陶ヶ岳(すえがたけ)火の山(ひのやま)・亀山(かめやま)縦走 山口県山口市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2017年11月 7日の火の山連峰(亀山・火の山・陶ヶ岳)を読む 潟上会館 →0:40→ 岩屋山 →0:30→ 山上三社大権現の石柱 →0:40→ 火の山 →0:50→ 亀山 →0:40→ 亀山登山口 →0:25→ セミナーパーク駐車場 →0:25→ 陶ヶ岳登山口(松永薬草園) →0:10→ 潟上会館 全歩行時間 4時間20分 新しい年に新しい山を。山口市のセミナーパーク上に連なる火の山連峰、以前火の山から陶ヶ岳への縦走をしているが、火の山連峰の中で亀山だけはまだ登っていない。今回は火の山連峰の完全縦走をすることにより、新しい山頂を踏むことが出来る。完全縦走の方法としては南側の仁光寺コースを採り、亀山方面から登るルートと、北側の潟上中学校の横を抜ける潟上コースとなる。
今回は潟上ルートを採るので車を潟上会館に置き登山を開始する。会館前の梅の木川を渡り直進、潟上中学校の体育館横を右折すればすぐに「陶来楽夢山歩登山入口」の標識を見る。
標識に従い未舗装道を進めば左手に中電の鉄塔を過ごす。鉄塔先に設置された鯨岩の標識に従い、左右にシダの茂る登山道を進む。昨日来の雨のせいか、シダに水滴がついているのでズボンを濡らしながら進んで行く。
登山道は急な斜面であるが、大した苦労もなく高度を稼いで行く。前方に再び鯨岩の標識が立ち、更にシダの道を進めば石垣の組まれた場所に着くので、石垣の場所から右手に進路を採り、鯨岩の標識を確認し進む。
左右にシダの茂る道を進んでいると西に禅定寺山が美しい。もう少し進むと正面に大岩が見えてきた。よく見ると鯨の形に似ている気もする。左手に迂回しながら急な斜面を登ると大きな鯨岩に到着。岩の上に登り、西に広がる禅定寺山を眺めた後出発、更に斜面を進んで行く。
展望岩から御伊勢山 鯨岩上の展望地から(動画) 標識には「鯨岩標高約150m」と書かれ、岩屋山への方向も案内されている。相変わらずシダの茂る道を進めば展望岩に到着、眼下には鯨岩が美しく、周囲を眺めれば椹野川、御伊勢山・禅定寺山・狐ヶ峰・魚切山と素晴らしい展望が広がっている。眼下に鯨岩を眺め展望岩を出発、岩の間を抜ければ大きな岩が待っていた。
大岩の横を抜け、少し進むと岩屋山への分岐標識は右手に下る方向を指しているが、そのままシダの間につけられた踏み跡に従い、真っ直ぐ進むことにした。左右にシダの茂る道を直進、急な斜面を登って行くと、「標高210m」と標識に記載されている岩屋山山頂に到着。山頂からは方向によっては木の間越しの展望となるが、御伊勢山・魚切山方面はしっかり開けている。南にはこれから向かう火の山連峰が広がり、点在する大岩が早くおいでと呼んでいるようだ。
これから一旦高度を下げ、登り返すとピークに着いた。この付近で今まで曇っていた空に青空が現れてきた。大岩を観賞しながら尾根伝いを右方向へ進路を取り、周囲に広がる展望を眺めた後、再び大岩を過ごしピークを下る。自然林の茂る鞍部に着けば大鳥居が待っていた。
鳥居手前には標識が立ち、鳥居を潜れば陶ヶ岳へ、右へ向かえば名田島(82番霊光院へ)と示されている。また、鳥居の右手に鎮座するお地蔵様には8丁と刻まれていた。大鳥居をくぐり、道なりに進むと右手に大岩を過ごす。そのまま更に進めば9丁のお地蔵様を過ごし、陶ヶ岳観音堂跡地の広場に出た。
広場から上を眺めると陶ヶ岳の岩場が美しい。登山道を進めば、陶ヶ岳への分岐先に陶ヶ岳観音祠があり、岩に刻まれた仏像も眺めることができた。さて、陶ヶ岳へ向かう登山道へ戻ると、ロープの渡された岩の急斜面が待っていた。ロープと周囲の木の根を掴みながら慎重に登れば平坦路に着く。 北に広がる展望 平坦路を右手に進み、岩の上に立てば、南を除く三方が広がり、歩いてきた行程を眺めることが出来た。さあ、陶ヶ岳へ向かおう。南に続く登山道を進めばすぐに山上三社大権現の石柱が立ち、祠も置かれた山頂に到着。周囲360度に広がる展望は素晴らしい。
陶ヶ岳からの展望 陶ヶ岳からの展望(動画) 時刻は12時を過ぎたのでここで昼食を摂る。昼食後は少し下にある寝釈迦と十六羅漢の磨崖仏を観賞、眼下に切れ落ちた断崖をへっぴり腰で眺めた後山頂に戻り、火の山に向けて出発する。
