平成18年 2月19日(日曜日) 田尻山・深山 ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない 登山開始 →9:02→ 峠到着 →9:34→ 山頂到着 →9:48→ 山頂出発 →10:04→ 峠到着 →10:23→ 深山到着 →11:05→ 深山出発 →11:15→ 県道到着 →11:35→ 下山終了 11:55 参考コースタイム 登山開始 →0:32→ 峠到着 →0:14→ 山頂到着 →0:16→ 山頂出発 →0:19→ 峠到着 →0:42→ 深山到着 →0:10→ 深山出発→0:20→ 県道到着 →0:20→ 下山終了 登山時間 2:53 山に登りたい、山頂からの素晴らしい展望を眺めたい、少し薮こぎもしたい、ついでに縦走もしたい。こんな贅沢な気持ちを持って周東町の田尻山・深山に向かう。柳井から県道7号を通り周東町田尻地区に着くと、右手に中田八幡宮の鳥居が見えたので参拝し、登山の無事を祈願する。その先の大規模農道交差点を右折し、少し柳井市伊陸よりに東方面に進み、左手に分岐する道に入る。 中田八幡宮に参拝 正面の地震観測施設前に駐車し、すぐに登山を開始する。少し進むと左手にため池を見てその先の分岐を左に取る。なお、分岐の側にはNTTの電柱(奥畑支15L3L)があり、舗装道を進むこと3分で左の未舗装林道に入りいよいよ山道に向かう。 地震観測施設手前から登山を開始する 山道に入ると同時に右下の小川のせせらぎが心地よく聞こえてくる。すぐにイノシシ除けのトタンが並べてある場所に着くのでトタン板を跨いで先を進む。トタン板を跨いだ直後からイノシシの掘った穴が目に付き、この付近にイノシシの多いことがよく分かった。更に進むと左に池があり、池に近づくと一斉に鴨が飛び立ったのでびっくりした。 左に綺麗な池を見る 広く歩きやすい林道を進んで行くと、右からの分岐と合流しその先には道の真ん中に穴の空いている場所が待っていた。慎重に穴を迂回して進むと段々道が細くなり、薮がかった道となる。その先は湿地帯となっており、湿地帯を通り抜けると左手には測量用のポールが立っている。 中央に穴の空いた道 左右にシダの茂る道ではあるが踏み跡はしっかりしており、更に緩やかな坂を進んで行くと、倒木帯があり、倒木を左右に迂回すると峠に到着した。登山開始から32分の行程だった。峠は右が深山、左が田尻山の分岐となっているが、ここでどちらを先に登るか迷った。田尻山から中山湖方面に縦走する魅力もあったが、深山に向かう道が荒れているようなので、踏み跡のしっかりしていそうな田尻山に先に向かうことにした。 田尻山に向かってシダの道を進む 峠を左折し少し進むとシダ道となり、木々に目印のテープが張ってあるので迷うことはない。踏み跡を確かめながら急なシダ道に取り付く。シダ道は下が見えず滑りやすいので慎重に進む。急な坂道を少しずつ進み、峠から10分で素晴らしい展望地に到着した。展望を楽しみたいところだが、まずは田尻山の山頂を目指し更に先を急ぐ。 薮はだんだんきつくなり、シダの勢いが増してきたので歩く速度も遅くなる。展望地からシダを掻き分けて進むこと5分で田尻山山頂に到着した。山頂には二等三角点が立っており、平らな広場となっている。 平らな田尻山山頂 山頂からの展望は南方面の木の間越しから石城山・多賀山が見える程度、西に向かうと眼下には中山湖・その上には枡形山がやはり木の間越しに見える。山頂からの展望は期待できないようだ。早々に山頂を立ち去り先程の展望地に引き返す。 北方面の展望 左から西光寺山、塔ヶ森、高照寺山、矢櫃山、氷室岳と展望が続く 展望地からの景色に改めて感激、北から南方面にかけての素晴らしい展望が広がっている。まず北には蓮華山、その手前に西光寺山、その横には塔ヶ森・高照寺山と続き、手前に矢櫃山・その右後ろには氷室岳が控えている。 南の展望 深山、琴石山、田尻行者山、皇座山、大星山、多賀山と続く 正面には深山が聳え、深山の先の南東方面には琴石山、手前には田尻行者山三山、その右手には皇座山・大星山、その稜線の先には小行司の多賀山が見える。周辺の山々が一望の展望地にてしばらく休憩を取る。双眼鏡にて蓮華山から多賀山までをじっくり観察した後、ようやく下山を開始する。シダの道を迷わないように慎重に降りて行き、峠に到着した。 峠から急なシダの斜面を登って行く これから峠を挟んで反対側の深山に向かって登って行く。