犬鳴山(いんなきやま) 山口県萩市須佐町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005年4月17日(日曜日) 犬鳴山 141回目 163座目 山口県の100山では88番目 登山口 金山谷トンネル手前駐車場 ガイド本 雑誌 季刊ゆうゆう第16号 登山開始 9:44 山頂到着 10:33 下山開始 10:53 下山終了 11:26 登山時間 0:49 山頂滞在時間 0:20 下山時間 0:33 所要時間数 1:42 久しぶりに快晴の日曜日なのでしばらく足踏みをしていた山口県百名山を登ることにした。なるべく遠くて低い山を基準に見ると日本海側の犬鳴山と遠岳山が残っていた。朝7時に家を出ていつもの国道376号を走り、周南市で国道315号に入り、鹿野を経由して阿東町を抜け、右手に十種ヶ峰の勇姿を眺めながら走り過ぎる。 犬鳴山を見ながら走る 犬鳴山登山口に向かう途中、前方に綺麗な山が見えたのでこれが犬鳴山だと確信した。旧須佐町に入り金山谷トンネル手前左の電話ボックスの側に車を置く。
犬鳴山の登山口は電話ボックスと反対側の少し戻った所に徳山88km・阿東32kmの標識があり、この標識が林道への入口となっている。また、右側には墓が1基建立してあるのですぐに登山口が分かる。右側に小川があり涼しげに流れている。本日は晴天で日差しがきつそうなので念入りに日焼け止めを塗って出発する。
歩き始めて10分もしないうちに林道左側の岩の中からケロケロと大きく響く蛙の鳴き声のような不思議な音が聞こえた。蛙の岩からすぐ先が林道終点となり、左側の山道に入り進んで行く。
すぐに明るい檜林となりの百名山のよく踏まれた道を歩く。林道終点から6分で尾根道に入り進路は左に取る。坂を登ると7分で標高420mのピークに着く。このピークからは木の間越しに犬鳴山の山頂方向を見ることができた。
すぐに急な下りとなり一気に40m高度を下げて鞍部に到着する。鞍部では旧道らしき道と合流するが旧道方面には赤いテープで×印がしてある。さあここから大変な急坂登りが始まるんだと気合いを入れて進む。しかしすぐに緩やかな坂に変わったのでなんだこんなものかと安心する。するとその上に凄まじい急坂が待っていた。
山頂方向がまっすぐ開けており滑りやすい土質のようである。木に捕まりながらゆっくりと登って行く。急坂のレベルを超えており、一旦滑り出したら途中で止まることができないような急斜面である。このような斜面であればたいていロープが渡してあるものだがこの山にはロープなんてものはない。しっかりと三点確保を確認しながらゆっくりと登って行く。ようやく斜面の中間点に着いたようなので、登ってきた下の方向を見るとめまいがするほどの急斜面だ。山頂方向を見るとまだまだ坂は続いている。 犬鳴山名物?の急斜面 木のトンネルの先に明るい光が見えた 目の前の丈夫な木の幹をつかみながら滑らないように登るのだが途中に一本倒木があり、この木を跨いで越えようかそれとも迂回しようかと悩んだが足を大きく上げて越えるのは危険なので左方向に迂回した。山頂方向のトンネルの向こうにようやく光が見えたので少し安心した。
左右の木々の間隔が段々狭くなると共に坂の傾斜も緩くなり、木の間越しに須佐の高山が見え始めた。急傾斜の登り始めからから15分程度で歩きやすい道になり、犬鳴山山頂に到着した。
山頂には二等三角点とその横に「犬鳴山、なめると大変」というようなプレートがかかっていた。早速酸素を吸って呼吸を整える。周囲は木に遮られて大展望とはいかないまでも景色は素晴らしい。トロイデ状の青野山が綺麗だし十種ヶ峰もかっこいい。遠く高岳・三ツヶ峰から野道山への稜線が広がっている。少し下の方向を見ると登山口の金山谷トンネルに向かう途中で犬鳴山ではないかと止まって眺めた場所が確認できた。山頂は細長く、三角点と反対側にも歩いて行ったがやはり展望は木の間越しだった。
静かな山頂を満喫したので下山を開始した。下山に際してはやはり三点確保でしっかりと木をつかみながらゆっくりと降り行く。精神的にも落ち着いてきたのだろうか、登るときには気がつかなかった山桜が目の前に咲いているのがわかった。滑るような急斜面を滑りながら降りて行き一旦鞍部に降り、再度標高差40mを登り返す。
足に負担を与えないようにゆっくりと登り返し、ピークを過ぎるとまた急な坂を下り。檜林の緩やかな坂を降りて行くと林道に着いた。林道に戻るとまだ蛙の鳴き声のような音が聞こえている。何の心配もない林道を降りて行くと登山口の金山谷トンネル前に到着した。本日は最初の登山から足を酷使したようだ。
犬鳴山 檜林 急斜面 急な坂を見下ろす 犬鳴山山頂 青野山 前の山 柳井大平山 を見る 次の山 遠岳山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 犬鳴山 登山口付近のMAP トップに戻る |