姫神山(ひめがみさん)岩手県盛岡市

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2014年8月2日

一本杉登山口 →0:15→ 一本杉 →0:15→ 5合目 →0:35→ 8合目

 →0:35→ 山頂前分岐 →0:10→ 山頂 →0:25→ 8合目

 →0:20→ 5合目 →0:20→ 登山口

全歩行時間 2時間55分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2014年の夏の遠征二回目は岩手県へ。品川駅から東京駅へ移動、午前6時発のはやぶさに乗り込み、車窓に広がる美しい風景を眺めながめていると、あっという間に盛岡駅へ着いた。8時13分盛岡駅到着で、駅のホームにいると、東北新幹線の「はやぶさ」と「こまち」の切り離し作業が行われていた。珍しい場面に遭遇したので、しっかり見学し、ホームを下りてレンタカーを借りた。

東北新幹線 はやぶさ号到着風景

はやぶさ号に乗り込む 「はやぶさ」と「こまち」の切り離し作業

「はやぶさ」と「こまち」の切り離し風景

 盛岡駅前は快晴で、いよいよ年に一度の大遠征が始まる。まずはコンビニに寄り、水分とおむすび、ガスを購入。次に靴屋さんが開いていたのでサンダルを購入して登山準備は万全となった。

快晴の盛岡駅 今回借りたレンタカー

 本日最初に向かうのは姫神山で、日本二百名山に選定されている。登山口の一本杉へ向かうのに、東北自動車道の滝沢インターを起点とすれば、インターを下りて国道4号を北へ進む。右に盛岡大学を過ごし、渋谷バイパスに入り、再び国道4号に合流する地点から約1.7Km進むと芋田交差点へ着く。

芋田交差点を右折 麓から眺める姫神山

 この交差点手前には姫神山登山口の案内が立っており、この交差点を右折する。後は姫神山への案内を確認しながら道なりに進むと、トイレの設置された第二駐車場へ着く。登山口の一本杉へ行くと頂上まで1700mと案内されていた。登山口に掲示されている案内図を確認、中には一本杉、白樺林、高山植物十種、四枚岩、岩石重厚の見所を見学しながら90分で山頂へ着くそうだ。

一本杉登山口 緑の草原を進む

 すぐに登山開始で、右にきれいなトイレ棟を過ごし、緑の草原を進む。足下には可憐な赤つめ草が咲いており、涼しげな風にそよいでいる。更に「若人」の記念碑を過ごせば自然林の中に入る。なお、入口には一本杉登山口の案内があるので安心である。

自然林の中に入る 作業道を越える

 足下には砂利道が続き、明るい木漏れ日を浴びながらの登山は幸せそのものである。すぐに作業道を通過、背後を振り返れば、二人の登山者がのんびり後をついてきている。前方に杉の植林帯が目立ち始めると、まもなく右側植林帯、左自然林と区分された植生の道に変わる。案内には精英樹展示木とあり、成長が良く、まっすぐで病害虫にかかっていない木を精英樹と呼ぶそうだ。

木漏れ日差す道を進む 大きな一本杉

一本杉とわき水の風景

 苔むす岩などを眺め、緩やかな傾斜の道をたどっていると、右にひときわ大きな杉の木がそびえている。これが一本杉と言われる木で、周りの杉の木と比較しても明らかに大きさが違うこうとがわかる。このすこし右には清水のわき出す場所があり、顔を洗うと冷たく気持ちよい。

清水が湧き出している ざんげ坂の始まり

 一本杉で小休止の後、階段の整備された道をたどる。途中には朽ちた案内が建っており、頂上まであと1,500m、これから辿る道はざんげ坂である。なぜざんげ坂というのか考えながら急登を踏ん張る。周囲に広がる美しい青葉を眺めるのは楽しいが、階段の続く急登はなかなか厳しいものがある。

階段の急登が続く 青葉が美しい

 左右に背の低い笹を眺め、着実に高度を上げれば進行方向は少し左を向く。残念ながら坂の傾斜は相変わらず急なので慎重に足を運ぶ。真夏の登山で快晴の空の下だが、頭上を樹林が覆い、木漏れ日の美しいのが最高の登山環境である。やがて坂の傾斜が緩むと階段が終わり、木の根の張り出す道を越えれば、山頂まで1,360m地点の五合目広場に着いた。

五合目を通過 粘土質の登山道

5合目の風景

 五合目を出発、足下には木の根が張りだし、とてもよく踏み込まれた道が続いている。自然林の下には相変わらず背の低い笹が見受けられるが、登山道自体は広く、粘土質のように見受けられた。時折スリップした跡もあるので、滑りやすい土質であることは間違いない。

