岩山「権現山」・御器伏・大迫山(いわやま・「ごんげんやま」・ごきぶせ)・おおさこやま)山口県美祢市秋芳町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2013年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 平成25年4月13日 駐車場 →0:35→ 峠 →0:15→ 権現山山頂 →0:15→ 御器伏山頂 →0:15→ 権現山山頂 →0:10→ 峠 →0:15→ 大迫山山頂 →0:07→ 峠 →0:23→ 駐車場 全歩行時間 2時間 15分 久しぶりに山口県の山歩き、今回は美祢市の山へ向かう。最初に向かうのは岩山(権現山)と御器伏、大迫山で登山口は秋吉台国際芸術村。所定の駐車場へ車を置き、登山を開始する。北を眺めると、前方に岩峰が見えている。これがこれから向かう予定の権現山である。
秋吉台芸術村の入口で真っ赤なモニュメントを眺めて宿泊棟の前を進む。やがて事務局とホールの分岐が現れるので右道を採り、街灯下の石段を登って遊歩道に入る。左に芸術村の建物を見ながら遊歩道を北へ進むと、すぐに右への分岐を過ごし、更に進むと右には庚申塚が祀られている。
この先の左側に秋吉台国際芸術村散策路案内図が掲示されている。これから向かう眺望コースは、権現山(岩山)山頂まで約2.5km、徒歩30分と案内されている。右に石垣を見ながら進むとY字分岐が現れるので、案内に従い右折する。この先要所に案内が置かれているので迷う心配は無く、遊歩道はよく踏まれており、安心して歩くことができる。
右下の植林帯を見下ろすと、棚田跡が続いており、ここには昔の生活の跡が残っている。間もなく左に「3合目ため池・ちょっと昔まで人の住んでいただんだん畑跡や、ため池のなごりが見られます」の案内を見る。
分岐の案内に従って進むと、周囲には竹が増えてくる。「4合目・権現山の龍」の案内には、「土中を通って、竹やぶを光に向かってかけのぼっています。」とある。竹林の中につけられた道は、緩やかに右へカーブし、まさに龍がかけのぼるイメージである。
すぐに現れる案内に従い、次の分岐は折り返すように左へ進路を採る。少し倒れた竹が進路を塞ぐも、大した障害ではない。すぐに平坦な作業道と合流、明るい自然林の下を進むと、右に「6合目・赤土の崖」が現れる。案内には、「この土で芸術村の窓ガラスに絵を描きました。」とある。
平坦な遊歩道を更に進めば、「7合目・象石」の案内があり、「ここら辺、岩ゴロゴロゾーン。みんなも岩や木に名前を付けてみよう。」と書かれている。確かに、周辺には岩が目立ち、ピアノ石や七角形の石の舞台などの奇岩が現れる。また、ここまで来れば、山頂まで約15分と案内されている。
快適な遊歩道を歩いていると、進行方向には木が横たわっている。横の案内には、「8合目の門」とあり、「ここをくぐると、この先景色がだんだん変わってきます。」とある。確かに少し進めば、左側に木の間越しながら展望が開ける。間もなく峠へ到着、権現山へはこの峠を右折、東へ向かう。
すぐに「9合目の広場」を通過、「これから先は、ちょっと険しい。両手を使って登りましょう。もうすぐ山頂!」と案内されている。すぐに案内通りの岩場が現れ、補助のロープを伝って高度を上げる。大した傾斜ではないが、ワクワクするような岩場に感激。久しぶりに岩山を登る気がする。
間もなく「第一展望地点」へ到着、ここでは「祠の神様に挨拶して、まだ行けそうなら先へ」と案内されている。早速岩の上に祀られた祠の神様へ参拝する。背後(西)を振り返れば尖峰の大迫山が美しい。
岩場の上から改めて周囲を見回せば、眼下に出発点の芸術村、南に荒滝山と日ノ岳、西の秋吉台には龍後峰、その右に特徴的な山容の花尾山、緑の草原の右には桂木山、鯨ヶ岳が覗いており、まさに素晴らしい展望が広がっている。第一展望地点を出発、簡単な岩場を楽しみながら高度を上げる。 尖峰の大迫山と秋吉台 第一展望台から眺める風景 高度が上がるたびに展望は格段に開け、展望広がる第二展望地点へ到着した。案内には「ここが山頂。おもいっきり深呼吸して叫んだりしましょう」と書かれている。山頂からは、先ほども眺めた秋吉台にそびえる龍後峰、花尾山、桂木山、鯨ヶ岳、そして正面に御器伏、右に西鳳翩山、手前には大田の街並みが広がっている。 権現山の山頂風景
権現山から眺める周囲に広がる展望 しばらく美しい展望を眺めた後、目の前にそびえる御器伏へ向かう。岩場を一旦下り、踏み跡を確認して東へ進み、ピークへ到着、ここから北へ進路を採る。疎林の中の歩きやすい場所を探して下りていると、目印のテープが続いていることに気づいた。
尾根を外さないよう下り、鞍部へ到着。そのまま歩きやすい場所を探して坂を登れば、すぐに平坦な尾根の端へ着いた。進路を東へ採り、倒木を迂回しながら進むと、間もなく御器伏の山頂へ到着。三等三角点の置かれた平坦な山頂は、三角点の付近限定で、倒木等が撤去されている。
山頂からは、周囲の木々の背が高く、展望を得ることはできないが、先ほどまで権現山の展望地から眺めていた山頂に立って居るという満足感がある。なお、御器伏の山頂へ至る尾根道は平坦なので、帰路に備えて目印が必要である。当日は、目印が多く見受けられたので安心して引き返し、権現山山頂にて周囲の展望を肴に昼食を摂った。
御器伏の山頂風景 さて、権現山山頂を出発、次は大迫山へ向かう。峠まで引き返し、分岐を右折、少し下ると左(西)側に伐採地が続いている。そのまま伐採地と左の岩場の間を西へ向かう。周囲に見える大岩は、もろい集塊岩のようだ。
少し高度を上げて背後を振り返れば、御器伏と権現山が寄り添うように並んでいる。足下につつじの花を眺めながら、少しの坂を登ると、倒壊した祠が痛々しい、大迫山の山頂へ到着した。祠の下には石垣が組んであり、祠自体は大規模なものだったものと想像される。
大迫山の山頂風景 大迫山からの展望は木の間越しであり、すっきりした展望とは言い難いが、祠跡に出会えたことで満足の山旅である。大迫山を出発、峠を経由し、登山口の芸術村までのんびり引き返した。 駐車場から眺める権現山 祠 秋吉台 秋吉台国際芸術村と荒滝山、日ノ岳 権現山山頂 大田の街並みと西鳳翩山 大迫山登山途中に眺める後器伏と権現山 大迫山の祠跡 前の山 畝傍山 を見る 次の山 松ヶ岳・永明山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県美祢市 御器伏 登山口付近のMAP |