経ヶ岳・多良岳周回(きょうがだけ・たらだけ)長崎県大村市・諫早市

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2017年4月30日
登山口駐車場 →0:25→ 八丁谷 →1:20→ 中山越 →0:22→ 舞岳分岐→0:33→ 

経ヶ岳 →0:22→ 舞茸分岐 →0:13→ 中山越 →1:25→ 金泉寺小屋 →0:30→

多良岳 →0:15→ 金泉寺小屋 →0:10→ 西野越 →1:00→ 八丁谷 →0:25→ 登山口

全歩行時間 7時間 0分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 長崎遠征の2日目は、今回で一番ハードな行程で、多良山系最高峰の経ヶ岳から多良岳まで縦走してその間に2山の追加をしようという贅沢な登山。全行程で7時間はかかりそうなので、足の負担を軽減するため、ゆっくり時間を掛けて登山を楽しむことにする。経ヶ岳の登山口の黒木駐車場へ着き、登山準備を終えたところで午前7時になっていた。

黒木駐車場(登山口)を出発

 駐車場を出発し黒木林道を西へ進む。すぐに左右の分岐へ着くが、左は駐車地なので進路は右へ採る。この先から一般車両は通行禁止、車止めのチェーンが渡されていた。なおも舗装道歩きが続き、樹間越しに北を眺めれば経ヶ岳への山脈が見えている。
車止を越える 八丁谷
 やがて橋を渡ればこの付近が八丁谷と呼ばれる地点、右には猿田彦大神が祀られている。そのまま進路を北へ採れば、「右に金泉寺、多良岳」の案内が立ち、「金泉寺へ1.8km、多良岳へ2.5km」と案内されていた。なお、この道は本日の下山時に使用する予定である。
猿田彦大神 金泉寺分岐(クリックで拡大)
 「中山越へ1.5km、経ヶ岳へ3.3km」の案内を確認して北へ進むと、右方向へ進路が変わる。それまでの舗装道がから未舗装の道に変わり、中山越の案内を過ごすと、道幅も狭くなる。案内横にはレスキューポイント番号301の表示があり、万一の事態の際にこの番号を伝えれば、すぐに位置が解るようになっている。
レスキューポイント 沢を越える
 周囲は自然林に覆われ、山腹につけられた道を辿ると、目の前には多くの苔むす岩が転がっている。ここで沢を渡って対岸へ着き、植林帯の中につけられた道を進む。足下の不安定な場所には太いロープが渡されており、ロープを補助に安心して進むことができる。
補助のロープ 再び沢渡り
 この先でも沢を渡り、鎖の渡された難所を通過するのだが、時々進路に迷うことがある。そんなときにはケルンを目印に進むと良いことが解った。この山での登山の目印は低く積まれたケルンだ。このことに気づけば、安心して進路を見つけることができる。
小さなケルンが目印 炭焼跡
大きな炭焼跡(クリックで拡大) 大滝(クリックで拡大)
 ところどころに残る炭焼きの跡を眺め、足下の不安定な登山道を辿る。苔むす岩を鑑賞、運が良ければ美しい滝も鑑賞できる。単調になりがちな登山道だが、要所にアクセントがちりばめられている。
案内表示 鎖場

案内を確認しながら進む

広い登山道
 高度が上がり、中山越が近づいてくると、周囲は広く緩やかな傾斜となる。ここで私は広い登山道の右端方向へ移動したことにより、正しい登山道から離れてしまった。更に悪いことに、そのまま尾根へ向かったため、最後に急な傾斜へ向かうことになった。
中山越へ到着(クリックで拡大)
 もう中山越へ続く尾根道が近いことは解っていたので、そのまま強引に尾根へ向かうと、案の定中山越の東側へ出てしまった。そこで西へ向かうとすぐに中山越へ到着、ようやく平坦な場所に着いた。この交差点を北へ採ると中山キャンプ場へ向かうことになる。
最初の舞岳分岐 大岩の左側を進む