苔むす岩 6合目

 木の根を避けながら慎重に高度を上げる。坂の傾斜はざんげ坂ほどではなく、通常の登山道という感じで、すこしずつ高度が上がる感じがする。間もなく苔むす大岩が目の前に広がり、岩を超えれば六合目を通過する。

坂の傾斜が増す 長方形の岩

 更に奇岩大岩を超えると坂の傾斜が増し、横木の階段道に入る。ここでも急登を踏ん張り、左に長方形の大岩を過すと七合目に着く。ここで足下を眺めているとヤマジノホトトギスの花を見つけた。この付近でようやく花を観賞できるほど、心が落ち着いた。間もなく階段が切れ、進路はわずかに右方向へ変わる。

7合目 木製階段を登る

 左右に笹を分けながら、山腹につけられた道を進むと美しい山あじさいを観賞することができた。平坦な道をわずかに進むと木製階段が設置され、この階段を登っての大岩の上に出る。背後を振り返ればとても大きな岩が並んでいた。

8合目 休憩用の岩

8合目の風景

 さて、樹林の下を進むと進路は左方向へ変わり、踊り場のようなところが八合目、山頂まではあと720mである。周囲は依然樹林の中で展望を得ることはできないが、涼しい風が吹いており、とても気持ちのよい場所である。また、休憩用に座れる岩などもあり、水分補給をして更に上を目指す。

岩の道が続く 頂上まで500m

 八合目を過ごすと俄然周囲に岩が増え、しかも岩自体が滑りやすいので慎重に岩を乗り越えながら高度を上げる。木漏れ日差す登山道を辿っていると、やがて山頂まで500mの案内を過ごす。まるで岩海のような場所もあり、なかなかワイルド感あふれる道なのがとても楽しい。

岩海が続く 山頂まで300m
白い花を鑑賞 雨宿りできそうな岩

 次に現れるのは山頂まで300mの案内で、この付近で大勢の下山者とすれ違った。足下にかわいい花を観賞し、頭上にも白い花を観賞、少しずつ周囲に花が増えてきた。雨宿りのできそうな水平に伸びる岩を二つ過ごすと、頭上を覆っていた樹林が切れ、眼下に展望が広がり始めた。ただし、梅雨明け間際の水蒸気の多い状態なのか、展望自体は少し霞気味となっている。

眼下に展望が広がる 分岐は右の岩場へ向かう

 ここで山頂へ向かう道は左右に分かれ、右が岩場と案内されているので、展望の広がることを期待して右コースを採ることにした。露岩の上を足場を選びながら高度を上げ、ふと眼下を見下ろせばすばらしい展望が広がっている。

岩場から眺める風景 山頂へ続く岩場

 山頂へ向かうための目印はないものの、適当な足場を選びながら高度を上げると山頂方面へ続く岩場もすばらしい。やがて祠の祀られた山頂へ到着、山頂では多くの登山者が昼食を摂っていた。

岩場の風景

 岩の多い山頂からは周囲360度のパノラマが広がっているものの、水蒸気が多いため、遠くまでをすっきり見晴らすことはできず、岩手山も確認することはできなかった。ただし、山頂がとても明るく、空が青いので達成感はひとしおである。

山頂に祀られた祠 一等三角点
山頂風景(クリックで拡大) 山頂から眺める展望(クリックで拡大)

快晴の姫神山の山頂風景

 少し場所を移動し、一等三角点の置かれた場所へ行くと、四角い三角点ではなく金属の埋め込まれたものだった。山頂の周囲を散策していると、クガイソウなどの花も咲いており、のんびり過ごすには最高の場所である。岩の上に腰掛けておむすび2個をほおばり、周囲を眺めた後下山を開始する。

薬師神社 若宮神社

 下山は巻き道を採り、急な坂を下るとまず薬師神社、次に若宮神社が祀られており、少し下ると登山時に分岐した岩場コースとの合流点に着いた。もうこの先は来た道を下るだけで、途中のチェックポイントを確認、足下に咲く花などを眺めながら登山口まで帰り着いた。それにしても「ざんげ坂」の斜度は、登るにせよ下るにせよきついものがあった。

麓から眺める姫神山

一本杉

大岩群

展望

岩海

山頂

 前の山 葛城山 を見る

 次の山 八幡平 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩手県盛岡市 姫神山 登山口付近のMAP

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