物見ヶ岳(ものみがだけ)・高羽ヶ岳(たかばがだけ) 山口県阿東町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2013年3月23日 高羽ヶ岳〜物見ヶ岳 大規模林道コースを見る 2005年7月18日(月曜日) 物見ヶ岳(阿東町) 登山口 橋本第二踏切 ガイド本 雑誌ゆうゆう 11号 登山開始 10:52 山頂到着 13:15 下山開始 13:57 下山終了 17:22 登山時間 2:23 山頂滞在時間 0:42 下山時間 3:25 所要時間数 6:30
高羽ヶ岳(阿東町) 登山口 橋本第二踏切 ガイド本 雑誌ゆうゆう 11号 登山開始 10:52 山頂到着 13:15 下山開始 13:57 下山終了 17:22 登山時間 4:36 山頂滞在時間 0:19 下山時間 1:35 所要時間数 6:30
朝から暑いが今日は山口の100山に登ることにした。本日は阿東町の物見ヶ岳から高羽ヶ岳への縦走を目指して出発する。周南市の鹿野を抜けて阿東町の徳佐に入り、国道9号を山口方面に下り、道の駅長門峡の先の駐車場に自転車を置き、縦走終了後に登山口まで帰るための交通手段とする。更に国道9号を下り親睦のバス停から国道と別れ、JR山口線の橋本第二踏切を渡った先の右側に広場があったのでここに駐車して登山を開始する。
すぐ先には左側に向かう坂道があり、道の右側には物見ヶ岳(746m)登山口の道標が立っている。道標に従って緩やかな左カーブの坂道を登って行くと道はすぐに右に向き、そのまま真っ直ぐに進んで行くと正面に墓を見る。墓の右側には再び物見ヶ岳登山口の道標があり、山頂まで1時間30分と書いてある。また、登山道が途中崩壊しているので注意が必要とも書いてあった。
登山口の道標を過ぎて、檜林の中を進んで行くとイノシシ除けの電線が張り巡られてあり、イノシシの被害の酷いことが感じられた。水路を越えるところで電線を跨いで山道に入る。檜林は日射しを遮ってはくれるが今日は蒸し暑い。
登山開始から20分程度で笹が見えるが登山道は歩きやすい道が続いている。左下には沢が流れており、とても涼しく感じる。更に5分で左下に綺麗な滝を見る。これから先は沢を渡ったり沢の横を通ったりの道となる。
登山開始から35分で登山道の崩壊箇所を抜けるが大した崩壊とは思えないような道だった。更に5分で女滝、その先の昭和炭窯と印象的な場所を通り過ぎる。ここまで坂は緩やかだったが少し急いだので大汗をかいている。綺麗な沢の横に座り込み、小休止を取る。コップで沢の水を汲みのどを潤す。これが冷たくておいしくて癖になりそうな旨さだ。再び元気になり歩き始める。
周囲は相変わらず木々に覆われ、日射しは遮られており暗い道を進むことになる。平滝を過ぎると登山開始からは既に1時間を過ぎている。この辺りで一旦沢から離れる。まだまだ先は長い気がする。坂道がだんだんきつくなり、あえぎながら登って行くと再び沢と出会う。丁度喉が渇いていたのでコップで沢の水を飲む。本当に冷たくておいしい。目の前には五合目標識があり、残りが見えてきたのでようやく安心した。
五合目を過ぎると坂はますます急になり、少し歩いては立ち止まり状態が続く。五合目を過ぎて5分も進むと道は左側に向き滑る岩を登るようになる。道を折り返して進むと左側に大岩を見る。相変わらずの急坂を少しずつ進んで行くと物見小滝と書いた標識に出会う。沢の手前には横になった木があり、自然のベンチのようになっている。木に腰掛けて沢の水を汲んで飲むのがおいしい。ここで沢の水を水筒に汲み、山頂で飲むコーヒー用の水とする。
標高はもうすぐ600m、周東町の物見ヶ岳と共通点があるとすれば標高500mを越えたところに沢があり、冷たい水を飲むことが出来ることくらいである。沢と別れて少し進むと檜の植林帯に出る。檜の植林帯は坂が急なのでまたまた喘ぎながら坂を登って行く。
10m進んでは小休止と言うことを繰り返しながら少しずつ高度を上げて行くと前方が明るくなり、尾根道に到着した。尾根道を右に進むと一旦坂を降りるようになり、左側に分岐がある。これが高羽ヶ岳に向かう縦走路のようだ。まずは物見ヶ岳に向かって一旦坂を下り再び登り返すと物見ヶ岳山頂に到着した。登山時間2時間28分の長い道のりだった。
物見ヶ岳山頂からの展望はほとんど無く、わずかに西方面がカヤトの間から少し見える程度である。山頂標識横には絶景天狗岩約100mの標識があり、道標に従って一旦下るがすぐに笹藪道となり降りるのに難渋する。背丈以上の笹を降りて行くがなかなか天狗岩に着かない。そのうちに単独行の不安の虫が騒ぎだし、笹の下の大岩を超えるともうこれ以上行っても大岩はないのではないかと思い始め、笹藪の途中から山頂に引き返した。