縦走路に入り、一旦下った後登り返す。背後に広がる陶ヶ岳はやはり美しい岩山である。再び岩の点在する斜面につけられたロープを掴みながら、一気に下り鞍部に到着、再び左右にシダの茂る急斜面を登って行く。GPSではこの付近が陶ヶ岳の山頂と示されている。周囲に大岩を過ごせば正面には火の山方面が広がる。
この先から急な斜面を下りて行くが、今日はアップダウンの繰り返しが楽しい。いかにも滑り易い土質の道を下り、自然林の茂る鞍部から登り返す。空を見上げると曇ってきたのが少々気になる。少し登り返して背後を振り返れば岩山は美しいが、その後は霞んで全く景色が見えなくなっている。
間もなくピーク手前の平坦道に着けば、左手にセミナーパークへ下る登山道の分岐を過ごす。もう少し進むと左手に亀山への縦走路が続いているが、先に火の山に向かうことにした。右手にケルンを過ごし、少し進めばすぐに2基の石祠と三角点の立つ火の山山頂に到着した。
石祠には右から八幡大菩薩、聖天大菩薩、石鎚大権現、火の山日輪神、火の山守護神が祀られており、今年の初詣はこの火の山となった。山頂から周囲に広がる展望を眺めていたら、雨が降り始めたのでカッパを羽織り、暫く雨の止むのを待ちながら明るい瀬戸内海、西に広がる御伊勢山、北に広がる新山口駅から禅定寺山、狐ヶ峰・魚切山方面の展望を眺める。
火の山から周囲の展望(動画) すると近くに話し声が聞こえ、1組のご夫婦が火の山に到着された。挨拶をしていると法師崎さん?と言われるので、お顔を拝見すると熊毛のOさんご夫婦だった。竜ヶ岳・須佐の高山に続き3回目の出会いにびっくり。Oさん達はセミナーパークから亀山を経由して火の山まで縦走されたそうだ。暫くお話をしてると雨も降り止んだので周囲の写真を撮り火の山を出発した。
亀山への分岐に入り、雨で濡れた岩斜面を下りて行く。適度な湿りがあるので斜面は滑りにくくなっている。但し、下りてきた方向を振り返ると凄い斜面を下りてきたことが分かる。鞍部に下りてロープの渡された急な斜面を登り返す。間もなくピークに着き、左手に広がる広場から火の山方面を振り返る。やはり凄い岩の上に立っていたことが分かる。
目指す亀山方面を眺めると、周囲は緑に覆われておりとても美しい。やはりロープの渡された急斜面を下り、再びロープの助けを借りながら登り返す。だんだん斜面の傾斜がきつくなる気がする。ピークに着き、火の山・亀山の展望を眺めていると遠下山278mの標識が松の木に掛けてあった。
遠下山を下り、最後の急斜面を登り返すと平坦路に到着、左手にはセミナーパークからの登山道を過ごす。左手には急な岩場が見えており、岩場の上に立つとその高度差で思わずへっぴり腰となる。もう少し進めば亀山山頂、ようやく念願の山頂に立つことが出来た。
山頂からは東に勘十郎岳、亀尾山(大海山)、そのまま南に向けて串山連峰と続き、瀬戸に映える日射しが美しい。自分の立っている位置を地図で確認後、大縦走を完成させるため下山を開始する。 亀山からの展望 亀山から周囲の展望(動画) 亀山から南に向かって下りて行けばその岩の連続にワクワクする。どの方向に下りて行けばよいのか、下山道を探すのも楽しく、背後を振り返れば岩の道が美しい。間もなく石鎚神社の祠に到着、石鎚神社に沢山のお願いをし、更に下山を続ける。大岩の上から瀬戸内海を眺めれば、きららドームの先に広がる波光が美しい。 岩峰を下りる 石鎚神社の祠 岩の横をロープの助けを借りながら抜けて行き、一気に高度を下げてゆく。岩また岩の道は楽しいが、やがて岩道は終了、白い石柱のような岩を過ごすとロープの渡された急斜面が続く。左手にコンクリート製の施設を過ごし、左右にシダの茂る道を下れば標識の立つ登山口に到着。ここから陶ヶ岳まで2時間と記載されている。 岩また岩の道
これから先は快適な道が続く。道なりに下りて行き舗装路を左折、ここまで登山口からは赤いテープが続いていた。左手に中電電柱「ニンコウジ16/左10」を過ごし、この先は電柱沿いに進む。右手に旧畜舎を過ごせばセミナーパークはもう間近、間もなく駐車場に着く。
すぐに亀山への登山口を過ごし、芝生の道を進む。右手にクライミングウォールが見えてくれば左手に火の山登山口を過ごす。この先からセミナーパーク第5駐車場を経由して県道に出る。更に県道を北へ進めば、「陶ヶ岳登山口」の標識に従い、分岐を左折し進むと、陶ヶ岳駐車場に着く。
駐車場手前を右折すればすぐに陶ヶ岳登山口が左手に分岐し、松永周甫薬草園跡などの説明板が立っている。本日はそのまま直進し、梅の木川沿いに舗装路を進む。更に梅の木川沿いに進めば、間もなく駐車地の潟上会館に到着、火の山縦走は無事終了した。
