幡屋三山 馬鞍山(まくらやま)・大平山(おおひらやま)・八重山(はちじゅうざん)縦走 島根県雲南市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010年5月3日 丸倉山登山口 →0:30→ 馬鞍山山頂 →0:40→ 大平山山頂 →0:15→ 八重山山頂 →0:50→ 小丸倉山休憩舎 →0:25→ 登山口 全歩行時間 2時間40分 島根県東部遠征の2日目。今回は幡屋三山の縦走、最初に登るのは馬鞍山である。なお、馬鞍山は地元では丸倉山、八重山は同じく八十山と呼ばれている。本登山記中には、この二種類の山名が混在しているのでご注意を。 国道9号を東へ進み、国道54号に入る。国道を少し進み、コンビニのポプラのある交差点を左折、角には熊野大社まで23kmと案内がある。この先で金山要害山の案内に従い右折、そのまま道なりに進むと峠に着き、左側を注意しながら進むと馬鞍山を眺めることができる。峠から少し下ると、「360度の大パノラマ丸倉山入口」と書かれた大きな案内が立っている。
丸倉山の案内に従い分岐を左折 分岐を左折し奥へ向かうと、最後の民家の先に駐車場の整備された馬倉山の登山口があり、林道はこの先未舗装となる。本日向かうのは馬鞍山・大平山・八重山で、この三山を総称して幡屋三山と呼ぶそうだ。
登山準備の後駐車場を出発、丸倉山入口の案内を過ごす。自然林の中を進むと、ピンクの三つ葉ツツジが美しい。滑り易い坂を登ると、背後には出雲方面の展望が広がり、展望に気取られていたら、すぐに丸鞍山と大平山・小丸倉山荘の分岐に到着、丸鞍山へ向かって進む。
背後に広がる展望
この先でワイルドな岩道が続き、背後を振り返れば、枯木と枯木の先に広がる展望が美しい。更に高度を上げると枯木は2本になり、背後に広がる展望は更に美しくなる。間もなく平坦な丸鞍山の山頂へ到着、山頂周辺は公園のように整備されている。
山頂周辺は公園のように整備されている 馬鞍山山頂風景 平坦な山頂には四等三角点が置かれ、石祠の中には2体の石仏が祀られている。石仏の先へ行き北方面の展望を確認すると、霞の先に宍道湖を眺めることが出来た。反対側の南の展望地へ向かうと、眼下に幡屋地区の展望が広がっている。 幡屋地区の展望 山頂に咲く花
馬鞍山(馬倉山)の山頂から眺める風景(動画) あいにく中国山地方面は霞んでいるが、空気の澄んだ日には、遠くまで見晴らすことができそうだ。西には木の間越しながら、仏経山方面も眺めることが出た。山頂周辺に咲く花を観賞後、次の大平山へ向けて縦走を開始する。
馬鞍山の山頂から東へ向けて進み、右に作業小屋を過ごすと急な下り斜面が待っている。この斜面はとても滑り易く、周囲の木々をつかみながら下りないと、転倒するおそれがある。進行方向には、島根県の山にしては珍しく、目印のテープがびっしりと貼られているので道に迷う心配はない。
下り斜面を一気に急降下すれば、やがて鞍部の沢に出る。ここで進行方向が不明になるが、鞍部に下りたら右(南)へ向かうと、すぐに林道が現れるので大丈夫。大平山へは林道を左(東)へ進路を採る。なお、背後を振り返れば丸鞍山の山頂方面を眺めることができる。
大平山に向かって林道を東へ進むと分岐が現れ、大平山へは左の道を採る。ここには案内標識があるので迷うことはない。この分岐のすぐ先が大平山への登山口となっている。
背後に広がる展望 少し朽ちた横木の階段へ向かうと、周囲にはピンクの三つ葉ツツジが美しい。登山道は途中で荒れ加減となるが、大した障害ではない。背後の南西方面へ展望も現れるので、景色を眺めながら高度を上げる。
やがて平坦な林道のような道が現れ、まるで日本庭園のような松の美しい場所に着く。背後に広がる展望は、自信は無いが大黒山・高瀬山・仏経山の山脈のように見える。春の日差しを浴びた三つ葉ツツジが美しく、自然林の中を歩くのは気持ちがよい。登山道は緩やかに右方向へ進路を変え、小ピークへ着くと左方向へ進路を変える。
左右に美しい赤松林を見ながら進むと、木の間越しながら南方面の展望を得ることができる。平坦な道の途中に伐採された木が整然と置かれた場所に三角点を見つけた。この場所が大平山の山頂である。 平坦な大平山の山頂
大平山の山頂風景(動画) 平坦な山頂には二等三角点が置かれ、北方面に展望が広がっている。本日は霞加減の展望だが、眼下には宍道湖方面の展望が広がっていた。大平山の山頂を出発すれば、すぐにお立台の案内があるがそのまま八重山へ向かって進む。
周囲に咲く山桜を眺めながら高度を下げると、未舗装林道に着き、八十山の案内に従い左方向へ向かう。緩やかな坂道を登ると間もなく八十山頂上100mの案内が林道横に立っていた。
山頂へ向かって赤松の下を進む。すぐに木造の避難小屋のような建物が現れ、この建物の中には地蔵権現の石像が祀られていた。更に北へ向かうと八重山頂上405mの標識が立ち、その先には北から東方面に向かって展望が開けていた。 避難小屋と地蔵権現の石像
空気が澄んでいれば枕木山や嵩山、宍道湖も一望の展望地なのだろうが、本日は霞が濃いので、遠くまで見晴らすことはできなかった。足下に咲くスミレの花などを観賞した後八重山を出発、帰りは林道を歩いて登山口を目指すことにした。 八重山山頂からの展望
八重山(八十山)の山頂風景(動画) 広く平坦な林道なので心配なく歩くことができる。三つ葉ツツジを観賞したり時折現れる展望を眺めながら快適な下山が続く。名残の山ザクラなどを観賞しながら林道を下りていると、トイレの整備された広場に着いた。
展望台から眺める風景 この上の展望台へ行くと、西には木の間越しながら高瀬山や仏経山等を眺めることが出来た。この展望地は目の前に樹林等の障害物があるので、東へ続く林道を進み、もう少し高度を上げると、周囲には八重桜が満開で美しい。
間もなく休憩舎の建つ展望台へ到着、南には中国山地の名峰猿政山や大万木山などが見えるはずだが、本日は霞のため遠くまで見晴らすことが出来ない。西には仏経山や高瀬山等を確認、次に登るのは高瀬山になりそうだ。 展望台から眺める風景 眼下に流れる斐伊川を目で追えば、出雲方面の展望も美しい。小丸倉山を出発し林道を下る。右上に馬鞍山が見えたので山頂方面を眺めると、特徴的な枯木を眺めることが出来た。この枯木のおかげで、今後馬鞍山の山頂を確認する事ができそうだ。 馬鞍山と立ち枯れた木 長い林道歩きもやがて終点の登山口へ到着。丸鞍山、大平山、八重山の幡屋三山縦走は無事終了した。 馬鞍山登山途中の展望 馬鞍山山頂 宍道湖方面 三つ葉ツツジ 縦走路 前の山 旅伏山 を見る 次の山 高瀬山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 島根県雲南市 丸鞍山 登山口付近のMAP |