福田頭(ふくだがしら)[毛無山 けなしやま] 広島県庄原市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007年11月23日 福田頭(毛無山) 民家前登山口 →0:25→ 林道終点登山口 →0:15→ 一の滝分岐 →0:15→ 二の滝 →0:05→三の滝 →0:25→ 水呑場 →0:10→ 大波峠 →0:10→ 残り1000m標識 →0:20→ 福田頭山頂 →0:07→ 展望所 →0:05→ 兎舞台頭 →0:10→ 大ブナの木 →0:15 →昇竜の滝 →0:08→ 下山口 全歩行時間 2時間50分 朝5時前に柳井を出発、広島県比和町の福田頭(毛無山)を目指す。おむすびを頬張りながら玖珂インターから高速道路を走り、庄原インターにて下りる。途中三次付近では雲海がとても綺麗だったが、走行中に写真を取ることは出来なかった。 福田頭の登山口は吾妻山に向かう途中にあり、庄原インターから国道432号を北上し、しばらく道なりに進んでいると、途中に「かさべるで」への標識を見つけたので交差点を右折する。まずは宿泊施設である「かさべるで」に到着し、福田頭登山ルート案内図を眺める。
登山口の標識を確認した後かさべるでを出発、すぐに福田頭登山口の標識が立つ福田上集会所に着くが、下山口から登山口まで戻るには距離があるので、下山口にバイクを配置していると、広島ナンバーの車が近寄ってきて、同じように自転車を配置されていた。話しかけるとやはりこの方も福田頭に登るそうで、福田頭はこの方(広島市から来られたYさん)と一緒に歩く事になった。
バイクの写真などを撮り、周囲の紅葉を楽しみながら登山口に向かう。福田上集会所を過ぎて登山口付近まで車で行くと、登山口の先に数台車を駐車するスペースがあったのでYさんの車の横に駐車し、登山準備をする。
一緒に登山口横の民家の方に車を置く事について了解を得た後、いよいよ登山口より出発する。登山口の橋を渡り、右手の未舗装林道を進むと分岐には福田頭への標識が設置してあるので迷うことなく進む事が出来る。すぐに未舗装林道から舗装林道となり、再び未舗装林道になるのだが、落ち葉の道を踏みしめながら歩くのがとても気持ち良い。
間もなく植林帯の美しい場所を抜けると植林帯からは10分で、福田頭の登山口標識の場所に到着、福田頭登山案内図を眺めて後を振り向くと、大きくて見事な栗の木が立っていた。登山届けのノートに住所氏名を記入して登山口を出発する。
登山口の先からはすぐに右手の沢に架かる橋を渡り、植林帯の中を少し進むと、道は左に向き沢の方向に戻る事になる。左手に沢を見ながら少し進み、小さな滝を見た先で沢に架かる木の橋を渡る。
目の前には一の滝と書かれた分岐の標識があり、標識に従って右手に向かうと福田頭の名所の一つ、美しい「一の滝」に到着した。しばらく一の滝を眺めた後、左手の道を探すのだが、はっきりした道は見つからず、急な斜面を木に掴まりながら登って行くと登山道に着いた。
一の滝の風景 この斜面は滑りやすく危険なので、通常は先ほどの「一の滝の分岐」まで引き返してこの登山道に着くものと思われた。大きな岩のある場所が一の滝との合流点のようだ、
細い登山道を進んで行くと、眼下には美しい沢の流れや紅葉を楽しむ事が出来る。遠くには美しい滝が見えてきたのでこれが二の滝だろうという事はすぐに分かった。一の滝からは15分で二の滝に到着、二の滝の流れも素晴らしい。滝の流れを楽しんだ後、左手の道を進んで行く。この付近では写真ばかりを撮っているので、常にYさんが先行している。
二の滝の風景 周囲に美しい紅葉を眺めながら美しい沢も楽しめる、こんな山歩きはとても贅沢な気分だ。二の滝からはすぐに三の滝に到着、ますます美しい滝に感激しながら立ちつくす。周囲を眺めるとまだまだ紅葉が美しく、名残の紅葉を眺めながら進んで行く事にした。 三の滝 周囲の紅葉が美しい 三の滝の上にも美しい流れがあり、周囲の景色がとても美しい。石垣を組んだ場所もあり、こんなところで何のために石垣が組まれたのだろうかと不思議な気持ちになった。小さな沢を渡ると湿地帯に入ったようで、この付近からはシャーベット状の雪が周囲に目立ち始めてきた。
もうそろそろ雪のシーズン、もう高い山への山歩きは今シーズンこれが最後かもしれない。緩やかな坂道をゆっくりと進んで行くと久し振りに沢を渡り、その先では落ち葉を踏みしめて落葉の自然林の中、高度を上げて行く。と、左手に「水呑場」の標識が立っている。
