トップに戻る 2018年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
→0:20→ 作業道 →0:15→ 小田山 →0:05→ 展望岩 →0:03→ 手水鉢岩
→0:07→ 小田山 →0:15→ 分岐 →0:30→ イラスケ登山口
この入口に小田山の案内が置かれているが、案内自体は目立たない素材なので、見つけるのには苦労した。案内には山頂から南東に緩やかに下った所にある展望地には、手水鉢と言う巨岩があり、中央のくぼみは常に水を湛えていること、その下に位置する岩窟は、古くは修行僧などの行場として使われていたと言われており、山頂には奈良時代の高僧行基が開いたとされる本照寺跡があるなど、行基伝説も伝わっているそうだ。
分岐に入り、道なりに折り返すように左方向へ進む。すぐに右方向に進路をとれば終点が登山口で、この付近に数台程度駐車することができる。広い登山道に入ると足下には落ち葉が堆積している。坂の傾斜は緩やかなので自然に速度が上がる。鉄塔巡視路特有の色の札が木に巻かれており、安心して進むことができる。
時折左右から草の被る箇所も見受けられるが、大して苦にはならない。間もなく前方が開けると、小田山の雄姿が現れた。これから向かう山頂を確認できるのはうれしいものである。小田山の左に見えている鉄塔はこれから先で潜るものだろう。
展望地から少し進むと右からの分岐と出会う。ここには巡視路の標柱が置かれていた。この先から頭上を樹林が覆い、少し坂の傾斜が増す。足下は滑り易い赤土状の道に変わるので慎重に足場を選びながら高度を上げる。やがて前方に送電鉄塔が現れ、この下に着くと樹間越しながら小田山を眺めることができた。
鉄塔下を出発し道なりに進めば間もなく丁字路の分岐へ着いた。左は笹ヶ峠で右は小田山、分岐を右折し小田山へ向かう。相変わらず広い登山道を進むと、次第に坂の傾斜が増し、足下が滑りそうになる。こんな急登には補助のローブが渡してあり、ロープを伝って高度を上げる。
急登を乗り越えた先には大岩が座っており、岩を右に過ごし更に高度を上げれば、樹間越しながら北に展望の広がる場所に出る。方向から考えると水丸山かも知れないが、山名を確認することはできなかった。
進路は右へと変わり、少し登ると昔の作業道へ出た。作業道を横切ると更に上へと登山道は続いている。取り付きから少し進んだ所で北を眺めると鉾取山付近が見えているようだ。
これから先は山頂に向かってまっすぐ続く急登が続き、辛抱しながら高度を上げれば平坦な小田山の山頂に着いた。周囲を樹林に囲まれた山頂からは展望は望めないが、ここには大きな一等三角点が置かれていた。
展望岩の案内に従い東から南東へ方面へ道なりに下ると大きな岩がそびえるように現れた。この上に向かうためのロープが渡されていたのでロープを伝ってに岩上に立ち、そのまま岩の端まで進むと眼下に黒瀬町の街並み、南南東には野呂山のアンテナが見えている。
岩上からしばらく展望を眺めた後、展望岩を出発する。展望岩から更に下れば手水鉢岩があると説明されているので道なりに下る。わずかに下ると、大岩の上に置かれた岩が見えてきた。この岩には自家製のハシゴが取り付けてあり、ハシゴを登れば正しく手水鉢、中央付近が凹んで水を満々とたたえていた、これぞ正しく手水鉢だ。
樹間越しに野呂山の展望を眺めた後、下山を開始した。展望岩の横を抜け、山頂まで引き返しそのまま往路を引き返した。途中で一人の登山者と出会った。登山者に出会うのも久しぶりである。
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