2006年2月12日(日曜日)

入野大平山

登山口 入野地区ヘアピンカーブ手前広場

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

登山開始 →14:22→ 山頂到着 →15:04→ 山頂出発 →15:23→ 共同アンテナ広場着

 →15:28→ 共同アンテナ広場出発 →13:39→ 下山終了 15:54

参考コースタイム

登山開始 →0:42→ 山頂到着 →0:19→ 山頂出発 →0:05→ 共同アンテナ広場着

 →0:11→ 共同アンテナ広場出発 →0:15→ 下山終了

登山時間 1:32

 岩国市のコセンドウ山の帰りに、二鹿より県道130号・国道187号を経由し、錦川を渡り入野地区を目指す。岩国方面から国道2号を玖珂方面に下っていると左手に東入野バス停を見る。バス停の先の最初の入口を左折すると入野地区に入る。

 緩やかな坂の舗装道を進むとヘアピンカーブの手前左側に駐車スペースがあるのでここに駐車する。先に進んでも適当な駐車場所は無い。早速登山準備をし、舗装道を道なりに進んで行くと、背後の北方面にはアンテナ山の二ツ山が見える。

背後に二ツ山が見える

 すぐにT字路に着くので右折し、コンクリートの林道に入る。道の側では農家の方が、椎茸の菌を木に撃ち込んでおられた。挨拶をすると「大平山に向かうには、テレビケーブルのパイプを目印に進むと道を間違えることは無い」と教えて頂いた。また、「最近大平山に登る人が増えている」とも話されていた。お礼を述べて栗林の中の林道を進むと、登山開始から10分で宮利神社の大鳥居に到着した。

栗林の中の林道を進む

 大鳥居の右手には田んぼのあぜ道が続いており、駐車地から真っ直ぐあぜ道を歩いてくると、この鳥居まで舗装道を通らずに着くことが判った。鳥居を潜り進んで行くと右手上に大平山への登山道は続いているが、道を真っ直ぐ進み、宮利神社に参拝し、登山の無事を祈願する。

宮利神社に参拝

 宮利神社から少し引き返して登山道に戻る。登山道は少し掘れており、川底を歩くように進んで行く。ほとんど一本調子の坂が続いており、歩く速度も遅くなる。背後には雲霞山・熊ヶ山、南西方面には蓮華山をそれぞれ木の間越しに見ながら高度を上げて行く。

落ち葉の敷き詰められた道を進む

 道の側には時々テレビケーブルの目印のパイプが埋設してあり、確かに道に迷うことはない。落ち葉の敷き詰められたふかふかの絨毯のような道を少しずつ進んで行くと、宮利神社から15分で少し道は右に向く。

木の間の真っ直ぐな道を進む

 木の間の真っ直ぐな道を進んで行くことになるが、正面に向かって右手には竹林、左手には檜林とこの道を挟んで植生が違っているようだ。真っ直ぐな道を登りきると道は右に向かい、最後の急斜面が待っている。高低差は大したことはないが、この斜面を木に掴まりながら登って行くのがとても嬉しい。

共同アンテナ広場に到着

 目の前に目標点が見えているのでゆっくりゆっくりと登って行く。それでもあっと言う間に展望地の共同アンテナ広場に到着した。まずは山頂を目指すため、そのまま南西方向に進む。

 目の前には薮が広がって来たので完全武装で薮に向かう。倒木や茨を迂回しながら進むこと5分で雪の残る大平山山頂三角点に到着した。山頂付近にはピラカンサスの棘や茨が密集しており、歩くのに難渋するが山頂付近は広く平らな広場となっている。山頂からの展望は木の間越しとなっており、南方面には氷室岳のアンテナを見ることができた。

入野大平山山頂三角点

 山頂から更に西に進むと急に踏み跡のはっきりした尾根道となり、倒壊した祠を確認することができた。祠の周囲には登頂記念プレートが3つ掛けてあった。山頂が荒れているのでこの付近にわざわざプレートを掛けたのだろうか。

山頂の倒壊した祠

 西方面に進んでみると、赤いテープの目印が更に先まで続いている。この先に別の登山口があるのだろうが、既に午後3時を過ぎているので先に進むのは止めて引き返すことにした。再び薮の中に戻り、山頂を経由して共同アンテナ広場まで戻った。

木の間越しの氷室岳

 アンテナ広場からは南東方面に高照寺山のアンテナ、手前には塔ヶ森、南方面には氷室岳のアンテナを木の間越しに確認することができた。この広場からは東北東方面の展望が開けており、ゴツゴツした広島方面の岩山が見える。この山が宮島の山なのか大竹の山なのかはっきりしないのが残念だ。

広島方面のゴツゴツした山

 双眼鏡を取り出し周囲の展望を眺めた後、下山を開始した。登山者の多い山では、ロープが渡されていると思われるような急な斜面を、木の助けを借りてゆっくりと降りて行くのがとても嬉しい。そういえば最近は登山道の分かり易い、整備された山ばかり登っていることに気が付いた。

登山口の正面には熊ヶ山と雲霞山が並ぶ

 急な下り坂をゆっくりとストックを使い降りて行く。アンテナ広場から一気に降りること10分で宮利神社の鳥居まで到着した。鳥居を抜け、帰りは舗装道を避けて田んぼのあぜ道を通って降りて行く。結局アンテナ広場から16分で駐車地まで戻り登山を終了した。

 下山は本当にあっと言う間だったが、このような里山を紹介できるのも登山の楽しみの一つであり、その地域において大切に護られている社を訪ねると、身も心も清められる気がする。

 前の山 コセンドウ山 を見る

 次の山 田尻山・深山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 入野大平山 登山口付近のMAP

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