ツツジを見つける

舞岳への分岐を通過

 ここでは進路を西へ採り、経ヶ岳に向かう。5分も歩かないうちに舞茸へ続く手製の案内を左に過ごす。この地点はガイドにある舞茸分岐とは違うようだ。そのまま踏み跡を辿り、急な坂を登るとようやく舞茸への分岐へ着く。この先からは急登が待っていた。
急登 岩場(クリックで拡大)
 急な坂にあえぎながらそれでも一歩ずつ歩を上げればますます坂の傾斜はきつくなる。やがてロープの渡された難所の岩場に取り付き、くたくたになりながら高度を上げる。ここで背後を振り返れば、ミヤマキリシマの花が見事である。この辺りで2名の登山者が相次いで私を追い越していった。
更に急登が続く 木の根に助けられる
 舞茸分岐から山頂までガイドによれば登り25分、もうわずかな距離だが坂の傾斜がきつい。苦労しながら急登へ向かい、舞岳分岐からは33分で経ヶ岳の山頂へ着くことができた。ガイドに対して8分の遅れはどうしたことだろう。微妙な感覚である。
経ヶ岳山頂(クリックで拡大)
多良岳と国見岳(クリックで拡大) 五家原岳(クリックで拡大)
 さて、山頂には2名の登山者がおり、展望はすこぶる良好である。南に五家原岳、南東には多良岳の特徴的な山容を眺めることができた。山頂に置かれた登山ノートにコメントを残して次の目的の多良岳を目指す。
中山越を通過 ミヤマキリシマ
大岩
 元来た道を引き返し、中山越を通過しそのまま尾根道を進む。やがて890mピークを越え、アップダウンを繰り返す。途中で笹ヶ岳と西岳への登山道があるそうだが全く気づかなかった。この縦走路上で美しいミヤマキリシマの花を眺めたので、満足行く登山である。
多良岳が視界に入る 岩壁
多良岳とミヤマキリシマ 金泉寺手前のピーク
金泉寺(クリックで拡大) 金泉寺小屋
 ミヤマキリシマの先に多良岳を眺め、更に高度を上げれば、間もなく平坦なピークへ着き、ピークから下れば広く平坦な金泉寺へ着いた。修復された本堂へ参拝、小休止の後、多良岳へ向かう。
金泉寺から多良岳へ向かう 多良岳への分岐
分岐には石仏などが祀られている 石段へ向かう(クリックで拡大)
役行者座像(クリックで拡大)と石碑
 舗装道を辿りわずかに進むと左への分岐があり、分岐の側には石仏が2体祀られていた。そのまま平坦な道を進むと、正面に石段が続いている。石段を登れば、左右に石鳥居が立ち、この下を潜って役行者へ参拝。役行者の横には多良嶽大権現の石碑が置かれていた。
石段を登る 岩の間を進む
 さあ、いよいよ多良岳へ向かう。急な階段に取り付き、一歩一歩慎重に高度を上げる。石段が終われば山頂まで300mの案内を過ごす。この先より坂の傾斜が緩まるものの、今度は不規則な岩の間を抜けて行く。
岩場 ロープを補助に進む(クリックで拡大)

急登が続く

 この折り返し地点で多良岳へ200mの案内を過ごし、少し進むと右の岩には数名の寄進者の名前が刻まれていた。この先でロープや鎖を補助に高度を上げれば、国見岳と多良岳の分岐へ出る。ここではまず目的地の多良岳へ向かって進路を右へ採る。

多良岳へ向かう

倒壊した石段を登る

山頂に祀られた祠(クリックで拡大)

記念撮影

多良岳から眺める経ヶ岳(クリックで拡大)

 足下は狭くなり、ロープを補助に平坦な道を進むと石段が現れる。この石段を登ったところが多良岳の山頂である。正面には社が置かれ、歴史ある祠であることが解った。次に北西方向を眺めれば、雄大な経ヶ岳が一望である。
国見岳山頂 国見岳から眺める展望
再び金泉寺 歴史ある石組
 山頂にて小休止の後、今度は国見岳の山頂へ行き、展望を眺めた後、金泉寺へ下った。金泉寺小屋の左側から平坦な道を進むと間もなく五家原岳と黒木への分岐に着いた。ここで黒木へ3.5kmの案内に従い進路を北へ採る。
小屋の左から黒木登山口へ引き返す 黒木登山口へ向かって分岐を右折
オオキツネノカミソリ ロープを補助に下る
 坂を下っていると青々とした草原が広がっている。案内を見るとこれは全てオオキツネノカミソリとのこと。これはすごい群生地で、花期には堪えられない風景が広がることだろう。それにしてもすごい群生地である。
経ヶ岳が見えている 岩屋
炭焼跡が多く残っている 歩いた稜線
 これから先は樹間越しに経ヶ岳を眺めながら高度を下げる。途中には足下の不安定なところもあるので慎重に下り、延々と続く道を下れば最初に分岐した林道と合流した。この先からは何も心配の要らない舗装道歩き。間もなく駐車地まで戻った。
龍神温泉かやぜの湯 リンガーハット
 黒木駐車場から市街地へ向かって引き返していると、萱瀬地区で龍神温泉かやぜの湯を見つけた。この温泉でのんびり汗を流し、夕食はリンガーハットの長崎宿町店でチャンポンを食べた。チャンポンの本場の長崎で食べるチャンポンはとても美味しいのである。
 明日は五島列島福江島へ7時20分発のジェットホイルで向かう予定である。
長崎ちゃんぽん 長崎港の夜景
炭焼跡
大滝
岩場
中山越
経ヶ岳山頂
五家原岳
多良岳
金泉寺
石鳥居
役行者
多良岳の祠
多良岳から眺める経ヶ岳
 前の山 九千部岳 を見る

 次の山 五島列島 七ッ岳 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 長崎県大村市 経ヶ岳  登山口付近のMAP
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