丁度良い小休止の場所なので美味しい清水をコップに汲んで飲み、水筒の水を清水と入れ替え、のどを潤した後、水呑場を出発した。雪の残る登山道を歩く事10分で急に視界が広がり、大波峠に到着した。正面には比婆山連峰のひとつ竜王山がとても近く、右手には船通山、道後山と続く稜線がとても素晴らしい。木の間越しからでも素晴らしい展望、山頂からは・・・と考えるとワクワクしてくる。
大波峠を出発し福田頭へと向かう。左右に笹の広がる落葉の自然林を進むと足下には雪の量が少しずつ増えてくる。大波峠から10分進むと右手に頂上まで1,000mの標識を過ごす。ほとんど真っ直ぐな坂道をどんどん進むと一気に高度を上げている事が分かる。
周囲の赤い実を写真に撮りながら進むと平坦な登山道となり、1000m標識からは20分で待望の福田頭山頂に到着した。なんと山頂には期待通り雪が積もっており、とても美しい風景が広がっている。
山頂から周囲の山々を眺めていると、北にはとても近い吾妻山、その左の北西に見える美しい山は猿政山、遠く西に丸い山頂が見えるのは多分三瓶山だ。島根の大田市まで見えるとは素晴らしい。
北東には竜王山の平坦な山頂、右手遠くには船通山、その右手には前日登った岩樋山と道後山が並んでいる。眼下には紅葉がパッチワークのように広がっており、展望の岩の上に立ち、飽きることなく周囲の展望を楽しむ事が出来る。今日のような絶好の山歩き日和に、展望の良いこの福田頭を選んだ事も、ものすごく幸運だった気がする。 左に竜王山右に岩樋山と道後山 広い山頂を歩き回りながらたっぷりと展望を楽しみ、沢山の写真を撮った。一日いても飽きないと思われる山頂なのだが、次の予定もあるので福田頭の山頂を出発する事にした。 周囲の山を示す標識 本日は周回ルートを採るのでそのまま北に向かって進んで行くと、雪に覆われた登山道がとても素晴らしい。雪道にはウサギのような小さな動物の歩いた足跡が点在しており、ほほえましい光景が広がっている。
山頂からは7分で展望所に到着、眼下にはかさべるでと福田の集落の展望がまるで箱庭のように広がっている。周囲に広がる紅葉を楽しんだ後、展望所を出発した。展望所を出発し、右手を眺めていると木の間越しではあるが、竜王山・立烏帽子・池の段と比婆山連峰を眺めながら下りる事になり、とても贅沢な展望だ。
展望所からは5分で岩の多い兎舞台頭に到着、この先からは急な下りが始まる。滑りやすい上に雪が積もっているため更に慎重に下りなければならないのだが、次の山が待っているというプレッシャーに負けてついつい急ぎ足、結局は滑って転倒直前のところで回避、この先は少し慎重な歩き方に変更した。
兎舞台頭からは5分下りるとブナ樹林帯の標識を過ごし、更に5分下りると北に比婆山の見える場所に着く。この付近から比婆山連峰の最後の展望を眺めることになる。比婆山と吾妻山の美しい展望を眺めた後、更に下りて行くと道は南(左)に向き、自然林の中に入って行く。
この先は木の間越しの展望もなくなるが、周囲には美しい樹林が広がっているので、この景色も素晴らしい。急な斜面につけられた緩やかなジグザグ道を下りて行くと、道の側に大きなブナの木が立っている。これが樹齢300年とも言われる大ブナの木だ。しばらく大きなブナの木を観賞した後更に下りて行くと、谷の中に入る事になり、再び紅葉の美しい自然林の中に入る事になった。
その先では昇竜の滝の標識に従って少し沢の上流に向かうと、本日最後の滝である「昇竜の滝」に到着した。最後に美しい滝を観賞して、とても満足、滝を出発する事にした。 昇竜の滝の分岐に戻り、岩の転がる滑りやすい枯れ沢の中を進む事になるので、慎重に下りて行き、間もなく沢から離れて右手上に進む。この先から少し下りると福田頭下山口に到着、福田頭の縦走が無事終了した。
昇竜の滝の風景 もうYさんは下山口に到着しており、一緒に昼食をと誘われたのだが、次の山が控えていたためこのお誘いをご辞退し、バイクに乗って登山口に向かった。途中には素晴らしい紅葉が広がっており、写真を撮りながらの行程でやはり時間を掛けながら下りて行く。最後には福田上集会所付近から福田頭の紅葉の写真を撮り、登山開始場所の民家前に到着した。
福田頭全景 福田頭では4種類の美しい滝を観賞、今シーズン初めて雪の道を歩き山頂に到着、山頂からは周囲の素晴らしい展望を楽しむ事が出来た。こんなにワクワクしながら登った事は本当に久し振りである。 一の滝 紅葉 大波峠 頂上まで1000m 福田頭山頂 竜王山と道後山 岩樋山と道後山 大万木山と猿政山 展望所からのかさべるで 池の段と立烏帽子山 大ブナの木 福田頭全景 前の山 柳井大平山V を見る 次の山 多飯ヶ辻山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 広島県庄原市 福田頭(毛無山) 登山口付近のMAP |