山頂で遅い昼食を取り、休憩がてら途中の沢で汲んだ水を湧かしてコーヒーを作った。このこのコーヒーがとてもおいしく、これまでの疲れが吹き飛んだ。物見ヶ岳山頂でゆっくり休憩して次なる高羽ヶ岳に向かって縦走を開始した。
高羽ヶ岳分岐を右に取り、緩やかな坂を下って行く。途中で目印のテープを確認しながら進み、テープを見失ったら元の道まで戻り、再びテープに従って降りて行く。一旦鞍部に降りて気合いを入れて登り返して行く。登り返しの道は急だが、大して高低差は無くすぐにピークに着く。ピークから尾根道を進んで行くとどうも右側に展望が広がっている。縦走路をはずれて明るいところに向かうと突然展望が開けて物見ヶ岳方面が大きい。じっくりと観察すると山頂から見て左の肩の所に大きな丸い岩が見える。 展望地から南方面の展望 しまった! 中央少し左に大きな天狗岩が見えた! しまった!天狗岩はかなり下ったところにあったのだ。大きな忘れ物をしたような気がしてがっかりする。再び物見ヶ岳に戻る気力はなく、初めての展望を楽しんで縦走路に戻る。すぐに道は左に分岐する。一旦坂を下って行くがここで踏み跡が無くなる。不安になり元のテープまで戻りじっくりと目印を探すと踏み跡は右に分岐し、鞍部に降りて再び登り返すが、この辺りから木の間越しに前方の高羽ヶ岳の勇姿を見ることが出来た。
道は踏み跡が怪しくなり目印を慎重に探しながら進んで行くので時間がかかることこの上ない。坂も急なので少し進んでは喘ぐ状態が続くが、本日酸素を忘れたため犬のようにハアハア息をしながら喘ぐ。水は充分に用意しているので安心して飲めるが坂が急なのには参った。少し進んでは小休止を繰り返しながら高度を上げて行く。
ようやく目の前に笹藪が見えてきたので休憩をして気合いを入れて笹藪に入る。急な坂の笹藪に取り付くと、背丈以上の笹藪であることに気が付いたが、我慢して笹を掻き分けながら進んで行くと、5分も掛からずに高羽ヶ岳山頂に到着した。物見ヶ岳からは1時間半をかけて山頂に到着したことになる。
高羽ヶ岳山頂は狭く背丈以上の笹藪が目の前に広がっている。ただし、山頂からの展望はほとんど無く、北方面にわずかに大野岳が見える程度だった。物見ヶ岳から高羽ヶ岳山頂まで一気に進んできたので山頂に座り込み下山に備えてスポーツ飲料を作る。下山方面を見ると笹藪の下山道が右と左に分岐しており左右の道の区別が付かないので一旦坂を降りて確認すると左の道から登ってきたことが分かった。しばらく山頂で涼んだ後下山を開始する。 高羽ヶ岳山頂から周囲の展望はない 笹藪の右の道を取り降りて行くと、とてつもなく急な笹藪が続いていた。一気に急な笹の道を下って行くと10分で笹の道と別れることが出来た。まだまだ標高600mを少し下ったところで沢の横に出る。
沢の音が涼しくコップで沢の水を飲むと冷たくて気持ちが良い。綺麗な滝を横に見ながら降りて行くと、沢の水量がだんだん増えてくる。少し日射しの当たるところに出ると藪が非常にきつい場所に出る。
藪を掻き分けて進んで行くと一旦沢に出て安心できるような道となるがすぐに藪道となり、歩くのに難渋する。登山道は苔むしており、湿気のせいかとても滑りやすく実際に何回か滑って転倒しかけてしまった。なんとか体勢を立て直しながら大きな怪我もなく坂を降りて行く。
高羽ヶ岳山頂からは約1時間で林道終点に到着し、右横に鑪精錬所跡を見ながら降りて行く。林道は荒れておりとても普通車で通れる道ではない。雑草に覆われた林道を慎重に降りて行くと薬師堂跡・御堂跡を見て振り返るとこの林道はたたら林道であることが分かった。
更に道を降りてJR山口線の踏切を越え、道の駅の長門峡を過ぎてその先の駐車場に停めてある自転車と再会した。。ここまで全行程6時間30分だった。
自転車に乗って国道9号沿いのバス停親睦を過ぎ、その先の橋本第二踏切を渡った先の駐車スペースにたどり着いた。自転車の行程は2.1kmであるがとても長く感じた。全身びしょ濡れの服を絞ると汗が滴り落ちる状況だ。汗で濡れた服を着替えてようやく今日一日の行動を思い起こすことが出来た。 二日前に梅雨が明けて本日の最高気温は33度、登山開始から高羽ヶ岳山頂までに要した時間は、短い我が登山史上最も長い山頂到着時間4時間36分であり、縦走時間6時間30分も過去最長時間を記録した。当然最も苦労した山となり、全行程6時間半の縦走はくたびれた。 滝を眺める きれいな沢 滑滝 物見ヶ岳山頂 展望地 森 高羽ヶ岳山頂 高羽ヶ岳の滝 大野岳 前の山 石童山 を見る 次の山 西光寺山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 高羽ヶ岳 登山口付近のMAP |