亀山 鯨岩 岩場 楞厳寺山 十六羅漢の磨崖仏 陶ヶ岳 火の山 石鎚権現社 亀山からの下り
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火の山 52回目 63座目 山口県の100山では34番目 ガイド本 中島篤巳著 山口県の山(発行所 山と渓谷社) 登山口 三神社駐車場 登山開始 12:51 山頂到着 13:42 下山開始 13:47 下山終了 15:07 登山時間 0:51 山頂滞在時間 0:05 下山時間 1:20 所要時間数 2:16
陶ヶ岳 52回目 64座目 ガイド本 中島篤巳著 山口県の山(発行所 山と渓谷社) 登山口 三神社駐車場 登山開始 12:51 山頂到着 14:29 下山開始 14:44 下山終了 15:07 登山時間 1:38 山頂滞在時間 0:15 下山時間 0:23 所要時間数 2:16
午前中は高圧ガス関係の資格試験のため山口市の山口農業高校に行き、試験終了後に付近の火の山・陶ガ岳の縦走に向かった。小郡を過ぎて名田島方面に向かい、まずは登山終了場所であるセミナーパーク手前の松永氏邸前の駐車場にバイクを置く。
次に登山口である南若川側の三神社御旅所の石碑のある駐車場に行き、登山を開始した。目の前には火の山の尖峰が美しい。舗装道を進んで行くと、すぐに黄色い看板の火の山登山口道標が見えてくる。
道標に従い左折すると華光寺の境内に入ることになる。まずは華光寺に参拝して本日の登山の無事と本日の試験の合格を祈願する。住居の横を抜けて行き、左奥の道から青い手摺りのついたコンクリート道を進み登山道に入って行く。登山道はすぐにシダの道となり最初から坂がきつい。
登山開始から20分でロープの渡された急な滑る坂を登ることになる。これから先はこのような滑りやすい道が続くようだ。眼下には名田島の田園風景と百間橋の展望が広がっている。
山頂方面を俯瞰すると山頂の岩が険しい。これから先に出会うであろう未知の展望を期待して久しぶりにワクワクしながら先を急ぐ。
すぐに役行者の像と出会い、岩の道を乗り越えなが少しずつ高度を上げて行く。最後の急坂をゆっくりと越えて行き、石祠が待っている火の山山頂に到着した。
石祠は石鎚神社のようで各地でよく見る石を○で囲んだ印が刻んであった。火の山山頂からは素晴らしい景色が広がっており、まず特筆すべきは眼下の稜線で、坂が急であるため尾根の稜線が素晴らしい。次に南方面の展望が遠くまで見渡せて気持ちがよい。周囲の展望を満喫し、火の山山頂の石鎚権現社に参拝して陶ヶ岳への縦走を始める。
目の前には亀山の山頂があり、おいでおいでと呼んでいるような気もするが、素人の山歩きなので亀山への分岐を横に見て陶ヶ岳への道を取る。陶ヶ岳への道は藪道となっており、あまり人が通っていないようにも見受けられた。
眼下にセミナーパークが見え始めると一旦急な下り坂を降りて行く。振り返ると火の山が美しい。鞍部に降りた後登り返して行くが、この坂の登りがなかなかきつい。中間地点からは滑る岩山に向かって坂をよじ登ることとなり、楽しいような怖いようなおっかなびっくりの体勢で登って行く。
一旦このピークに着いた後、次に向かう陶ヶ岳山頂を展望しながら一息ついた。陶ヶ岳に向かって歩き出し、平らな岩を乗り越えて山上三社大権現の石碑の立つ陶ヶ岳山頂に到着した。
山頂から真下を覗くと肝が冷えるような展望が広がっている。また、遠くには防府の楞厳寺山が綺麗な山頂を見せており、岩屋山の向こうには東西鳳翩山が広がっているのが見える。しばらく山頂からの展望を楽しんだ後下山を開始する。
陶ヶ岳を少し降りると観音像の彫ってある地点に着いた。この付近はロッククライミングのメッカということで、ロッククライミングの跡が鮮明についていた。岩屋山との分岐を過ぎて下って行くと山頂からは20分で松永氏邸に到着した。
松永氏邸ではモミジのの紅葉が綺麗だった。紅葉を楽しんだ後、バイクに乗って登山口の三神社御旅所まで戻り本日の登山を終了した。また、後日談ではあるが、当日受験した高圧ガスの第二種販売責任者の試験は、無事合格となった。
役行者 眼下の稜線 南方面の展望 小郡方面の展望 火の山山頂の石鎚権現 岩を登る 陶ヶ岳山頂 陶ヶ岳山頂から眼下の展望 火の山 前の山 琴石山・三ヶ岳縦走 を見る 次の山 弥山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 火の山 登山口付近のMAP |