深山への取り付きは最初は緩やかな坂だがすぐに急なシダの坂道となり、やはり慎重に高度を上げて行く。特にシダ道はよく滑るので慎重に進むのだが、なにも無いところで滑ってしまう。靴底を見るとツルツルになっているので、そろそろ靴も買い換え時期のようだ。5分程度シダ道を進むと道は右に向くので帰りのための目印のテープを張りながら進んで行く。 背の高いシダの中に入って行く 少し歩きやすい道になったかと思うと道は90度の角度で右方向に続き、背丈ほどのシダの繁る薮道を進むことになった。久しぶりの薮道にワクワクしながら薮こぎを続ける。7分〜8分でよく踏まれた檜林の道に着き少し安心する。歩きやすい道を進んで行くと標高345mピークに着く。 高照寺山・矢櫃山・氷室岳の綺麗なシルエット このピークからの展望は大したことはなく、やはり木の間越しの展望となっている。深山の標識が無いので、深山はこの先にあるものと信じて坂を下って行く。左手には高照寺山・矢櫃山・氷室岳の綺麗なシルエットが広がっており、とても得をした気分になる。行者山の右手には海が広がっており、見える角度から推測すると平生湾のように見える。 深山からの展望 行者山の後ろには琴石山 快適な登山道を降りて行くとビニールパイプの埋められた深山に到着した。深山からの展望は正面に行者山が広がり、その奥には琴石山を見ることができる。素晴らしい展望に満足して引き返そうかと思ったが、眼下には田尻地区の展望が広がりすぐ下には土砂の採石場が見える。峠からかなり南方面まで進んで来ていることが判ったのと東方面に向かう踏み跡も確認できたので、降りてみることにした。 深山山頂に到着 急な下り坂を一気に降りて行くと綺麗にシダが刈られていることが判った。伐採地はどこまでも続いているように思えたが、途中から下に植林帯が見えたので、もはやこれまで、降りてきた道を引き返さなければならないのかとがっかりする。諦めきれずにもう少し下に降りてみると、植林帯の中に山道を見つけた。深山を出発して11分の行程だった。 下から見ると左に分岐する どこに続いている道かは判らないが、これで引き返す必要は無くなったようだ。それでも万一に備えて山道との合流点に目印のテープを貼り付け、道を降りて行くことにした。こんな些細な事で幸せな気分になり、気持ちよく降りて行くことができる。しっかりした踏み跡の道を降りて行くと途中で湿地帯を2ヶ所通り抜けることになるが迷うことはないようだ。分岐からは10分で県道138号に合流、ようやく安心することができた。 県道138号の採石場入口の先、中電電柱奥畑31の手前を左に入る この入口は田尻地区から玖珂に向かう県道138号途中にあり、右手に採石場入口を見た先に中電電柱の奥畑31(NTT奥畑支18L4L21)の手前左側で、入口には目印の赤いテープが巻いてある。深山への入口を確認できたので安心して登山口に戻ることができる。 大規模農道から見る左の田尻山と右の深山 県道をゆっくりと歩き、田尻地区まで戻ることにした。右手にはいままで立っていた深山が美しい姿を見せており、大規模農道まで戻ると田尻山までを見渡すことができた。県道の分岐からは20分で登山口の地震観測所施設前に到着、無事登山を終了した。 田尻山に向かうには、峠までは踏み跡が確かで、まず途中には道に迷うところもなく、シダの勢いもこの時期は大したことはなかった。また、田尻山へ向かう道についても展望地までは少しシダの茂る坂道がある程度で、目印のテープも巻いてあるためやはり迷うことはないものと思われる。 また、田尻山山頂までの5分程度の行程は、薮を迂回して慎重に歩いて行けば、やはりテープの目印を確認しながら進むことにより大過なく到着できるものと思われる。但し、山頂からの展望は下の展望地に比べると少し劣っている。 深山への行程は、最初から急なシダ道が続き、単独行では帰りが心配になったため、目印のテープを巻きながら進むことになった。しかしながら、久しぶりの薮道は充分楽しむことができた。深山からの展望は、終始木の間からの展望が続き、田尻山手前の展望地に勝るものではなかった。但し、縦走路としては充分に楽しむことができるコースである。 薮山に向かうときには、それなりの覚悟と装備が必要と思われるので、深山に向かうときには充分な備えをしていただきたい。 前の山 入野大平山 を見る 次の山 炭倉山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 田尻山 登山口付近のMAP |