かう。入口にはこれより先に危険な箇所が数多くあること、運動靴など滑りにくい靴を履き、子供や年配者は十分注意して登るよう注意書きが掲示されてた。トイレと休憩所を兼ねた建物をくぐると眼下には小川が流れている。
少しずつ高度を上げれば周囲は自然林に代わり、やがて石仏の置かれた尾根道に着いた。ここで進路は南東方向へ変わり、??宮からの登山道との合流地点へ着く。石仏に手を合わせて小野迫への案内を過ごすと早速鎖が現れた。
岩にしっかりつけられた鎖を辿れば岩峰へ到着、背後には急登につけられた鎖が頼もしい。周囲に広がるノコギリ状の岩峰を鑑賞、これは良い所へ来たと満足感に浸る。一旦樹林の中に入り擬木の階段を辿ると、猪の沼田場の案内が置かれていた。
わずかに高度を上げればベンチの置かれた休憩所へ着く。ここには札所の石仏が祀られていた。札所を過ごし擬木階段などを進むと第五番札所へ着く。この先で足下の狭い場所を通過すると鎖の渡された岩場が見えてきた。
足場を決めながら鎖を補助に高度を上げれば、目の前には大岩がそびえていた。岩がわずかにくり抜かれ、中には仏が祀られていた。この岩には名前がついているのかも知れない。大岩の展望地から周囲を眺めて更に岩峰を進む。
岩場を下り石仏に手を合わせながら細い岩道を進むと、木の根の張り出す場所を過ごす。再び鎖を辿って高度を上げれば、先程まで立っていた大岩が遠くにそびえていた。急登を楽しみながら更に高度を上げると突然無明橋が現れた。
なんとも細い、幅50cm程度の岩の橋だが。この橋の怖い所は二つの岩を拝み合わせた構造の拝み橋で、一定以上の重さが加わると落ちそうな感じがする。進行方向右側には巻き道があり、右側に落下しても高低差は3m程度なので命に係わることはなさそうだ。ただし、左側は奈落の底で渡る場合には左側に気をつけなければならない。
無明橋をこわごわ渡ってみるが、さすがに断崖が目に入りへっぴり腰で通過した。周囲には夷谷の素晴らしい景観が広がり、いつまで眺めていても見飽きることは無い。写真撮影のため何回もこの橋を往復し、最後には恐怖感が無くなった。
目的の一つの無明橋を渡ると、山頂の高城まで300mの案内が置かれていた。再び自然林の中に入り、少し進むと鎖の渡された急登が現れた。鎖を補助に高度を上げれば、岩道の途中に丸い岩の置かれた尾根へ着いた。まるでおむすびのような岩を過ごし周囲を眺めると夷谷の素晴らしい風景が迫ってくる。
岩尾根からの大パノラマを楽しんだ後、更に先へ進む。ここまで来れば山頂の高城は目の前にそびえているが、山頂へ着くまでには細くて険しい岩峰を進まなければならない。まずは一旦高度を下げて高城との鞍部へ下る。ところが、足下は不安定で鎖を伝って横歩きをする所を通過、更に高度を下げて鞍部に下り立ち、今度は細い岩の橋を渡って対岸へ着く。
今度はカニの横歩きで少しずつ高度を上げる。岩の下に祀られた九番札所に手を合わせ、岩の横を通過して尾根道へ出る。左右に自然林を眺めながらしばらく進むと向かいに岩の壁が見えてきた。目の前に現れた鎖を補助に、わずかに高度を上げれば高城の下に出た。
岩の目立つ道を進み左側の切れ落ちた岩道を登れば、中山仙境山頂の高城に着いた。四等三角点の置かれた山頂には天照皇大神の石柱が立ち、横には石仏も祀られていた。周囲には360度のパノラマが広がり、夷谷の絶景を満喫する。やがて下から登山者が到着したので山頂を譲り、横の展望地へ向かった。
展望地から向かいにそびえる山などを眺めて下山を開始。鎖を伝って高度を下げ、次に高度を上げれば馬の背と言われる場所を歩いていた。中山仙境札所の案内を過ごし、絶景を楽しみながら緩やかな傾斜の道を進んでいると、行き止まりになった。
行き止まりからわずかに引き返し、下山用の鎖を確認して急斜面へ向かう。鎖を補助に慎重に高度を下げればわずかで垂直に下がる鎖の場所は終了、この先でもいくつか補助の鎖が渡された危険箇所を通過、やがて岩屋の前に着いた。
白っぽい岩がくり抜かれた岩屋は隠洞穴と案内されていた。ここから県道までは600mとあり、まもなく下山口へ着くはずである。この付近の足下は乾燥しており、とても白いのが印象的でだった。隠洞穴の先から右下へ続く道を辿り、周囲が植林帯に変われば大岩も増えてくる。
更に道なりに下れば県道へ到着、進路を左に採りしばらく歩けば登山口の駐車場へ帰り着いた。中山仙境の周回はもう一度歩いてみたい峯道である。周辺観光の後、近くにある夷谷温泉で汗を流し、天念寺へ立ち寄ってみた。
鬼会の里の駐車場から岩峰を眺めると有名な無明橋が小さく見えた。素晴らしい、この橋には明日登ろうと決めた。
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